【社会考】「東京」の教育費は全国の2倍だって

社会

お早うございます。(  ̄3 ̄)~♪

えへへ、コロちゃんは今朝は機嫌がすごく良いのです。

なぜかと言うと、今朝からコロちゃんは、「長男一家・次男一家」と合流して観光に連れて行ってもらえるのです。

コロちゃんは、昨夜から「長男一家宅」に前泊して、今朝早朝に出発・・・してるよね。そのはずだよね。

何しろ、コロちゃんのリアルタイムはまだ先週なのです。その時点でこのブログをカキコキしていて、今朝「投稿予約」で自動的に投稿ができているはず・・・だよね。

ちゃんと投稿できていることにして、今日のテーマに入りましょう。

今日は「東京の教育費は全国の2倍だって」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「東京の教育費支出は全国の2倍と、東京は収入も多い」

☆「都道府県別所得で東京は全国1位と、所得が多い世帯ばかリじゃないよ」

☆「東京ゲートシティ化にならないか?と、学歴で賃金は決まっている」

☆「コロちゃんと教育費」

1.「東京の教育費支出は全国の2倍」

コロちゃんは埼玉県の地方都市に住んでいますが、お隣の「東京都」には以前住んでいましたし(40年以上前)、「東京の話題」には興味は持っています。

また、最近は「都知事選挙」の報道でもいろいろな様子が取り上げられていますね。

その中で「東京都の家庭の教育費が全国平均の2倍」というニュースが流れていました。

コロちゃんは、その記事を読んで「えっ、教育費が2倍も?」と驚きましたよね。

だけど、最近「中学受験熱が東京で高まっている」とは聞いていましたから、さっそくポチポチと調べてみました。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「東京都 消費支出の10大費目別の対全国倍率(全世帯 東京都・全国)」より

https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/seikei/2023/sb23qf0002.pdf
出典:東京都 都民のくらしむき(年報)より(6月28日利用)

上記のグラフは「東京都」が発表している「都民の暮らし向き」の「年報」です。

東京都はこの「都民の暮らし向き」と言う資料を毎月1回公表しているそうです。上記のグラフは昨年2023年の「年報」になります。

この調査は、コロちゃんのような「おひとり様」は対象外ですので、「2人以上の世帯」のデータとなっています。

上記のグラフの「赤ラインが東京都」で、「黒ラインが全国平均」です。「消費支出の10大品目」を扱っています。

まず「東京都の1世帯当たりの消費支出」は、月平均で33万5174万円となっています。

高いですね。コロちゃんは自らの生活費を思い浮かべてビックリしましたよ。

33万円もあったら、コロちゃんだったら3ヶ月は暮せそう・・・。
Oo。。(_ _))ヽ(゚ ゚*)シッカリシロォー

そうじゃないんですよ。コロちゃんの生活費はどうでもいいんです。

なんと「東京都の教育費」が全国平均の2倍以上(2.04倍)となっていたのですよ。

「教育費支出」を見ると、金額ベースでは「全国の月1万446円」に対し「東京都は月2万1284円」と、間違いなく「2倍以上」となっていますね。

2.「東京は収入も多い」

上記で「東京都の教育費支出が全国平均の2倍以上(月2.1万円)」だったことを見てきましたが、これはよほど所得が高くないと出来ません。

そこで「東京都の勤労世帯の収入」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「東京都 勤め先収入7分位階層別の実収入の内訳(勤労者世帯)」より

https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/seikei/2023/sb23qf0002.pdf
出典:東京都 都民のくらしむき(年報)より(6月28日利用)

上記のグラフは「勤め先収入7分位階層別の実収入の内訳(勤労者世帯)」です。

要するに「勤労世帯」を収入金額のランク別に7つに分けたグラフです。

全体の平均は「月72万584円」です。凄いですね。コロちゃんの年金の何ヶ月分かな?

しかし、もっと驚くのは「一番上の階層・第7階層は月174万1951円」です。これは月収ですよ。ここまで高いと「コロちゃんの1年分の年金額」に近づきますね。

この「東京都民の所得の高さ」が、上記の「教育費の全国2倍」を支えているのでしょう。

しかし、「東京」に住んでいればみんな所得が上がるのかなー?

だったらコロちゃんも「東京に引っ越す」んだけど、「年金受給額」は変わらないから、物価が高い分だけ生活レベルは落ちそうですね。

やっぱりコロちゃんは、「東京」へは引っ越さないことにしますよ。

3.「都道府県別所得で東京都は全国1位」

上記で「東京都は収入も多い」から、「教育費」を全国平均の2倍も出すことができることを見てきました。

それでは、その「東京都の収入」は、全国と比較するとどのくらい高いのでしょうか?

下記の表をご覧ください。内容は下に書き出します。

「国土交通省 1人あたり県内総生産」より

https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/content/001748917.pdf
出典:国土交通省 令和5年度首都圏整備に関する年次報告(6月25日利用)

上記は「都道府県別1人当たり県内総生産(実質)」です。やっぱり「東京都が760.6万円」でトップでした。

いやー、高いよ! 何と760万円もありますよ。
オオォォォ(゚ロ゚*)

2番目が「愛知県」ですね。やっぱり「トヨタ」があるからなー。

それでも「東京都」とは236.6万円もちがっていますよ。「東京都と愛知県」では月給にしたら20万円近く低いですよ。

何やってんだ「トヨタ!」。
(و•o•)و<ファイトー

はて? そういえばコロちゃんの住んでいる「埼玉県」が見えないですね。

そんな時はポチポチ調べてみると、「埼玉県:44位:292.4万円」と下から4番目やんけ!
(*゚Д゚)ナンダナンダ

だらしないぞ「埼玉県!」。
Oo。。(_ _))ヽ(゚ ゚*)シッカリシロォー

4.「所得が多い世帯ばかリじゃないよ」

上記のように、ここまで「東京都民」の世帯の「教育費」が、全国平均の2倍以上(2.04倍:月2.1万円)となっていることを見てきました。

そして、その背景には「全国1位の高い所得(勤労者世帯平均:720万円※)」があることも見てきました。

(※出典:東京都 都民のくらしむき〔年報〕より)

しかし当たり前のことですが、「東京都民の全世帯」が押並べて裕福なわけではありません。

簡単に言えば「東京都」には教育費を全国平均の2倍以上支出している階層と、そんなに教育費を支出できない多くの貧しい階層が同居していると思われます。

それが明らかになる数値が、以下でご紹介する「エンゲル係数」です。

➀「エンゲル係数とは何か?」

皆さんは「エンゲル係数」というのをご存じですか?

「エンゲル係数」とは「家計の全ての消費支出に占める食費の割合(%)」を言います。

この数値は、所得が上昇するにつれて低下しますから、数値が高ければ「貧乏」、低ければ「裕福」となります。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「総務省統計局 近年のエンゲル係数の推移(1980年~2017年)(二人以上の世帯)」より

https://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/rn/2-rn-005.pdf
出典:総務省統計局 統計リサーチノートNo.5 明治から続く統計資料:エンゲル係数 より(10月20日利用)

上記のグラフは、「エンゲル係数」の1980~2017年の推移です。わかりやすいように、下に書き出しますね。

数値が高ければ「貧乏」、低ければ「裕福」となります。

◎「エンゲル係数」

➀「明治~大正期:65%程度」

➁「大正~昭和戦前期:50%程度」

➂「1963年:38.7%」(高度成長直前)

➃「2005年:22.9%」(最低値:ボトム)

⑤「2024年:28.3%※」

(※総務省統計局:家計調査報告:2026年〔令和5年〕4月分より)

上記のように、「日本のエンゲル係数」の長期推移を見ると「➀明治~大正期は65%」もありましたが、「➁大正~昭和戦前期には50%」程度にまで低下しています。

そして、戦後の高度成長期の1960年代に入ると40%を下回り始めて、統計が開始された「➂1963年には38.7%」だったものが、「④2005年には22.9%」にまで大きく低下しています。

この「➃2005年の22.9%」が、「日本全体」の「エンゲル係数」のボトムですね。この年が「エンゲル係数上」では、「日本社会」で最も格差が縮んだ年となっています。

この年以降に「エンゲル係数」は上昇し続けています。そして「⑤2024年には28.3%」と上昇してしまいました。

この「エンゲル係数」のトレンドを見ると、「日本社会」では貧しい世帯が増え続ける途上にあるようですね。

➁「東京都民のエンゲル係数は全国よりも少し高い」

それでは、上記で「日本全体のエンゲル係数」を見てきましたが、次に「東京都のエンゲル係数」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「東京都 食料、エンゲル係数の推移(全世帯)」より

https://www.toukei.metro.tokyo.lg.jp/seikei/2023/sb23qf0002.pdf
出典:東京都 都民のくらしむき(年報)より(6月28日利用)

上記のグラフは、このブログ記事の最初の方で見た「東京都」が発表している「都民の暮らし向き」に記載されている2017~2023年の「東京都民のエンゲル係数」の推移です。

左端の2017年(平成26年)からジワジワと上がり始めており、右端の「2023年(令和5年)には28.7%」に達しています。

この「東京都:2023年:エンゲル係数:28.7%」は、全国の数値(2024年:28.3%※)よりは少し高くなっていますね。

(※総務省統計局:家計調査報告:2026年〔令和5年〕4月分より)

ただし「高い」と言っても、0.4㌽ですから、有意な数値なのかはもう少し見ていないと分からないのかも知れません。

しかし、この「東京都のエンゲル係数」も、前年の数値(27.4%)より今年の数値(28.7%)と1.3㌽も上昇しています。

詳しく内容を見てみると、「食料」が名目で 8.3%増加、「消費支出」が名目で 3.2%増加し、食料の
増加率が消費支出を上回ったことによるようです。

ここにも「食糧費の値上げ・物価上昇の波」が押し寄せていることを伺わせますね。

このように見て行くと、大都市の「東京都」は、「教育費」を全国平均の2.4倍の支出をしており、「平均所得も高い」ことが見て取れますが、また「貧しい人」も多いということがわかりますね。

5.「東京ゲートシティにならないか?」

上記の「東京都民」の「教育費全国2倍」を見て、コロちゃんが一番感じたのは「東京都が巨大なゲートシティ」になってしまわないかということです。

「ゲートシティ」と言うと、この名称は「大崎ゲートシティ」と言う「東京都の大崎駅前の複合商業施設」と被ってしまいますから、正確に「ゲーテッド・コミュニティ」と言いましょうか。

「ゲーティッド・コミュニティ:gated community」とは、アメリカなどでよく見られる「周囲を塀で囲んだ閉鎖都市」ですが、住民が外の社会に無関心になると言われています。

「東京都」は1400万人もの大都市ですから「閉鎖都市」には当てはまらないと思われますが、「教育費全国2倍」から生まれて来る「高学歴者」の方の多様性は失われてしまうのではないでしょうか。

コロちゃんは、幸福度が高かった1980年代の「一億総中流の平等社会」は、多くの子どもたちが集まる「小学校・中学校の義務教育」が背景にあったと思っているのです。

「小・中学校は学区制」ですから、同じ地域に居住する子どもたちが集まってきます。

その中には「お金持ちの子ども」もいますし、「貧乏人の子ども」もいます。多様な国民の子どもが一緒に教育を受け、遊んだのです。

その中からは、「社会の指導層」に上り詰めた人間や、逆に「社会の下積み」にとどまる人間もいたでしょう。

しかし、「社会の上層に登った人」も記憶の中では多様な人間がいることを実体験して育ってきていたのです。

コロちゃんは、2016年に「連合会長の神津里季生氏(当時)」と、「内閣府特命担当大臣(当時)の加藤勝信氏」が会談をした時の報道で、この二人が「同級生」だったことを知りました。

この二人は「小学校では6年間同じクラスで学び、中央線で帰るのも一緒だった」そうですね。確か「家に遊びに行ったこともある」と報道されていたことを思い出しますね。

その学校は「東京学芸大附属小・中学校」ですが、二人ともその後「東京大学」に進学していますから、決して「貧乏人の子ども」ではなかったと思われます。

だけど面白いですね。小学校の同級生で中学校でも同窓生だった二人が、その後50年以上経ってから、一方は「連合」と言う労働組合の会長で、もう一方が厚生労働大臣で対峙・会談をしていたのですよ。

コロちゃんはこの「エピソード」を聞いた時には、日本の教育制度には「多様な階層の存在を理解する」ことも埋め込まれていると感じましたよ。

だから、現在の「東京都が一番所得が高く、子どもへの教育投資が一番多い」現状には、社会の多様性が失われはしないかと、コロちゃんは危惧するのですよ。

今後の「日本社会」では、「教育費を賄える世帯の子ども」が社会の上層を独占していくでしょう。

そして、それらの子どもの周りには同じような環境の子どもしか居ないとしたら、社会の下層の人々への共感など持ちようがないじゃないですか。

コロちゃんは、「政治・財界・企業」を問わず「社会の上層の人間」には、多くの人間の幸せを追求する義務があると考えています。

それには、社会にはいろいろな人間がいるということを、数字ではなく実際に付き合って体感していただきたいと思っていますよ。

6.「学歴で賃金は決まっている」

コロちゃんは、子どもにはしっかりと教育を受けさせようと考えていました。それは自分が出来なかったことでしたからね。

だって、世の中の大多数の企業では「学歴」で賃金が決まっているんですよ。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 新規学卒者の性、学歴別賃金及び対前年増減率」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/dl/13.pdf
出典:厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査の概況 より(6月28日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している「令和5年(2023年)の新規学卒者」の「学歴別賃金」の一覧です。

下記に書き出しますね。

◎「男性:学歴:賃金」

➀「高卒    :18.90万円」
➁「専門卒   :21.08万円」
③「高専・短大卒:22.28万円」
➃「大卒    :24.03万円」
⑤「大学院卒  :28.32万円」

◎「女性:学歴:賃金」

❶「高卒    :18.32万円」
❷「専門卒   :21.70万円」
❸「高専・短大卒:21.17万円」
➍「大卒    :23.43万円」
❺「大学院卒  :26.08万円」

上記の様に見て行くと、「学歴別賃金格差」が厳然と存在することがわかりますね。

「男性」の場合は、「高卒」と「大学院卒」との賃金格差は、9.42万円と10万円近い差が出ています。

また「女性」の場合でも、「高卒」と「大学院卒」とでは7.76万円の差ですから、「男性」の学歴差よりは少ないですがかなりの金額差です。

もっとも「大学・大学院」などで、それなりに授業料をかけて知識を習得しているのですから、その分は社会に出てから回収できなければ意味が無くなってしまいます。

「学歴別賃金」にはそれなりに正当性はあるとは、「低学歴」のコロちゃんだって思っていますよ。

ただ、その学歴による賃金格差が正当性を持つのは、誰もが「等しく教育を受ける権利」を持っている場合に限られるとコロちゃんは考えていますよ。

だから「親の所得が低いから教育が受けられない」ことを、到底コロちゃんは受け入れられませんね。

7.「コロちゃんと教育費」

コロちゃんの場合は「子どもの教育費の捻出」には、苦労しましたね。

もちろん事前に一定額の「積み立て」は行なっていましたし、それなりの金額の準備もしましたが、それだけでは到底足りませんでしたね。

そこで、子どもたちには「奨学金」を背負わせて、コロちゃんの母親からも一部援助をしていただき、それでも最終的に不足した分は、コロちゃんの職場の労金から「教育ローン」を借りました。

また「妻」もパートに出て、子どもたちはバイト小僧ですね。言ってみれば「総力戦」で、最後に終わった時にはコロちゃんはヘトヘトになりましたが、達成感も高かったですよ。

コロちゃんの子どもたちは、社会へ出てからだいぶ経ちますけど、まだ「奨学金の返済」を毎月行なっていると思いますよ。

このブログをお読みの方で、もし「子どもの高等教育」にお悩みの方がいらっしゃったら、コロちゃんは「無理をしてでも送り出してあげた方が良いですよ」とお伝えしたいですね。

何と言っても、上記のように「学歴別の賃金」が明確に違うのですからね。「家族の総力戦」を覚悟すれば、壁は突破できると思うのです。

生活レベルが「下」のコロちゃんでも出来たことなのですからね。

今日は「東京の教育費は全国の2倍だって」と言うテーマで、「東京都の教育費」の現状を見て行き「懸念のゲートシティ化」に触れました。

そして「学歴別賃金の実態」と、コロちゃんの体験をお伝えしました。

お子さんの「教育費」について関心のある方には、ご興味がある話題だと思いますが、それ以外の方たちにも、現在の「日本社会の実情を知る」と言う意味で読んでいただければ幸いですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

kie-kerによるPixabayからの画像
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