おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは木曜日の午後1時です。ついさっき1話を書き終えたところでした。
今日のお昼のニュースで「関東・東海地方が梅雨明けしました」と流れていましたよ。つ
いよいよ「暑い夏が始まるな」と、コロちゃんが考えていたら、もう「外の温度38℃です」とクーラーの音声案内が教えてくれました。
いやいや、早すぎるでしょう。お昼に「梅雨明け」したと思ったら、もう「38℃の体温越え」ですよ。
コロちゃんなんか、今朝の体温が36.2℃だったんですからね。最初からこの暑さでは、先が思いやられますね。
取り敢えず、目の前のグラスの麦茶を「ぐーっ」と1杯飲みほしたコロちゃんでしたよ。
今日は「困窮子育て家庭の声を聞く」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「キッズドアの子育て世帯家庭アンケートを読むと、子どもの貧困率を見る」
☆「ひとり親世帯の貧困率を見ると、体験格差は許されない」
☆「コロちゃんと体験格差と体験活動の教育的意義」
1.「キッズドアの2024夏:子育て家庭アンケートレポートを読む」
「キッズドア」という認定NPO法人があります。
ここは「日本国内こども支援に特化し、すべての子どもが夢や希望を持てる社会の実現」に向けて活動している組織です。
コロちゃんは、この「キッズドア」を新聞記事で知り、「2024 夏に子育て家庭アンケート」を調査・発表していることを知って、探して読んでみました。
この「アンケート調査」は、「キッズドア」が支援を行なっている「困窮子育て世帯」を対象に2024年5月~6月に行なわれ、1821件の回答が寄せられたとしています。
この「アンケート調査報告」を読んで、コロちゃんがショックを受けたんですよ。
それは「小学校・中学校の夏休み」に対して、「困窮子育て世帯」の6割の保護者が「なくて良い13%:今より短い方が良い47%」と回答をしているのです。
その理由として「子どもが家にいることで生活費がかかる78%」、「給食がなく子どもの昼食を準備する手間や時間がかる76%」(複数回答)があげられていました。
そして「物価高騰の影響」として、「とても厳しくなった77%」、次の「やや厳しくなった21%」を合わせると「98%の家庭が家計の悪化を実感している」と報告しています。
更に「保護者の就労と賃金」を読みますと、 2023年に「賃金が上昇したは18%」ですが、「賃金上昇はしなかった82%」との回答となっています。
更に「賃金が上昇したは18%」の回答を見ると以下のようになっていました。
「賃上げによる手取り月収の増加額(中央値)は5000円であり、賃金が上昇した回答者の 9 割は、自身の賃金上昇は物価高騰に対して十分ではないと感じている」
そして「 2024年」についても、「すでに上昇した17%」と「上昇見込み5%」に対して、「上昇見込みなし54%」と、2023年と同様だと報告しています。
今年の2024年の春闘では、経団連が「1万9480円:5.58%※」と景気の良い発表をしていますが、上記「困窮子育て世帯」にはその波及効果は全く届いていないようですね。
(※経団連:春闘第1回集計より)
コロちゃんは、読んでとても心が痛みましたよ。
本来「夏休み」を楽しく過ごす子どもたちが、それどころか食事にも困るほどの夏休みとなっているようですからね。
こんなのは、今の「令和の時代」にあってはならない事でしょう。
この「キッズドア」の調査報告は6ページに簡潔にまとめられていますので、お読みになりたい方は下記のリンクのクリックをお願いします。
2.「子どもの貧困率を見る」
上記のアンケート調査に衝撃を受けたコロちゃんは、「子どもの貧困率」がどのようになっているのかを探してみました。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「内閣府 こども家庭庁 こどもの貧困率の推移」より
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9bde9c85/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_01.pdf
出典:内閣府 こども家庭庁 こどもの貧困対策・ひとり親家庭支援の現状についてより(7月18日利用)
上記のグラフは、「こども家庭庁」が発表している1997~2021年の「こどもの貧困率の推移」です。
「日本のこどもの貧困率」は、「赤色点線」です。下に書き出しますね。
◎「こどもの貧困率」
➀「1997年:13.4%」
➁「2000年:14.4%」
③「2003年:14.9%」
④「2006年:14.2%」
⑤「2009年:15.7%」
⑥「2012年:16.3%」(ピーク)
⑦「2015年:15.9%」
⑧「2018年:13.5%」
❽「2018年:14.0%」(新基準)
❾「2021年:11.5%」
上記の推移をみますと、2012年の16.3%がピークで、それ以降は下がってきて、直近の2021年では11.5%まで減少してきています。
ただ、この「子どもの貧困率」は、「⑧2018年13.5%(旧基準)」時に「❽2018年14.0%(新基準)」になっているとのことでしたので、それ以前とは単純に比較は出来ないとされていました。
しかし、直近の「❾2021年11.5%」と低下している背景には、「所得の低い層の賃金上昇」や「親の正規職員が増加している」ことがあるとも言われていますね。
簡単に言えば、「こどもの貧困率の低下」の要因は、「政府」の再配分政策の結果ではなく、労働市場の人手不足による「賃金上昇」と「親の非正規雇用から正規雇用への転換」によるものだと言うのです。
「人手不足」は今後も長く続くことは間違いがないでしょうから、「子どもの貧困率の低下」が今後も続くことが期待されますね。
これは少しホッとするデータですけれど、だからと言ってこの「子どもの貧困率の改善」は、「人手不足」によるものであって、「社会政策」によるものではないですよね。
コロちゃんは、これらの「子どもの貧困率の改善」は、「社会の人手不足など」に頼ることではなく、「政府」がもっと巨額の「再配分政策」を進めていくべきだと考えていますよ。
3.「ひとり親世帯の貧困率を見る」
上記は「子どもの貧困率」でしたが、次は「ひとり親世帯の貧困率」を見てみましょう。これは酷いですよ。心して読んでくださいね。
まずは「ひとり親世帯」の数を見ておきましょう。
令和3年度(2021年)の「ひとり親世帯数」は、「母子世帯:119.5万世帯(89%)」「父子世帯:14.9万世帯(11%)※」です。
(※厚生労働省:令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果の概要より)
こう見て行くと、だいたい9割が「母子世帯」なのですね。「母子世帯と父子世帯」を合わせると134.4万世帯の「ひとり親世帯」がいます。
そして、その「内訳」を見ると、下記のようになっています。
◎「ひとり親世帯内訳※」
➀「母子世帯」
・「離婚:79.5%」
・「死別 :5.3%」
➁「父子世帯」
・「離婚:69.7%」
・「死別:21.3%」
(※厚生労働省:令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果の概要より)
上記のように「母子世帯」の8割が「離婚」で、「父子世帯」の7割が「離婚」と、「ひとり親になった理由」は、ほとんどが「離婚」が理由となっています。
次にその「ひとり親世帯の貧困率」は、下記のグラフになります。内容は下に書き出します。
「内閣府 こども家庭庁 こどもの貧困率の推移」より
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/f1dc19f2-79dc-49bf-a774-21607026a21d/9bde9c85/20230725_councils_shingikai_hinkon_hitorioya_6TseCaln_01.pdf
出典:内閣府 こども家庭庁 こどもの貧困対策・ひとり親家庭支援の現状についてより(7月18日利用)
上記のグラフは、一つ前で引用したグラフと同じものです。この中の一番上のラインの「黄色点線グラフ」が「日本のひとり親世帯の相対的貧困率」です。
下に書き出しますね。
◎「ひとり親世帯の貧困率」
➀「1997年:63.1%」(ピーク)
➁「2000年:58.2%」
③「2003年:58.7%」
④「2006年:54.3%」
⑤「2009年:50.8%」
⑥「2012年:54.6%」
⑦「2015年:50.8%」
⑧「2028年:48.1%」(旧基準)
❽「2018年:48.3%」(新基準)
❾「2021年:44.5%」
上記を見ると「ひとり親世帯」となると、4割以上の親子が「貧困」になっています。以前の6割~5割台よりは改善はしていますが、まだまだ高い数値です。
これは「離婚した夫婦の子ども」は、その半分近い4割以上(44.5%」が「貧困に落ち込む」ことを意味しています。
昨年の2023年の「結婚数は47.5万組で、離婚数は18.4万組※」です。
(※厚生労働省:令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況
ということは、結婚した男女の4割(39%)が離婚している計算になります。
その子どもたちの4割(44.5%)が「貧困に落ち込んでいる」とは悲惨としか言いようがありませんね。
子どもには何の罪もないし、悪い事をしたわけではありません。
コロちゃんは、「異次元の少子化対策」も良いですけれど、このような「悲惨な環境に置かれている子どもたち」を救う事を優先するべきではないかと考えていますよ。
しかし「母子世帯と父子世帯」を合わせると134.4万世帯の「ひとり親世帯」が相手では、政治家は「選挙の票」として小さいと見ているのかも知れませんね。
4.「体験格差は許されない」
「体験格差」と言う言葉があります。「体験格差」という言葉は、まだ定義はハッキリきめられていないようですが、一般的には「学校の外で行われる体験機会の格差」をあらわすようです。
コロちゃんは、少し前のこのブログの「めんそーれコロちゃん」で、その「体験格差」を取り上げています。ここでもう一度見てみますね。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します
「こども家庭庁 小学生の頃の自然体験と高校生になった時の意識の関係」より
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/6725c804-07ad-4c59-aed5-6af93ea58ab7/350c9817/20230725_councils_shingikai_kihon_seisaku_6725c804_06.pdf
出典:こども家庭庁 「多様な体験活動の機会づくりと参加促進」についてより(7月18日利用)
上記のグラフは「こども家庭庁」が発表している「⼩学2年⽣の頃の⾃然体験と⾼校⽣になった現在の外向性の関係」です。
このグラフは「小学2年生(8歳)の頃に自然体験を経験していた子ども」は、「高校生になった時に外向性が高くなる傾向がみられる」としています。
また、もう一つのグラフを見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「こども家庭庁 小学生の頃の自然体験と高校生になった時の意識の関係」より
https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/6725c804-07ad-4c59-aed5-6af93ea58ab7/350c9817/20230725_councils_shingikai_kihon_seisaku_6725c804_06.pdf
出典:こども家庭庁 「多様な体験活動の機会づくりと参加促進」についてより(7月18日利用)
上記のグラフは「こども家庭庁」が発表している「⼩学6年⽣の頃の⾃然体験と⾼校⽣になった現在の⾃尊感情の関係」です。
このグラフは「小学6年生(12歳)の頃に自然体験を経験していた子ども」は、「高校生になった時に自尊感情が高くなる傾向がみられる」としています。
このように、上記の二つのグラフを見ても、子どもの「自然体験」や「家族旅行」の持つ意味と意義はよくわかっているのです。
二つのグラフは「子どもの頃の自然体験」が、その後の高校生になった時の「外向性や自尊感情が高くなる」効果をもたらすことを示しています。
しかし、それがかなわない家庭と子どもが生まれてしまっているのが、2020年代の日本の現実なのでしょう。
コロちゃんは、こんなの酷いでしょうと思いますよ。生まれてきた子どもは何も悪くないんですよ。
それが「親の事情や社会の事情」で、他の子どもたちと大きな差がつくなんて理不尽としか言いようがないじゃないですか。
5.「コロちゃんと体験格差」
コロちゃんは、この「体験格差」と言う言葉を聞いた時には、「これは少年コロちゃんのことだ」と思いましたよ。
コロちゃんは、父親のいない家庭で育ちましたから、夏のキャンプや冬のスキーに行ったことは一度もありませんでした。
もちろん「動物園」や「遊園地」もそうです。少年コロちゃんは、そのような「体験」は一切したことがないままに成長したのです。
コロちゃんは、母親には感謝していますよ。子どものいる女性が働くことはほとんどない時代に、長年病院へ勤務して、コロちゃんと姉を育ててくれたのですからね。
しかし、それとは別にコロちゃんが「体験格差」で失ったものは大きいものでしたよ。
6.「体験活動の教育的意義」
文部科学省は、「体験活動の教育的意義」と題して、「体験活動」には以下の意義があるとしています。
下記をご覧ください。
「文部科学省 体験活動の教育的意義」
➀現実の世界や生活などへの興味・関心、意欲の向上
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121502/055/003.htm
➁問題発見や問題解決能力の育成
③思考や理解の基盤づくり
④教科等の「知」の総合化と実践化
⑤自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得
⑥社会性や共に生きる力の育成
⑦豊かな人間性や価値観の形成
⑧基礎的な体力や心身の健康の保持増進
出典:文部科学省 体験活動の教育的意義より(7月17日利用)
上記の➀~⑧は、「文部科学省」が発表している「体験活動の教育的意義」です。
「教育で使われる言葉」ですから、意味がなかなか分かりにくいのですが、コロちゃんとしては「⑤自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得」等は、ちょっと考えさせられちゃいますね。
そして「⑦豊かな人間性や価値観の形成」も、コロちゃんは自信がありません。
コロちゃんは、これらのハンデを負って成長しましたから、自らの子どもたちには絶対に同じ思いをさせないと考えて、子育てをしてきたのですよ。
そして、今コロちゃんは「こらいまれ」となりましたが、いまさら過去の少年時代に戻る訳にも行きませんし、すでに亡くなっている父親に文句も言うわけにもいきません。
ですから今のコロちゃんの望みは、現在の日本でかつての少年コロちゃんと「同じ思いをしている子どもたちがいなくなる」ことですよ。
あんな思いをするのは、コロちゃんだけで沢山ですよ。
今日は、「キッズドアのアンケート調査」から「困窮子育て家庭の声」を聴いているうちに、思わず少年コロちゃんの時代に戻ってしまいました。
しかし、これが今のコロちゃんの素の姿です。
コロちゃんは貧しい子どもたちを見ると、他人ごととは思えないんですよ。どうしても「感情がゆさぶられてしまう」のです。
コロちゃんは、これからの日本で貧しさで苦しむ子どもが1人もいなくなることを願いますよ。だけど、難しいでしょうね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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