おはようございます。今朝のコロちゃんは、昨日までのコロちゃんとちょっと違いますよ。
どこが違うかと言うと、昨日までは「お宮参り」を終えてだらけたコロちゃんで、今朝のコロちゃんは心を入れ替えた「新生コロちゃん」なのです!
どう違うのかと、聞きますか?
聞きたいですか?
ホントに聞きたいですか?
じゃあね、じゃあじゃあじゃあ、教えてしまいましょう。
今朝コロちゃんは、5時ちょうどに目を覚ましたのです!
(๑⁼̴̀д⁼̴́๑)ドヤッ‼
いえいえ、ちょっとね。最近「お宮参り」を終えて気が緩んだせいか、朝寝坊が続いてましたから、今朝は気分を入れ替えてみました。
今朝のワンコとの散歩は、まだ真っ暗な5時過ぎにポコポコ歩いてきましたけれど、気温は摂氏4℃。
底冷えのする朝でしたね。これからは、毎日寒いんだろうなー? いよいよ冬になってきましたね。皆さんもお風邪をひかぬようにご注意下さいね。
今日は、コロちゃんの宿題になっていた「財政制度審議会の最後の残り物」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「ホントにこれが最後です。財政健全化と防衛費増額」
☆「借金と家計簿とリスクを見てみよう」
☆「防衛費倍増、安定財源は無いよ」
1.「ホントにこれで最後です。財政制度審議会」
コロちゃんが「財務省 財政制度審議会」の題材を取り上げてから、これで3回目の投稿になりました。
「いつまでやってるんだよ!」という読者様の声が聞こえてくるんですけど・・・。
「だって中身がいっぱいあるんだもん!」byコロちゃん
前回は『【社会考】「少子化対策」の財源は「これ」』を投稿しました。
そして、その結論として、下記の3点を「少子化対策の財源」として、その中身を検討しました。
①「既定予算の最大限の活用」
②「歳出改革の徹底」
③「支援金(仮称)」
もう一度詳しく読んでみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
コロちゃんは、毎日ワンコとの散歩の後は、朝食とコーヒータイムとなりますね。
その時に新聞をバサバサ読んで、ネタを探してその後は、このブログのカキコキに勤しみますが、何も他に用が無ければ、そのままズーーッと、パソコンの前から動きません。
毎日、ブログの投稿をするためには、1ネタで3~5時間はカキコキしていますから、日によっては、そのまま夕食前までカキコキし続けることもありますよ。
そんな時の1日のカキコキ時間は、6~7時間になる時もありますね。こうなると、ほとんど「労働時間」のようなものですね。
「労働時間」について法律では、「6時間を超える場合は45分以上の休憩、8時間を超える場合は1時間以上の休憩」と定められています。
コロちゃんは、時々6時間を超えてカキコキしていますが、昼食時間は取っています。しかし、30分ぐらいですので・・・これは「違反?」
a(゜Д゜il|!{ャバィ…)そして法律では「少なくとも毎週1日の休日か、4週間を通じて4日以上の休日を与えなければならない」とありますが、コロちゃんは毎日精勤で休んだことはありません。
だって「毎日投稿なんだもん!」
・・・これは完全な「違法!」
(+。+)あちゃー今後は、なるべく休憩と休暇をとるようにしますか・・・どうか「労働基準監督署」ヘチクらないでください。
<(_ _)>オネガイシマス♪
2.「宿題は財政健全化と防衛費倍増財源」
コロちゃんが、先日の11月20日に開かれた「財務省の財政制度審議会」の内容の内で、このブログで取り上げてカキコキしたいとした項目は下記の3点です。
❶「物価・賃金をみれば財政健全化に軸足を移す時」
❷「少子化対策は財源の安定確保が不可欠」
❸「防衛費は国債依存なく税による安定財源を」
このうちの「❷少子化対策」は先日取り上げました。あと残るのは以下の2点のみです。
❶「財政健全化」
❸「防衛費財源」
それでは、まずは「財政健全化」を見てみましょう。
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
現在「少子化対策」や「防衛費」などをめぐって「財源」が議論がなされていますが、今新たな財源がそう見つかる訳がありません。
「財源がない」となると、そのままあきらめるかと言うと、そんなことはありません。「政治家」の皆さんは、「借金(国債)をすればいいじゃないか」となるのです。
「戦後日本」において、初めて「赤字国債」が発行されたのは1965年です。今から58年前ですね。
当時は1964年に開かれた「東京オリンピック景気」の反動で、需要が大幅に減少して不景気となりました。
その対策として「満期7年利率6.75%2000億円」の赤字国債が発行されたのです。
その後しばらくは「赤字国債」の発行はありませんでしたが、10年後の1975年に「石油危機」による景気低迷で再び「赤字国債」が発行されました。
その後の「赤字国債発行」は毎年続き、1990年から1993年までの4年間を除いて、現在まで毎年発行されてきています。
コロちゃんの理解では、景気の悪い時には「国債発行」で国が需要を創り出して、景気の良くなった時には「借金返済」すると思っていました。
しかし、「日本」においては、「バブル経済期1986~1991年」の後半を含めた4年間(1990~1993年)を除くすべての年で「国債発行」がなされています。
これをコロちゃんは「最初から(借金)を返す気が無かったろう」とは思いませんよ。
たぶん「今後景気回復したら返そう」と思っていたら、そのまま「景気回復をしなかった」と言う事じゃないかと思っていますよ。
要するに「政治家」も「官僚」も、悪気はなかった・・・たぶん?
皆さんは、このほとんど毎年「赤字国債」を出しまくっていた過去の「日本」をどのようにお考えでしょうか?
まあ、その結果が子どもたちや子孫の方たちに、借金の押し付けをしてしまうようになったことに関しては、コロちゃんは申し訳ないと思いますけどね。
3.「財政健全化に軸足を移す時が来た」
コロちゃんが、この「令和6年度予算の編成等に関する建議」の「財政総論」を読んだところ、ごく常識的な内容にまとめていると感じました。
曰く「我が国の経済情勢はコロナ禍による落ち込みから平時に戻」ったとしています。
そして「今後は物価高や金利上昇が常態化するというこれまでとは異なる局面に入っていく可能性がある」との認識を語ります。
そして「歳出構造を平時に戻し、財政を健全化していくことは当然のことである」と自信をもって断言しています。
ここを読む限りは、岸田総理の不人気だった「バラマキ減税はいったい何なの?」 とコロちゃんは思いましたが、これはあくまで「有識者」による「財務大臣」への「建議」なのです。
そして、次の以下のくだりなどは、実に格調が高いと、コロちゃんは思いましたね。
「財政や社会保障はもとより国家の運営に当たっては、将来世代の利益にもつながる対応を選択し、持続可能な社会・経済を未来に残していかねばならない」
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
日本で過去に最初に「財政健全化」を正式に表明したのは、コロちゃんが知る限りでは1976年の三木武夫総理の時です。
この時に「昭和55年度(1980年)までのできるだけ早期に特例公債に依存しない財政にする」と閣議決定をしています。
その後数年ごとに、あらたに「財政健全化目標」が上書きされて何回となく「閣議決定」されてきました。
しかしその目標が達成どころか、さらにどんどんと「国債残高」が積みあがりました。
その結果、現在の「国債残高(借金)は、1275兆円となっています。
4.「GDPギャップは縮小・平時に戻れ」
この「建議」にはわかり易いグラフが沢山掲載されています。
下記のグラフをご覧ください。
「財務省 GDPギャップの推移」より
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/03.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月27日利用)
皆さん、「GDPギャップ」って言葉を聞いたことがありますか?
上記のグラフが、その「GDPギャップ」です。
「GDP」は「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」の事を言います。
そして「GDPギャップ」とは、国の経済全体の「総需要」と「総供給」の乖離(かいり)のことを言います。。
「GDPギャップ」が、プラスの場合は、「総供給」よりも「総需要」が多い場合で、物価が上昇する要因となります。
逆に「GDPギャップ」がマイナスの場合は、「総需要」よりも「総供給」が多い場合で、物価が下落する要因となります。
この「GDPギャップ」は、「内閣府」と「日銀」が、それぞれ別の手法で算出して、経済運営の参考にしているのです。
上記のグラフの「赤ライン」は「内閣府」が算出した「GDPギャップ」なのですが、2019年の半ばからずっと「マイナス圏」に沈んでいました。
(需要より供給が多いデフレ状態)
その「赤ライン」が、ようやく2023年9月にプラス圏(+0.1%)に顔を出しました。
(供給より需要が多いインフレ状態)
このことを取り上げて、この「建議」では「歳出構造を平時に戻し、財政を健全化していくことは当然のことである」と高らかに宣言しています。
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
この「GDPギャップ」と言うものは、評判が悪いのですよね。
えっ、何の評判かって? それはこのブログの「株主様&編集長様」である「次男一家家長様」の採点ですよ。
この「GDPギャップ」は、一般になじみのない概念ですし、読んでもよくわからないみたいなんですよ。
そりゃそうですよ、コロちゃんだってよくわからないまま、カキコキしているんですからね。
(オイオイ、そんなこと言っていいのかよ!)あ、いやいや、わからないなりに、一生懸命カキコキしているってことで、ご勘弁を願います。
m(_ _)mハハー「GDPギャップ」って、簡単に言うと、これから「物価が上がるか下がる」かがわかる数値なんです。
今までの「日本」では、この数値が「マイナス」だったんで「物価が下がる」だったんですけど、やっと「プラス」になったので、今後は「物価が上がりそうだ」なんです。
そんなの、スーパーで商品の値段見ていればわかりますよね。
しかし「政府の政策」では「GDPギャップがマイナス」だと、需要が足りないから「お金をバラ撒く」ことをします。
そして「GDPギャップがプラス」だと、供給が足りないから「企業を支援してモノをつくらせる」のです。
えっ、「最近の岸田さんの減税バラマキはどっちなの?」 ですか?
そうなんですよ。日本経済の「GDPギャップ」はもうプラスになったから、バラマキは逆効果のはずなんですけどね。
岸田さんは、別の理由で「減税」を行なったんでしょう。少なくとも「経済学の教科書」に書いてあることとは違った行動ですね。
5.「日本国クンちの家計簿」
さて、それでは次に「日本国クンの家計簿」を見てみましょう。
「家計簿」と言っても、細かい出納は載っていません。毎年の「収入(税収)」と「支出(当初予算・補正予算)」のグラフがあるだけです。
下記のグラフをご覧ください。
「財務省 日本の一般会計歳出等の推移」より
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/03.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月27日利用)
上記のグラフは「日本国クン」の毎年使う予算です。本予算と補正予算に分かれています。
一目見てわかるのは、令和2年度(2020年度)以降に、補正予算(濃い青棒)が著しく拡大しています。
下記に令和元年度(2019年度)以降の補正予算額を書き出してみます。
①「2019年度 3.2兆円」
②「2020年度 73.0兆円」
③「2021年度 36.0兆円」
④「2022年度 31.6兆円」
上記の金額は、あくまで「補正予算」のみです。それ以外に「一般会計歳出」が毎年100兆円以上あります。
「建議」の本文では、以下の様に記載しています。
「令和2年度(2020 年度)以降は新型コロナへの対応から補正予算の規模を著しく拡大させた」
「コロナ対応前の、5年間の補正予算による歳出追加額は、年平均で 3.1 兆円であった」
「2020 ~2022 年度の3年間の補正予算による歳出追加額は年平均で 46.9 兆円と、15 倍超に急増している」
この「建議」の「財政総論」では、「もう補正予算による追加歳出はすべきではない、平時に戻せ」と強く主張しています。
なお、上記のグラフの「緑ライン」は「税収額」です。ここ4年間の「日本国クン」の家計収支は、「収入(税収)緑ライン」の2倍近く~3倍を使っていることが見て取れます。
その「税収(収入)」と「歳出(生活費)」の差額が、全て「国債(借金)」として積みあがって(1275兆6116億円・2023年9月末現在)となっているのです。
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
普通の家ですと、家計簿が赤字の場合は支出を控えます。しかし、「日本国」のような大きな国ですと、緊急の出費もありますから支出を控えてばかりはいられません。
2020年に世界を覆ったコロナ禍では、日本だけでなく世界の国々が緊急対策で巨額な対策費を使いました。
上記にある「補正予算額」は、ほとんど全てがコロナ対策費です。下記にもう一度書きますね。
①「2020年度 73.0兆円」
②「2021年度 36.0兆円」
③「2022年度 31.6兆円」
(コロナ対策で使わなかった残額を最近流用しようとしています)もちろんこれらの「補正予算」だけではなく、「本予算」からも巨額のお金がコロナ対策に使われました。
しかし「日本」はもう「平時」になっています。「財政」も「平時」にもどさなければならないのです。
かつて2011年には、日本列島に「東日本大震災」が襲い掛かりました。その復興予算総額は、およそ38兆円とされています。この費用はどのようにまかなったのでしょうか。
東日本大震災発生からおよそ1か月後に、当時の菅直人総理大臣が早くも「東日本大震災復興構想会議」を開いています。
そして、その場で「震災復興税」が提起されています。
その「震災復興税」は、法人税・所得税・住民税にそれぞれ上乗せされる形で徴収されるもので、2023年の現在でも一部徴収され続けているのです。
「国家財政」とは、このようにあるべきだと、コロちゃんは考えますよ。
6.「リスクは利払い費」
自民党の中には「積極財政派」として「いくら借金を重ねてもだいじょーぶ、だいじょーぶ」とおっしゃられている方が少なからずいらっしゃいます。
(100人ほどおられるそうです)
しかし、コロちゃんもそうですが、この「建議」を議論なされた方も見解を異にします。
下記のグラフをご覧ください。
「財務省 利払費と金利の推移」より
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/03.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月27日利用)
上記のグラフは、「利払い費と金利の推移」です。
まあ、簡単に言えば「借金の利子」と「その利子の金利」の推移ですね
「普通国債」の残高は1000兆円をこえていますから、すこしの金利上昇でも返す「利子」はふくれあがります。
上記のグラフの「金利が上昇した場合の国債費への影響」を下記に書き出します。
①「金利が+1%」
「令和6年度 +0.7兆円」
「令和7年度 +2.0兆円」
「令和8年度 +3.6兆円」
②「金利が+2%」
「令和6年度 +1.5兆円」
「令和7年度 +4.0兆円」
「令和8年度 +7.2兆円」
「金利の世界」では、1%と言う数字は影響が凄く大きいのです。元利合計を考えると、雪だるまのように膨れ上がります。
この「建議」の本文には、以下の記載があります。
「1980 年代以降、金利は基本的には低下してきたため、債務残高の増加にも関わらず利払費は総じて減少傾向で推移してきたが、足もとではいわゆる『金利のある世界』が再び現実のものとなりつつある」
この「建議」の「財政総論」は、最後を以下の文章で締めています。
「今がまさに財政健全化に軸足を移すべき時であり、この機会を逃してはならない」
コロちゃんも、全くこの意見には賛同しますね。借金は返さなきゃダメです。ましてや「親子2世代ローン」どころか、孫やそれ以降の子孫に残すのもダメに決まっています。
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
借金には必ず「利子」が付きます。現在は短期金はマイナスで、長期金利(10年もの国債金利)は「1%を上限の目途とする」となっています。
ちなみに、リアルタイムで11月28日の「長期金利」を調べてみると「0.747%」でした。
この「長期金利」は、今後上がることが予想されています。「日本経済」が30年ぶりに「金利のある世界」に戻ってきたと騒がれています。
一番恐ろしいのは、どこまで上がるのかは誰もわからないことなのです。
ですから「借金」を抱える主は、大きな「リスク」を抱えていると言う事になります。
上記で「金利が+2%」になった時に、「令和8年度 +7.2兆円」の利払い費が発生すると書きましたが、もし2%金利が目の前に現れたら、借金の山は雪だるまのごとく膨れ上がります。
その時には、日本は「インフレ(物価上昇)」の嵐が吹き荒れることとなるでしょう。
そんな光景は誰も見たくはないですよね。コロちゃんも見たくはないですね。その前に借金を少しでも返しましょう。
7.「防衛費財源はあるの?」
やっと、最後の「❸防衛費は国債依存なく安定財源を」にたどり着きました。
コロちゃんの悪い癖で、何でも興味のある箇所になると、とことん調べたり書いたりしたくなっちゃうんですよね。
今日取り上げる項目は、この「防衛費財源」が最後ですから、さらっと見てみましょうか。
まずは、どの位の金額が必要になるのかを見てみます。
①「防衛関係費推移」
下記のグラフをご覧ください。
「財務省 防衛関係費の推移」より
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/05.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月27日利用)
上記のグラフは、「防衛関係費の推移」です。
この「防衛関係費」は、令和5年度(2023年度)~令和9年度(2027年度)の5年間で43兆円と倍増することに決まっています。
(2022年度単年度の防衛費は5.9兆円、米軍経費も含めると6.2兆円)
今後5年間の「防衛関係費」は以下のとおりです。
①「2023年度 6.8兆円」
②「2024年度 7.7兆円」
③「2025年度 ?」
④「2026年度 ?」
⑤「2027年度 8.9兆円程度」
❻「2023~2027年度合計で43兆円」
上記の2025年度と2026年度は、「概念図」には「?」となっていましたから、あくまでも「年度別予算」ではなく、「2023~2027年度43兆円」となっている為なのかもしれません。
②「5年・43兆円の安定財源?」
この「防衛費の財源」について、新聞報道では「防衛費は国債依存なく税による安定財源を」との主張が報じられていました。
全く、コロちゃんも同感です。この予算額を見るにあたって、注視するのは「安定財源」なのだと思いますね。
だって、5年以内に「戦争」になるなら「借金」で防衛装備を整えるのもわかりますよ。
そうでないなら、ずっとこれからその分の「防衛費」は必要になるのだから「安定財源」は欠かせないのが常識というものですよね。
それでコロちゃんはどこかに詳しい内容があるかと思って、この「建議」をひっくり返しながら読んで探してみたのですが、下記の4行のあっさりした記載と「概念図」のみでした。
「防衛関係費とは、長期にわたる防衛力整備を支える継続的な歳出予算であり、我が国の安全保障の基礎をなすものであることから、国債発行に依存することなく、税による安定的な財源の確保が不可欠である」
コロちゃんは、これを読んでなにしろ「5年間で43兆円」ですよ。どこにそんな「安定財源」が転がっているのかなと思いましたね。
一応「財源」の「概念図」はあるんですよ。下記の「概念図」をご覧ください。
「財務省 新たな防衛力整備計画に関する財源確保について」より
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/report/zaiseia20231120/05.pdf
出典:財務省 令和6年度予算の編成等に関する建議 より(11月27日利用)
上記の「概念図」は、「新たな防衛力整備計画に関する財源確保について」です。本文では「5年間で43兆円」と書いてありましたが、こちらでは「43.5兆円」となっています。
この図には、6種類の「財源確保」らしい項目が記載されています。
①「歳出改革 3兆円強」
②「決算剰余金の活用 3.5兆円程度」
③「防衛力強化資金 4.6~5兆円程度」
④「税制措置 1兆円強」
⑤「R4当初中期防対象経費 5.2兆円×5年=25.9兆円」
⑥「防衛力整備の水準の達成のための様々な工夫 2.5兆円程度」
⑦「不明 2.1兆円」
◎合計 43兆円
上記の①~⑥は、「概念図」の中から拾い出してみましたけれど、合計しても「43.5兆円」とならずに「40.5兆円」でした。不明分は2.1兆円でした。
また、このお隣にあったグラフの「新規契約額等の推移」では、5年間の「防衛力装備計画」として「43.5兆円」の表記がありました。こちらは「0.5兆円」多いですね。
こちらの金額の方が正しいのかもしれませんし、まだ「財源」を詰め切れていないのかもしれません。とりあえず内容を細かく見てみましょう。
①「歳出改革3兆円強」(社会保障費を除く)
②「決算剰余金 3.5兆円程度」
(国が予算措置したものの使われず翌年度にも繰り越されなかった余りのお金、コロナ対策で使われなかった予算の流用です)
③「防衛力強化資金 4.6~5兆円程度」
(外国為替資金特別会計3.1兆円、財政投融資特別会計0.6兆円、コロナ対策で積み上がった不用分0.4兆円、商業施設「大手町プレイス」の売却収入0.4兆円など)
上記の①~③は、先日6月16日に参議院本会議で「防衛費財源確保法案」として可決されたものですね。
しかし、これは全部「一時的な収入」で、とても「安定財源」とは言えません。
そして「③防衛力強化資金 4.6~5兆円程度」は、いろいろ集めていますが、合計しても「4.5兆円」にしかならずに5兆円までは0.5兆円も足りません。
この0.5兆円も、どこかからかき集めてくるのでしょう。
「④税制措置 1兆円強」は、「法人税・所得税・たばこ税の増税」を当初は「2024年以降」としていましたが、その後「2025年度以降」へ先延ばしされました。
本当に「増税」が実施できるか不透明になっていますので、これもまだ「安定財源」とは言えませんね。
「⑤R4当初中期防対象経費 5.2兆円×5年=25.9兆円」は、もともとの「防衛費予算」ですから「安定財源」と言えると思います。
最後の二つの「⑥防衛力整備の水準の達成のための様々な工夫 2.5兆円程度」と「⑦不明 2.1兆円」は、とても「安定財源」とは言えません。
そもそも「様々な工夫で2.5兆円」が生まれるのなら、昨年までにやっておけと思いますよね。
そのように見ていくと、「この5年間43兆円の防衛力整備計画」の中で「安定財源」と言えるのは、もともとの防衛費だった「⑤R4当初中期防対象経費 5.2兆円×5年=25.9兆円」だけですね。
なお、この「概念図」の本文には、財源項目の詳細については何も書かれていませんでしたね。
ここまで、詳しく見ていくと「建議」の本文では、上記で見たように「安定的な財源の確保が不可欠」と書き込んでいます。
しかい、「資料」のグラフや概念図では、まったく「不安定な財源」しか示されないという、何とも不可思議な内容となっていますね。
コロちゃん
コロちゃんのコメントです。
コロちゃんも、この「建議」の「本文」と「資料」をみるまでは、「防衛費倍増」の内容が「安定財源」が実質的には、全くないとは思いませんでした。
しかし、素人のコロちゃんが首を傾げながら、あっちこっちと見てみますと、昨年までの「防衛費5.2兆円」は、いってみれば「経常費」のようなものですから「安定財源」と言えます。
しかし、その他の全ての「財源」が、一時所得の流用のようなもので、一度使ったらなくなってしまう「財源」のようです。
まだ発表にならない部分もあるとは思いますが、軍備は一度揃えたら、その後ずっと経費が掛かるものが多いのではないでしょうか。
いずれ、「防衛費倍増」については、もう少し詳しい内容が発表されると思いますが、なんとも「不安」が大きくなる「財源」の発表だと、コロちゃんは思いましたね。
8.「本文は立派だけど・・・」
今日のテーマは、「❶財政健全化」と「❸防衛費財源」の二つです。
コロちゃんは、この「財政制度審議会」の「建議」を基にして、内容を読みながら検討してみましたが、どちらも同じように「本文」では立派な内容でした。
「財政総論」では、「財政健全化に軸足を移す時が来た」と高らかに宣言し、以下の様な立派な内容を書き込んでいます。
「財政や社会保障はもとより国家の運営に当たっては、将来世代の利益にもつながる対応を選択し、持続可能な社会・経済を未来に残していかねばならない」
しかし、問題は「政治側」がそれを受け入れていないことです。
昨今の「バラマキ減税」と、この「上記の格調高い宣言」は、コロちゃんには「真逆の立ち位置」にしか見えませんね。
そして「防衛費倍増」の財源でも、「建議の本文」には「安定財源」の文字が何ヶ所にも登場しますが、グラフや概念図での内容は、明らかに「安定財源」ではないですね。
さて、この内容を読んだコロちゃんとしては、フラストレーションがたまりますね。せめて、もう少し内容をハッキリ知らせていただきたいです。
そして、このブログをお読みの皆さんへは、現在の「少子化対策」や「防衛費倍増」の中身はこのようになっていますよという実態を少しでもお伝えしたいと思います
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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