【経済考」コロちゃんは「インフレ税」を払っています

経済
ビジ_男_札に羽_211105_2

おはようございます。

「お腹減ったよー!」早く朝ごはんを食べなくちゃあ。急げ急げ!

コロちゃんのリアルタイムは現在午前10時です。まだ朝食は食べていません。

えっ、「なぜこんな時間まで朝食を食べなかったの?」ですか?

それはねー、コロちゃんがなぜ朝食を食べていないのかというと、今朝は病院で「血液検査」を行なってきたのです。

コロちゃんは現在3ヶ月に一度、「血液検査」を行なっているのです。そして看護師さんから、注射で血を抜くまでは「朝食」は食べてはダメと言われているのですよ。

コロちゃんは、朝ご飯が遅くなるのはガマンできますけれど、この「血液検査」がなかなか1回でスムーズに血液を採れないのが悩みの種ですね。

コロちゃんの腕の血管は、どうやら「細い」らしいですよ。

前回の「血液検査」時は、2回針を刺しました。前々回は3回目でやっと採血が出来ました。

コロちゃんは、普段から「血圧が低い」こともあり、なかなか血管に針が刺さらないみたいですね。

by<br>看護師さん
by
看護師さん

はーいコロちゃんさん、ちょっとチクッとしますよ。

「はい、お手柔らかにお願いしますね」byコロちゃん

by<br>看護師さん
by
看護師さん

あらっ、出ませんねー。

ちょっと、探り・ま・す・よ。

あー、これは場所を変えましょう。

「あっらー、またダメかー」byコロちゃん
(*´..)ショボーン

by<br>看護師さん
by
看護師さん

今度は大丈夫ですよ・・・多分?

このように「愛すべき可愛い看護師さん」に、今日のコロちゃんは2回も針を刺して可愛がられてしまいましたよ。

最近この看護師さんだと1回で採血出来たことがないなー?。

ひょっとして「へた?」
(。◔‸◔。)?

そんな訳で、午前10時に帰宅したコロちゃんは、やっと「朝食」を食べることが出来ましたよ。

そういえば「膏血(こうけつ)を絞る」と言うことわざがありましたよね。

意味は「人々に重い税金を課して取り立てること」を言います。「膏血(こうけつ)」とは「肉の脂と血」を指しますね。

今朝のコロちゃんは「血液」を絞られましたけど、「膏血」は取られませんでした。ただコロちゃんは「お国」に「税金(膏血)」は払っていますけれどね。

今日のテーマは、「あなたはインフレ税を払っていますか?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「税金を払っていますかと、コロちゃんが払った税金」

☆「インフレ税とは何かと、日本の借金はいくらあるの?」

☆「インフレで苦しむのは弱者と、コロちゃんとオートバイ」

1.「税金を払っていますか?」

皆さんに「税金を払っていますか?」と聞くと、ほとんどすべての方は「払っているよ」とお答えになると思います。

コロちゃんも当然払っていますよ。

まずは「消費税」ですよね。この「消費税」とは「基幹税」とも呼ばれる「日本の財政の3本柱」の一つですから、お国にとって特に重要な「税目」です。

どのくらい重要かというと、下記をご覧ください。内容は下に書き出しますね。

「財務省 財政はどのくらい借金に依存しているのか」より

https://www.mof.go.jp/zaisei/financial-structure/financial-structure-01.html
出典:財務省 財政を考える より(3月6日利用)

上記は「財務省」が発表している「2023年度予算」の内訳です。主要な内訳を下に書き出しますね。

◎「2023年度予算内訳:114.4兆円」

❶「所得税:18.4%:21.0兆円」
❷「法人税:12.8%:14.6兆円」
❸「消費税:20.4%:23.4兆円」
※黒丸は「基幹税」

➃「公債金:31.1兆円:35.6兆円」(借金)

⑤「その他税収:9.1%:10.4兆円」(相続税、酒・たばこ税ほか)

⑥「その他収入:8.1%:9.3兆円」(印紙収入ほか)

上記のように❶~❸の税金が、徴税項目の中でダントツに多く「基幹税」と呼ばれています。

何と言ってもそれぞれが「❶20兆円強・❷15兆円近く・❸23兆円強」もありますから、「お国」にとってはまさに「宝箱」の様な存在ですね。

その他の⑤⑥は、ご覧の様に「⑤10兆円強・⑥9兆円強」でしかありませんから、いくら「増税」しても。こちらは見入りは少ないですね。

ですから「お国」は、出来れば❶~❸の増税をしたいと、いつも考えていると思いますよ。

だって「借金(公債金)」が2023年度だけでも「➃35.6兆円」もあるんですからね。
(上記のグラフ参照)

2.「コロちゃんが払った税金」

さーて、それではコロちゃんが払っている「税金」を見てみましょう。

上記の❶~⑥を順番に見ていくと、まずは「❶所得税」ですね。

そこでガサゴソと書類を漁ってみますと、「あーあった、これだこれだ」

◎「コロちゃんの所得税: 9548円(2023年)」(月800円)

やはり「年金収入のみ」の所得だと、そんなに「❶所得税」も多額にはなりませんね。

しかし、コロちゃんは「清貧ライフ」をおくっていますから、この金額でもふところにはちょっと痛いですよ。

そして、上記で見て来た「❸消費税」ですね。しかし、これは毎日のお買い物から少しずつ払っていますから、いくらになるのかはよくわかりません。

しかし、この「消費税」を所得ごとに調べている方がいらっしゃるのですよね。そのデータをお借りしてちょっと見てみましょう。

◎「所得別:消費税額」

➀「200万円未満:10.9万円」
➁「200~300万円:17.0万円」
③「300~400万円:19.0万円」
➃「400~500万円:21.2万円」
⑤「500~600万円:23.3万円」
⑥「600~700万円:26.0万円」
⑦「700~800万円:28.7万円」
⑧「800~900万円:31.3万円」
⑨「900~1000万円:32.4万円」

この上記の「所得別消費税額」を見ると、コロちゃんの払っている「❸消費税額」は所得が下の方ですよね。ハッキリ言うのもはずかしいですから、「年間10万円程度」としておきましょう。

コロちゃんは、今日初めて自分の払っている「❸消費税」額を知りましたよ。10万円とは結構たくさん払っていたのですね。

なんか、「裏金事件」で税金を払おうとしない安倍派議員先生のことが、ムカムカしてきましたよ。

「払った税金返せー!」byコロちゃん

あ、行けない行けない、本音が漏れちゃった。

ほらほら、ちゃんとコロちゃんは「所得税」と「消費税」を払っているでしょ。

ほかには、コロちゃんは会社を経営したりはしていませんから「法人税」は払っていません。またお酒やたばこも飲んだりしませんから、「酒税・たばこ税」も払っていません。

しかし、その他にコロちゃんが払っている税金がまだあるんです。それが「インフレ税」です。

「えっ、それなーに?」ですか?

あなたもこの「インフレ税」は払っていると思いますよ。それでは次に、この「インフレ税」とは何かを見てみましょう。

3.「インフレ税とは何か?」

「インフレ税」とは、お金の価値が下がることにより、借金の返済負担が実質的に軽くなることをさします。

「物価が上昇(インフレ)」することは、「お金の価値が下がる」事を意味します。

例えば100万円の借金があって、10%のインフレが起きた場合には、実質的な借金額は約90.9万円に減少します。

今の「政府」は、国内最大の債務者ですから、インフレで国民の財布が軽くなった分は、そのまま「政府」に移転することになるのです。

ですから「政府」は、財政上では「インフレ」は大歓迎となるのです。

この「インフレ税」は、世の中の他の借金と違って、取りっぱぐれがありません。社会の誰一人として逃れることのできない「とても便利な税金」なのです。

消費者物価指数は、2022年2.3%上昇し、2023年は3.1%上昇していますから、借金をしている方はその分「借金」が少なくなっています。

そして、日本最大の「借金」をしている方は「日本国クン」です。何しろ「借金」は、もう1300兆円兆円近くまで積みあがっています。

この「お国」の借金が、「インフレ」で、どのくらい利益を得るかを計算した方がいます。

それは日本の「物価の専門家」と呼ばれている「渡辺努東京大学大学院教授」です。この渡辺教授が試算した、インフレによる「日本国」の利益は下記の通りです。

「インフレ率ゼロ%の経済からインフレ率2%の経済に移行したとする。9年2か月の間に物価水準は1.199倍に上振れる。」

「したがって、政府債務の実質的な残高は1000兆円/1.199=834兆円に減る。つまり、政府は2%経済への移行で166兆円を得る」

そして「渡辺教授」は、「インフレで得をするのはいつの世でも債務者であり、日本で最大の債務者は政府である」としています。

コロちゃんと同じ意見ですね。
(ゴメンナサイ、実は渡辺先生の意見をコロちゃんはパクリました)

また、仮定ではなく実際の「国債残高の目減り」を調べた「慶応大学教授の櫻川昌哉氏」は、「少なく見積もっても40兆円ほどのインフル税が発生している」と報じられています。

「国」が40兆円徴税したとすると、出どころはどこでしょうか?

払うのは「国民」しかいません。

この「インフル税」というものは、徴税する手間が全くかからない便利なもので、「国」は何もしないで物価が上昇するだけで「国民」から「国」へとお金の価値が移動するものなのです。

上記で、この「インフレ税」をコロちゃんも支払っていると言ったことが、これでお分かりになったでしょうか。

コロちゃんは立派に「インフレ税」を、お国にお支払いしていますよ。

まあ「日本国民」である皆さまも逃れられることは出来ませんから、コロちゃんのお仲間ですね。

4.「日本の借金はいくらあるの?」

さて、コロちゃんも皆さんもお支払いの「インフレ税」を、一番望んで喜んでいるのが「日本国クン」でしょうね。

なんと言ったって、わが国最大の「債務者」なのですから、簡単に借金が減る「インフレ」を喜ばないはずはありません。

下記のグラフをごらん下さい。内容は下に書き出します。

「財務省 財政はどのくらい借金に依存しているのか」より

https://www.mof.go.jp/zaisei/financial-situation/index.html
出典:財務省 財政を考える より(3月6日利用)

上記のグラフは、1975~2023年の「国債発行額・税収・一般会計歳出」です。

「黒色線グラフ」が毎年の「一般会計歳出(国家予算)」です。ところが毎年の「税収(青色線グラフ)」では足りません。

そこで、毎年「国債発行(赤色棒グラフの借金)」で穴埋めをしてきました。

「赤色棒グラフ」がひときわ高く伸びている、右端から5番目の2020年の「国債発行額108.6兆円」が、コロナ対策費での借金です。

借金が毎年積みあがった結果は、年々「借金ゾーン(茶色ゾーン)」が拡大する結果となっています。

「財務省」は、昨年2023年11月に「国の借金」が、9月末現在で1275兆6116億円となったと報じられています。

これだけの巨額な借金なのですから、「お国」は「インフレ」で借金を減らすという誘惑から逃れることが出来るのでしょうか。

5.「インフレで苦しむのは弱者」

上記のように、借金が積みあがった「日本」ですが、言うまでもなく「インフレ」は国民の生活を直撃します。

何しろ「物価」が毎日のように上がっていくのが「インフレ」です。コロちゃんを始めとした「年金生活者」は、その「インフレ」から身を守る方法がありません。

過去の「経済の知識」では、「インフレ」は「景気が良い」と同義語でした。

「景気が良い」と「消費」が伸びて、「需要が拡大」して「物価が上がる」と言う経路が1970年代の「日本経済」では見られていました。

しかし、今回の動きはちょっと違います。「物価は上がっている」のですが、「消費は伸びていない」のです。

コロちゃんたち庶民の望みは単純です。「生活が苦しくなる物価上昇を止めてくれ!」です。

しかし、「岸田総理」を始めとした政府の方々は、「物価上昇」により企業収益を上げて、更に毎年の賃上げをさせて、「経済の好循環」に進もうとしているのです。

しかし、コロちゃんは思うんですが、その「経済の好循環」って、1970年代の「高度成長の日本」で見られた「経済現象」でしょう?

その「経済の好循環」が、「デフレ下の日本」でも同じように起こるんでしょうか?

コロちゃんは「成熟経済の老いた日本」では、過去の「成長する日本」と同じことが起きるとは思えないのですけどね。

6.「コロちゃんとオートバイ」

コロちゃんが、上記のように1970年代の「毎年給料が上がる時代」と、現在のように「毎年ほとんど給料が上がらない時代」の違いを示すのは、当時と今との「大きな違い」を実感しているからです。

コロちゃんは、1970年代の若い時分に「オートバイが趣味」で、何台も乗り継いでいました。当時を思い出すと3台所有していた時期もありましたね。

ほとんどが「中古車」を現金で購入していたのですが、ある時に気に入った車種が発売になった時に、新車をローンで購入したんです。

その時の金利が9.0%でしたね。

今では考えられないような高利ですが、当時の「オートバイローン」はそのぐらいが普通のローンでした。

それでも、コロちゃんは何の不安もなく、そのローンでオートバイを購入していましたよ。

「不安」がなかったのは、その当時の「時代の雰囲気」にあります。毎年賃金が上がるのがわかっていますから、先行きのローン返済に「不安」は感じていなかったのです。

それに「物価」も毎年上がり続けていましたから、購入を先延ばしするとオートバイの値段も上がってしまいます。

1970年代というのは、コロちゃんの周りの方々も、みんな高いローンに何の「不安」も持たなかった時代なんですよ。

コロちゃんは、そんな時代を体験していますから、それと同じような「物価と賃金が同時に上がり続ける」時代が、今の「日本」に再び来るとは、到底思えないんですよ。

「時代の条件」も「雰囲気」も、全く違ってしまっていますからね。

「若者の数」も「高齢者の数」も、当時とはかけ離れていますし、「社会の在り方」も随分違っていますよ。

コロちゃんは、一つの時代が過ぎた後に、再び同じような時代に戻るとは到底思えません。この「歴史」は繰り返さないと思っていますよ。

いずれにしろ、インフレで苦しむのはコロちゃんの様な「貧しい庶民」です。コロちゃんは、早く「インフレ」を終息させることを望んでいますよ。

そしてコロちゃんたちが、これ以上「インフレ税」を払わなくともよい社会を望んでいますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Paul KImによるPixabayからの画像

PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました