おはようございます。今朝のワンコとの散歩は、霧雨が降っていました。気温は9℃でしたから、近来になく暖かいのですが、じっとり霧雨は気分が悪いですね。
このぐらいの雨ですと、ワンコの毛皮は水分をはじくのですが、コロちゃんの方はそうはいきません。
傘を拡げるほどではないし、かといって無視するには気持ちが悪いしで、結局は「春雨じゃ濡れて行こうか」としましたよ。
この「春雨じゃ濡れて行こうか」という言葉の出どころはどこかご存じでしょうか?
この言葉は正確には「春雨じゃ、濡れてまいろう」でした。
大正8年(1919年)に「新国劇」で初演された「月形半平太」の中で、幕末の京都三条河原で主人公が傘をさしかける舞妓に言う有名な一節だそうです。
演劇の中のセリフだったのですね。しかし、1919年といったら今から100年以上も前の事ですね。よくこの言葉が残っていたものですね。
今日は「70歳以降でも働くよ:39%」というとんでもない内容の調査をカキコキします。
(コロちゃんは高齢者を働かせようとする世相に予断と偏見を持っています)
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「70歳以降働く理由は将来不安と、Q:何歳まで働きますか?」
☆「Q:老後不安と将来の不安、Q:世帯収入と、暮らし向き」
☆「Q:あなたは幸せですかと、Q:岸田総理の支持率と政党支持率」
☆「Q:高齢者vs現役世代と格差問題、死ぬまで働かないと生活できない社会なの?」
☆「「清く貧しく美しくのコロちゃんの家庭」
1.「70歳以降働く理由は将来不安」
コロちゃんは、毎朝コーヒーを飲みながら、新聞をバサバサ読むのが日課ですが、今日は1面のトップ記事に、「70歳以降働く:最多39%」の見出しがデーンと拡がっていました。
コロちゃんは、現在「こらいまれ」年代ですが、少ない「年金」をやりくりしつつ「清貧ライフ」の日々を過ごしていて、もう働く意思はありません。
そもそもコロちゃんの理解では、「年金」とは「老後の最後に至る日々を心安らかに過ごすための生活費」だと考えています。
それが、この新聞記事ではなんと「4割の方が70歳以降まで働き、その理由は7割方が将来不安を上げている」というのです。
コロちゃんは、これは「じっくり読んでみなきゃ」と考えて、スマホで記事の中にある「QRコード」をパシャっと撮って、この「郵送世論調査」の全容を読んでみました。
この調査は、昨年の10~11月にかけて、全国の18歳以上の日本国籍を有する人を無作為抽出して郵送で調査したものだそうです。
回答数は1607件とありますから、さほど多い調査数ではありませんね。しかし、このような調査は現在の国民の一般的傾向が反映されますから、興味深いですね。
2.「Q:何歳まで働きますか?」
まずは、コロちゃんが新聞1面トップ記事で読んだ「何歳まで働きますか?」との質問に対する回答です。
◎「Q:何歳まで働きますか?」
①「75歳以上:18%」
②「70~74歳:21%」
③「65~69歳:27%」
➃「59歳以下 :3%」
ホントだ、約4割(18%+21%=39%)の方が「70歳以上まで働く」とお答えになっていますね。
この調査は、今の若い方も含めた調査ですから、今の「現役世代が何歳まで働こうと考えているのか」の回答だと思います。
この調査の「75歳以上:18%」は、調査始まって以来の高率だそうですよ。
コロちゃんが調べた2021年の「高齢者の就業率(65歳以上就労率)」は25.1%です。
(独立行政法人:労働政策研究・研修機構:65歳以上の高齢就業者のすがたより)
ですから、このアンケート調査結果は、今後「高齢者の就労率」が25%⇒40%以上にまで上昇する可能性が高いと言う事になりますね。
コロちゃんはこの方たちに「考え直した方がいいよ」とアドバイスしたいですね。
だって「健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳(2019年:厚生労働省)」ですよ。
(健康寿命:健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間)
70歳過ぎてまで働き続けていると、死ぬまで働くことになっちゃうと思いますよ。
それでは、なぜ皆さんがここまで高齢になっても働こうとなさっているのでしょうか?
次で見てみましょう。
3.「Q:老後不安と、将来の不安」
それでは「高齢になっても働こう」とする理由を見てみましょう。
◎「Q:老後に不安は?」
①「不安を感じている :77%」
②「不安を感じていない:10%」
◎「Q:将来の不安は?」
①「生活資金など経済面:70%」
②「健康 :69%」
この問いと答えを見ると、8割の方が「老後に不安」を感じていて、その「不安の内容」は、7割の方が「生活資金などの経済面」だとなっていますね。
これだけ「不安」が高まっていると、「消費」よりも「貯蓄」に走るのもやむを得ないかと考えちゃいますね。
この様に「老後不安77%」と「将来不安70%」という数字を見ると、現在の世の中が「不安の時代」だと言っても良いと、コロちゃんは思いましたよ。
4.「Q:世帯収入と、暮らし向き」
次に「世帯収入と暮らし向き」への回答を見てみましょう。なんと言っても昨春闘では3.99%の「賃上げ」が行なわれています。
(経団連発表より)
その結果がどのようにこの「世論調査」に反映されているのかを見てみましょう。
◎「Q:世帯の収入は?」
①「変わらない:51%」
②「減った :31%」
③「増えた :18%」
あらら、「増えた18%」しかいませんね。逆に「減った31%」とは驚きます。昨年「春闘賃上げ3.99%」はどこにいってしまったのでしょうか。
この結果は、やはり「賃上げ3.99%」は一部の大企業のみだったと言う事でしょうね。そもそも「経団連」は「大企業クラブ」ですからね。
それでは「暮らし向き」を見てみましょう。
◎「Q:あなたの世帯の暮らし向きは?」
①「悪くなった:49%」
②「変わらない:45%」
③「良くなった :7%」
何しろ物価が上がっていますからね。
一つ上の回答で、「世帯収入:変わらない51%」と「世帯収入:減った31%」を合わせれば82%になりますから「暮らし向き:悪くなった49%」も当然の回答でしょうか。
しかし、この次の回答では、ここまでの回答とは違った結果となっています。
5.「Q:あなたは幸せですか?」
上記では「老後不安」や「将来不安」などのネガティブな回答結果を見てきましたが、次はポジティブな回答を見ておきましょう。
◎「Q:どのくらい幸せか?」(とても幸せ:10)~(とても不幸:0)
①「9~10:12%」
②「7~8 :37%」
③「5~6 :31%」
➃「3~4 :11%」
⑤「0~2 :4%」
真ん中が「5」だとすると、それよりも上(幸せ)という回答が80%に達します。この回答からは、現状に満足している方が8割の多数に達していると言う事になりますね。
そして「5」以下の(不幸)は15%となっています。
そしてこの方たちが、将来をどのように感じているのかを見てみましょう。
◎「Q:10年後の幸福度は?」(とても幸せ:10)~(とても不幸:0)
①「9~10:7%」
②「7~8:16%」
③「5~6:48%」
➃「3~4:18%」
⑤「0~2 :5%」
こちらの「10年後の幸福度」は、真ん中が「5」だとすると、それよりも上(幸せ)という回答は71%でやや下がりましたが、それより下(不幸)が23 %と、1/4に増えています。
これをどのように見れば良いのか?
「10年後の幸福度」は7割の方が幸せだから「明るい」と見るのか、それとも1/4(23%)の方が不幸だから「暗い」と見るべきなのか微妙なところだと、コロちゃんは思いました。
6.「Q:岸田総理の支持率と政党支持率」
政治関係は「臭い」とコロちゃんが怒られますので(編集長が怒ります)、簡単に結果のみをご紹介します。
◎「Q:岸田内閣への支持は?」
①「支持しない :42%」
②「支持も不支持もしない:36%」
③「支持する :20%」
あらら「③支持する20%」しかありません、やっぱり低いですね。
ただこの調査は昨年の10~11月に行なわれていますから、直近の支持率は10%台に低下している世論調査も出ていますね。
◎「Q:次の国政選挙で政党や政党候補者に投票したいか?」
〇「投票したい」
①「自民党 :36%」
②「日本維新の会:24%」
③「立憲民主党 :16%」
➃「公明党 :10%」
⑤「国民民主党 :9%」
これは「無党派」の選択肢がない問いですから、このように出ていますが、実際には4割前後の無党派がいて、選挙結果を左右していると思いますね。
ただ現在は「ウラ金事件」の影響で「岸田総理と自民党」への反発は、予想以上に強いですね。一方、野党はバラバラですから、これでは選挙では勝てないでしょう。
選挙で一挙に世の中が変わることはなさそうだと、コロちゃんは思いましたよ。
7.「Q:高齢者vs現役世代と、格差問題」
この「調査結果」は項目が沢山あるのですが、これを最後のご紹介としますね。これは面白い質問ですよ。
あまり他の「世論調査」では見かけません。
◎「Q:政治は高齢者と現役世代のどちらを重視すべきか?」
①「現役世代を重視すべきだ:57%」
②「現状を維持すべきだ :21%」
③「高齢者を重視すべきだ :15%」
ねっ、興味深いでしょう?
コロちゃんはこれを読んで、「みんな自分の年齢で回答したのかな?」と思いましたよ。
2023年の「高高齢化率は29.1%」ですから、高齢者の中に「現状維持・現役世代重視」の回答をした方も一定数いらっしゃるのでしょう。
さすがに、今の制度の現状を見ていると「サステナビリティ(持続可能性)」が心配になりますからね。
最後は「格差と再配分」についてです。
◎「Q:格差の問題については?」
①「どちらとも言えない :34%」
②「能力主義をとるべきだ:34%」
③「再分配すべきだ :25%」
この「②能力主義をとるべきだ:34%」の方たちは、「再配分」に否定的な方たちなのでしょうか?
コロちゃんは「再配分に賛成」ですが、「③再分配すべきだ:25%」と1/4しかいないのでは、今の社会で大きな流れとはならないですね。
岸田総理は今年6月に実施される「4万円減税」で支持率回復を考えたのでしょうけど、現実には逆に支持率を落としています。
その背景には、「②能力主義をとるべきだ:34%」と「①どちらとも言えない:34%」の民意があるのだろうことが、この調査結果でわかります。
今の「日本社会」では「弱者救済」の民意は少ないのです。
その理由はいろいろ考えられますが、コロちゃんは、「自分を中流と思っている下流生活者」の存在にあると考えています。
「内閣府の世論調査」では、「生活程度が中の方が9割」を占めている結果があるのです。当然にして、そんなはずはありません。
日本社会には、「収入が低いのに自分を中流生活者だ」と思っておられる方が、大勢いらっしゃるのです。
その方たちは「弱者救済」と言われても、自分が助けられるとは思いません。
むしろ「自分はこんなに頑張っているのに、なぜ頑張らないヤツを助けるんだ!」と、「弱者救済」の政策に反対しているのでしょう。
このコロちゃんの「社会認識」は、以前にこのブログで詳しい内容を投稿していますので、お読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
8.「死ぬまで働かないと生活できない社会なの?」
今日のこの投稿記事は、コロちゃんが読んでいる新聞社の「世論調査」の内容から気になる「調査結果」を取り上げてみました。
コロちゃんは、1970年代初頭に東京に出て来て、それ以来60歳になるまで働き続け、その後は「がん闘病」でリタイアする人生をすごしてきました。
その上で上記の「世論調査」を読んだ感想としては、「日本社会は、70歳を過ぎても働かなければならない社会となってしまった」と言う事でした。
コロちゃんの乏しい社会経験では、1970年代には60歳で定年となった方は、ほとんどの方が「リタイア生活」に入っていったように覚えていますね。
つい先日にも、「内閣府」が発表した「日本経済レポート(2023年度)」(ミニ白書)の中にも、「健康生産年齢」という、高齢者の就労を促進する文言がありました。
まあ「少子高齢化」の中で、不足する「生産年齢人口」を補おうとすると、「高齢者」と「女性」を動員するしかないのでしょう。
しかし、コロちゃんは「昔の日本社会はそんなに高齢者を働かせる社会じゃなかった」と思っていますよ。
そして、この「世論調査」で出て来た「社会不安の大きさ」です。
その一方で「幸福度は高い」のですから、「今のところは良いけど将来が不安」というところなのでしょう。
また「格差と配分」では、「現役世代を重視すべき」が6割近くを占めているのですから、もう今の高齢者に片寄った配分を是正すべきでしょうね。
コロちゃんは、一番説得力を持つ政策は「高齢者の資産調査」と「豊かな高齢者の自己負担割合を増やす」ことだと思いますよ。
現在は「高齢になるほど格差が拡大している」のですから、豊かな高齢者は平均よりもはるかに多くの資産を保持しているのです。
それらから財源を得ると同時に、基幹税の「法人・所得・消費税」を増税して全部の各層に配分するのが良い選択だと、コロちゃんは考えていますよ。
ただ「政治力」が低下した今の岸田政権ではできないだろうなとも、コロちゃんは考えていますね。
以上の世論調査の回答結果が、コロちゃんが気になったところなのですが、このような調査は、今の世の中がどう動いてきたのかを知るためにとても良い機会だと思います。
他にの「内閣府」などで、毎年定期的な「世論調査」も行なっていますから、これからもコロちゃんはアンテナを高くしながら、広く社会を見渡していきたいと思いますね。
よろしければ皆様も、今日取り上げた「世論調査」を読んでみてくださいね、興味深いですよ。お読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
9.「清く貧しく美しくのコロちゃんの家庭」
最後にコロちゃんの感想を、一つだけ追記しますね。
上記の世論調査で「70歳以上働く39%」と、「老後不安77%・将来の生活不安70%」を見てきました。
また「世帯収入減った31%」と「暮らし向き悪くなった49%」、そして「とても不幸15%」と「10年後不幸23%」も見てきました。
ここでコロちゃんが感じたのは、「収入と幸せと満足度」が全てイコールではないと思うのです。
確かに「最低限の生活」も出来ないほどに収入が下がれば、それは不幸を惹起することになるでしょう。
しかしその逆の「高い収入」があることが「幸せ」とは限りません。
コロちゃんは、トルストイの「アンナ・カレーニナ」の一節を思い浮かべます。
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」
この言葉をどのように受け止めるかは、人それぞれで違うでしょうけど、コロちゃんは家庭内の「家族の繋がりが強い家庭」が幸せだと思っています。
その「家族がしっかりと繋がっている家庭」は、たとえ「貧しくとも幸せな家庭」と言えるのではないでしょうか。
ですから、収入が多くとも「家庭内がバラバラ」なのは不幸な家庭だと、コロちゃんは考えますよ。
そのコロちゃんの、「家庭内を一つにまとめる理念」を一言で言いますと「清く貧しく美しく」となります。
コロちゃんは、1970年代に20代の青春時代をおくりました。高度成長の反動かもしれませんが、「シンプルライフの時代精神」がありました。
ヒッピーとかカウンター・カルチャーとか、空気の色がその後の時代と違っていた様に思えます。
コロちゃんは、豪華な生活に憧れは全くありません。身の回りにモノが溢れるよりも、いささか不自由な方が心地よいのです。
コロちゃんと亡き妻と子どもたちで築き上げた家庭は、そんな家庭でしたし、幸せな家庭でしたよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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