おはようございます。今朝のコロちゃんは、寒さがあまり感じないなー、と思いながらワンコとの散歩を歩いてきました。
朝の気温が7℃もあったんです。そして今日は20℃近くまで気温が上がると言うのですから、もうほとんど「春の陽気」ですね。
コロちゃんは、寒いと腰痛が酷くなるような気がしていますから、早く春が来て欲しいですね。ワンコもそう思っていると思いますよ・・・多分。
( ゚ー゚)( 。_。)ウン♪
今日は「失われた30年って、何が失われたの?」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「失われた30年と、株価は最高値から最低値を経て再び・・・か?」
☆「実質平均給与は安いニッポンと、年間総労働時間は短縮す」
☆「お国の借金は5倍増と、企業の内部留保は溜まるばかり」
☆「国利民福と経済厚生と、30年前のコロちゃん一家」
1.「失われた30年とは?」
最近は「失われた30年からいよいよ脱却できるか?」などと言われています。
この「失われた30年」という言葉は、2000年代初め頃に「失われた10年」と言われていたのが、そのまま今まで延長されてきたものです。
もちろん「失われた10年」と言っていた頃は、まさかそれがずっと30年にまで延びるとは誰もが考えていなかったと思いますね。
しかし、多くの方々の努力の甲斐もなく、現実にはこうして今まで30年間にわたって「経済の低迷」は続いてきました。
この30年という数字はちょうど「平成時代」(平成元年~平成31年:1989~2019年)と重なっています。「日本」は「平成時代」の全ての期間にわたって「経済の低迷」が続いていたのです。
コロちゃんは、この30年間に「経済指標」がどう変わったのかを見てみようと思い立ちました。
「平成元年(1989年)」は今から34年前ですが、細かいことはいいでしょう。わかる限りにわたってポチポチ調べてみますね。
ちなみに、「平成元年(1989年)」時に、コロちゃんは30代半ばで子どもたちは幼稚園に通うかその直前の年齢でした。
コロちゃんはその頃に「転職」をして、毎日緊張感を持って生活していましたね。
それでは、1989年(平成元年)から昨年2023年(令和5年)までの35年間で、何が失われたのかをみてみましょう。
2.「株価は最高値から最低値を経て再び・・・か?」
何と言っても「経済」を見るには、「経済の体温計」と言われる「株式相場」を見てみましょう。見てみるのは「1989年(平成元年)」から「昨年2023年(令和5年)」までの35年間です。
◎「株式相場」
①「1989年12月29日終値:3万8915円」
②「2023年12月27日終値:3万3681円」
上記の1989~2023年の35年間で、一見株価がちょっと下がったかなと見えますが、そうではありませんでした。
「①1989年12月29日終値:3万8915円」は、日本の株式市場の最高値です。株価バブルのピークですね。その後新年に入るとともに株価は下落します。
そして、上下しながらも「①1989年12月29日終値:3万8915円」のピークを、再び超えることは在りませんでした。
ボトムの最低値は「2008年10月27日:7162円」でした。株価はこの日に最高値の「1/5以下まで下落」したのです。
この株価がボトムを付けた2008年は「リーマン危機」の直後となります。この頃から日本は長い不景気に入ります。その当時コロちゃんは50代半ばで、人生の熟しきった時期でもありましたね。
このように見ていくと、最近の「株価」は再び最高値に向けて駆け上がっているように見えますね。しかし、今後どうなるのかは誰にもわかりませんね。
30年前のこの「株価」と、現在を冷静に比べてみると「失われたものは成長」でしょうか。30年の間に少しも成長しなかったことが数字で表れています。
なお、この「株価の長期推移」を見てみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします
https://honkawa2.sakura.ne.jp/5075.html。
3.「実質平均給与は安いニッポン」
34年前と昨年2023年を比べてみようとしましたが、見つけられたのは「~2018年」のデータでした。これを比べてみますね。
◎「実質平均給与額」
①「1989年:452.1万円」
②「2018年:433.3万円」
この「実質平均給与」は、上記の29年間に19万円低下しています。なおこの「実質平均給与」のピークは1992年の472.5万円で、ボトムは2014年の419.2万円でした。
「給与のピーク:1992年:472.5万円」から「最後の年2018年:433.3万円」とでは、39万円(月3.3万円)も下がっています。
「安い国ニッポン」がこうして生まれたのですね。とにかく「実質給与」が上がるどころか下がり続けたのが、この30年間でした。
コロちゃんの会社は、年功賃金がほとんどありませんでしたので、幸か不幸か「お給料」は大きく上がることも大きく下がることもなかったですね。
ただ、世の中の「不景気感」は、コロちゃんも肌身に感じていましたよ。
この「実質平均給与」を、30年前と比べてみると「失われたものは賃上げ」でしょう。
今になってから「政府も経団連」も口々に「賃上げ」を唱えていますが、そんな発言はもう20年前に欲しかったですね。
その頃の2000年代はこの方たちは「ベアゼロでもまだ甘い」と言っていたのですからね。
なお、この「実質平均給与」について見てみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
4.「年間総労働時間は短縮す」
この「労働時間」は気になりますよね。「過労死」が世の中を騒がし始めたのは、1980年代の後半からと言われますから、ちょうど「平成の時代」に入った頃と重なります。
それでは、ちょっと「1989年(平成元年)」から「昨年2023年(令和5年)」までの35年間の「労働時間の推移」を見てみましょう。
◎「総労働時間推移」
①「1989年:2088時間」(事業所規模30人以上:サービス業含む)
②「2022年:1718時間」(同)
おお、だいぶ減っていますね。この31年間に370時間も減っていますね。データを見ると平成元年の「①1989年:2088時間」が一番長時間労働です。さすがバブル最盛期ですね。
その後は少しずつ減少してきています。ボトムは「2021年の1709時間」ですから、その後に少し増えましたね。
コロちゃんは、2000年以前は大幅な残業を行なっていて、まさに「過労死に至りかねない長時間労働」で働いていましたね。
そうして稼がなければ「生活が維持」出来なかったのです。
その後の2000年代に入るころから、少しずつ「残業規制」が強められましたね。
やはり「長時間労働」は高齢になってから健康を害することが多いことが、だんだんと周知されてきていました。
現在の「労働規制」は「長時間労働」を段々と許さない方向に進められていると思いますが、同時に「副業を推奨」していますから、コロちゃんは首をかしげてしまいます。
なぜならば「長時間労働」と「残業規制」で収入が減少する方は、「副業」で稼いで生活費を補填しようと考えるでしょうから、「長時間労働規制」は意味がなくなってしまいますよね。
その辺の疑問に関する答えは、コロちゃんはどこでも見たことは在りませんね。
この「総労働時間の推移」については、「失われた」というよりは「時代の流れ」で変わらざるを得なくなったように思われます。
この変化は、「唯一の良い変化」なのかもしれません。
なお、この「年間労働総時間」について見てみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0501_02.html
5.「お国の借金は5倍増」
上記で「株価」と「個人の給与」「個人の労働時間」と見てきましたから、次には「お国の借金」を見てみましょう。
皆さんは、国の借金がもう凄く増えていることはご存じですよね。コロちゃんも良く知っていますから、ここではどのくらい増えているのかを見てみましょう。
◎「国の借金(国及び地方の長期債務残高)」
①「1989年度 :254兆円」
②「2021年度:1212兆円」
これは凄い! 何と上記の32年間に「借金」が5倍近くに膨れ上がっています。「雪だるまの様な借金」とはこのことですね。
これにはコロちゃんは「サラ金地獄」を思い浮かべますね。若い方でしたら「闇金のウシジマくん」を思い浮かべますでしょうか。
(闇金ウシジマくん:2004年:ビックコミックスピリッツ:作者:真鍋昌平)
後の世代の為にも、これ以上「借金が増えない」ようにしてもらいたいと思いますけど、もう無理でしょうね。
この「お国の借金」で「失われたものは財政規律」ですね。政治家の方々は、もう借金することに忌避感を持たなくなってしまいました。
そして、後の世代に「借金」を押し付けても恥ずかしいとも思わなくなってしまいました。このツケは必ずいずれ払う時が来ます。
世の中に「タダ飯」と「打ち出の小槌」はないのです。
なお、この「お国の借金」について見てみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://www.mof.go.jp/policy/budget/fiscal_condition/basic_data/202104/sy202104h.pdf
6.「企業の内部留保金は溜まるばかり」
次は「企業の内部留保金」を見てみましょう。
企業の「内部留保金」については、なかなか長期推移の一覧表は見つからないのですが、あちこちを調べてみると、下記の通りでした。
◎「企業内部留保金」
①「1989年:163兆7816億円」
②「2022年:554兆7777億円」
これもすごいですね。日本の企業は、ここ33年の間に「内部留保金」を3倍以上に増やしていますね。30年間にここで「失われたものは儲けを雇用者に還元するという経営者の良識」ですね。
それをやり過ぎた今になってから、慌てて「賃上げ」と口にし始めても説得力はないとコロちゃんは思っていますよ。
なお、この「内部留保金」について見てみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
7.「国利民福と経済厚生」
コロちゃんは、「国利民福」と「経済厚生」という言葉が好きです。
「国利民福」とは、「国家の利益と国民の幸福」のことであり、今の世の中の政治や経済は、すべてこの言葉「国利民福」の為にあると思うのです。
そして「経済厚生」という言葉の「厚生」とは、人間の幸福を指しますが、これが「経済厚生」となると、全ての「経済は人間の幸福のためにある」という意味になります。
この「経済厚生」という言葉は、イギリスの経済学者A.C.ピグ―の著作「厚生経済学」がもとになっているそうです。
この本は「社会の経済厚生と福祉を最大にする」という内容だそうです。
それらの視点から、今日のブログで取り上げましたここ30年間の経済指標を見ますと、以下の様にコロちゃんには見えてきます。
❶「成長しない株価」
❷「失われた賃上げと平均給与」
❸「国の借金と失われた財政規律」
➍「失われた経営者の雇用者への利益配分」
上記の中で、唯一評価できそうなのは「総労働時間の推移」ぐらいでしょうか。
アメリカでは大統領選挙の都度に「あなたの生活は4年前と比べて良くなっていますか?」と問われるそうです。
コロちゃんは、今聞きたいですね。「あなたの生活は30年前と比べて良くなっていますか?」と。
この問いでは、高齢者以外では回答できなくなってしまいますね。もっと年数は短くても良いのです。
例えば、今の政権の発足した3年前と比べて「あなたの生活は良くなっていますか?」とね。
8.「30年前のコロちゃん一家」
今から30年前のコロちゃん一家の生活を思い起こしてみますと、当時は「コロちゃんの稼ぎ+妻のパート収入」でやっとやっとの生活でした。
しかし、それでも1日1日を張り切って、みんなで力を合わせて生活をする意欲に満ちていましたね。
そこで、もし「30年前のコロちゃんち4人家族」が今の時代に同じ生活が出来るかと考えてみると、難しそうです。
だって、コロちゃんの30年前のお給料の方が、現在の社会一般のお給料よりも、明らかに「所得が高かった」のですよ。
今から当時を思い出してみると、現在では低所得とされているいわゆる「ガテン系」の仕事などは、かなりの高給を稼いでいました。
ですから、1980年代の暴走族の最盛期には、多くの若者たちが車やオートバイを乗り回すことが出来ていたのですよ。
今の若い方の所得では、とても暴走できるような「シャコタン車」や「特攻バイク」は買えないでしょう。
また結婚でも「出来ちゃった婚」が、騒がれてきたのも1990年代ごろからでしたね。この当時は「現場系」の若者たちの所得が高かった記憶がありますね。
その後のバブル崩壊と、就職氷河期を経る中で、上記の方たちの所得が下がり続けてきたのです。
明らかに「日本」は30年前より貧しくなっています。
今後日本が経済的に大きく成長することは難しいと思っていますが、何よりも「経済」の目指す目的は「国民の幸福」の為にあります。
これからの「日本経済」の将来が昨日よりも良くなるように、コロちゃんは心から願っていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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