おはようございます。今日もコロちゃんは、暑い中を部屋に籠ってこのブログをカキコキしていたのですが、ちょうどお昼前になった時に「ピンポーン」とインターホンが鳴りました。
コロちゃんは、「あれ、誰だろ?」とつぶやきながら、インターホンを取り上げると「クロネコヤマトの配達のお兄ちゃん」でした。
なんと、コロちゃんのもとに姉から「桃のお歳暮」が届いたのです。
コロちゃんのお姉さんは、コロちゃんちから車で40分ぐらいの所に住んでいるのですが、いつも夏には「桃」、冬には「リンゴ」を送ってくださるのですよ。
コロちゃんは「清貧ライフ」なものですから、いつもお返しが出来ていないのですが、ありがたく頂戴していますよ。
コロちゃんは、この1箱から2個だけ頂戴して、後はクロネコヤマトで「長男一家宅」へ送りました。コロちゃんはいつも、このお姉さんの好意を「長男一家」と分け合っているのですよ。
「ありがとう、お姉さん。いつも美味しく頂いてますよ」byコロちゃん
そのようなことがあった午前中に、すっかり気分を良くしたコロちゃんが、今日は「実家じまいをどう考えますか?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「実家じまいとは何か?と、空き家は900万件もあるよ」
☆「コロちゃんちは売れるのだろうかと、将来的に実家をどうする?アンケートを見る」
☆「持ち家率は6割だよと、日本の持ち家率が一番高いよ」
☆「コロちゃんの持ち家への視点と、コロちゃんと実家じまい」
1.「実家じまいとは何か?」
最近ネットの世界でも「実家じまい」が話題となることも増えてきているようです。
そこでコロちゃんがポチポチ調べたところ、「実家じまいとは親の家を処分すること」で、「家じまいとは自分で家を処分すること」だと定義していたサイトがありましたね。
コロちゃんは、自分で家を処分する気は全くありません。だって住むところが無くなっちゃいますからね。
コロちゃんは、30年以上前に購入したこの家で、最後は逝くつもりですから「家じまい」はあり得ません。
しかし、コロちゃんが逝った後には、この家を子どもたちが売り払ってくれるだろうと考えていましたね。
だけど、最近は新聞でも「実家じまいは容易いものじゃないよ」との報道が増えてきましたね。
そこでコロちゃんは、ちょっと「実家じまいのあれこれ」を調べてみることにしましたよ。
2.「空き家は900万件もあるよ」
上記のように「実家じまい」が話題に上がる理由は、全国で「古い住宅」が売れない事態が続発しているからのようです。
その結果として起きていることが「空き家の増加」です。
「総務省」は、今年の2024年4月に「令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果」を発表しています。
その中で昨年2023年10月時点での家屋数は、全国で「6502万戸」と過去最高になったと記載しています。
全国の「世帯数」は2023年で「5419万件※」とされていますから、その差は「空き家数の増加」として現われてきていますね。
(※国立社会・人口問題研究所:日本の世帯数の将来推計より)
全国の「空き家数」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「総務省統計局 空家数及び空家率の推移」より
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2023/pdf/g_kekka.pdf
出典:総務省統計局 令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果より(7月24日利用)
上記のグラフは、「総務省」が発表している1878~2023年の「全国の空家数及び空家率の推移」です。
右肩上がりに上昇し続けています。
ざっと見ると「空き家数」は2023年に「900万戸(空家率13.8%)」の最高値となるまで、過去一貫して増加し続けています。
もちろん2023年の「空き家数:900万戸」は過去最高数ですね。
これでは「実家を売ろう」としても、なかなか売れなくなるのは当然ですね。
3.「コロちゃんちは売れるのだろうか?」
ここまで書いて来てコロちゃんは、ようやく「コロちゃんちって売れるのかな?」と疑問が浮かびました。
もちろんコロちゃんが元気で生きている内はそんな心配は不要なのですが、いつまでも元気でいられるとは限らないのが「高齢者」です。
自慢じゃないですけど、コロちゃんは「こらいまれの高齢者」なのです。
o(`⌒´*)oエッヘン!
いやいや、別に偉くないからね。
(。•́ – •̀。)ショボーン…
さっそく調べてみましたよ。コロちゃんが住んでいる「埼玉県」の「空き家率」は以下の通りでした。
◎「埼玉県の空家率:2023年」
●「9.4%」
うーむ、10軒に1軒が「空き家」かー。
( ̄へ ̄|||) ウーム
2023年の「空き家率」の全国平均は上記であったように13.8%でしたから、埼玉県の空き家率9.4%は、全国平均よりもやや低いようですね。
やはり、この辺りは一応は「首都圏※」に入りますから、東京都に隣接した県では「住宅需要」が大きいのでしょうね。
(※首都圏:首都整備法では東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨木県・群馬県・栃木県・山梨県の1都7県。狭義では東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県の1都3県)
コロちゃんは「日本の少子高齢化」は、今後も進行し続けますから、「空き家」はさらに増え続けると考えていますよ。
そこでこの項で思った「コロちゃんちは売れるのか?」ですが、コロちゃんちは駅から遠いからなー。
だけど、この辺では最近も「新築住宅」が何軒も建っていますから、お値段次第ではまだ売れそうに思いますね。
でも売りませんよ、まだコロちゃんが生きていますからね。
コロちゃんは、妻が逝ったこの家のこの部屋で同じように逝くつもりなんですからね。
ダメ!!(#`゚д゚乂
4.「将来的に実家をどうする?アンケートを見る」
ここで世の中の多くの方が、親子で「将来的に実家をどうする?」をどのように考えているのかを調べてみました。
ちなみにコロちゃんは「死んだら早く売ってね」と、もう「長男・次男」には伝えていますよ。
この調査は、「株式会社AlbaLink」さんが、実家がある502人を対象に実施した「親が住んでいる家や土地に関する不安」についてのアンケート調査です。
質問は「実家に対する不安はあるか?」です。
答えは「不安がある:70.1%」ですね。更に「不安の理由」を聞くと下記のようになっていました。
◎「実家に対する不安の理由」(502人の複数回答)
➀「相続・相続税について:98人」
➁「売却について:95人」
➂「室内の片づけが大変そう:89人」
④「実家をどうするか決まっていない:82人」
⑤「維持・メンテナンスが大変そう:41人」
⑥「住む人がいない:15人」
⑦「処分にかかる費用:14人」
(出典:株式会社AlbaLinkより)
うーむ、コロちゃんちは「相続税」などは、まずかかる水準じゃないですから安心ですけど(ちょっと悔しい)、「室内の片づけが大変そう」は当てはまりますね。
たぶん「後始末を任される」子どもたちは、みんなそう考えているだろうなー。コロちゃんも、今度一度「この話題」を突っ込んで話し合ってみようかな?
だけど言いにくいなー。
だって「死んだ後のスケジュール」を今から作るみたいですよね。子どもの方からは、絶対に持ち出せない「話題」だと思いますよ。
やっぱり「親」の方から言いださなきゃダメかも知れませんね。
5.「持ち家率は6割だよ」
コロちゃんは、このような「実家じまい」が生まれる原因は、戦後の日本の住宅政策が「持ち家推進」に片寄って進められてきたことがあると考えているのです。
それではここで「持ち家比率」を見ておきましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 持家世帯比率の推移(家計を主に支える者の年齢階級別)」より
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-06.html
出典:厚生労働省 令和2年版 厚生労働白書 より(7月25日利用)
上記のグラフは「厚生労働省」が発表している1983~2018年の「家計を主に支える者の年齢階級別の持ち家率の推移」です。
全体の「持ち家比率」は、「1983年:62.4%」~「2018年:61.2%」でほとんど変化はありません。
下記に「年代別持ち家比率」を書き出します。
◎「年齢階級別持ち家比率:2018年」
①「60歳以上 80.0%」
②「50~59歳 67.9%」
③「40~49歳 57.9%」
④「30~39歳 35.9%」
⑤「30歳未満 6.4%」
全体「61.2%」
コロちゃんは、「60歳以上」にあたりますから、上記のグラフでは一番上の「黄土色80.0%」です。コロちゃん年代(昭和世代)は、「持ち家率」が高いのです。
これらの「持ち家率6割」は、戦後の日本の「住宅政策が持ち家促進」となっていたからです。
「住宅取得」に低利の資金を提供する「住宅金融公庫」の設立は1950年です。そして税金の「住宅取得控除」が始まったのが1972年です。
「日本政府」は、戦後一貫して「持ち家取得」を推奨して、いろいろな政策で後押ししてきています。
その反面、抑えられたのは「優良な賃貸住宅の整備」です。
諸外国の福祉政策を見ていると、「低家賃の賃貸住宅」が多く見られますが、「日本」では公営の「低家賃住宅」の数は低いままとなっています。
6.「日本の持ち家率が一番高いよ」
それでは次に「持ち家率の国際比較」を見てみましょう。
「内閣府」が発表している「平成12年(2000年)高齢者の生活と意識に関する国際比較調査」によると、「持ち家率」を下記のように記載しています。
◎「現在住んでいる住宅の所有形態:持ち家率」
➀「日本 :88.6%」
➁「韓国 :78.4%」
➂「アメリカ :67.6%」
④「スウェーデン:55.3%」
⑤「ドイツ :52.1%」
(内閣府:高齢者の生活と意識に関する国際比較調査より)
上記のように「持ち家率」は、「➀日本:88.6%」が一番高くなっています。
しかし、ドイツとスウェーデンでは、持ち家のほかに、「公共団体や民間非営利団体が所有する賃貸住宅」(ドイツ15.0%、スウェーデン23.9%)があるとされていますね。
そして、「個人や民間企業が所有する賃貸住宅」(ドイツ25.1%、スウェーデン17.4%)も2割程度あるようです。
総じて「欧州諸国」では、「持ち家」よりは「賃貸住宅」に政策の重点が置かれているようですね。
このように「持ち家率」を国際的に見て行くと、「日本の住宅政策の持ち家推進政策」が限界に来ているように見えてきます。
そろそろ「持ち家推進」から、「良質な賃貸住宅」をつくる方向に転換をすべきだとコロちゃんは思うのですがいかがでしょうか。
7.「コロちゃんの持ち家への視点」
コロちゃんは、若い時には将来に自分たちが高齢になって「年金生活」に入ることなどは全く考えていませんでしたね。
それは、おそらく今でもあまり変わらないと思います。若い方たちは、自分がいずれ「高齢者」になるなんて考えたくもないでしょう。
ほかに考えたり、悩んだりすることはいっぱいあるでしょうしね。
しかし、今コロちゃんが「清貧ライフ」をおくっていて感じることは「持ち家のありがたさ」です。
何しろ「家賃がかからない」のですよ。
「総務省統計局」の「平成30年住宅・土地調査」によると、「高齢世帯(世帯主が65歳以上)」の1ヵ月の平均家賃学は約4~6万円とされています。
ハッキリ言って、コロちゃんが毎月5万円も家賃を払っていたら、生活が成り立ちません。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「総務省統計局 家計調査報告」より
https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2022.pdf
出典:総務省統計局 家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要より(7月25日利用)
上記のグラフは「総務省統計局」が発表している「65歳以上の高齢単身無職世帯の家計収支」です。いわばコロちゃんの「家計簿」みたいなもんですよ。
下に書き出しますね。わかりやすいように、¥1000円以下を四捨五入します。
〇「高齢単身無職世帯」
◎「実収入 ¥12.7万円」
◎「可処分所得¥11.5万円」(手取り額)
●「非消費支出 ¥1.2万円」
●「食費 ¥4.0万円」
●「住居 ¥1.3万円」
●「光熱・水道 ¥1.4万円」
●「家具・家事用品¥0.6万円」
●「被覆及び履物 ¥0.3万円」
●「保険・医療 ¥0.8万円」
●「交通・通信 ¥1.5万円」
●「教養・娯楽 ¥1.5万円」
●「その他の消費支出¥3.1万円」
〇「総計 ¥14.5万円」
上記のように、2023年の「高齢単身無職世帯」の「家計収支」は、実収入が11.5万円に対し支出は14.5万円となっていて、「毎月3万円の赤字」となっています。
大体、高齢者の一人暮らしでは、このぐらいは普通かかるんですよね。この14.5万円という「生活費」は、無駄を省いた質素な生活だと思いますよ。
そして、ここでコロちゃんが言いたいのは「家賃の存在」です。
上記では「●住居¥1.3万円」となっていますが、これは全体平均の数字です。「高齢者の持ち家率が80%」ですから、平均住居費が低くなっているのです。
「賃貸住宅」に入居している方の「平均家賃は4~6万円」なのです。
ですからコロちゃんが今言いたいことは、老後の「生活設計」には「家賃」も計算に入れて考えた方が良いよということですよ。
8.「コロちゃんと実家じまい」
コロちゃんは、「昭和の世代」ですから、結婚するのは当たり前、結婚すれば子どもを持つのも当たり前、家族が増えたら家を「住宅ローン」で購入するのが当たり前という「時代」に生きていました。
そこで「子どもが小学校に入る前」に、30年の住宅ローンで現在住んでいる「建売住宅」を購入して入居したわけです。
この様な「結婚⇒子ども⇒住宅ローンで家購入⇒老後の生活」は、今から振り返ると正しく鉄板の「昭和モデル」で、当時の若い夫婦がみんな同じ道を進みました。
コロちゃんは、偶然周りの「昭和モデル」の面々と同じ行動をとって家を購入したおかげで、充実した子育て生活をおくることが出来て満足していますよ。
今思い出すのは、子どもたちが幼い頃のことですね。2階の和室に川の字になって寝て、寝付く前にはひと遊びして大騒ぎをしたこともありましたね。
その時期のことは、今も残っている「背丈を刻む板」が当時を思い出させてくれますね。
いやいや、なつかしいなー。こんな事を一生懸命記録した時もあったなー。
その時から40年近く経った現在に、「実家じまい」を考える時が来たのは当然のことだと思われます。
コロちゃんにとってはこの家は、すでに充分以上に役目を果たしているのです。
更に現在では、家賃がいらない優雅な「清貧ライフ」を過ごすことが出来ているんですからね。
現在の若い方たちは、また違った道があるのかと思われますが、それには「年金収入だけ」では老後の「賃貸住宅」での生活はかなり厳しいということもお考えに入れた方が良いと思われますよ。
コロちゃんは、あとは「実家じまい」を子どもたちと話し合いながら、スムーズに進めていけば良いと気楽に思っていますよ。
コロちゃんが逝った後には、いつまでもこだわって家を残すことなく、キレイに売り払ってくれれば良いと思いますよ。
コロちゃんと「妻」の生きてきた証は、この家にあるのではなく、もう独立していった子どもたちの中にあると思っていますからね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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