【経済考】「奨学金の返済負担」が重すぎるよ

経済

おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは午前10時なのですが、ついさっきコロちゃんは大慌てしちゃいました。

一体何が起きたのかと言うと、コロちゃんのいつもの「忘れ物」ですよ。いやいや、忘れたのは物ではなく事ですから「忘れ事」と言うのでしょうか。

コロちゃんが、午前9時になりましたからそろそろ「スーパーにお買い物に行こう※」として、準備を整えていましたら、玄関の方から「おはようございます」との声が聞こえました。

(※コロちゃんがいつも行くスーパーは朝9時開店です)

あらら、「朝から誰だろう?」と思いながら、急いで玄関に向かいますと、そこにはコロちゃんを担当する「ケア・マネージャーさん」が立っていました。

コロちゃんは、今日の9時に月に1回の「ケア・マネージャーさんの訪問日」だったのを、すっかり忘れていたのですよ。

キチンと「カレンダー」には「訪問日と時間」の記載がしてあるのにですよ。

今朝コロちゃんは、カレンダーを見ていなかったのですよ。そのまま「お買い物」に出かけていたら、予定をすっぽかすところでしたよ。

ギリで間に合ったから「セーフ」と言いたいのですが、最近のコロちゃんは、「忘れ物・忘れ事」が多くなりましたね。
∋=(^0^)=∈ セーフ

今度は「手のひらに予定を書いておく方がいいかな?」と、真剣に考えたコロちゃんでしたよ。

今日は「奨学金の返済負担が重すぎるよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「奨学金の返済負担が重すぎるよと、奨学金返済が食事に影響が47%もいるよ」

☆「貸与型奨学金の平均額は344.9万円だよと、返済負担は苦しいが4割だよ」

☆「非正規社員が24%もいるよと、大学などの授業料を半額にして欲しいよ」

☆「大学などの授業料を半額にして欲しいよと、コロちゃんと奨学金」

☆「ベーシックサービスという壮大なプランがあるよと、コロちゃんと山の上の大きな校舎の記憶」

1.「奨学金の返済負担が重すぎるよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「奨学金の返済、重い負担/食事に影響半数近く」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、子どもたちに「かなりの金額の奨学金」を背負わせましたので、このような「教育費」や「奨学金」の記事には、直ぐに反応してしまうのですよ。

じっくり読んでみると「労働者福祉中央協議会」が、6月に「教育費負担に関する調査」を実施して発表したとありました。

そこでコロちゃんは、ポチポチと探してみましたよ。次に、その内容をご紹介しますね。

2.「奨学金返済が食事に影響が47%もいるよ」

この「教育費負担に関する調査」は、3000人に対する「インターネット調査」ですね。最初に「新聞記事の見出し」にもなった、「奨学金返済による生活設計への影響」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「労働者中央福祉協議会 奨学金返済による生活設計への影響」より

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
出典:労働者中央福祉協議会:高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査:2024年6月調査より:11月14日利用)

上記のグラフは、「労働者中央福祉協議会」が発表した「奨学金返済による生活設計への影響」です。高い方から3つを書き出しますね。下記をご覧ください。

◎「奨学金返済による生活設計への影響:2024年」(少数点以下切り捨て)

➀「貯蓄    :62%」
➁「日常的な食事:47%」
➂「結婚    :44%」

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
(出典:労働者中央福祉協議会:高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査:2024年6月調査より:11月14日利用)

うーむ、上記したようにコロちゃんは、2人の子どもたちに「高額の奨学金を背負わせ」ましたからね。このような調査結果を見ると「内心忸怩(※)たる思い」を持ちますよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム

(※忸怩(じくじ):深く恥じ入る)

「奨学金返済」は、長年に渡り毎月決まった金額の支払いが続きますからね。

その分「➀貯蓄:62%」に影響が出るのは当然ですが、「➁日常的な食事:47%」や「➂結婚:44%」にまで影響が拡がるとは、コロちゃんにはちょっとショックですよ。

「ゴメンね、子どもたち」byコロちゃん
(。>ㅅ<。)ゴメンヨゥ…

他にも「出産:38%・子育て:37%・医療機関の受診:37%」と、幅広い項目に影響が及んでおり、しかも3年ごとの調査を見ると、毎回増加トレンドとなっていますね。

 

all

3.「貸与型奨学金の平均額は344.9万円だよ」

上記で「奨学金返済」が、その後の「生活設計」に様々な影響が出ていることを見ましたが、それではその「貸与型奨学金の平均額」は、どの位なのでしょうか?

下に書き出しますね。この数字は「日本学生支援機構の貸与型奨学金」になります。なお「大学卒の利用状況は45.2%」になっていますね。

だいたい「大学生の半分」は奨学金を借りているのですよ。

◎「貸与型奨学金の平均額:344万円」(1000円以下切り捨て)

◎「貸与型奨学金の金額分布」(少数点以下切り捨て)

➀「100万円未満    :4%」
➁「100~200万円未満:15%」
➂「200~300万円未満:22%」(ボリュームゾーン)
④「300~400万円未満:18%」
⑤「400~500万円未満:14%」
⑥「500~600万円未満: 4%」
⑦「600万円以上略」

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
(出典:労働者中央福祉協議会:高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査:2024年6月調査より:11月14日利用)

はー、やはり「➂200~300万円未満:22%」が「ボリュームゾーン」ですか。
ε=( ̄。 ̄;Aハァー

そうなんですよね、コロちゃんの子どもの場合でも「奨学金の額」は「長男は200万台」でしたが、「次男は300万円台」の上の方だったような?
(。・_・?)ハテ?

コロちゃんも薄情ですよね。もうすっかり忘れているのですよ。だけど「貸与型奨学金の平均額」が300万円を超えているんですね。

子どもたちも「社会」に出たとたんに、「300万円の大きな借金」を背負うのですから可哀想ですよね。

「学校卒業」が「新たな出発」ではなく、「マイナスからの出発」になってしまっていますね。

コロちゃんの子どもたちは、もう「卒業」してから10年以上経過していますが、「長男」は奨学金の返済は終わっていますが、「次男」はまだ毎月返済している様ですよ。

全くコロちゃんとしては、申し訳ない気持ちでいっぱいですよ。
(;・д・)ノあ、ごめん

4.「返済負担は苦しいが4割だよ」

「日本学生支援機構の貸与型奨学金」を利用した人の、返済に関する今後の不安については「不安である」が71%を占めると記載があります。

さらに「返済の負担感」については、下記の通りですね。

◎「貸与型奨学金の返済の負担感」(少数点以下切り捨て)

➀「かなり苦しい  :16%」
➁「少し苦しい   :27%」
➂「何とかなっている:44%」
④「余裕がある    :11%」

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
(出典:労働者中央福祉協議会:高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査:2024年6月調査より:11月14日利用)

上記の回答を見ると「➀かなり苦しい:16%」+「➁少し苦しい:27%」=43%となり、半数近い方たちが「苦しい」となっています。

「①余裕がある」のは1割程度でしかありません。

コロちゃんは、「高等教育」を卒業したからと言って、全ての方が「高収入の職業」についているわけだはないのだから、この「苦しい43%」も無理はない結果だと思いましたよ。

5.「非正規社員が24%もいるよ」

コロちゃんは、上記の「苦しい43%」を見て、この「調査対象」の方たちの「正規・非正規雇用」を見てみましたよ。以下でしたよ。

「調査対象者」の年齢構成は、「20代以下と30代が2割前後、40代と50代が2割半ば、60代が1割で、平均年齢は44.0歳」となっていました。

◎「職業・雇用形態」(少数点以下切り捨て)

➀「正規社員 :53%」
➁「非正規社員:24%」
➂「専業主婦  :8%」
④「自営業   :4%」

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
(出典:労働者中央福祉協議会:高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査:2024年6月調査より:11月14日利用)

おー、やはり「非正規社員」が24%もいらっしゃいますね。これでは「返済が苦しい」のも当然となりますよね。
( ¯ O¯)おー

6.「大学などの授業料を半額にして欲しいよ」

最後にもう一つご紹介しておきましょう。大学などの「高等教育関連の負担」に関して優先的に実現してほしい項目を選択してもらっています。下記ですね。

◎「大学などの高等教育関連の負担に関して優先的に実現してほしいもの」

➀「大学などの授業料を半額程度にする:44%」
➁「学費の免除額を拡充       :41%」
➂「給付型奨学金の拡充       :30%」

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf
(出典:労働者中央福祉協議会:高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査:2024年6月調査より:11月14日利用)

この項目は、全部コロちゃんも理解できますし賛同しますよ。子どもたちの「学費」では、コロちゃんもかなり苦労しましたからね。

  なお、この「労働者中央福祉協議会」の「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート調査」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。17ページありますよ。

https://www.rofuku.net/CMS/wp-content/uploads/2024/10/9aaad1d0912de8ae056451675543d957.pdf

7.「コロちゃんと奨学金」

コロちゃんには、2人の男の子がいました、「長男と次男」ですね。この二人の「教育費」については、ある程度は準備をしていましたが、それだけでは到底足りませんでした。

「高等教育費」はどのくらいかかるのかを見てみましょう。下記ですよ。

◎「教育費負担の実態調査結果」

➀「国公立大学:481万円」
➁「私立大文系:690万円」
③「私立理系 :822万円」

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf
(出典:政策金融公庫:2021年度:教育費負担の実態調査結果より:11月14日利用)

上記の「教育費」以外にも、「塾の費用」や「受験費用」もかかりますよね。二人いればあっという間に1000万円を超えてしまいます。

そのような貯蓄は、コロちゃんの家庭にはありませんでした。

そこでコロちゃんの母親にいくらかの援助をお願いして、更に子どもたちには「奨学金」を貸与してもらい、更に最後はコロちゃんの職場の労組から「労金の教育ローン」も借り出しましたね。

そして、やっとヘトヘト(ふところが)になりながら、2人の子どもの「教育費を調達」したのですよ。

おそらく世の中かなりの数の方が、かつてのコロちゃんと同じように「子どもの教育費」には頭を悩ませていると思われますよ。

だからコロちゃんは、「教育費の全面国庫負担」を支持しますよ。

8.「ベーシックサービスという壮大なプランがあるよ」

上記のコロちゃんが、最後に主張した「教育費の全面国庫負担」は決して「夢物語」ではありません。実は2021年に「早稲田大学の井出英作教授」が本で主張をしています。

その内容を簡単にご紹介すると、以下のようになります。

井出教授は、現在の社会保障分野の「医療・介護・教育・障がい者福祉」の自己負担分を無料化するのに、必要な負担は「消費税16%分」と試算しています。

この「医療・介護・教育・障がい者福祉の無料化をベーシックサービス」と名付けられていますね。

この「教育」の中には、当然「大学授業料」も入っています。

この「消費税16%」が実現できれば、「住宅手当の創設」と「失業給付の充実」もできると主張しているのです。

この「消費税16%」を計算すると、44.8兆円となります。
(消費税16%×2.8兆円=44.8兆円)

もちろん現行の「消費税10%」は、もう使い道が詳細に決まっていますから、無くするわけにはいかないので、上記のプランは「+現行消費税10%」となり、かなり高くなります。

しかし、ホンキで「制度設計」を行なうとなれば、出来ないことはないと思わせてくれる提案だと、コロちゃんは感じましたね。

なお、上記の数字は「本書の発行時の2021年の数字」ですので、現在ではちょっと増えているかも知れませんね。

この「井出教授のベーシックサービス」の内容については、以前コロちゃんが「井出教授の著書」を読んで『【読書考】「どうせ社会は変えられないなんてだれがいった?」を読んで』を書いています。

このブログで、内容をご紹介していますので、是非下記のリンクをクリックしてお読み下さい。

【読書考】「どうせ社会は変えられないなんてだれがいった?」を読んで

9.「コロちゃんと山の上の大きな校舎の記憶」

コロちゃんは、自分が「低学歴」でしたので「高等教育」には、今でも「憧れ」のような気持ちを抱いています。

コロちゃんの頭に浮かんだ光景は、もう20年ほど前の「小高い山の高地を全部占拠しているような巨大な学校の校舎の姿」です。

当時コロちゃんの「長男」が、その学校に在籍していたのです。当時「長男」は家を出て学校の近くのアパートに住んでいました。

コロちゃんは、その日偶然に仕事で、その学校の側を車で通りかかったのです。

当時のコロちゃんちの家計では、「長男の学費とアパート代」を出すが精いっぱいで、「長男」は自分の生活費をアルバイトで稼ぎながら学校に通っていましたね。

コロちゃんは、もう夜に差し掛かる夕暮れの中で、その小高い山の上の校舎を眺めながら、今頃「長男はアルバイトと勉学にいそしんでいるかな?」と感慨深く思った記憶がありますよ。

そして、とても面と向かっては言えない言葉でしたが、口の中で長男に「頑張れよ」とつぶやきましたよ。

当時のコロちゃんは、自分たちの「生活」と子どもたちの「学費」で精いっぱいで、子どもたちはアルバイトに精を出さなければ、学業と生活が回らなかったのですよ。

その後もコロちゃん一家の「苦闘」は続きましたが、何とかその時期を凌ぐことが出来ました。

しかし、コロちゃんは後から続く方たちに、同じ苦労をしてもらいたいとは考えませんよ。

できれば「教育費は全額無料」を目指して、段階的でもいいですから、誰もが「望めば高等教育を受けられる国」に日本もなって欲しいですね。

世界を見渡せば、「北欧などの国」では実現できているのですから、「日本」でも出来ないことはないと、コロちゃんは考えていますよ。是非進めてもらいたいと思いますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Zhu BingによるPixabayからの画像
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