おはようございます。今朝も早朝から暑かったです。朝の散歩は、全然風がなく暑い空気の中をやっと歩いてきました。
ワンコも朝から、赤い舌が出ていましたね。はぁ、はぁ、はぁ。
(;´д`)ゞあちぃ~
今日も、朝から麦茶をガブガブ飲んで、家にこもることとします。皆さん、暑い中お疲れ様です。体調を崩さないように、お身体にお気をつけ下さい。
今日は、誰しもが泣いて喜ぶ「ボーナス」についてのあれこれをポチポチします。
1.「ボーナス」が出たぞー
コロちゃんのお話じゃあないですよ。コロちゃんの所得は「年金」のみですから、「ボーナス」はありません。
世の中の多くのサラリーマンの方々に「ボーナス」が出たというお話です。
コロちゃんに「ボーナス」が出ないからといって、決して悔しくはないですよ。残念なんか思いませんよ。むっとしたりしませんよ。
クゥー_( ><)ノ彡☆バシバシ!
お遊びはこのくらいにして、「ボーナス」の話しに入ります。
2.「ボーナス」は前年比2.6%増
報道によりますと、今年2023年の夏のボーナス(6月30日時点)の全産業の平均支給額が、前年比2.60%増の89万4285円だったと報じられていました。
発表内容を見ると業種別になっています。「製造業17業種」と「非製造業11業種」に分かれています。
○「製造業」全体では、前年比0.82%増ですが、17業種中8業種が前年比マイナスとなっています。
「製造業」は、原燃料高などのコスト増が続き、価格転嫁が追い付かなかったとされています。また、中国経済の停滞も影響したとされています。
○「非製造業」全体では、前年比9.96%と過去最高の増加率で、11業種中9業種でプラスだったとされています。
「非製造業」は、新型コロナの「5類」以降による経済活動正常化やインバウンド(訪日外国人)需要の拡大などが好調だったとされています。
この結果を見ていると、「製造業」では「円安」と「原燃料高」のコスト増がマイナス要因ですが、これは1企業でどうにかできるものではないですね。
「円安」は、日本銀行が金融政策を変更しなければ根本的な対策とはならないですし、「原燃料高」は、国際商品相場のことですから、ウクライナ戦争なども関係してきます。
そのあたりの「不透明さ」が、今後も「製造業」の業績回復にも影響してくると思います。
また、「非製造業」は、新型コロナ以降の経済活動正常化の恩恵を今後も期待できるのではないかと思いますね。
このような数字を見ていると、日本は「輸出立国」ではなく「内需大国」なのだと、コロちゃんは改めて思いました。
3.過去の「ボーナス」の「伸び率」を見てみる
それでは、過去の「ボーナス」の経緯を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「労働政策研究・研修機構 統計情報 賞与」より
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/shuyo/0305.html
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 統計情報 賞与 より(7月18日利用)
上記のグラフは、2000~2022年の「ボーナス」の推移です。
黒の実線が「夏季賞与 主要企業」です。この線を見てみましょう。
前年比伸び率の「0ライン」を、大きく下回っている時期が3回見て取れます。
○一番左の2002年(マイナス4.30%)が「ITバブル崩壊」です。
○真ん中の2009年「マイナス14.33%」が、「リーマン危機」です。
○一番左の2019~2021年(マイナス1.85%、マイナス2.14%、マイナス4.30%)が、「コロナ禍」です。
企業の「ボーナス」は、毎月の「給与」とは違い「業績連動」になることがほとんどですから、日本経済全体が低迷すると、その影響はすぐに「ボーナス」に反映されてきます。
上記のグラフを見てもわかりますが、昨年2022年の「ボーナス」は過去最高でした。そして今年2023年は、それをさらに上回り2年連続の過去最高となっています。
コロちゃんは、今後もこの流れが定着することを願いますが、他の経済指標の中には不安材料もありますので、今後もいろいろチェックしていきたいと思います。
4.「実質賃金」は上がるかな?
コロちゃんは、日本経済の「消費」が拡大するためには、一時金の「ボーナス」だけではなく、毎月受け取る「給与」が上がらないと難しいのではないかと考えています。
その毎月受け取る「給与」などの「実質賃金」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 毎月勤労統計調査」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r05/2305p/dl/pdf2305p.pdf
出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和5年5月分結果速報 より(7月17日利用)
上記のグラフの黒く太い実線が「名目賃金」です。グラフの上の方の線ですね。
その線「名目賃金」は、令和4年(2022年)5月以降、2023年5月まで、プラス1.0~4.1%の間をジグザグしています。
支給されるお給料は増えているのです。令和4年(2022年)12月がピョコンと上に出ているのはボーナス支給ですね。
次の発表では、今年夏の「ボーナス」の2.6%増が数値に反映されてくることでしょう。ひょっとしたら「実質賃金」が、久々にプラス圏に入るかもしれません。
なにしろ、物価上昇率を加味した「実質賃金」(○のついた細い実線、グラフの下の方の線)が、0ラインを上回ったのは、このグラフでは令和4年3月のみです。
それ以来、令和5年の5月までずっとマイナスの水面下をジグザグしています。
それでは、今年に入ってからの「実質賃金」の数字を見てみましょう。
厚生労働省が発表した「毎月勤労統計調査」からの、今年2023年の実質賃金の推移は以下の通りです。
1月 マイナス4.1%
2月 マイナス2.9%
3月 マイナス2.3%
4月 マイナス3.2%
5月 マイナス1.3%
5月の「お給料」を表す「名目賃金」は、2.5%増と増えているのですよね。
しかし、5月の「物価上昇率3.8%」がその伸び率を打ち消してしまって、上記のように「実質賃金」はマイナス1.3%となっています。
「実質賃金」の減少は、この5月で14ヵ月連続となっています。生活防衛に追われる方も増えてきていると思われますね。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 毎月勤労統計調査結果の解説」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r03/21cp/dl/sankou21cp.pdf
出典:厚生労働省 政策統括官付参事官付雇用・賃金福祉統計室 毎月勤労統計調査令和4年分結果速報の解説より(7月7日利用)
このグラフは、「実質賃金」の長期推移です。
上記のグラフの指数は令和2年(2021年)を100とした数値です。「実質賃金」は、黒の太い実線です。
これを見てもわかりますが、「実質賃金」は、平成18年(2006年)以降、ほとんどの年で下がり続けています。それに対して「消費者物価指数」(点線)は2020年(令和2年)頃から急上昇しています。
今後は、今回の「ボーナス」支給が「実質賃金」の低下を打ち消して「消費」が拡大に向かうのかどうかが焦点になると思います。
そうならないと「経済の好循環」には進みませんからね。
5.「実質消費動向指数」を見てみよう
「消費動向指数」は、単身世帯を含む世帯の平均的な消費、家計最終消費支出の総額の動向を推計する指数です。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 我が国経済」より
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2023/06shihyou/shihyou3.pdf
出典:内閣府 我が国経済 実質総消費動向指数と実質総雇用者所得
上記のグラフの「実質消費動向指数」(黒の実線)を見ると、2020年にコロナ禍で大きく下げています。
2020年以降のラインは回復中ですが、まだ力強い上昇とはなっていません。
「消費」が上向かないと「経済の好循環」に入ることができませんので、コロちゃんはこの数値も今後は興味を持ってチェックしていきたいと思います。
6.「ボーナス」始まりは明治時代?
コロちゃんは、「ボーナス」といえば「賞与」と書かれた封筒を思い起こします。
昨今では、ほとんどが「銀行振込」となっていると思われますが、「銀行振込」が賞与だけでなく「給与」になったのは、1976年(昭和51年)ごろからといわれています。
コロちゃんの経験では、所属した会社の「銀行振込」はだいぶ遅く、1990年代に入ってからでしたね。
同業他社で、給与支給の前日に、保管されていた現金を目当てに強盗が入ったことがきっかけとなって「銀行振り込み」になった記憶があります。
日本最初の「賞与」は、明治9年(1876年)に、郵便汽船三菱社(現在の日本郵船)が出したのが最初といわれています。
その後、明治10年代ごろから官吏や財閥系企業を皮切りに普及していったそうです。
しかしその大元は、江戸時代の商家の「餅代」とも言われ、そのような日本社会の習慣を引き継いだのかもしれません。
コロちゃんは、何度もお伝えしている通り「年金リタイア生活」ですから、「ボーナス」は関係がないように思われるでしょうけど、そうではありません。
皆さんが高い「ボーナス」をいただいて「所得」が上がれば、翌年の「年金査定」に反映されるのです。
コロちゃんは、年金では68歳以上の「既裁定者」となります。その「既裁定者」の年金改定は、次の式で算出されます。
前年度改定率(再評価率)×物価変動率×マクロ経済スライド調整率
(ただし「物価変動率」が「賃金変動率」より高い場合は「賃金変動」に置き換える)
「年金改定」は、上記のややこしい計算式で決められているのです。普通は「賃金の上昇」よりは「物価の上昇」の方が高い場合が多いと思います。
そのような場合は、上記の計算式の「物価変動率」が「賃金変動率」に置き換えられます。
ですから、皆さんの「ボーナス」や「給与」の上昇は、翌年の「年金改定」に深く影響してくるのです。
などなど、ちょっとややこしいお話になってしまいましたが、皆さんの「ボーナス」が上がることは、良いことだということで、今日はお話を終えたいと思います。
おあとがよろしいようで。
Σ(*/∀`*)ペチッ
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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