【社会考】「令和臨調提言」で日本を組み替えることが出来るの?

社会

おはようございます。昨日のコロちゃんは「頭を抱えて」しまいました。ホントに参りましたよ。
(。_。)コマッタ

一体何があったのかと言うと、パソコンがアップデートされたら、今まで使っていた「wordパット」のメモが開けなくなってしまったのですよ。

コロちゃんは、パソコンに「パスワード」やその他いろいろの「メモ」を「wordパット」で作成していたのですが、それらが全部開けなくなってしまいました。
Σ( ̄□ ̄∥)アー!

焦ったコロちゃんは、いろいろ調べたり手を尽くしたところ、どうやら「マイクロソフト社」が「wordパット」の提供を終了したようでしたよ。

それがコロちゃんが「wordパット」のメモ帳を開けなくなった理由のようですね。

コロちゃんは、「パスワード」のメモなどは「バックアップ」をとっていましたが、ブログ記事作成に使っていた「顔文字のコレクション」はもうなくなってしまいました。
(o´д`o)ハァ…

コロちゃんは「顔文字」を50個以上収集して、このブログ作成に活用していたのですが、もう1度やり直しで集めなきゃならなくなりましたよ。

あー、顔文字コレクション」もバックアップを取っておくべきだったよなー、ホントにドジなコロちゃんですよ。
(o´д`o)ヤッチャッタ─

そんなコロちゃんが、気を取り直して今日は「令和臨調提言で日本を組み替えることが出来るの?」」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「日本を解き放ち組み替える提言だってと、人口減少と自然災害を乗り越えるって」

☆「政府拠点の分散ってできるのかな?と、かつて首都圏移転という構想があったよ」

☆「令和臨調の甘い見通しを見るよと、気持ちは分かるんだけど、高齢者じゃ無理じゃないかな?」

☆「コロちゃんと緑多き田園地帯の生活」

1.「日本を解き放ち組み替える提言だって」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「人口減へ推進組織を/令和臨調、政府拠点の分散提起」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、以前からこの「令和臨調」には注目をしているのですよ。それはメンバーの顔触れですよ。

メンバーには、有名企業のトップがずらりと並んでいます。共同代表4名の出身は、「キッコーマン・東京電力・元東京大学総長・日本郵政」です。

このうちの日本郵政は「増田寛也」さんですから、むしろ「日本創生会議」で「地方消滅」の警告を発した方と言ったほうが有名です。

すべての方が、現在の与党政治家と近いというわけではないですね。労働界からも3つの部会にそれぞれ1~2名ずつ参加されています。

これを一言でいえば「体制内改革派」の方々だとコロちゃんは思っていますよ。

力のない「野党政治家の方々」よりも、はるかに「影響力はある」方たちです。だけど「体制内のお偉方」でもありますから、当然「提言・行動」にも制限はあるでしょうね。

まあそのあたりのプラス・マイナスは、全てこれからの「活躍次第」ですから、コロちゃんはいつも興味深々でその「提言」を読んでいるのです。

今回の「提言」は「日本を解き放ち、組み替える」とのテーマです。さあ、今度の「提言」はどんなものかを次に見てみましょう。

2.「人口減少と自然災害を乗り越えるって」

今回「令和臨調」は、「人口減少や自然災害に適応する持続可能な社会に向けた提言」として、「日本を解き放ち、組み替える」と題したペーパーを発表しています。

これは「資料1~5」でまとめていますが、コロちゃんがざっと読んだ感想は「政府拠点の分散」と省庁横断の組織「国土構想委員会(仮称)の設置」が目玉のように感じましたね。

まず「提言」では、以下のように「基本的な考え方」を書いています。

◎「令和臨調:基本的考え方」

➀「人口半減と激甚化・頻発化する自然災害という現実に対し、社会のあり方、価値観を時代に合ったかたちに変え(る)」

➁「機能不全に陥った人口増加前提の社会から、人口減少を前提にした持続可能な社会へパラダイムチェンジを」

③「政府や国会を巻き込んで国民運動の展開が必要」

うーむ、上記の「➀人口増加前提の社会から人口減少を前提とした社会」へ変えようというのは分かりますが、今の日本でそれが「実現可能」なのかとコロちゃんは思いましたよね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

だって「岸田元総理」も「石破総理」も、「成長して分配」と言う基本的な経済政策に変化はありませんからね。

この「成長して分配」という政策は、「日本が成長する」ことを前提しているのですよ。要するに「過去の高度成長の延長線上の日本」を目指しているのです。

つまり、ここ30年以上出来なかった経済成長をまだ目指そうという政策ですね。それは「人口減少を前提とすること」とは、真逆な方向性ですよね。

そして「提言」では、以下の6つを挙げています。下記ですよ。

◎「令和臨調:提言」

❶「生き方・働き方の改革」
❷「所有権・利用権の改革」
❸「地方自治改革」
❹「国土の分散と集約」
❺「教育の多様化改革」
❻「実行機関の設立」

コロちゃんが、ざっと読んだ感じでは「目玉」は「❹国土の分散と集約」と「❻実行機関の設立」の二つだと感じましたよ。次に内容を見てみましょう。

3.「政府拠点の分散ってできるのかな?」

「提言」では、「能登半島地震の経験や、来るべき都市直下型地震、さらに温暖化による洪水の頻発化など」を考え「政府拠点の複数化」をあげています。

これは「東京一極集中の弊害」へ取り組めと言っているのです。

そして、それらの構想を実現するために「国土構想委員会(仮称)」を国に設置しろとも書いていますね。

さらに、それらの活動を「政府や国会を巻き込んで国民運動の展開が必要」とまとめていますね。

コロちゃんは、「提言」自体には理解できるところもありますが、そもそもこの「政府拠点の複数化」って現実的に出来るのでしょうか?

あともう1つ「政府や国会を巻き込んで国民運動」って、なんかどっかで聞いたことがありますよね。

確か「近衛文麿の大政翼賛会と新体制運動(1940年)」の歴史で、そんな「国民運動」が推進されて失敗したことを習いましたよ。

コロちゃんは、「戦後民主主義」で育った高齢者ですから「挙国一致」などと言われると、なんか警戒感を持ってしまうのですよ。

次には、まずは「政府拠点の複数化」が現実的で可能なのかを見ておきましょう。

なお、この「令和臨調」の「日本を解き放ち組み替える」との「提言」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

人口減少や自然災害に適応する持続可能な社会に向けた提言、「日本を解き放ち、組み替える」公表|令和臨調

4.「かつて首都圏移転という構想があったよ」

コロちゃんは上記を書きながら、かつて「首都圏移転」という動きが1990年代にあったなー、と思い出していましたよ。

それは1990年でしたが、「国会等の移転に関する決議」が「衆・参両議院」で議決されています。その後「国会等移転審議会」が移転の候補地として、以下の3ヶ所を答申していますね。

◎「首都移転候補地」

➀「栃木・福島地域」
➁「岐阜・愛知地域」
③「三重・畿央地域」

当時は、この「首都移転候補地」を巡って、全国で誘致合戦が繰り広げられており、候補地の「土地価格」が上昇するなどが報じられていましたよ。

このように進んでいた「首都機能移転」の動きが、ストップしたのは「バブル崩壊」とその後の「経済不況」のためでしょう。

その後は移転対象であるはずの「首相官邸、総務省、外務省」などの庁舎も次々に建て替えられ、東京都の議員さんたちも「絶対反対」を主張するようになったように、コロちゃんは記憶していますよ。

またその後も2015年に「安倍内閣」の時に、「地方創生」として全国の都道府県へ「省庁誘致」が呼びかけて、以下の省庁の移転が議論の対象となっていました。

◎「中央省庁移転:議論対象」

➀「徳島県:消費者庁」
➁「京都府:文化庁」
➂「和歌山県:総務省統計局」
④「大阪府:中小企業庁」
➄「大阪府と長野県:特許庁」
➅「三重県:気象庁」
➆「北海道と兵庫県:観光庁」

この上記の「地方自治体への誘致」に対して、実現したのは「➁京都府:文化庁」だけという結果に終っています。

しかも、その「文化庁」も「全面移転」したのではありません。京都に移ったのは「全職員の7割程度」だとされていますね。

今では、政界では誰一人として「首都圏移転」を言っている人はいないのではないかと思われますね。

「政治」で「一極集中を解消しよう」とするならば、一番手っ取り早いのが「首都圏移転」です。ただ、その道は既に「失敗に終わった道」なのですよ。

だからコロちゃんは、いまさら「東京一極集中」を変えることは、まずできないと思いますよ。

5.「令和臨調の甘い見通しを見るよ」

「令和臨調」は、昨年2024年1月に「人口ビジョン2100」と言う「提言」を出しています。

その内容は「人口定常化戦略」として、「2100年に総人口が8000万人で下げ止まり、その後はその人口で推移するプラン」を提示しているのです。

コロちゃんは、これを読んで「あまあまの見通しで実現可能性がない」と思いましたよ。ただ「悪口」だと思われると困りますから、その内容をご紹介しますね。

皆さんで、この「人口定常化戦略が実現可能」かどうかご判断ください。

まず、前提として「現在の政府の判断」ですが、このままでは、「2100年には人口が6千277.9万人にまで減少する」という試算をまとめています。

(国立社会保障・人口問題研究所:日本の将来推計人口〈令和5年推計〉より)

2100年には、政府の専門家が6000万人まで減ると言っている「日本の総人口」を、「令和臨調」はどのようにして8000万人で下げどまる見通しを主張するのでしょうか。

それを、次に見てみましょう。

①「目指すはケースBの人口8000万人だよ」

「令和臨調の人口ビジョン2100」では、人口減少のスピードを緩和させ、最終的に安定させる「定常化戦略」として「4つのケース」を挙げています。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。

「人口戦略会議 総人口の推移」より

https://www.hit-north.or.jp/cms/wp-content/uploads/2024/01/02_gaiyo-2.pdf
出典:人口戦略会議:人口ビジョン2100より:2月15日利用

上記のグラフは「令和臨調の人口戦略会議」が発表した「総人口の推移」です。グラフを見ると「赤いラインが2本」と「青いラインが2本」あります。

この4本のラインは、それぞれ「4つのケース(A・B・C・D)」を表しています。このうちの「人口戦略会議が推奨するのは、上から2番目の「ケースB」です。

果たして「実現可能性があるか」どうか、皆さんもお考え下さいね。

◎「2100年時点の人口の規模と構造」

●「ケースB:出生率2.07 総人口8000万人 高齢化率30% 人口の状況:総人口はその後ほぼ定常化の軌道に入る」

この「ビジョン2100」では、この「②ケースB」を「目指すべきシナリオ」と推奨しているのです。

そうすると「人口が定常化」しはじめ、高齢化率はピークを打って低下していく「若返り経路」に乗るとしているのです。

だけどコロちゃんは、どう考えてもこの「ケースB」は実現しそうにないと思うのですよ。それは以下に書きますね。

②「合計特殊出生率2.07は実現可能なの?」

上記の「人口戦略会議」の「ケースB」は「合計特殊出生率(TFR)2.07」と想定しています。

しかし、この数字の「実現は不可能」というのがコロちゃんの考えですよ。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 出生数と出生率の推移」より

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/gian_hokoku/20220614shoshikagaiyo.pdf/$File/20220614shoshikagaiyo.pdf
出典:内閣府 令和3年少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(令和4年版少子化社会対策白書)より(2月15日利用)

上記のグラフは「内閣府」が発表した1947~2020年の「出生数と合計特殊出生率の推移」です。一目見ても、右下さがりに下がり続けていることが見て取れます。

この「右下がりのトレンド」は、今後も間違いなく進むでしょうね。

下に過去の6年分の「合計特殊出生率」を書き出しますね。2021年以降は、調べて書き出しました。

◎「合計特殊出生率推移」

➀「2019年:1.36」
➁「2020年:1.33」
➂「2021年:1.30」
④「2022年:1.26」
➄「2023年:1.20」
➄「2024年:1.15」(見込み)

●「人口ビジョン2100の想定する2100年の合計特殊出生率:2.07」

ざっと、コロちゃんが調べた「ここ6年間の合計特殊出生率の推移」は、「①2019年:1.36⇒2024年:1.15(見込み)」まで下がり続けています。

上記の下にある●が「人口ビジョン2100」の「人口定常化路線」の想定する「合計特殊出生率2.07」です。

コロちゃんが、日本の過去の「合計特殊出生率」でこのレベルだった年を調べてみたら以下の年でしたよ。

◎「日本の過去の合計特殊出生率:2.07に近かった年」

➀「1958年:2.11」
➁「1959年:2.04」

上記の「1958年は東京タワーが完成した年」です。更に「1959年は今の上皇ご夫妻が結婚された年」ですよ。今から60年以上前になりますね。

そんな前の「昭和時代」に、今の日本が戻れるわけはないというのがコロちゃんの考えですよ。

直近の「1.1台」まで落ちた数字を、今後「2.07」まで上げようというのは、「意欲的・大胆」と言うよりは「無謀・不可能」とコロちゃんは思いましたよ。

6.「気持ちは分かるんだけど高齢者じゃ無理じゃないかな?」

そんなこと言っても、まさか「お先真っ暗」だとは言えませんものね。

たとえ「実現可能性がない」と思っていても「明るい未来」を示したいという気持ちは、コロちゃんにもわかりますよ。

しかしね、コロちゃんは思うんですよ。「見たくない未来」をしっかり見据えることこそ、今必要なんじゃないでしょうか?

「令和臨調」のメンバーは、冒頭でも書きましたけれど「現在の企業経営者や学者の皆さん達」です。しかも、ほとんどがそれぞれの分野で「上り詰めた高齢者」ですよ。

この方たちは「体制内改革派」ですから、既存の仕組みを破壊することは望まないでしょうし、出来ないでしょうね。

コロちゃんは、もっと若い方たちの中から「ジイさんたち、そこどけや。俺たち・私たちがちゃんとしてやるよ!」という方たちが出てこないかなと、ちょっと期待をしていますよ。

だけど「ポピュリズムの改革者」もちょっとイヤですよね。ホント困ったものですよ。
ε=(・д・`*)ハァ…

コロちゃんは、アンテナを高く上げて世の中の動きを見ていきたいと考えていますよ。

7.「コロちゃんと緑多き田園地帯の生活」

上記で、今回の「令和臨調」の「提言の目玉」は、「政府拠点の分散」と省庁横断の組織「国土構想委員会(仮称)の設置」だと書きました。

その実現可能性はともかく「東京一極集中からの分散」にはコロちゃんは賛成しますよ。

だいたい「日本」で唯一の首都周辺に、1400万人もの国民が集中することは「国民の幸福」に反する事態だと思いますよ。

コロちゃんは、1980年代の末に「都市部」から「緑多き田園地帯※」に引っ越してきました。

(※単なる田舎町です)

なに、その理由は別に「東京都内からの脱出」が目的ではなかったですよ。ただ単に「地方都市」でないと、家が購入できなかっただけのことですからね。

それから「30年間の住宅ローン」には苦労しましたが、今ではこの「緑多き田園地帯の生活」もなかなか良いものだったと感じていますよ。

コロちゃんが東京へ出てきたのは1970年代の初頭ですが、その時に居候した「友人のアパート」は夏になると「西日の暑さ」が真夜中まで残る酷い環境でしたね。

コロちゃんは、その時に「都市部の居住環境の悪さ」を身をもって感じたのですよ。

あの時には、真夏の深夜に暑くて眠ることが出来なくて、外出して街中を当てもなく歩いていたことを思い出しましたよ。

だから今でもコロちゃんは、都市部から地方都市への移転は「生活を豊かにする」と考えていますよ。ただ、あまりに離れ過ぎると、今度は「買い物」や「情報」で不便さもでてきますけどね。

コロちゃんは、「政治」も「企業活動」も、その目的は最終的には「国民の幸せのため」にあると思っているのです。「国利民福※」ですよ。

(※国利民福:国家の利益と国民の幸福:明治・大正期の政治家:竹越与三郎)

「政治」や「企業」の目的は、決して「一部の者の利益」や「個別企業収益の拡大」ではありません。それらは全て「経過」であり、最終地点は「国民の幸せな生活」でしょう。

だからコロちゃんは、「東京一極集中」から地方都市への分散はその目的にピッタリ合うと考えていますよ。

おそらく今後の日本では、いろいろな「改革」の試行錯誤が進むでしょう。コロちゃんは、その「改革」で少しでも「明るい将来」が見えて来る事を願っていますよ。

そのためには「日本を解き放ち、組み替える」との意気込みは良いですが、今日上記で見たプランではまず無理ですね。
ヾノ゚д゚`)ムリムリ

やはりもう少し「現実を見たプラン」を提案してもらいたいとコロちゃんは思いましたよ。

今日は「令和臨調の提言」を読んだ感想を書いてみました。

あまり皆さんの興味を引く話題ではなかったかもしれませんが、このような「提言」があったことを知るぐらいでサラッと読み流していただければ充分だと思いましたよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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