おはようございます。今朝は寒かったですね。
ガクガク((((°Д °;))))ブルブル
朝5時台のワンコとの散歩時は「マイナス2℃」でしたが、最低気温は「マイナス4℃」との事でしたから、日の出のある7時頃にはもっと下がる様でした。
ワンコの散歩後の「足洗い」の桶も、すっかり凍りついていて、ブロックで氷を割ってからワンコの足を洗いました。
「ちべたい!」byワンコ
コロちゃんは、慎重に指先が水面に触れないようにワンコの足を洗いましたから、冷たいのはワンコであってコロちゃんじゃありません。
(*´罒`*)ニシシ♡
何ですか? ワンコが可哀そうですか?
いえいえ、ワンコは「やだ!」とか「冷たい!」とか言いませんでしたから、平気ですよ・・・多分?
ʅ(。◔‸◔。)ʃ…ハテ?
今日は「OECDの対日経済審査」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「OECD対日経済審査報告書と、定年制廃止」
☆「人口減には多角的改革を」
☆「経済指標のOECD予測と、消費税は上げなさい」
☆「コロちゃんの感想」
1.「OECD対日経済審査報告書を読む」
「OECD(経済協力開発機構)」とは、世界の先進国を中心として現在38ヵ国が参加しています。
その中の「経済開発検討委員会」で、加盟国の「経済の現状と見通し等」について定期的に審査をしています。
そして「日本」は約1年半に1度審査を受けており、その結果が先日の1月11日に「対日経済審査報告書」として公表されました。
コロちゃんは「日本という国」を、海外から客観的に見た場合には、どのように見えているのかとか、どのようなアドバイスがあるのかを知りたいと考えて、この報告書を「報告書」を読んでみました。
2.「定年制を廃止しろって?」
この「審査報告書」では、「終身雇用・年功序列賃金・定年制」などの「日本の伝統的な労働モデル」が労働力の流動性を阻害していると指摘しています。
そして「成長を維持」するためには、上記の雇用慣行を廃止し、「定年制の廃止、同一労働同一賃金の徹底、年金の受給年齢の引き上げなど」を提言しています。
そして、外国人とその家族に「長期滞在資格を提供する」などにより、「女性・高齢者・外国人」の働き手が確保できるとしています。
そうすれば「若年労働者」や「女性」にも利益をもたらし、「就労インセンティブの強化」に繋がるというのです。
報道では、マティアス・コーマン事務総長は記者会見で「働き続ける意欲が定年制で失われている」と強調したと報じられています。
コロちゃんも初めて知りましたが、OECD加盟38ヵ国中で「定年制度」があるのは、「日本」と「韓国」だけなんだそうですよ。
確か「アメリカ」などでは、年齢で定年を決めるのは「年齢差別」になるから法律違反になるとは聞いていますね。
「日本」を外から冷静に見ている方は、「今どきなんで定年制度なんかやっているんだ」と簡単に言うのも当たり前のことなのかも知れませんね。
「改革する」というならば、このくらいやらなきゃダメとなるのでしょう。
コロちゃんは、上記の改革に賛同する点も多いのですが、はたしてこんな「思い切った改革」がこの保守的な風土の「日本」でできるものだろうかと思いましたね。
この改革は「日本社会」を大きく揺るがす「劇薬」だと思いますね。よほどの「社会混乱」が起きた時でもなければ、導入はなかなか難しいと思います。
これを逆に言えば「よほどの社会混乱が起きた時には思い切った改革が出来る」となります。
コロちゃんは「社会混乱」を歓迎するわけではありませんが、それが起きる可能性はゼロではないと思っていますから、このような「提言」は心に留めるし、できれば検討もするべきだと思っていますよ。
3.「人口減には多角的な改革を」
「日本」の将来の「人口減少」については、既に多くの方に周知されていることと思います。OECDは、当然にしてこの「報告書」で取り上げています。
そして、下記のグラフを提示しています。
「OECD 老齢依存率」より
https://www.oecd.org/economy/japan-economic-snapshot/
出典:OECD 対日経済審査報告書 より(1月12日利用)
OECDでは「老齢依存率」という指標を使うのですね。
コロちゃんはこの指標は知りませんでしたが、「老齢依存率」というのは「65歳以上の人口を生産年齢人口で割った値」だそうです。
「日本」の「老齢依存率」は、1960年代には10%程度でしたが、2020年には48%と高い数値となっているます。
上記のグラフの、一番右側の上端が黄色になっている棒グラフが「日本」です。「高齢依存率」はOECD諸国中で1位です。
そして、2050年の各国の指標が棒グラフの上に浮かんでいる「緑色の〇」です。これも「日本」が1位となっています。
2050年になっても、OECD諸国中1位(79%)となると予測されています。
これに対しては、「人口動態の逆風を抑えるためには多角的な改革が必要」としています。
そして「予想される人口と雇用の減少」への対処として以下を挙げています。
①「出生率の減少の反転」
②「女性や高齢者の雇用の障害を取り除く」
③「外国人労働者の活用を拡大する」
そして「正規・非正規の二元化を打破するため」として、以下の改革を提言しています。
❶「同一労働・同一賃金の徹底で正規・非正規の賃金格差をなくすこと」
❷「非正規労働者の被用者保険の拡大」
❸「非正規労働者の訓練格差の是正」
コロちゃんは「正規・非正規労働者の二元化の打破」には、もろ手を上がて賛成しますよ。なんと言っても男性の2割、女性の5割は「非正規労働者」なのです。
この格差構造が生み出した弊害は、「日本社会」のあちこちに顕在化しています。
この「提言」には「人口減少への対処」として触れられていますが、コロちゃんはもう「非正規労働者問題」は、日本社会の根底にひびを入れるほど大きな社会問題となっていると思います。
日本の偉い方には、ぜひこのOECD報告書の提言を実行してもらいたいと、コロちゃんは考えますよ。
4.「経済指標の、OECD予測を見る」
この報告書では、日本の経済指標の予測も記載されています。OECDから見る「日本」はどのように見えているのでしょうか。見てみましょう。
◎「GDP予測」
①「2023年 1.9%」
②「2024年 1.0%」
③「2025年 1.1%」
コロちゃんは、これを読んだ時にすぐに政府の「令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」の中の、「2023年度・2024年度のGDP成長率予測」が頭に浮かびました。
どれどれ日本の政府は、「GDP成長率」をどのように予測していますかね? 政府予測は「年度集計」なので厳密には違うかもしれませんが、見てみましょう。
〇「実質GDP成長率予測」
❶「2023年度 1.6%」
❷「2024年度 1.3%」
(令和6年度(2024年度)政府経済見通しの概要より)
上記を比較すると、2023年度はOECDの方が高い数値を予測しています。そして2024年度は日本政府の方が高い数値を予測していますね。
まあこの2023年という年は、5月のコロナの5類移行というリバウンドがあった年ですから、やや実力よりも上振れしていると思いますね。
しかし、どちらにしろ「日本」の成長率は、平常時では1%台という低い数値であるようです。もう「日本」は高い成長は出来なくなっていることが見えてきますね。
次はコロちゃんも興味がある「物価上昇率」です。
◎「消費者物価上昇率予測」
①「2023年 3.2%」
②「2024年 2.6%」
③「2025年 2.0%」
おー、この予測ではとうとう「物価上昇率2%越え」となっていますね。
(現在の日銀は物価上昇率2%を目標としています)
それではこれも上記と同じ「令和6年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」の中の、「物価上昇率年央予測」を見てみましょう。
◎「消費者物価上昇率予測」
❶「2023年度 3.0%」(実績見込み)
❷「2024年度 2.5%」(予測)
(令和6年度(2024年度)政府経済見通しの概要より)
上記のOECD予測と政府予測を比較しても、あまり変わりませんね。
と言う事は、今年の4月までの2023年度の物価上昇率は3.0~3.2%が続き、2024年度は2.5~2.6%の物価上昇率となる可能性が高いと言う事ですね。
日銀が金融緩和からの転換する条件は「持続的・安定的に2%となること」ですから、OECDは、日本がいよいよ「金融緩和を終了」させる条件が整いつつあると判断しているようです。
ただ、この予測は少なくともあと2年間は「物価上昇」が続くと予測していることとなりますから、コロちゃんたち「年金生活者」にはつらい「生活防衛の日々」が続くと言う事でもありますね。
5.「消費税は上げなさい」
この「提言」には「財政」にも触れています。
OECDの行っていることは単純です。「日本は歳入を増やすために主に消費税に頼るべきである」
ねっ、単純でしょう? 「お金が無いなら消費税を上げればよい」と言うのです。
他にも下記の様に提言しています。
①「10%と言う税額(消費税額)はOECD加盟国で最も低い部類に入る」
②「個人所得税に対する様々な控除により課税ベースが侵食されている」
③「税制改革は低所得世帯を対象に絞った支援策を伴うべきである」
また「消費税を小刻みにさらに引き上げるなどに寄り、徐々に税収を増やすべき」とも提言していますね。
低い税率を上げようともしないで、国民のほぼ全員にバラマキを行なおうとしている岸田総理には、耳の痛い「提言」だと、コロちゃんは思いましたよ。
コロちゃんは「増税には賛成」ですよ。
「日本」の基幹税である「法人税・所得税・消費税」を組み合わせた増税を行ない、借金である国債発行に頼らない財政を進めるべきだと考えていますよ。
だっていつまでも、孫の財布に手を突っ込んで生活するのはイヤなんですよ。
6.「コロちゃんの感想」
コロちゃんも「日本人」ですから、日本の慣習の中で生きてきました。
そうすると「定年制」などの社会制度も既に社会制度として「確立」された中で生きてきましたから、それが当たり前の存在となっていました。
しかし、今回の「報告書」を読んで「定年制度」は「世界標準」ではなかったことを知りました。コロちゃんは己の無知を恥じ入るばかりですね。
まあ、知らなかったというよりは、考えもしなかったというのが正解ですけれど。
現在では「定年制度」は、高給の社員の追い出しの手段となっています。身分切り替えで再雇用する場合は賃金の大幅減額が行なわれているのです。
その「定年制度」を廃止することになれば、現在の「年功序列型賃金体系」などを大きく変えることが必要となってきます。
果たして、そのような「大改革」が今の日本でできるものかと、コロちゃんは思いますね。「アメリカ」のような「年齢差別禁止」の法律を作れるのでしょうか?
そのような「大改革」を行なわなければならない段階に、日本が既にあると言うのが今OECDの「対日経済審査報告書」の内容なのかもしれません。
コロちゃんが、賛成する項目も多いのですが、では「実現できそうか」というと、思わず「う―む」と考え込んで、難しいだろうなあと慨嘆のため息をもらすばかりですね。
(*´Д`)=3ハァ・・・
しかし、日本の過去の歴史を見ると、どうしようもなく行き詰った時には、周りが驚くような雄飛をする国です。
(明治維新にしろ、太平洋戦争にしろ、今から見ても不思議です)
ひょっとしたら「日本」は、このOECDの「報告書」に記載してあるような大改革に、ある日突然に突入することがあるのかもしれませんね。
その時に備えて、この「報告書」の提言を真摯に検討すべきだと、コロちゃんは考えていますよ。
なお、この「OECD対日経済審査報告書」を読んでみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
コメント