おはようございます。今朝のコロちゃんは機嫌が良いのです。
「どしたの?」by読者様
いえねー、いえね。ここ数日間は「腰痛」がちょっと軽くなってきたのです。
ちょうど気温が高くなってきた時期ですから、暖かくなったのがコロちゃんの腰に良い影響をもたらしてくれたのかもしれないですね。
いや、理由は何でも良いんですよ。コロちゃんの腰痛がちょっとでも軽くなってくれれば。この調子で、今年の春は「腰痛が軽くなった季節」として記憶できるようになって欲しいですね。
そうしたら、「腰痛コロちゃん」から「ルンルンコロちゃん」と名前を変えようかなー?
♪ヾ(♡˘︶˘)ノ ルンルン♪
そうなることを願いつつ今日は「賃上げは持続できるのか?」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「春闘第1次集計は32年ぶりの高額回答と、労働生産性の推移」
☆「労働生産性はOECD諸国中30位と、労働生産性が低い理由」
☆「今年のGDP成長率はと、コロちゃんの賃上げ」
☆「コロちゃんは賃上げを支持します」
1.「春闘第1次集計は32年ぶりの高額回答」
既にお伝えしているように、先日の3月15日に、連合は「春闘第1次回答」を発表し、平均賃上げ率が5.28%と1991年(5.66%)を33年ぶりに上回ったと伝えられています。
詳しく「連合の発表」を見て見ると、771組合の加重平均は「16469円・5.28%」となっており、その中で300人未満の「中小組合」358組合の加重平均は「11912円・4.42%」とありました。
①「中小企業の賃上げ」
「中小組合」は、報道ではあまり目立たないのですが、日本の中小企業は「企業数:99.7%、従業員数:69.7%※」を占めています。
(※令和3年経済センサス活動調査より)
ですから、多くの皆さんが実際に支給される給料の「賃上げ」は、上記の「中小企業の賃上げ」であることが多いのです。
それでも、今春闘の「中小企業の賃上げ」が、「11912円・4.42%」ですから、こちらも32年ぶりの高い賃上げだったことは間違いがありません。
②「非正規雇用の賃上げ」
連合の発表には、「非正規雇用の賃上げ」も記載されています。
こちらの「賃上げ」は「時給71.10円(昨年同時期比9.37円増)・月給15422円(同4,824円増)」と昨年同時期を大幅に上回った回答となっています。
また「引き上げ率」は、「時給6.47%・月給 6.75%」と、一般組合員を上回ったとされています。
上記の様に「大企業・中小企業・非正規雇用」の各ジャンルの雇用者の方たちが、今年2024年は「4%~6%」の「賃上げ」が進んでいますが、来年以降も同じ程度の「賃上げ」ができるのでしょうか。
「物価上昇」が続く中、それと歩調を合わせた「賃上げ」が進まない限り、経済の好循環は成立しません。
少なくとも今年中は「物価上昇」が続くでしょう。来年以降も同じ程度の「賃上げ」が進まなければ、多くの国民の消費は失速してしまいます。
持続する「賃上げ」のためには、持続する「労働生産性を上げる」ことが必須となってきます。それでは次の「日本の労働生産性」を見てみましょう。
2.「労働生産性の推移」
高い「賃上げ」を持続するためには、毎年「労働生産性」を上げ続けなければなりません。そうしないと持続して「賃上げの原資」が生まれてこないですからね。
上記で、日本の「中小企業数の多さ」と「中小企業の従業員数の多さ」を見てきましたが、日本企業の中では「中小企業」の労働生産性は低いのです。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「経済産業省 企業規模別労働生産性の推移」より
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2020/chusho/b1_2_2.html
出典:経済産業省 中小企業庁 2020年版中小企業白書 より(3月17日利用)
上記のグラフは、2003~2020年の「企業規模別労働生産性の推移」です。
上の方を這っている「薄緑色線と赤色線」の2本が、「大企業製造業・非製造業」です。
「大企業」は労働生産性が高いのです。
下を這っている「橙色線と青線」の2本が、「中小企業製造業・非製造業」です。
「中小企業」は「労働生産性」が低いのです。
「労働生産性」の低い企業は、高い「賃上げ」を持続することはできません。今年の春闘では、何とか「大企業」についていけても、来年以降もついていくことは難しいでしょう。
今日のテーマは「賃上げは持続できるのか?」です。最後にコロちゃん(年金生活者)の「賃上げ(改定額)」についても、書いておきますから、最後まで読んでくださいね。
お願いですから、途中で「つまらないからもう読まない」と帰らないでくださいね。
✽*(ㅅ•᎑•)オネガイシャス
3.「労働生産性はOECD諸国中30位」
昨年2023年の12月22日に「日本生産性本部」が、「2022年の日本の時間当たり「労働生産性」が「OECD諸国38ヵ国中の30位」と過去最低を更新した」との発表がありました。
この発表によりますと、2022年の日本の「時間当たり労働生産性」は、「52.3㌦(5099円)」で1970年以降で最も低い順位となっているとされています。
コロちゃんは、これを読んで「GDP」や「潜在成長率」などの数値以外でも、どんどん他国に追い抜かれていくなー」とため息をつきましたね。
この「労働生産性」とは、「従業員一人当たりの付加価値額」を言い、「付加価値額」を従業員数で除したものです。
そしてその「付加価値額」は以下の様に計算されます。
◎「付加価値額計算方式」
「付加価値額」=「人件費」+「支払利息等+動産」・「不動産賃借料+租税公課」+「営業純益」
ざっくり言うと「付加価値額」とは、「会社が生み出した富の総額」でしょうか。
コロちゃんは、このような「経済数値の国際比較」の報道を見る都度に、「日本が停滞している理由」はそれぞれ語られているのに、なぜ未だに変えられないのかに疑問を持ちますね。
4.「労働生産性が低い理由」
日本の「労働生産性」が低い理由は、いろいろと提示されています。例えば「デジタル化の遅れ」とか「長時間労働」だとか、「高齢化」も理由に挙げられていましたね。
しかし、最近コロちゃんは「小林慶一郎慶応義塾大学教授」の著作の「日本の経済政策」を読んで、また別の「日本が成長できない理由」を知りました。
それは下記になります。
◎「長期停滞の理由」
①「人口減少と超高齢化」
②「人的資本の劣化」
③「政府債務の増加と社会保障制度への不安」
➃「金融緩和の長期化による影響」
この上記の①~➃の「日本が長期停滞に入ってしまった理由」の大部分は「日本の労働生産性が低下した理由」と重なるのではないでしょうか。
「①人口減少と超高齢化」は、どうしようもない事実です。そして「②人的資本の劣化」は、非正規雇用の増加でしょう。非正規雇用には企業がお金をかけてOJTなどしません。
また「③政府債務の増加と社会保障制度への不安」は、今の世の中全般に漂っています。そして「➃金融緩和の長期化による影響」は、企業からイノベーションを奪ってしまいました。
「労働生産性」は、「従業員一人当たりの付加価値額」ですからミクロのデータです。
しかし、コロちゃんはもっと大きな「社会の構造の在り方」が、「日本」の「労働生産性低下」の背景にあると考えていますよ。
5.「今年のGDP成長率は?」
来年の「賃上げ」には、今年の4月~来年2025年春にかけての企業の利益が上がることが必要になって来ます。
それでは、2023年と2024年の「経済予測」はどのようになっているのでしょうか。
「内閣府」と「日本経済研究センター」の経済予測は「年度予測」となっています。2023年度は2023年4月~2024年3月までですから、まだ結果が出ていません。
しかし2023年暦年の「GDP成長率」は実質1.9%成長と大きな成長となりました。しかし、2024年は下振れる予測も出てきていますね。
①「内閣府実質GDP予測」
◎「内閣府:実質GDP予測」
①「令和5年度(2023年度):1.6%」
②「令和6年度(2024年度):1.3%」
(内閣府:令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度:12月21日閣議了解より)
内閣府は、今年度2023年度よりも、2024年度は減速すると予測しています。
②「日本経済センター実質GDP予測」
そして「日本経済センター」の予測は以下の通りです。。
◎「日本経済研究センター:実質GDP成長率予測」
①「2023年度:1.2%成長」
➁「2024年度:0.4%成長」
上記の二つの予測をまとめると、以下の様になります。
◎「左:日本経済センター予測」「右:内閣府予測」
❶「2023年度:1.2%:1.6%」
❷「2024年度:0.4%:1.3%」
ふむふむ、左の「日本経済センター」の方が悲観的な予測をしていて、右の「内閣府」の方が楽観的な予測をしていますね。
ただ、両者ともに今年3月までの2023年度よりは、来年3月までの2024年度は低い「実質GDP成長率」を予測しています。
このように経済指標が減少していると、その時点の企業業績にも、影響は出て来るでしょうね。
今年は「高い賃上げ」をしていた企業が、来年も同じ伸び率の「賃上げ」が出来るかどうかは、何とも不安になるデータだと、コロちゃんは考えましたよ。
「日本経済センター」予測の「➁2024年度:0.4%成長」は、外需がマイナスになるとの予測に基づいているようですね。
「中国経済」の減速を予測しているのでしょうか。
もし「日本経済」が、「2024年度0.4%成長」と下がってしまったら、企業は相当苦しくなるのではないかと思いますよ。
果たして、今後来年の「賃上げ」が今年の高さ(5%以上)で持続できるかどうか、コロちゃんは危ういと思いましたね。
6.「コロちゃんの賃上げ」
コロちゃんは、「こらいまれ」の「年金生活者」です。収入は「年金のみ」です。
今年の「賃上げ(年金改定)額」は、すでに1月に発表されています。実施されるのは今年の6月からになります。
「年金」は、偶数月の15日に2ヶ月分を一度に支給されることとなっていますから、「賃上げ(年金改定額)」が反映されるのは、6月・8月・10月・12月となります。
①「年金の賃上げ額(改定額)」
それでどのくらい「年金の賃上げ(改定額)」があったかというと、2.7%アップです。その金額がどのくらいかというと、下記のようになっています。
◎「2024年度:年金改定額」
①「令和6年度:国民年金:6万8000円(月額):1750円アップ」
(老齢基礎年金:満額:1人分)
②「令和6年度:厚生年金:230483円(月額):6001円アップ」
(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額)
③「単身者(コロちゃん):厚生年金:月約4000円アップ」
上記しました①②は「モデル年金」です。実際の年金支給額の平均は、このモデル年金よりだいぶ低い金額となっています。
コロちゃん(③単身者)は、月約4000円(2.7%アップ)ですので、物価上昇を下回る金額となっています。
いわゆる「物価に負けない賃上げ」ならぬ「物価に負けてる賃上げ(年金改定額)」でしたね。
②「年年金賃上げ(改定額)は構造的に実質が下がる」
現行の「年金改定ルール」では、「過去3年分の名目賃金変動率3.1%※」と「前年の物価変動率3.2%※」の内、67歳以下で新たに年金を受け取る方は「賃金変動率3.1%※」を用います。
(※2024年1月改定時の数値)
68歳以上で、すでに年金を受け取っている方は「賃金3.1%」と「物価3.2」で低い方を用います。
そのような制度になっているので、今回は「67歳以下」と「68歳以上」の両方とも「賃金変動率3.1%」が使われることとなりました。
この「低い方(3.1%)に合わせる」というのがポイントです。これではいつまでたっても「年金」は「物価」に追いつきません。
③「さらに引くよ:マクロ経済スライド」
その上で「年金改定額」からは、更に「マクロ経済スライド」というものが差し引かれるのです。
「マクロ経済スライド」とは、「現役人口の減少率」と「平均余命の伸び」から調整率を計算して、その分を年金改定額から差し引く制度です。
物価と賃金の両方が上がっている時には、「被保険者数の変化率(▲0.1%※)+平均余命の伸び率を勘案した一定率(▲0.3%※)=マクロ経済スライド調整率(▲0.4%※)」が差し引かれたのです。
(※令和6年1月の改定値)
このように、コロちゃんたちの今年の年金改定値は、上記の「➁3.1%」から、「③0.4%」を差し引いた「➀2.7%アップ」と決められました。
このようにして、全国3975万人(※)の「年金受給者」の今年の「賃上げ(改定額)」は決まったのです。
(※厚生労働省年金局:令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況:重複のない年金受給権者数)
7.「コロちゃんは賃上げを支持します」
上記で見たように、コロちゃんたち「年金生活者」の「賃上げ(改定額)」は、「過去3年分の名目賃金変動率」と「前年の物価変動率」を使って算出されます。
ですから、世の中の「賃上げ額」が大きいほど「過去3年分の名目賃金変動率」が大きくなって、「年金受給額」の算定にプラスの影響がでてくるのです。
ですから、全国3975万人の「年金受給者」は、皆「大幅賃上げ」にもろ手を挙げて賛成しますよ。連合の労働組合の皆さんがんばってくださいね。
しかし、コロちゃんは上記で、今後の「労働生産性」や「GDP成長率」が厳しい数字となりそうな予測を見てきましたから、来年以降の「賃上げ」は厳しい結果となると考えていますよ。
できますれば、コロちゃんの無責任な経済予測が外れてくれると良いのですけどね。
このブログは、5600文字でカキコキに3時間30分かかりましたね。これからイラストを入れて、ざっと4時間弱でしょうか。
ブログの名手への道は、まだまだ遠く険しいと思いましたよ。皆さん、どうか暖かい目で見守ってくださいね。お願いしますよ。
(*ˊᗜˋ)ノ゙ヨロシクオネガイシマス♡
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
コメント