【経済考】コロちゃんが経済を考えるようになったわけ

経済

朝、散歩を終え朝食をたべ、コーヒーを持って新聞を拡げます、いつもの静かな時間が流れます。

新聞をながめてると、「小宮隆太郎氏お別れの会」の記事が目に入りました。

もちろんコロちゃんは、市井のおじいちゃんですから、こんなえらい先生とは何の関係もありません。

では、なんでコロちゃんは、この記事に関心を持ったのでしょうか。今日は、そのあたりをポチポチ語ってみようと思います。

1.小宮隆太郎氏は経済学者

つい先日3月14日に、2022年10月に93歳で亡くなった経済学者の小宮隆太郎先生の「お別れの会」が開かれたと、新聞で報道されました。

お別れの言葉は、前日銀総裁の白川方明氏で、次の日銀総裁の植田和男氏も出席されたそうです。

小宮先生は、以前に東大教授を務められており、現在の金融界のお偉方はほとんど、この方の教え子だそうです。

当然のこととして、コロちゃんは全く知らない方です。

では、なぜコロちゃんがこの方の記事に目を止めたかというと、一般向けの金融の本は、ほとんどこの小宮隆太郎先生の教え子の方が執筆しているんですよね。

それで、それらの「教え子さん」の本の中に、この小宮先生の話がちょこちょこと出てくるんです。

だから、コロちゃんはお名前だけは知っていたわけです。

当然のこととして、コロちゃんは小宮先生の本は、一冊も読んだことはありません。

専門書ですから、コロちゃんでは歯が立ちません。

それでは、なぜ、コロちゃんが「経済」や「金融」に興味を持って、そちらの本を読むようになったのかをポチポチと語ろうかと思います。

2.はじまりは、いつまでも景気が良くならないこと

コロちゃんは、1980年代後半のバブル経済をリアルに体験していました。

あれは凄かった。銀座の真夜中に人があふれていました。

日が暮れると人っ子一人いなかった海沿いの芝浦の倉庫街に、ジュリアナ東京ができて、大勢の若者があふれていました。

その後1990年にバブルが崩壊すると、世の中が沈みましたが、崩壊したわけではなく、低位安定(?)のような状況が現在まで約30年にわたって続いているのです。

その経過、実質経済成長率をグラフで見ると以下の通りです。この表はもう何回も見ましたね。
(^◇^)

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000173082_1.pdf

 出典:厚生労働省 近年の経済成長率と賃金上昇率の動向
ー バブル崩壊後の直近20年間の動向を中心に ー より(11月19日利用)

3.なんにもしなかったわけではないよ

その時々にみんなが一生懸命に取り組んでいたと思うんですよね。

1990年代に小渕総理は、巨額の財政投入を行なっていたし、確か「世界一の借金王です」と記者会見で自嘲気味に答えていたのを覚えていますね。

2000年代の小泉総理は、「聖域なき構造改革」を叫び、生産性をあげようとして非正規雇用を増やしたりしていましたね。

安倍総理は、ご存じのアベノミクスで「異次元の金融緩和」を主張しましたね。

ただ、あとから結果を見てみると経済成長率は横ばいがずーっと続いているんですよねー。

経済は、一向に上向いて来なかったんですよ。

4.なんでなんだろう?

それでコロちゃんは、いろいろやさしい経済学の本を少しずつ読み始めたというわけです。

何事も疑問を持つことが、学習の始まりですね。

しかし、いろいろ読んでいると、どうも経済学者も、なぜ日本経済が上向かないのか、よくわかっていないことがわかってきました。
( ̄ー ̄)

本によって、みんな経済低迷の原因と理由が違うんですよ。

これは、ひょっとしたら「風邪」かなと思って薬を飲んでいたら、実は「インフルエンザ」で薬が効かないのは当然というパターンなのかな(?)と思ったりもしました。

5.小宮隆太郎先生のお話し

やっと冒頭の小宮先生が出てきます。小宮先生は、1990年代以降の長期デフレへの日銀の「量的緩和政策」に異論を唱えていたそうです。

デフレの主因は、「需要不足であり金融緩和で解決できる」とする意見と、むしろ「供給面の制約による投資収益率の低さを改善する経済の構造改革が必要」とする意見の対立だったそうです。

小宮先生は後者の論者ですね。

難しくて、なかなかわかりにくいですが、「日銀の異次元の金融緩和」で成長ができなかった現在から振り返ると、小宮先生の見解の方が正しかったのかなと、コロちゃんは思ったりするのです。

しかし、いまだに専門家の間では論争にはっきりした決着はついていませんが、前者の意見を主張する方は声が出なくなってきています。

デフレの主因が「供給面の制約」にあったとすると、その「制約」を開放する政策が必要であって、「金融緩和」の景気刺激では効果がないとなってきたのでしょうか。

6.だから、どうなの?

こんなお話しをしていると「だから何だっていうんだよ!」と言われそうです。

だけど、コロちゃんは、この経済の論争を聞いていて、日本はもう「大きな経済成長はできない社会」となったのではないかと思ってきています。

「見果てぬ夢」のような無理な経済成長を追いかけるのではなく、現在ある富を分かち合ってそれなりの豊かさで生きれればいいなーとコロちゃんは思いました。

小宮隆太郎先生に合掌。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に触りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

kkw0812によるPixabayからの画像
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