【社会考】「少子化財源」追加負担なしは金額ではなく負担率

社会

おはようございます。今朝のワンコとの散歩は寒かったですよ。なんと気温は摂氏1℃で、この地域での今月の最低気温を更新しました。

コロちゃんの住む地域の昨年12月の「最低気温」をポチポチ調べてみますと、「12月27日最低気温-8.1℃」という記録がありました。

どうやら、今後は今日の「+1℃」よりも更に冷え込みそうですね。コロちゃんは、お空を見上げながら「お手柔らかにお願いしますよ」と、天に祈りましたよ。
(ノ゚ロ゚)ノ<祈祈祈祈

「天さん」は、コロちゃんの祈りをきいてくれるかなー? たぶんダメだろなー? 

できれば少しでも寒さが和らぐといいんですけどね。皆さんもコロちゃんと一緒に祈ってくださいね。

今日は、昨日のブログ記事に引き続き、「少子化対策の国民負担率について」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「少子化対策追加負担が生じないのは『金額』ではなく『負担率』」

☆「少子対策財源と国民負担率検証」

☆「政治とは何か?」

1.「財源追加負担が生じないのは、金額ではなく負担率だった」

コロちゃんは、「少子化対策」には興味を持っていますので、その「財源」についての岸田総理の「実質的な追加負担は生じさせない」という発言について、いろいろと考察をしていました。

このブログでも、昨日に「【社会考】支援金は国民負担率の範囲内とは言うけれど」と投稿しています。

その昨日のブログ記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「支援金」は「国民負担率」の範囲内と言うけれど

ところが今朝(12/1)の新聞報道で、岸田総理の「追加負担は生じさせない」のは、「歳出改革」で保険料の伸びを抑えることで保険料に上乗せする「負担増分」を相殺する意味だと報じられました。

要するに「追加負担無いよ」と言う意味は「社会保障の金額」ではなく「社会保障の負担率」だというのです。

その記事は以下の通りです。

「国民負担率」抑制に的 少子化対策で政府、負担増に含み - 日本経済新聞
「実質的な追加負担は生じさせない」と説明してきた少子化対策の財源を巡り、政府は社会保障の負担割合を示す「国民負担率」を指標とする方針だ。物価が上がり賃金も増えれば、負担の額が増えても率は上がりにくい。歳出改革による財源捻出の機運が後退する可能性がある。政府は2024年度からの3年間で少子化対策を集中的に進める。国と地方...

この記事でも出て来る「国民負担率」の中身は二つに分かれます。下記に書きますね。

◎「国民負担率内訳」

「租税負担率」+「社会保障負担率」=「国民負担率」

岸田総理の「追加負担を生じさせない」とは「金額」ではなく、上記の「国民負担率」の中の「社会保障負担率」が現状を上回らないという意味だというのです。

要するに、私たちが納める「社会保障負担料金(年金・医療・介護等)」の「金額」は増えますが、「国民負担率」の中の「社会保障負担率」は現状を上回らないと、岸田総理は明らかにしたのです。

なんとまあ、岸田総理は、こんなややこしくわかりにくい表現を、ここ半年以上使い続けたものだと、コロちゃんは思いましたよね。

ふつう「追加負担は無いよ」と言ったら、誰もが「金額は増えないんだ」と思うじゃないですか。

それを、6ヶ月間も「追加負担はないよ」とおっしゃっていて、今になってから「金額は増えるけど、中身の負担率は増えないよ」とは、まるで「○○商法」みたいと、コロちゃんは思いましたよ。

だって普通の国民の皆さんは、「国民負担率」や「社会保障負担率」の事なんか知らないじゃないですか、みんな「追加負担なし」と言われたら「金額が増えない」と思うに決まってますよ。

誰も実は「社会保障負担率が増えないという意味だ」なんて、思うわけがありませんよ。

報道では、大学教授のコメントとして下記のように記載しています。

「全くの負担なしに財源を確保するのは無理だ。追加負担なしというレトリックに振り回されている」

コロちゃんは、同感ですけど、もっと厳しく「国民を誤道する表現だ」と言っても良いと思いましたね。

2.「少子化対策の財源は?」

「少子化対策」の「財源」についてもう一度見ておきましょう。

「少子化対策費」は、2024年度からの3年間は「毎年3兆円半ば」と巨額になりますので、以下の様に財源を確保するとしています。

◎「以下3点の少子化対策財源」

①「既存予算の活用」
②「社会保障(医療・介護)の歳出改革」
③「社会保険料の上乗せによる支援金制度の創設」

この財源の内の「③社会保険料の上乗せによる支援金制度の創設」について、岸田総理は「実質的な追加負担は生じさせない」と何度もご発言をなさってたいたわけですね。

はー、全く人騒がせな発言だと思いますよ。
(*´Д`)=3ハァ・・・

3.「ホントに社会保障負担率は増えないの?」

この「追加負担率マジック」は、頭の良い「官僚さん」が作った表現だろうと思いますから、嘘にはならないと思いますが、一応検証してみましょう。

下記の「財務省」の資料の「国民負担率」の中には、「社会保障負担率」も記載されているのです。

まずは、もう一度「国民負担率」の方程式を見ておきましょう。

◎「国民負担率内訳」

「国民負担率」=「租税負担率」+「社会保障負担率」

上記の式のように「国民負担率」は、「税負担(国税・地方税)」+「社会保障負担(年金・医療・介護等)」の合計で計算されます。

なお、下記の表を読もうとしないでください。眼を悪くしちゃいますからね。

この表の下に、数字を書き出します

「財務省 国民負担率(対国民所得比)の推移」より

https://www.mof.go.jp/policy/budget/topics/futanritsu/sy202302a.pdf
出典:財務省 令和5年度の国民負担率を公表します より(11月30日利用)

この表は、1970~2023度年の「国民負担率」以外にも、その構成要素の「租税負担」と「社会保障負担率」も記載されています。

2023年の「社会保障負担」は「18.7%」です。

岸田総理のおっしゃったことをわかり易く言うと、下記のようになると思います。

「少子化対策の財源を医療保険ルートで徴収する支援金で確保しますよ。社会保障負担の金額は上がっても、2023年度の社会保障負担率の18.7%を超えないようにしますよ」

それでは、直近5年間の「社会保障負担率」を見てみましょう。

◎「社会保障負担率」

①「2019年度 18.6%」
②「2020年度 19.8%」
③「2021年度 19.3%」
④「2022年度 18.8%」
⑤「2023年度 18.7%」

「社会保障負担率」の直近5年間の数値を見ると、2020年度の「19.8%」が一番高く、足下の2023年度では「18.7%」と下がってきています。

この「社会保険料負担」の内訳を更に見ていくと、その内の「厚生年金保険料」は、現在18.3%を上限として固定されることとなっています。
(また月収63.5万円以上なら月額11.895万円が上限となる)

それを考えると「賃上げ」が広く行なわれれば、当面の全体の「社会保障負担率」は下がる可能性が高いようです。

しかし、「実質的な追加負担は生じさせない」と聞いたら、誰しもが「負担金額は増えないんだ」と思うでしょうね。

そして「給与明細書」を見て、「負担金額」が増加していることに驚くことでしょう。

このやり方は、現にそう思ったコロちゃんを始めとした多くの皆さんが、納得するやり方と言えるでしょうか。

4.「政治と何か?」

コロちゃんは若い頃から、「社会の歩み」を新聞を読みながら見てきました。その中で「政治の役割」と言うものをいろいろと考えることもありました。

「官僚」のお仕事は何となくわかりますよね。「法律」をつくる準備をしたり、国会答弁の原稿作成をしたり、まあ「行政府」が進める政策の立案と実行です。

ですから、その内容は「論理的」であり「効率的」であり「合理性」を追求するものです。
コロちゃんの理解です)

それに対して「政治」のお仕事は全く違います。

官僚が立案した「法律・政策案」を取捨選択するのがお仕事で、それは場合によっては「論理」や「合理的」を乗り越えて、「感情」に沿う結論に至ることが多々あります。
コロちゃんの理解です)

要するに「政治の世界」では、「感情」と「国民目線」を常に配慮するのです。「国民の心の琴線にふれる」発言や行為が優先される場合に「政治判断」と言う言葉が顔を出します。
コロちゃんの理解です)

日本の「政治の世界」においては、「国民の支持」が大きな「政治資産」となり、この「政治資産」が大きければ大きいほど、「政治家」が国論を二分するような困難な改革を進める力となります。

コロちゃんが、以前1970年代の「田中角栄と福田赳夫」の「角福戦争(自民党の党内抗争)」の本を読んだ中で、以下の内容が記載されていました。

ある時に「福田赳夫大臣」が、ある省庁のトップ官僚から報告を受けていたときに、ある課題について「福田大臣」は、「これは政治の領域だから君は触れるな!」と厳しく言い渡したと、記載してありました。

このくだりは、今でもコロちゃんの記憶に鮮明に残っています。印象的だったんですね。「福田大臣」の時代ですから、1960~1970年代のどこかであったたエピソードでしょうね。

それはともかく「政治の世界」は、「ホント・嘘(合理性)」の世界ではありません。

「みんなが納得あるいは許容(主観性)」するなら良いという、ちょっと世間の常識とは違う面があるというのが、コロちゃんの考えです。

その「みんなが納得あるいは許容(主観性)する発言」とは、言葉を変えると「皆の心の琴線に触れる発言」とも言います。

その「心の琴線に触れる発言」が出来ない政治家は、歴史には残りませんね。
コロちゃんの考えです)

それでは、今回の岸田総理の「少子化対策支援金」の「実質的な追加負担は生じさせない」と言う言辞と、その意味が「金額ではなく、社会保険負担率」だったことをどう考えればいいのでしょうか。

「嘘」はついていないですよ。

「実質的な追加負担は生じさせない」との言葉を内容を勝手に「追加負担金額はない」と思い込んでしまったのは、コロちゃんとその他大勢ですからね。

しかし、これらの岸田総理の発言が、果たして国民の「心の琴線」にはどう響くでしょうか?

このような「誤導」ともいえる言葉を一度使ってしまうと、今後だれも信用しなくなるのではないでしょうか。

まあ「政治」は結果が全てですから、この後の展開をコロちゃんは興味津々でみつめていきたいと思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Nicky ❤️🌿🐞🌿❤️によるPixabayからの画像


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