おはようございます。今朝のコロちゃんはあんまり元気がありません。
近所のお姉さん
コロちゃん、今朝はおじいちゃんみたいに前かがみで歩いてどうしたの?
(コロちゃんはもうおじいちゃんですけどね)
「実はねー、実は・・・あ痛たたた・・・昨日階段を踏みそこなったら、腰がグキッてなって痛くてしょうがないんですよ」byコロちゃん
近所のお姉さん
あらら、それは痛そうね。コロちゃん足下には気を付けなきゃダメじゃない。
「そうなんですよ、風が強くて、足下をよく見ていなかったのが悪かったです。あちち・・・」byコロちゃん
近所のお姉さん
コロちゃんはもう年なんだから、ゆっくり歩くのよ。階段なんかは降りない方がいいわよ。
「そうしますね、ありがとうございます」byコロちゃん
この様なやり取りがありまして、昨日コロちゃんは「図書館」に行くついでに、近くの「郵便局」へ行ったんですが、その帰りに途中の階段を1段、踏み間違えて落ちちゃったのですよ。
そうしましたら、腰が「グキッ!」ってなってしまいました。
今朝もまだ痛みますから、しばらくは無理が出来ませんね。全くコロちゃんはだらしないですよ。
それでは気を取りなおして、今日は「日本を取り巻く世界の経済」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「世界経済の潮流を見ると、アメリカ経済は回復している」
☆「欧州経済は弱含んでいると、中国は景気の足踏みから中長期的な停滞か?」
☆「世界経済のリスク要因と、コロちゃんの読書」
1.「世界経済の潮流を見る」
「内閣府」が年2回公表する報告書「世界経済の潮流」と言うレポートがあります。
今回のレポートでは表題に「中国のバランスシート調整・世界的なサービス貿易の発展」と書いていますが、コロちゃんは主に「中国の不動産不況」の実態を知りたくて読んでみました。
パラパラ読むつもりで「レポート」を見たところ、なんと171ページで、しかも内容はかなり専門的です。
コロちゃん程度の素人のおじいちゃんでは、到底歯が立たないところを、何となくざっと見ることで雰囲気だけでも味わおうと読み始めました。
2.「アメリカ経済は回復している」
このレポートは、最初に「アメリカ経済」から始まっています。
そりゃそうですよね。「アメリカ」は、なんと言っても「世界ナンバー1」の「政治・経済大国」ですからね。
その「アメリカ」ですが、いやいや、やんなっちゃうぐらいに強いです。「経済」の話しですよ。
「アメリカ」の、昨年2023年の1年間の通期の「実質GDP成長率」は、プラス2.5%成長です。
下記が、そのグラフです。
「内閣府 アメリカ実質GDPの推移」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
このグラフの山が高く上に突き出ているのはプラス成長ですね。
内訳を見ると、「実質GDP」の約70%を占める「個人消費」と、約15%を占める「設備投資」の安定的な増加が「アメリカ経済」の回復に大きく寄与しているとありました。
この「設備投資」には「知的財産権投資」が中心となっているそうです。アメリカ企業のビジネスチャンスへの貪欲さが見えるように思えましたね。
なお、これを読んでコロちゃんは、日本との違いが頭に浮かびました。下記に比較してみますね。
◎「アメリカGDP内訳」
➀「個人消費:70%」
②「設備投資:15%」
◎「日本GDP内訳」
❶「個人消費:55%」
❷「設備投資:16%」
(2020年度)
ねっ、「アメリカ経済」は「個人消費」の占める割合が高くて70%もあるのです。
この数字を見て、「日本」の55%の個人消費はまだまだ伸ばせると見るか、国情が違うのだからこの程度で維持すればよいのか、いろいろ考えらさせられますね。
この「レポート」では、「アメリカ経済」について、「個人消費」は増加し、「設備投資」も増加傾向と「回復が続いている」とまとめていますね。
とにかく、アメリカはやはり「凄い国」だと言うのが、コロちゃんがこの章を読んだ感想ですね。
○「アメリカの人口はまだまだ増え続ける」
あと一つ気になった点をご紹介しますね。下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 アメリカ人口推移」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
上記のグラフは、「アメリカ住宅着工」の章に添付されたものですが、コロちゃんが見て「あらら!」と驚いたのは、「アメリカ人口の推移」の点です。
上記のグラフを見ると、「アメリカ人口推移の見通し」は、2020年以降も2050年まで着実に増加していく棒グラフが続いています。
コロちゃんは、最近日本の「人口減少」のグラフばかりを見てきたので、ちょっと「新鮮」かつ「うらやましい気持ち」を持ちましたね。
「アメリカ人口」については、アメリカ政府統計当局が、昨年11月に2080年に3億7000万人に達するのをピークに減少に転じるとも発表しています。
この予測が実現したならば、上記のグラフの右端の2050年以降の2080年から減少に転じるのでしょう。
しかし、それにしても、もう「人口減少の壁」を落ちそうになっている「日本」とはえらい違いだと、コロちゃんは思いましたね。
まあ、とにかく「アメリカ経済は強い」と言う事で、次のヨーロッパを見てみましょう。
3.「欧州景気は、弱含んでいる」
まずは「ユーロ圏」ですが、コロナ禍前の2019年を100としてグラフ化していますが、景気は弱含んでいます。
下記のグラフをご覧ください。「需要項目別」の線グラフが掛かれていますが、どれも横ばいとなっています。
「内閣府 ユーロ圏の実質GDP 需要項目別」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
上記の「個人消費(赤色ライン)」は、実質賃金が2023年後半にプラスに転じたものの、2022年以降急激な物価上昇が続いてきたことなどから弱含んでいるとしています。
コロちゃんがこのグラフを見たところでは、真ん中の100の線に近い所を横ばいに進んでいることから、弱含みとはこのことかと思いましたね。
「ユーロ圏」の成長は、しばらくは「弱含みで横這い」となるようですね。
➀「ユーロ圏、お隣のイギリスはより弱い」
次に「ユーロ圏」のお隣の「イギリス」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 英国の実質GDP 需要項目別」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
上記のグラフの「個人消費(赤色ライン)」と「輸出(緑色ライン)」が、真ん中の100のラインを下回っています。
「イギリス」の「個人消費(赤色ライン)」は、「ユーロ圏」よりも悪いですね。
その理由として「レポート」では「消費者信頼感(消費者マインド)」の悪化が考えられるとしています。
「消費者信頼感(消費者マインド)」を構成するのは「家計の現状や先行きなど」ですから、要するに懐具合が心配で消費が伸びないと言う事でしょうね。
また「輸出」が悪いのは、「ユーロ圏の景況観の悪化」と「中国の経済減速」の影響でしょうか。
コロちゃんが、ここを読んだ感じでは「ユーロ圏」は弱含みで、「イギリス」はさらに弱いと感じましたね。
②「日本と欧州の持ち家比率を比べてみる」
ここでちょっとコロちゃんが興味を持ったデータを見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 欧州の持ち家比率」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
上記は「欧州の持ち家比率」です。
コロちゃんは、以前に「フランスは賃貸住宅が多い」と聞いていましたので、ちょっと興味があったのです。
下記に書き出しますね。
◎「欧州の持ち家比率」
➀「英国 :62.5%」
②「ユーロ圏:66.0%」
③「ドイツ :49.1%」
➃「フランス:64.7%」
⑤「イタリア:73.7%」
⑥「スペイン:75.8%」
❼「日本:61.2%」
(厚生労働省:令和2年版厚生労働白書より)
あらあら、「持ち家比率」は、「日本61.2%」より「ユーロ圏66.0%」の方が高いじゃないですか。
「賃貸住宅が多い」と聞いていた「フランス64.7%」だって「日本61.2%」より高いですね。
しかも「イタリア73.7%」や「スペイン75.8%」は、「日本61.2%」よりも相当高い数字となっています。
あんな「ヨーロッパの田舎国」に負けるとは(失礼!)・・・、ちょっと悔しいコロちゃんでした。
( ;`・~・)ぐぬぬ
この「レポート」では、ここのまとめとして「ユーロ圏」と「英国」の景気はともに弱含んでいる。
そして、総じてみれば「ユーロ圏」においては、今後景気は持ち直しに転じていくが、「イギリス」においては、景気は「横ばい圏内で推移する」と予測をしています。
要するに、「ユーロ圏」では「先行きに薄明かり」が見えていて、「イギリス」は「先行きは今と同じく暗そう」と言っているとコロちゃんは読みましたね。
4.「中国は景気の足踏みから中長期的な停滞か?」
コロちゃんが、この「内閣府」の「世界経済の潮流」と言うレポートをブログで取り上げようと考えた理由は、実は「中国経済の先行き」が気になっていたからなのです。
「中国」は、何と言っても「日本」のお隣にある国で、「政治」ではぎくしゃくすることはあっても、「経済」では「日本」と深く繋がっている「国」ですから興味があるのです。
その「中国経済」の状況を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 中国実質GDP成長率」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
「中国経済」は、2023年初頭のコロナ終息を受けて、同年前半には景気には持ち直しの動きがみられてきたが、同年後半にはその動きに足踏みが見れたとしています。
上記のグラフでも2023年の第1四半期・第2四半期は4.5%と6.3%の高いGDP成長率となっていましたが、その後は4.4%、4.0%と低迷しています。
こうした「減速」の背景には、「不動産市場の停滞」と、「輸出の弱含み」があると記載されています。
❶「消費者物価指数はデフレの雰囲気」
次に、「中国」の「消費者物価上昇率」がどうなっているのかを見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 中国消費者物価上昇率」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
上記のグラフを見ると、「消費者物価上昇率」は、左側の2022年は大きな山となっていますが、右側の2023年になると、下に突き出て入て「継続的な物価下落(デフレ)」の雰囲気が漂っています。
ただ、この下落は「エネルギー価格の下落」や「豚肉価格の周期的な下落」と「自動車の値下げ販売」などの「特殊要因」も影響しているとしています。
しかし、「物価の基調部分」のプラス幅も大きいとは言えず、消費者の需要の弱さが見られていると記載されていますね。
コロちゃんは、このところを読んで「日本」で1990年代後半から続いた「デフレ経済」を思い起こしました。
この「デフレ」は「日本」では、約15年(1990年代後半~2010年代)ほど続いたとされており、今現在でも「デフレへの逆戻り」を恐怖をもって心配されています。
「中国の政策当局」も当然その知識は持っているでしょうけど、果たしてこれからの「中国経済」の先行きを思うと、コロちゃんは「不安」をもって見つめていますよ。
❷「不動産市場は停滞が続く」
「中国」では「恒大集団」等の信用不安などが日本でも報道されています。
これらの不動産企業では負債の圧縮を優先して投資などの前向きな経済活動を抑制する「バランスシート調整」が始まった可能性があると報じられています。
「中国」の名目GDPに対する不動産貸出残額の比率や、国内総資産に占める不動産などの割合も、「日本」のバブル期並みに上がっているとも報じられています。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 中国固定資産投資」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa23-02/pdf/s2-23.pdf
出典:内閣府 世界経済の潮流 2023年 IIより(3月1日利用)
上記のグラフは「固定資産投資」の推移です。
赤色ラインが「不動産開発投資」ですね。不動産市場の停滞は継続しています。2023年の前年比はマイナス9.6%となり、「インフラ投資:5.9%」でかろうじて「固定資産投資:3.0%」としています。
「中国当局」も、手をこまねいて何もしていないわけではないようです。
2023年には「住宅需要の喚起等に向けた各種支援策」を打ち出し、住宅取引件数の底打ちの兆しがあるとしていますが、住宅価格の下落はほぼすべての都市で続いているとも記載していますね。
また、2023年10月に1兆元(約20兆円)の「自然災害対策」を打ち出しています。これが執行されていけば、2024年は経済効果の発現があるとしています。
まとめとして、中国では、景気は持ち直しの動きに足踏みがみられており、不動産市場の停滞が継続的な下押し要因となっているとしています。
そして「不動産市場支援策」や「インフラ投資の促進策」を打ち出されはているものの、景気の改善には至っていないとしていますね。
どうやら「中国経済の低迷」は、長期にわたって続きそうな雰囲気を、コロちゃんは感じましたよ。
5.「世界経済のリスク要因」
上記のような内容の「内閣府」の「世界経済の潮流」を読みますと、一言でいえば「世界経済」は、下記のようになると思います。
◎「世界経済分析」
➀「アメリカ :良い」
②「ユーロ圏 :横ばい」
③「イギリス:やや悪い」
➃「中国 :悪い」
この様な「世界経済の潮流」を踏まえて、この「レポート」では下記の「リスク要因」を指摘しています。
コロちゃんはここまでカキコキするのに、だいぶ疲れましたので「リスク要因」は箇条書きとしますね。これが最終項目ですし。
❶「欧米における金融引締めの継続による需要の一層の下押し」
❷「中国の不動産市場の停滞に起因する中国の成長率の構造的な下押し」
❸「欧州におけるエネルギー情勢」
➍「金融資本市場の変動」
❺「中東地域をめぐる情勢」
この上記の「リスク要因」を一目見てわかるのは、日本が直接どうこうできるような「リスク」ではないことです。
すべて「海外要因」ですので、「日本」はこれらの「リスク」は受動的に対処せざるを得ないことばかりです。
しかし、こうやって「内閣府」の「世界経済の潮流レポート」を読むと、今では「世界経済は繋がっている」ことを実感しますね。
ただコロちゃんは、この「レポートの世界経済のリスク」には、もっと大きなリスクがあることを見逃していると思います。
それは「もしトラ」「ほぼトラ」のリスクです。
最近「もしトラ」(もしもトランプ大統領が誕生したら?)や、「ほぼトラ」(ほぼトランプ大統領誕生)が語られていますが、果たして「世界経済」はこのショックを乗り越えられるでしょうか?
上記で見た「世界経済」は、アメリカ1強状態ですから、来年1月の「アメリカ大統領選挙」の行方次第では「世界経済にも激震が走ること」になりそうです。
6.「コロちゃんの読書」
コロちゃんは、今日のブログネタでもわかるように「経済」にも「興味」を持っていますが、これらの「知識」は全て「図書館」で本を借りて読んだ本から得ています。
コロちゃんの昔からの「趣味」は「読書」でしたが、1990年代ごろから「読書ジャンル」が、「小説」から他に移り始めました。
最初に手を伸ばしたのは「サル学(古人類学)」ですね。
2021年に亡くなった「知の巨人」と呼ばれた「立花隆」というジャーナリストがいます。
この方が出版された「サル学の現在」を、コロちゃんは読んで強い興味を持ちました。
(サル学の現在:1991年:著者:立花隆:平凡社)
それから「図書館」にあった「古人類学」の本を読み漁ったのです。だいたい30~40冊はあったでしょうか。
その後も「古人類学」では、2000年代に入ってから、「DNA解析」という手法を駆使した「DNA考古学」がどんどん出版されてきましから、コロちゃんの「考古学知識」のアップデートが進みました。
また、「歴史書」にも興味を持ち、コロちゃんが利用する「図書館」には「江戸末期~昭和戦前期」の本は、300冊以上はあったかと思いますが、その内の200冊以上は読みましたね。
そして、今日のブログネタとなった「経済」ですが、「図書館」の所蔵は200冊程度だったでしょうか。コロちゃんが読んだのは、その半分弱程度だったかと思われますね。
コロちゃんの読書した感じとしては、どの「ジャンル」でもだいたい10冊程度を読むと、その「世界の輪郭」がざっとですが頭に浮かんできますね。
そうなってからが「読書の面白さ」が頭の中に拡がってきます。
それまでに読んだ、あちこちに「散らばっていた知識」が有機的につながり始めるのです。
コロちゃんは、そんな「読書」を続けて、今も「人生」を楽しんでいますよ。
皆さんも「1冊の本」から、「新しい世界が広がる」楽しみを持ってみませんか?
とっても楽しいですよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
コメント