今日のコロちゃんは、月に一度のかかりつけ医の診察です。コロちゃんは基礎疾患を抱えている高齢者なので、現在はひと月おきに採血して、血液検査を行っているのです。
ところが今日は、いつもの様に外の受付窓口で診察カードを出すと、入り口からいれてくれません。
なんでなの~(´Д` )
1.症状がある人は、建物に入れない
コロちゃんの通っている医院では、受付窓口で熱を計って「お身体の調子はいかがですか?」と尋ねます。どこも同じですよね。
コロちゃんは「熱や咳はありませんが、ちょっと喉のイガイガがありますね」と答えました。
そうしたら、「えっ! お車でお待ちください」。
もう、建物内には入れてくれません。ここの医院では、そういうルールになっていたようです。
これって、文句言えないよね。むしろ、コロナ対策をしっかり行なっている信頼度の高い医院って誉めるべきなんだよね。
だけどなー、いつも通りに簡単に病院を済ませようと思ってたコロちゃんとしては、なんだかなー( ̄^ ̄)。
2.かかりつけ医の医院では
コロちゃんは、この近所の個人医院にもう30年以上通っています。9年前にコロちゃんの大腸がんを大腸内視鏡で見つけてくれたのも、ここの先生でした。
この医院ではコロナ禍が始まると、受付窓口を患者が外から対応できる様に改築しました。
そして、駐車場の一角に発熱外来のコンテナを置くなど、発熱外来をキチンと設置している「やる気のある町医者」様なのです。
今日もコロちゃんが車の中で待ってると、発熱外来(一般の外来窓口とは別の窓に設置してます)に、3組ほど患者さんが来られていました。
まだまだ、この地域でもコロナは収まっていないなーなどと、人ごとのように眺めているコロちゃんでしたが、病院関係者からすれば、立派な「コロナ症状容疑者」なのかな(・・?)。
結局は、駐車場のコンテナ内で採血をして、駐車場から窓越しに先生の診察を受けました。
センセー、そんなに遠くから大声で診察しなくとも大丈夫ですよ・・・多分。
(*´Д`*)。
薬は隣の薬局から薬剤師さんが車のウインドウまでわざわざ持って来てくださるという、何ともお見事な「コロナ容疑者診療システム」を体験しました。
いやー、日本人は凄いなーって、ちょっと感動しましたね。
多分、日本全国の病院や診療所で、いろいろ工夫しながらコロナ対応しているんだろうなぁと、日本の医療の現場力に感心しましたね。
まぁ、一部の病院では「幽霊病床」などのけしからん話しもある様ですが。
3.コロナの現状はどうなっているの
この様に病院関係者も警戒し、コロちゃんも怖がっているコロナですが、日本で最初の患者が確認されたのは2020年1月15日ですから、まもなく丸3年になります。
初期のコロナと最近のコロナでは、ウイルスも変異して脅威度も変わっていると言いますよね。
最近のコロナの重症化率と致死率を、インフルエンザとの比較で見てみましょう。
参照:厚生労働省 新型コロナの重症化率・致死率とその解釈に関する留意点について(1月11日利用)
これは最近発表された厚生労働省の資料ですが、新型コロナの重症化率・致死率ともに、2021年7~10月と2022年7~8月を比較すると大幅に減少している様に見受けられます。
コロちゃんは今年で70歳となりますから、この年代の2022年7~8月の重症化率は0.26%、季節性インフルエンザの重症化率0.37%よりも低い数値です。
致死率もコロナの0.18%に対して季節性インフルエンザの0.19%とほぼ変わりません。
60歳未満の方の欄をみても、重症化率・致死率ともにコロナとインフルエンザの脅威度はほとんど変わらない数値になって来ていますね。
なるほど、専門家のアドバイザリーボードで、分類変更の議論が出てきたのはこれが背景なんですね。
ただ、同時にこのデータは「数字の取り方が違うので直接比較するのは適切ではない」との留保が付いていましたけど。
いずれにしろ、コロナ流行の初期よりは脅威度が下がってきたように思えますが、コロちゃんは、基礎疾患が有りますので慎重に行動してます。まだまだ怖いですから。
4.いつまで我慢すればいいんだろう
日本で最初のコロナ患者が見つかってから2年も経つと、いつまでこの状況が続くんだろうと思いますよね。過去のパンディミックでは「集団免疫」の獲得によって終焉したってよく聞きます。
集団免疫ってどういうのなのかな?
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0019.html
参照:厚生労働省 新型コロナワクチンについて(1月11日利用)
ふむふむ、じゃあいずれ日本人は「集団免疫」を獲得できるのかなぁ。ポチポチ調べてみると、「分からない」んだって!
https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0019.html
参照:厚生労働省 新型コロナワクチンについて(1月12日利用)
5.ワクチンで重症化は防げる
厚生労働省のサイトをみても、あちこちのサイトを覗いても、みな一様に以下の様に書いてますね。
「ワクチンは重症化を防ぐ効果はあるが、どれだけワクチンを接種すれば集団免疫を獲得できるかは分からない」
やはり、次々とウイルスが変異するせいか、コロナを完全に押さえ込む事は、どうやらなかなか困難な事の様です。
6.イギリスの経験では
イギリスでは、2021年7月に、感染者とワクチン接種者の合計が国民の80%以上になり、規制をすべて解除しました。
しかし、その後の2022年1月には1日の新規感染者数が27万人を超えてしまったそうです。
ワクチン接種と自然感染によって国民の大半が抗体を獲得していたにも関わらず、コロナの感染拡大を防げなかったそうです。
これまでの考え方に基づけば、集団免疫が確立されていてもおかしくありません。
この話を読むと、どうもコロナは、集団免疫が成立しない可能性もあるようですね。
ワクチンは「重症化予防」については依然として高いレベルの効果を維持している様なので大切かと思います。
だけど「感染予防」については、今まで通りの「マスク・手洗い・うがい」を継続するしかないのでしょう。
7.コロちゃんは、警戒します
コロナ禍も、もう2年も経過して、更に重症化や致死率が低下した事によって、かつての様なパニック的恐怖からは、大分警戒感が緩んできた様に思います。
しかし、今日の医院のキチンとした警戒体制を目の当たりに体験した事によって、まだまだ気を抜いてはいけないと再確認しました。
2022年のインフルエンザによる死者数は3000人程度なのに対し、新型コロナの死者数は3万6000人以上と聞きます。コロナはまだまだとても怖い病いなのです。
いずれは、コロナもインフルエンザの様に、毎年ワクチンを打つ様になるのかも知れませんが、それまでは「マスク・手洗い・うがい」を気を抜かずに行なう事としましょう。
このブログをお読みの皆さまも、面倒がらずに励行しましょう。
8.社会的視点も必要だよね
コロナという感染症の性質上、それぞれ個人の対応や対策に関心が集中するのは仕方ありません。
しかし医療制度は国家の仕組みであり、大きな国費の投入がされているのですから、社会的視点も欠かせません。
コロナ対策に、国が国費をどのくらい投じたのかをポチポチ調べてみました。以下の記載は見つけました。
「2022年2月7日の内閣府の発表では、新型コロナ対策の政府の経済対策(2020年度)総額が293兆円でした」(共同通信)
「その内訳は、『全国民への10万円給付 117兆1千億円、業績悪化企業への家賃支援給付金 117兆1千億円、GoToトラベル延長 73兆6千億円』となっています」(同上)
また、今回のコロナ対策には、令和2年度(2020年度)の単年度だけでも77兆円の国費が投入されましたとの報道もありました。(NHK)
いろいろ調べてみましたが、その都度の経済対策の発表はあっても、今までのコロナ対策に投入された国費の総額は発表されているのでしょうか。コロちゃんには上記の記事しか見つけられませんでした。
コロナ関連の国費投入の膨大さは、なかなか全体像が見えてきません。
日本の歴史的災害であった東日本大震災の復興予算は10年間で32兆円です。それと比較しても巨額な予算を投入したのに、余りにもその内容は杜撰過ぎるとも感じました。
不透明な支出や、関係の薄い使い方が多いとか、スピードを重視は良いけれど、甘い制度設計で食い物にされるとか、現在次々と問題点が指摘されています。
また、医療機関の幽霊病床の話しはよく聞きますが、そもそも医療体制の改革を全く考えていない様に見えます。
最近は、情報発信を政治家がやる気がなく、専門家に任せてしまっていますが、これは責任回避にしか見えません。せめて説明責任は、しっかり果たしてもらいたいですね。
コロナと日本社会との戦いは、今後も長く続くと思われますから、もう少し長期の戦略として対処して欲しいものです。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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