おはようございます。今日のコロちゃんは機嫌がすごく良いのですよ。だって昨日に「YouTubeデビュー」をやり遂げたのですからね。
たった1話の投稿ですが、これはコロちゃんにとっては大きな1話なのですよ。何も知らないところから、聞いたり探したりしながら試行錯誤を積み重ねた結果なのですよ。
そして、ちょっとホッとしていますよ。これでしばらくは、動画作成から離れて「読書する時間」が得られそうですから。
そうなんですよ。「ブログ作成」をしながら、同時に「動画作成」まですると、コロちゃんの自由になる時間がほとんどなくなっちゃうのです。
だけど、ある程度「自由時間」がないと「充電する時間」がありませんからね。やはりコロちゃんは「読書時間」だけは確保したいですね。
そんなことを考えているコロちゃんが、今日は「失われた30年の原因はこれなの?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
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コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「日本は対米投資が過去最高を更新したってと、失われた30年の前半の10年余りはバランスシート不況だよ」
☆「3冊の本で失われた30年の謎が解けるかな?と、日本企業の海外投資が増えているよ」
☆「合成の誤謬だよねと、コロちゃんの日本たとえ話」
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1.「日本は対米投資が過去最高を更新したって」
コロちゃんが、朝新聞をバサバサ読んでいると「経済安保で対米投資増」との見出しが目に入りました。
この記事は、「財務省」が発表した「24年の国際収支統計(速報)」を報じたもので、以下の様な内容でした。
➀「対米直接投資は11.7兆円で過去最高」
➁「中国向けは4900億円で前年比で横ばい」
③「日本への直接投資は、2.5兆円と前年より13%縮小」(20年以降では最も少ない)
だいたい上記のような内容だったのですが、コロちゃんはこの記事を読んで「日本は国内投資よりも海外に投資している」のではないかと感じたのですよ。
そういえば「新NISAのつみたて投資枠のうち8割近くは世界株や米国株など海外に投資する投信が占めている」とも聞いていますね。
と言うことは、これは「日本の富の海外流失」になっているのではないかと思ったのですよ。
なぜコロちゃんが、この「海外投資」に目を止めたのかというと、「失われた30年の原因」を巡る「経済学者の諸説」の中には、「国内投資の減少」をあげる方もいたからです。
なお、この「日経新聞」の「経済安保で対米投資増」の記事を、読んでみたい方は下記のリンクのクリックをお願いします。
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2.「失われた30年の前半の10年余りはバランスシート不況だよ」
コロちゃんが、こんな「経済問題」に興味を持ったのは2000年代の後半ごろからです。
その時点では「失われた10年」が、このまま行くと「失われた20年」になってしまうと言われていたのです。
皆さんもご存じの通り、今では「失われた30年」を超えて「40年」に向けてばく進中なのが「日本経済」ですね。
この「原因」について「諸説」」がありますが、まず前半の10年強は「バランスシート不況」ということで経済学者の間では共通の認識となっているようですね。
これは、「バブル崩壊(1990年)」による「雇用・設備・負債の三つの過剰」の巻き戻しの不況ですね。
政府は2005年には「主要銀行の不良債権処理集結」を宣言しています。ここまでは、普通の経済学で説明が付く不況だったようです。
ところが、これ以降の今現在まで続く「日本経済の低迷の原因と理由」が、いろいろ言われていますが確定していません。
コロちゃんは、いろいろ「経済書」を読んでみましたが、それぞれ書いてある「理由が違う」のですよね。今だに「経済学者」の間では議論が熟していないようなのですよ。
そこでコロちゃんは、その「失われた30年の理由」をいくつかご紹介しますね。どうぞ皆さんも、どの説が一番もっともらしいかをお考えてみてくださいね。
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3.「3冊の本で失われた30年の謎が解けるかな?」
なおこれからご紹介する内容は、それぞれの方の著作をコロちゃんが読んだ感想でまとめたものです。
なにしろ素人のおじいちゃんのことですから、まとめ方に間違いがあるかも知れません。その点はご容赦くださいね。
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➀「格差の拡大と財政の将来不安」
最初の1冊は「小林慶一郎慶応大学教授」の説です。以下でしたよ。
◎「小林慶一郎慶応大学教授のバブル崩壊後の経済低迷の理由」
➀「人口減少と超高齢化」
➁「格差の拡大と非正規雇用化による人的資本の劣化」
③「財政の将来不安による長期停滞」
④「低金利の長期化による副作用」
以上は「日本の経済政策(著:小林慶一郎:2024年:中公新書)」を読んだ感想です。以下の本ですよ。
➁「連合と経団連が戦犯だよ」
次は「渡辺努東大教授」の本ですね。この方の説は以下でしたよ。
◎「1990年代末以降の物価・賃金・金利が上がらなかった理由」
➀「連合と経団連とが、お互いに賃上げと値上げをしないというにらみ合いなった(黙約か?)。その結果、物価下落・賃金低下のスパイラルの悪循環に陥った」
➁「慢性デフレ下で自粛ノルム(上がらない物価と賃金)に陥った」
以上は「物価を考える:著:渡辺努:2024年:日本経済新聞出版」を読んだ感想です。以下の本でしたよ。
③「企業の内部留保が戦犯だよ」
最後にもう1冊だけご紹介しておきましょう。この本はコロちゃんは全部読み切れませんでした。あまりにも「専門的」過ぎて、コロちゃん程度の知識では歯が立たないと感じたのです。
それでも、本書の前半で「失われた30年」の原因について、コロちゃんが初めて聞いた理由を書いていました。以下ですよ。
◎「脇田成東京都立大学教授の日本経済の故障箇所」
➀「企業の貯蓄主体化(内部留保)が日本経済の長期停滞の主因」
➁「企業の余剰資金は海外に流れていくので内需には回らない」
③「生産性以下の賃金がデフレをもたらしている」
以上が「日本経済の故障個所:著:脇田成:2024年:日本評論社」の前半を読んだ感想でしたよ。この「企業の内部留保が犯人説」は初めて読みましたから驚きましたよ。以下の本でしたよ。
ざっと、上記まで3冊の本から「失われた30年の戦争犯罪人」が指摘されていますが、果たしてどれが「犯人」なのでしょうか?
(╭☞•́⍛•̀)╭☞コイツダ
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4.「日本企業の海外投資が増えているよ」
さて、ここでやっと今日の冒頭の新聞記事まで戻ることができました。
もうここまで読んでいる内にすっかり忘れていると思いますが、今日の冒頭の新聞記事の見出しは「経済安保で対米投資増」でした。
コロちゃんは、この記事の「日本企業の対外投資が増えていること」に注目したのです。
この新聞記事は「財務省」が2月10日に発表した「24年の国際収支統計(速報)」によるものです。
コロちゃんは、普段から「日本が成長できない理由の1つには国内投資の減少」があると思っていましたので、さっそくこの記事の元データを読んでみたのですよ。
まず「潜在成長率の構成要素」は以下の3つとされています。
◎「潜在成長率の構成要素」
➀「労働投入」
➁「資本投入」
③「全要素生産性」(イノベーション)
このうちの「③全要素生産性(イノベーション)」は、予測も予定も出来ません。そして「➀労働投入」は、「少子高齢化」で増やすことは難しくなっています。
現在「内閣府の試算によると、日本の潜在成長率は2024年1~6月で年間0.6%」とされています。凄く低いのですよ。
供給側の指標である「潜在成長率を増やす」には「➁資本投入」を増やす道しかないというのがコロちゃんがぼんやりと考えていたことなのですよ。
ところが、今回発表された「財務省」の「国際収支統計」によると、以下のような記載がありました。
◎「対外・対内直接投資」
➀「対外直接投資:31.6兆円」
(日本企業の海外投資:1996年以降で過去最高)
➁「対内直接投資:2.5兆円」
(海外企業の国内投資:前年より13%縮小)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/balance_of_payments/preliminary/bpfdicy2024.pdf
(出典:財務省:24年の国際収支統計(速報)より:カッコ内は新聞記事より)
これって「日本国内から海外への資本の流出」ですよね。
上記の「直接投資の出入り」を見ると、どうやら「日本は魅力的な投資対象」ではないみたいですね。
「日本企業」は「対外直接投資:31.6兆円」を増やしているのに、「海外の企業:2.5兆円」は逆に「対内直接投資」を減らしているようですよ。
コロちゃんは、上記で書いた「脇田教授」の「➁企業の余剰資金は海外に流れていくので内需には回らない」をすぐに思い出しましたよ。
そして「こんなことで日本経済が成長できるのかな?」と思いましたよ。
ʅ(。◔‸◔。)ʃ…ハテ?
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5.「合成の誤謬だよね」
さて今日は「失われた30年の原因はこれなの?」と言うテーマで書いてみました。その「これ」とは、もちろん「日本企業の海外投資」です。
コロちゃんに言わせれば、「日本企業」は「賃上げをしなかった分」を豊富に「内部留保」として貯めこんで、「国内投資」に投下せず「海外投資」に回しています。
これでは「企業は利益が上がる」でしょうけど、「カネ」が国内に回りません。「個別企業」にとって最適を追求した結果、「国家の経済が低迷する」と言う構図ですね。
絵にかいたような「合成の誤謬※」ですよ。
(※合成の誤謬:個々のレベルでは正しい行動でも、それが合成されたマクロの世界では好ましくない結果が生じてしまうことを意味する経済用語)
これを見ていると「失われた30年の戦犯」は「大企業経営者」のような気がしますね。上記での「脇田成東京都立大学教授の説」ですよ。
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6.「コロちゃんの日本たとえ話」
これはコロちゃんちの話しではないですよ。
ここまで書いて来て、なんかわかりやすい「たとえ話」がないかな?と考えたのですよ。そこで「日本たとえ話」をつくってみましたよ。
◎「日本たとえ話」
・ある所に成人となった子どもと一緒に住んでいる親がいました。親御さんは不景気で収入が少なくなりましたが、既に働いている子どもは家庭にお金を入れてくれません。
・親ごさんは自分がリスキリングにお金をかければ、もっと稼げるようになると思っているのに、子どもは外で稼いだお金は自分のもんだと、家庭にお金を入てくれようとしません。
・親としては、ここまで育てるのにお金をかけたのに、成長したら外で稼いだお金を家に入れてくれないのは困ったもんだと考えています。
・さて、この「親(日本国)」は、今後「リスキリング(国内投資)」にお金をかけて「稼げる(成長)」ようになれるでしょうか。
・そして「こども(企業)」は、「親ごさん(日本国)」が「困って(財政破綻)」いるのを黙って見ているのでしょうか。
・このお話しは、結末のない例え話です。出来れば「めでたしめでたし」と締めたいものですね。チャンチャン。
(⑉>ᴗ<ノノ゙✩:+✧︎⋆パチパチ
えー最後はお笑いとなるように考えていたのですが、ひょっとしたら「寒かった?」。
サム━(((゚Д゚Д゚Д゚)))━ィ!
ちょっと「お堅い話」を、コロちゃん流に分かりやすくまとめたつもりですが、なかなか万人に受け入れられる書き方とは難しいものですね。
今日は「財務省」の「24年の国際収支統計(速報)」と言う「面白味」がない数値を、面白く・・・無くまとめちゃった? あれれ?
(。・_・?)アレレ?
次は「面白い話」にしたいと思っているということで、ご容赦お願いしますね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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