【経済考】「街角景気」を見てみよう

経済

おはようございます。コロちゃんはさっきいつものように図書館に行って、前に借りた本を返して新しい本を借りてきたのですが、外へ出ると凄い風が吹いていましたよ。

コロちゃんは、車を図書館の駐車場に止めて、外に出たとたんに被っていた帽子が吹き飛ばされてしまったので、慌てて帽子を追いかけました。

何とか拾い上げると、思わずよろけるほどの強風です。空を見上げると「ビュービュー、ゴーゴー」と風音が轟いています。

ただでさえ腰の悪いコロちゃんですから、ちょっと怖くなりましたよ。

よたよた歩きながら、なんとか家まで帰ってきましたけれど、今日借りた本が面白いと「イーナー」とつぶやいたコロちゃんでした。
(*´罒`*)いー(*´□`*)なー

今日借りた本は以下のフォトの本です。もし皆さんが興味をお持ちでしたら、お近くの図書館からお借りくださいね。

今日は「街角景気、ちょっと改善」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「景気ウオッチャー調査は一服感と、政府月例報告は景気判断を下方修正」

☆「消費者物価は2%上昇と、国民の声を聞く」

☆「コロちゃんの生活防衛と、新しいテーマは極貧ライフ?」

1.「景気ウオッチャー調査(街角調査)は、一服感が見られる」

今日は、景気の先行きを知るために「内閣府」の「景気ウオッチャー調査」を見てみましょう。これは「街角調査」とも言われます。

最初に結論を書いて置きますね。今回の「街角景気」の見解は以下となっています。

「景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる」

思わず「回復するのか、一服するのか、どっちなんだよ?」と突っ込みたくなる「見解」ですね。

何とも先行きに不安が漂うような見解ですね。

なお、この「景気ウオッチャー調査(街角調査)」は、「内閣府」が、全国各地の景気の動きを毎月1回発表しているものです。今日取り上げるのは2月8日に発表された分ですね。

この「調査」では、「北海道」から「沖縄」までの全国12地域を対象に、スーパーマーケット・コンビニなどの小売店や、タクシー運転手など、景気に敏感な職種の約2000人にインタビューして調査し発表しています。

その発表内容は2種類あります。「景気の現状判断DI」と「景気の先行き判断DI」です。

①「景気の現状判断DI」

まずは「景気の現状判断DI」から見てみましょう。

下記に今年2023年12月と2024年1月の「景気現状判断DI」を書き出します。

この数字の読み方は、DIの数値が50ですと「横ばい」を表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる人が多いことを示しています。

◎「景気現状判断DI」

➀「2023年12月:51.8」
②「2024年1月 :50.2」

内容を詳しく見ていくと、前月比マイナスの理由は、「家計動向関連DI」で「飲食関連等」が低下し、「企業動向関連DI」で非製造業が低下したことによりますね。

この「景気現状判断DI」の低下は4か月振りとなっています。

今回の発表では、前月比ではマイナス0.6㌽ですが、まだ「横這い:50」を上回って推移していますので、悪くはないのでしょうけど、ちょっと不安も漂いますね。

②「景気の先行き判断DI」

次は「2~3ヵ月先の見通し」を示す「景気の先行き判断DI」です。

この数字の読み方は、上記の「景気の現状判断DIと同じく、数値が50ですと「横ばい」を表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる人が多いことを示しています。

◎「景気の先行き判断DI」

➀「2023年12月:50.4」
②「2024年1月 :52.5」

今回の発表では、前月比でプラス2.1㌽です。内容を見ると「家計動向関連DI」、「企業動向関連DI」、「雇用関連DI」が上昇しています。

この「景気の先行き判断DI(現状と比べた2~3か月先の景気の方向性)」は3か月連続の上昇となっていますね。

春闘の賃上げへの期待もあり、景気の先行きは明るいとみている方が多そうですね。

この冒頭にも書きましたが、今回の調査結果に示された「景気ウォッチャー」の結論は、以下の通りです。

「景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる」

「先行きについては、価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている」

このように纏めていますが、前半で「景気は穏やかな回復基調」と書きながら、後半で「一服感がみられる」と両方記載してあるのでは、やはり「どっちなの?」と聞きたくなりますね。

コロちゃんには、ほとんど「横這い」で、本格的な景気回復に今後進むのかどうかは微妙に思えますね。

なお、この「景気ウオッチャー調査(街角調査)」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

https://www5.cao.go.jp/keizai3/2024/0208watcher/watcher1.pdf

2.「政府月例報告は、景気判断を下方修正」

「政府月例報告」とは、「日本政府」の景気に関する公式見解を示す報告書です。

毎月「内閣府」が、「景気動向全般」を分析・検討し、経済の基調判断や、政策の基本的態度などを発表しています。

今回の月例報告は、先日2月21日に発表されています。

その内容は、まず「経済の基調判断」が、下方修正となっています。下記をお読みください。

(今月の判断)
「 景気は、このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」

この文章のどこが「下方修正なんだよ」と思っちゃいますが、先月の「基調判断」は以下の通りだったのです。

(変更箇所を黒太字で記載)

(先月の判断)
「景気は、このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している」

上の(今月の判断)と、下の(先月の判断)と比べると、どこが違うのでしょうか?

まるで「間違い探し」みたいですね。

(先月の基調判断)では、文中に「一部」の記載があったのです。

要するに先月に「足踏みがあったのが一部」から、今月は「全部が足踏みに下方修正」されたわけですね。

この「下方修正」の理由は「賃金の上昇がインフレに追いつかず個人消費が低迷していること」が主因とされています。

気になる「先行き」は、堅調な「企業業績」と春闘の「賃上げ」期待から、穏やかな回復基調に戻るとみていますね。

ただし、世界的な「金融引締めに伴う影響」や「中国経済の先行き懸念」などがリスクとなっているとしています。

なお、この「月例報告」の主な項目の内での「下振れ」は、以下となっています。

◎「月例報告:下振れした項目」

➀「基調判断:景気は、このところ足踏みもみられるが、緩やかに回復している」(前月:このところ一部に足踏み)

②「個人消費:持ち直しに足踏みがみられる」(前月:持ち直している)

③「生産:持ち直しに向かっていたものの、一部自動車メーカーの生産・出荷停止の影響により、このところ生産活動が低下している」(前月:持ち直しの兆しがみられる

そして肝心の「先行き」については、下記の様に記載しています。

「先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される」

やはり来月3月の「賃上げ」で、消費が回復することを皆さんが期待していますね。

「個人消費」は、GDPの55%を占めていますから、これが上向かないとなかなか景気全体を浮揚させることは難しいのでしょう。

コロちゃんは、「大企業の賃上げ」はともかく、中小企業がそれほど大きな「賃上げ」が出来るとは思っていないのですが、果たしてどうなるのかをワクワクしてみていますよ。

なお、この「政府月例報告」を読んでみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2024/0221getsurei/main.pdf

3.「国民の声を聞いてみよう」

コロちゃんは、今後の日本経済の動きに興味を持って、上記で「景気ウォッチャー調査」や「政府月例報告」を読んでみましたが、景気を動かすのは多くの国民の皆さんです。

そういえば昔よく「景気」の「気」は「気分の気」だと言われていましたね。

多くの皆さんが「景気が良い」と考えれば、お金を使って消費を増やしますし、経営者の皆さんも「景気が良い」と考えれば、設備投資を増やしたり人を増やしたりしますよね。

そこでコロちゃんは、今年の春闘で「物価高を上回る賃上げは実現するか」の国民の声を聞いてみようと考えました。

下記の調査結果をご覧ください。

◎「世論調査結果:物価高を上回る賃上げは実現するか」

➀「日経新聞:実現する14%:実現しない:80%」(2/26報道)

②「毎日新聞:実現する9%:実現しない79%」(2/18報道)

③「NHK:大いに上げる+ある程度上がる27%:あまり上がらない+全く上がらない66%」(1/11報道)

➃「FNN世論調査:期待する41.5%:期待しない57.3%」(1/29報道)

あらら、皆さんそろって「物価高を上回る賃上げは実現しない、期待しない」とお答えの方がマジョリティ(多数派)ですね。

これでは、財布の紐は緩まないのではないでしょうか?

これからの「日本経済」で消費がどんどん増えるような、内需主導での景気回復は難しいなと、コロちゃんは思いましたよ。

どうやら国民の皆さんの「気分」は、「物価高を上回る賃上げ」が実現しない方に傾いているようですね。

皆さんは、この「世論調査」をどう受け止めますか?

4.「消費者物価は2%上昇」

また「物価」が上がりましたよ。

先日の2月27日に、「総務省」が「1月の消費者物価指数」を発表しました。

下記のグラフをご覧ください。内容は以下に書き出します。

「総務省統計局 消費者物価指数」より

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
出典:総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全 国 2023年(令和6年)1月分 より(2月28日利用)

上記のグラフの「黒太線」が2023年と2024年1月の「物価上昇率の推移」です。

左の上の隅に、ピョコンと(左軸:106と107の間)突き出ているのが2024年1月分です。この2024年1月は2.0%上昇となっています。

その下にある3本のグラフは、上から順に2023年・2022年・2021年となります。これを見ると「右肩上がり」なのは、2023年・2022年の2本です。

このグラフを見ると「右肩上がりの物価上昇」は、すでに3年目に突入したと言う事になりますね。

以下に昨年10月以降と今年の1月の「消費者物価指数」(CPI)を記載します。「変動の大きい生鮮食品を除く総合指数」です。

◎「消費者物価CPI」

○「10月:2.9%」
○「11月:2.5%」
○「12月:2.3%」
●「1月 :2.0%」(今回発表)

報道では、この「1月2.0%上昇」を「3ヵ月連続で伸び率が縮小した」、また物価上昇率の「プラスは2年5ヵ月連続となる」と、評していますね。

また「総務省による」として、「政府の電気・ガス料金の抑制策が無ければ、上昇率は2.6%だった」とも報じられています。

そして3月には、2023年2月請求分から適用された「電気・ガス代補助金による押し下げ効果」が薄れ、1㌽ほど上振れする見込みと報じられています。

あらら来月も、まだ物価は上昇するみたいですよ。

コロちゃんが見た感じでは「なかなか2%を下回らないなー」と思いましたね。そして早く下がってくれよとため息をつきましたよ。

5.「コロちゃんの生活防衛」

上記の様な硬いお話しばかりでは、飽きてしまうでしょうから、コロちゃんの身近な話題を一つお話ししますね。

コロちゃんは「単身高齢者」です。毎日の食事は「自炊」をしています。

「外食の方が楽じゃないの?」と、言われるお方もいらっしゃるかと思いますが、コロちゃんは「糖尿病」と診断されていますので、食事には気を遣うのです。

「糖尿病」は、血糖値が上がるような食事はダメとされますから、お肉や油分が多い外食は向いていないのです。

どうせ「節制」をしなくてはならないのならば、自分で好みのメニューを「自炊」した方が良いと、コロちゃんは考えていますよ。

ああ、そうでした「物価高」に対する「生活防衛」の話しですよね。

コロちゃんは、なるべくお買い物は「クレジットカード」を使うことにしています。コロちゃんのカードは「楽天カード」ですが、これは100円で1㌽つくのです。

昨年2023年の「楽天カード使用額」を、さっき調べてみましたら1年間で90万円強(月平均7.5万円)でした。と言う事は年間9000ポイント(9千円分)が還元されたわけですね。

コロちゃんは、生活費のほとんどをクレジットカード支払いとしています)

コロちゃんは、このポイントを主に「携帯電話料金」の支払いに充てていますね。

それから、日常の食品のお買い物は近くの「スーパーマーケット:ヤ○コー」でしますが、これも支払いは「ヤ○コーカードアプリ」を使っています。

この「ヤ○コーカードアプリ」は、お買い物100円1㌽と、現金チャージ100円1㌽の合わせて100円で2㌽が還元されます。

コロちゃんが、この「スーパー」での昨年のお買い物金額を調べたところ、年間29万円弱(月2.4万円)でしたから、年間5800㌽(5800円分)が還元されたわけです。

毎月2~3%が上昇している「物価」には、とても抵抗できるとは思えない少額の「お買い物ポイント」ですね。

しかし、いささかなりとも「生活の足し」にしようと、コロちゃんは涙ぐましい努力をしているのですよ。

6.「新しいテーマは、極貧ライフか?」

最近値上がりの多い「食料品」の1か月分のコロちゃんの「食費」を見てみますと、昨年2023年は月平均3.5万円でした。

それが今年2024年の1月の「食費」は4.4万円に上がっているのです。

1月はちょっと「贅沢」しちゃたかなー?

いやいや、やはり「物価上昇」のせいでしょう。この調子で毎月使っていると、生活が行き詰っちゃいますよ。

全国の「単身高齢者」の食費は「3万7千485円※」とありますが、これは2022年の金額です。

(※総務省統計局:家計調査2022年平均結果の概要より)

日本で「消費者物価(CPI)」の上昇が始まったのは、2022年4月からですから、今現在では「単身高齢者」の「食費」も上記の「3万7千485円※」より、だいぶ上昇していると思いますよ。

コロちゃんのモットーは「清貧ライフ」の実践です。

しかし、これ以上「物価上昇」が続いて生活を圧迫してくるようならば、いよいよ「極貧ライフ」とブログテーマを変えなければならなくなるかもしれませんよ。

できれば、コロちゃんはこのブログのテーマを変えたくないなー、お願いしますよ「岸田総理・植田日銀総裁」様。
( ∗ᵔ ᵕᵔ) ˶ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾ オネガイシャス

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Gabriele M. ReinhardtによるPixabayからの画像
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