おはようございます。今朝コロちゃんがワンコと散歩をしていると、お空に何本もの「筋のような雲」が見えました。
コロちゃんは、この「筋のような雲」を見上げながら「秋空」という言葉が頭に浮かびましたよ。
果たしてこの「筋のような雲」は、秋の訪れを表しているのでしょうか?
コロちゃんは、家に帰るとさっそくポチポチと調べ始めました。そうしましたら、「筋雲」はなんと「冬の雲」なのだそうですよ。
この「筋状の雲」というのは、風向に沿って、たくさんの雲の列が並んだもので、寒気が強く吹き出している、冬の時季によくみられる雲だと言うのです。
あらら、コロちゃんは「夏の次は秋」だと思っていたのですが、「いきなり『冬』が来たんかい!」と叫び声をあげてしまいましたよ。
Σヽ(゜Д゜; )ノアラマッ!!
しかし「秋か冬か」はともかくとして、「筋雲」が暑い夏の雲ではない事は確かですよね。やはり、いよいよ「夏の終わり」が近づいてきているのでしょう。
コロちゃんは、暑い夏もイヤですけど、寒い秋・冬もイヤですね。1年中ちょうど良い気温にならないかなー。などと贅沢な望みを抱いていますよ。
まだまだ日中は暑い日が続いていますが、下記に「筋雲」のフォトを添付しますので、少し涼んでくださいね。
今日は「借金の重みで潰れそうだよ」を・・・えっ、「コロちゃんが借金しているの?」ですか?
いやいや、違いますよ。「日本国クン」ですよ。ホントにしょうがないヤツなんですよ。あいつは!
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「借金が雪だるまってこれのことだねと、歳出は歳入の範囲にした方が良いと思うよ」
☆「国の借金の増加は社会保障費の増加が原因だよねと、財政赤字の膨張が制御不能を引き起こさないかな?」
☆「コロちゃんの考える時代の変化」
1.「借金が雪だるまってこれのことだね」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら、新聞をバサバサ読んでいると「財政運営『緩和の宴』に幕」という「日本の借金」ついての記事が目に入りました。
これは「財務省」が、自民党の財務金融部会に提出した「2025年度の予算の概算要求」の内容の記事ですね。
記事を読んでみますと、怪しからん話ですよ。
長年借金が積み重なっているのに、更にバラマキばっかりするもんだから、金利が上がってきている現在では「利払い費※」が膨れ上がっていると言うのですよ。
(※利払い費:国債の利息の支払い分を毎年度の予算に計上した費用)
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「財務省 利払い費と金利の推移」より
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/005.pdf
出典:財務省 利払い費と金利の推移より(8月23日利用)
上記のグラフは、「財務省」が発表している1975~2024年の「利払い費と金利の推移」です。
この「利払い費」とは、上記で書いたように「国債(借金)の利息」で、上記グラフでは「黒色ライン」になります。
上記のグラフで見ると、過去に一番利払い費が最大だったのは「1990年:10.6兆円」です。
それが「2025年度予算の概算要求案」では、今まで最大だった1990年の10.6兆円を越える「10兆9320億円」に膨れ上がったというのです。
➀「1990年の日本と2025年を比較してみよう」
上記のグラフと新聞報道で、1990年のデータと2025年のデータを比較してみましょう。
この1990年とは「バブル経済(1987~1990年)」の最終年でした。すでに株価は崩落が始まっていた年です。
◎「1990年と2025年」
➀「利払い費:10.8兆円⇒10.9兆円」
➁「国債残高:166兆円⇒1311兆円(※)」
➂「金利 :6.1%⇒2.1%」
(※2024年6月末日時点:国債と借入金と政府短期証券合計:1311兆円421億円:財務省8/9発表)
上記のように、来年2025年度予算案の「➀利払い費:10.9兆円」は過去最大となっています。
そして、1990年から2025年の35年間に「②国債残高」は166兆円から1311兆円に約8倍にふくれあがっています。
さらに「金利」ですが、1990年には6.1%でした。それが今回の「想定金利は2.1%」です。
もしこの「想定金利2.1%」が3%に上振れすると「利払い費は21.8兆円に膨らむ」との試算もあります。
果たして今後は「想定金利2.1%」で済むのでしょうか。上記の過去の「1990年の6.1%程度」にまで上がることはないのでしょうか?
➁「異次元の金融緩和で想定金利は低く抑えられていたけれど今後は・・・」
上記のグラフの「桃色線グラフ」は「金利の推移」です。上記で書いたように1990年のバブル崩壊時では「6.1%」という高い金利でした。
それが、上記のグラフの2020年以降は「0.8%」と低く抑えられていました。
その「低い金利の世界」が、「ゼロ金利」を解除した「植田日銀総裁」によって一変しています。
2024年度の「夏の概算要求時点」では「想定金利は1.5%」とされていました。それが2024年度の「当初予算」では「想定金利は1.9%」となっています。
今回の2025年度の夏の「概算要求」での「想定金利」は、上記のように「2.1%」と更に大きい数値とされています。
政策当局も、「想定金利」の上昇を読み切れずに、数値の上方改定を何回も続けているのです。
「想定金利の上方改定」の理由は「日銀の政策変更」により長期金利が上昇傾向にあるからとされていますが、今後も更に長期金利が上昇すれば、「利払い費」の更なる上昇が続く恐れがあります。
2.「歳出は歳入の範囲にした方が良いと思うよ」
国の予算と歳出で、債務残高が上昇(借金増)の一途をたどる理由は、少子高齢化に伴う「社会保障費の増加※」があります。
(※社会保障費:医療・年金・福祉・介護・生活保護などの公的サービス)
1990年(バブル崩壊年:35年前)と現在の「社会保障費」を下記に比べてみますね。
◎「社会保障費:1990年⇒2024年」
●「11.6兆円⇒37.7兆円」
上記のように「社会保障費」は、ざっと3倍以上に膨れ上がっています。この不足分を埋める財源が今「国債(借金)」で賄われているという構図となっています。
コロちゃんは、国の予算も家庭の予算も同じに「歳出は歳入の範囲内で賄うべきだ」と考えています。
今までの「自民党政権」は、過去30年間以上に渡って「成長して分配」を高く掲げてきましたが、皆失敗してきています。
自民党政権は「国の借金は、高い成長さえ実現すれば、直ぐに返済できる」と、過去30年以上に渡って言い続けてきたのです。
コロちゃんは、「そろそろ目を覚ましませんか?」と言いたいですね。
30年間以上に渡って「チャレンジして出来なかった」のですから、もう十分納得しても良い頃だと思うのですけどね。
国でも家庭でも、家計の構造は同じです。「歳出は歳入の範囲内で」、「生活費はお給料の範囲内で」行なうべきだとコロちゃんは考えていますよ。
だから一番良いのは、「国の歳出は歳入の範囲内にすることを義務とする法律」を制定することだと思いますよ。
3.「国の借金は社会保障費の増加が原因だよね」
だけど、ちょっと「日本国クン」の借金の増加の経過を調べてみると、その理由は「社会保障費の増加」だとわかるんですよね。
「1961年の国民皆年金・皆保険」や「1973年の福祉元年からの福祉国家の形成」、さらに最近の「全世代型社会保障の推進」などなど、これらにより「社会保障費が増大した」ことが理由ですよね。
これらの「社会保障制度」は、全年齢の国民が何らかの制度の「受益者」となりますから、全国民が「既得権益者」となっています。だから「削減が出来ない」のです。
現に今のコロちゃんは「年金だけで生活」していますからね。「年金削減」になる制度の改正には反対せざるを得ません。
そして政治家は選挙がありますから、国の将来よりも自分の身分の安泰の方を優先するインセンティブが働きます。
だからコロちゃんは、「中立的な独自財政機関」を作って、そこで政策の出口や財源も含んだ長期予測を作成・公表が出来るようにしたらどうかなと夢想するのですよ。
そしてその対応策を、政治家が自動的に実行できる制度を作れないかなと考えていますけど、まず実現はしないでしょう。
4.「財政赤字の膨張が制御不能を引き起こさないかな?」
上記で見てきたように「現在の日本の財政は膨れ上がる国債費(借金)」をどうしようもなく続ける道しかなくなっています。
しかし、この「国債(借金)」の増加が、未来永劫続けられるとは、専門家は誰一人として考えていないでしょう。
いつか、どこかで、何かが、起こるはずです。
コロちゃんが考える「現在の財政赤字の膨張」の問題点は、以下の3つです。
➀「トラスショックは他山の石だよ」
みなさんは「トラスショック」を憶えていますか?
2022年10月に、イギリスのリズ・トラス首相が辞任を表明しました。首相就任から44日での辞意表明は、イギリスの政治史上最短だそうです。
なぜ、こんなことになったのでしょうか?
トラス首相は、首相に就任して最初の打ち出したのが、約450億ポンド(約7兆円)の「大型減税案」です。
その「減税案」には、「所得税の最高税額の引き下げ」、「法人税率の引き上げ凍結」などが盛り込まれたものだったそうです。
その結果、「これほどの大規模の減税の財源確保は大丈夫か」となり、市場では通貨、株式、国債が同時に売られるトリプル安が起こりました。
英国では、「ライアビリティ・ドリブン・インベストメント」(LDI)と呼ばれる資金運用を行う「年金基金」が増えていました。
その「年金基金」は、英国債の急落による担保価値の急落によって、追加の「担保支払い要請(マージンコール)」に直面したのです。
「金利が上昇」すると、「国債価格は下落」します。「金利」と「国債価格」は、シーソーのように、一方が上がればもう一方は下がる関係にあります。
この場合は、イギリスの「年金基金」は、国債を担保とした運用をしていたわけですから、「金利が上昇」した結果「担保の国債価格が下落」してしまいました。
そして、その下落した分の「追加担保」を出さなくてはならなくなってしまったのです。当然にして「国債価格が下落」した分は、「年金基金」の損失となっています。
資金捻出のために保有する国債の売却に追い込まれた「英年金基金」は、全体で25兆円の損失が発生したと報道されています。
イギリスでは、「財源の裏付けのない減税政策」を発表しただけで、予想外の英国の年金基金への大きな打撃を受けてしまったのです。
この時のイギリスの金融市場の混乱は、大きな国民負担を生み出しました。これでは、トラス首相も即時辞任せざるを得なかったようです。
これは「持続可能ではない政策」が、「制御不可能な事態」を引き起こした実例です。
このイギリスの「トラスショック」は、経済・社会のひずみを軽視したために起きた「市場の強制リセット」なのです。
日本では巨額の「政府の借金」は、半分以上「日本銀行」が保有していますから、このイギリスと同じ事態は起こらないと思われますが、次に何が起こるか分からないのが「経済」です。
日本では、イギリスと違った形の「制御不可能な強制リセット」が起こる可能性はゼロではないとコロちゃんは考えていますよ。
➁「インフレを抑えるための金利上昇で利払い費が急増するよ」
現在の日本は、すでに「金融緩和の世界」から「金利のある世界」へと復帰しています。もし「物価上昇」が続けば、長期金利(10年もの国債金利)は上昇します。
「日銀」もインフレをの進行を止める為に金利を上げざるを得なくなるでしょう。
「内閣府」は名目で3%程度の成長が続くと、長期金利も2033年度に3%に達すると試算していると報じられています。
その場合の「利払い費は21.8兆円に膨らむ」とされています。この21.8兆円とは、上記で見て来た「過去最大の2025年の利払い費:10.9兆円」の2倍です。
このような状態を経済学では「発散※」と言うそうですね。
(※発散:数字が有限の値に収束しないで増え続けること)
報道で伝えられる「試算」では、長期金利が3.5%に達すると6年後には国の債務残高がGDP比で約190%と10㌽上がるとしています。
そして、その膨張を抑えるためには「30兆円ほどの収支改善」か、「消費税なら15%の引き上げ」が求められると報じていますね。
こうなると、悲惨な事態としか言いようがないですね。
∑(゚д゚lll)ガーン
➂「借金は後の世代への押し付けだよ」
「財政健全化」を先送りするほど、将来世代の負担が増えることは間違いがありません。
事実として、上記で紹介しました1990年と2025年の「国債残高」をもう一度見てみましょう。
「国債残高:1990年:166兆円⇒2025年:1311兆円」(※)」
(※2024年6月末日時点:国債と借入金と政府短期証券合計:1311兆円421億円:財務省8/9発表)
この年々膨れ上がる「国債残高」を、将来の世代は「相続」することになるのです。個人の相続のように「相続放棄」は出来ません。
絶対に喜ばないでしょうね。コロちゃんは申し訳ないと思っていますよ。
この上記の①~③のどれをとっても、良い事は何もありません。やはり、今の世代が「痛みを伴う改革」をしなければならないのでしょう。
せめて、将来世代に回るツケを「最小限にする努力」はしなければなりませんね。
5.「コロちゃんの考える時代の変化」
コロちゃんは、上記のような「借金」を重ねて将来のリスクを大きくすることや、後の世代に先送りすることに居心地の悪さを感じるのです。
しかし、これは今の世代の感覚とは違うのではないかと思っています。
コロちゃんは、時代によって多くの人の価値観が少しずつ変わって来た風景を間近に見てきましたので、その肌感覚が残っているのです。
世の中を「一言で表すこと」は、無理があることを前提に書きますが、コロちゃんは1960年代は「イケイケの高度成長時代」で、1970年代は「若者が力を持った時代」だったと思いますね。
そして1980年代は「爛熟の一億総中流時代」ですが、その中から「〇金と〇ビ」の「金魂巻※」が生まれています。
(※金魂巻:著者:渡辺和博:1984年:主婦の友社)
この「〇金と〇ビ」は、1984年の「流行語大賞」も受賞していますね。「〇金と〇ビ」は時代を象徴する言葉だったのです。
コロちゃんは、この後の1990年代を通して「日本社会が大きく変わった」と感じています。「お金が一番大切との価値観」は、この時代から広がっていったと思っているのですよ。
まあ、これはあくまでもコロちゃんの感じたことなのですが、今の「日本社会」では、上記の「国の借金はいくら増やしてもいい」「後の世代のことは知ったことじゃない」がまかり通っています。
そのような事は、いくら政治家だって「国民の支持と同意」が無ければ進めないと思うのですよ。
少なくとも国民の意識の中に「今の自分が一番大事」「今のお金が全て」という感覚が拡がっていなければ、政治家は「国の借金の増大」を無視できないと言うのがコロちゃんの見方ですね。
「現在の政治家の選択と行動」は「お金と自分が一番大事という国民意識」の反映なのだと、コロちゃんは考えていますよ。
少なくとも、今のコロちゃんが感じている「後の世代への後ろめたさ」は、今の世代と政治家にはないように思われますね。
このように「時代の変化」を感じているコロちゃんですが、それだからこそ「政府の行動」に対しては「収支が均衡する健全財政」が行なわれることを望んでいますよ。
しかし、その実現はまだまだ遠い道だと思われますね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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