【社会考】「若い女性」が東京へ行っちっち

社会

おはようございます。現在のコロちゃんは3時のおやつをまったりといただいている所です。

いえね、ちょっと前に近くの川の土手でも歩いてみようとでかけたんですよ。

なんせ最近の「長男一家家長様」は、コロちゃんに「1時間は歩きなさい!」とうるさ・・・ゲフンゲフン・・ご指導してくださるので、たまには言う事を聞こうと思ったのです。

そうしましたら、外の世界は「寒風吹きすさぶ極寒の世界」でした。そういえば近く雪が降ると天気予報でも言ってましたっけ。

コロちゃんは、シッポを巻いて今日の散歩は短距離・短時間にしようと帰ってきましたよ。ですから、皆さん「長男一家家長様」にはナイショですよ。ナイショナイショ。
(*・/(・д・*)ヒソヒソ<ナィショ♪

今日は「若い女性が東京に集まる」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「東京圏に人口が集中、2023人口移動報告」

☆「若い男女が東京圏に集まってくる」

☆「若い男性は、女性に経済力を求める」

☆「地方の保守的な価値観は変えられない、若者は東京圏を目指す」

☆「コロちゃんも東京へ行っちっち」

1.「東京圏に人口は集中している」

先日の1月30日に「総務省」が、「住民基本台帳に基づく、2023年の人口移動報告」を発表しました。

その内容をコロちゃんがポチポチ読んでみたところ、昨年2023年は首都圏周辺の中でも、大都市に人口の集中が進んでいました。

下記に「都道府県転入超過数」の、「ベスト3」と「ワースト3」を上げてみますね。最初に2023年、続いて前年の2022年と比べやすいように並べてみますね。

◎「都道府県転入超過数:2023年:2022年」

①「東京都 :6万8285人:3万8023人」
②「神奈川県:2万8606人:2万7564人」
③「埼玉県 :2万4839人:2万5364人」

ワースト3は黒丸で書きますね。

❸「愛知県 :-7408人:-7910人」
❷「兵庫県 :-7397人:-5625人」
❶「広島県:‐1万409人:-9207人」

昨年2023年の「人口移動」の「ベスト3」を見ますと、「東京圏の一人勝ち」となっています。それも「東京都」はぶっちぎりの7万人近い人口増となっています。

それも「東京都」の人口増は、前年2022年の倍近い増え方(3.8万人⇒6.8万人)という激増を記録していますね。

今回の発表の特徴を上げると、以下の様に纏められます。

①「東京1極集中」と「2位の神奈川県との集中差の拡大」

②「三大都市圏の中京圏(愛知県・岐阜県・三重県)からの転出が増加、愛知県はワースト3位」

これはちょっと意外な結果だとコロちゃんは思いましたよ。「中京圏」は若者に人気がないようですね。若い男女が「中京圏」から逃げ出しています。

③「転入超過・都道府県数の減少」。2022年11都府県⇒2023年7都府県。

昨年以前に「転入超過だった道府県」からも、若い男女が逃げ出しています。その行き先きになったのが「東京圏」で、今回の激増なのでしょう。

地方の衰退は進んでいますね。

コロちゃんがざっと見たところ、印象は「東京都の一人勝ち」です。

なお、この「住民基本台帳人口移動報告:2023年結果」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

https://www.stat.go.jp/data/idou/2023np/jissu/pdf/gaiyou.pdf

2.「若い男女が、東京圏に集まってくる」

上記のように「仕事に就きやすく」「給与が高い」東京都に、若い方たちが集まってくるのはある意味必然なのかもしれません。

しかし、この「東京に集中する方たちの男女比」を見ると、別の問題に気が付きます。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

総務省統計局 3大都市圏の転入超過数の推移(2014年~2023年)」より

https://www.stat.go.jp/data/idou/2023np/jissu/pdf/gaiyou.pdf
出典:総務省統計局 住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)結果 より(2月5日利用)

上記は、「総務省統計局」が発表している2014~2023年の「東京圏への転入超過数」の男女別のグラフです。

このグラフでは「10年間」にわたって「女性(赤色グラフ)」が「男性(青色グラフ)」を上回って転入してきています。

「東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)」の2023年の男女別の転入超過数は、以下の通りです。

◎「東京圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の転入超過数)」

❶「女性:6万8712人」
❷「男性:5万7803人」

この「東京圏」に転入超過となる人たちは、男女ともに多いのですが、女性の方が男性より約1.1万人も多くなっています。

そして、次にこの「東京圏に集まってくる方の年齢層」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「総務省統計局 東京圏の年齢5歳階級別転入超過数(2022年、2023年)」より

https://www.stat.go.jp/data/idou/2023np/jissu/pdf/gaiyou.pdf
出典:総務省統計局 住民基本台帳人口移動報告 2023年(令和5年)結果 より(2月5日利用)

上記のグラフは、「東京圏の年齢5歳階級別転入超過数」です。

本文を読みますと「転入超過数」は、下記のようになっています。

◎「東京圏:年齢別転入超過数」

①「20~24歳:8万1537人」
②「25~29歳:3万2605人」
③「15~19歳:2万1649人」

➃「15~29歳合計:13万5791人」

この結果を見ると、22歳の大学卒業後の就職先として「東京圏」が若い男女を引き付ける結果となっていることがわかります。

上記のグラフの「東京圏」の転入超過数の山は、「①20~24歳:8万1537人」が一番多いのですからね。

「東京圏の魅力」は、若い女性と若い男性を共に引き付けており、特に女性の方がより多くひきつけられていることがわかりますね。

3.「若い男性は、女性に経済力を求める」

なぜ、これほど「東京圏」が若い男女を引き付けているのでしょうか?

ここからは、コロちゃんの私論ですが、現在の「結婚願望のある男性」は、交際相手の女性の「経済力」も求めるようになったのではないでしょうか?

「結婚願望のある女性」ではなく、「男性」が「女性の経済力を求めるようになった」ですよ。

「女性」が「男性の経済力」を求めるのは、いつの時代でも変わりませんよね。

コロちゃんは、最近の傾向として「男性の方も女性の経済力を求める」ように変わってきたのではないかと思っているのです。

コロちゃんのような「昭和の男」の感覚ではなかなか理解しにくいのですが、今の若い男女は「共働き・共家事・共子育てが当たり前」となっている模様です。

そのような「ライフスタイル」を求める若い男女が、求める就職先は「ジェンダーにこだわらず給与も高い会社」となります。

ただ、そのような「先進的な企業」が日本のどこにあるかというと、「地方」よりは「東京圏」が圧倒的に多そうです。

そこで就職を控えた「若い男女」は、勤め先として「東京圏」の「ジェンダーにもこだわらない、しかも給与も高い会社」を選んで転居していくと、コロちゃんは考えたのです。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「国立社会保障人口問題研究所 結婚相手の条件として重視・考慮する割合」より

https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_ReportALL.pdf
出典 国立社会保障人口問題研究所 第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)より(2月5日利用)

上記のグラフは、「国立社会保障研究所」の「第16回出生動向基本調査」の中にある、「結婚相手の条件として重視・考慮する割合」です。

このグラフは「男性が相手の女性に求める条件」なのです。逆の「女性が男性に求める条件」じゃないですよ。

上記の三つのグラフのうちの、一番左側の「経済力」をご覧ください。

「灰色部分が経済力を重視する」で、「白色部分が経済力を考慮する」です。

調査の都度に棒グラフが伸びてきて、「経済力項目」の一番右は「2021年第16回調査」なのですが、合計すると48.2%と半分近くにまで増加してきています。

調査の都度に「男性が相手の女性に求める条件」の、「経済力を重視・考慮する」の回答が増えてきているのです。

4.「地方の保守的な価値観は、変えられない」

「地方の会社」の全てが、旧態依然とした「男尊女卑・女性蔑視」の会社ばかりではないとおっしゃられる方もいると思いますが、「地方の保守的な土壌」は未だに広く存在しています。

「町内会の集まり」で、話し合うのは男衆でお茶くみは女衆などの地域社会のお話しはよく聞きますし、「就職先の会社」の上司に女性がついていることは、地方ではまれでしょう。

そのような「地方の男社会」では、現在の若い男女が望んでいる「共働き・共家事・共子育て」は困難なのです。

今の「若い男性」は、「女性」にも「経済力」を求めているのですから、「地方」の「男女賃金格差」がある「就職先」には魅力を感じないでしょう。

また「若い女性」は、周囲の年配の女性たちを見ていて、「男性よりも格下の女性の地位」を受け入れがたいでしょう。

地方の「保守的な土壌と社会システム」は、若い男女が望んでいる「共働き・共家事・共子育てや平等なジェンダーの意識」とは相性が最悪に悪いのです。

その結論が、上記で見られた「地方から東京圏」への「若い男女の大脱出」なのだと思われます。

これらの「若い女性」が流出している「地方」は、今後は「嫁がいない問題」に直面して、更に「少子化と人口減少」に拍車がかかることとなるでしょう。

5.「若者は、東京圏を目指す」

岸田総理は「デジタル田園都市国家構想」で、地方移住を後押ししています。

また全国の各地域でも、「地方創生」や「村おこし・町おこし」などの積極的取組みを続けていますが、「地方から東京圏」への人の移動は変わっていないどころか、逆に加速しています。

「都市工学の専門家」は、以下の二つの相反する課題があると指摘しています。

①「国際競争力を維持するためには東京圏の成長は欠かせない」

②「災害や国土保全を考えると、都市機能・人口を地方に分散した方が良い」

上記の①②の「相反する課題」の最適値を探ることが求められているというのです。

しかし、上記で見てきたように、若い男女の「ジェンダー格差忌避」の動きによって「地方創生・都市機能の地方分散政策」は失敗したようですね。

それでは、どうしたら「地方創生・地方移住」を進めることが出来るのか?

それは「地方」での「保守的な土壌」を変えて、社会システムや企業の在り方の「ジェンダー格差」を解消して「男女平等」な社会へ変えることです。

しかし、それが出来るならばもうとっくに「地方の社会」は変わっているでしょう。コロちゃんは無理だと思っていますよ。

おそらく「地方」からは、若い男女の流出がこれからも進んで、「地方圏」はゆっくりと沈んでいくことになると思いますね。

6.「コロちゃんも東京へ行っちっち」

コロちゃんは、この「総務省統計局の人口移動報告」を読んで、古い曲が頭の中に流れました。

「♬ぼーくの恋人、東京へ行っちっち、ぼくの気持ちを知りながら・・・どうして、東京がそんなにいいんだろ♪」
(1959年:僕は泣いちっち:歌:守屋浩:作詞作曲:浜口倉之助)

これは「高度成長の日本」で、地方から「中卒」者の「集団就職」が始まっていた世相を背景にヒットした楽曲でした。

(集団就職:地方の中学卒業生が都会の工場・商店に集団で就職した。1954~1977年に廃止。最盛期は1964年約8万人)

日本の歴史には、若い男女が一斉に「東京圏」を目指した実例があるのですよ。いわゆる「団塊の世代」の方たちですね。

1961~1970年に10代後半~20代前半だった「団塊の世代」は、「地方圏」から「3大都市圏」へ大移動しました。

その人数は、当時の「地方圏居住者」の約3割に当たる2100万人とされています。

なお10代後半だった少年コロちゃんが、居住していた東北地方の田舎町から東京に出て来たのは1970年です。

広い意味では、コロちゃんも「東京へ行っちっち」の一人でしたね。

ですから今回の「若い男女」が東京圏を目指して大移動となったのは、2度目となり「歴史は繰り返す」こととなりました。

その前例の場合は、一度「東京圏」に出て来た人々(団塊の世代)のほとんどは、地方に帰ることはなく、新しい居住地に根付きました。

今回の「若い男女の東京圏への人口移動」も、前例と同じく長い間続き、そしてその後は地方に帰ることなく東京圏で終生過ごすことになると思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Jill WellingtonによるPixabayからの画像
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