おはようございます。今日コロちゃんは、温水プールへ行ってからブログ原稿を1本仕上げてから、この原稿をポチポチしてます。
7月は夏休みにちょっとお出かけをしようと予定していますので、そろそろ原稿を書き溜めておこうかと、「怠け心満載」で、今忙しい時をすごしているのです。
今回は、「婚姻数が減少している」というお話をポチポチします。
1.「婚姻数」の減少
日本においては、厚生労働省が毎月「人口動態統計速報」で、「出生・死亡・婚姻・離婚・死産」の各事象を発表しています。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 人口動態統計速報 婚姻件数」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2023/dl/202304.pdf
出典:厚生労働省 人口動態統計速報(令和5年4月分)より(6月29日利用)
上記のグラフと一緒に詳細な数字も発表になっていますが、今年2023年の1~4月の「婚姻数」(外国人を含む速報値)は、前年比10.6%減と急減しています。
●2022年の1~4月の「婚姻数」 18万6742件
●2023年の1~4月の「婚姻数」 16万6947件
●その差 マイナス1万9795件(ー10.6%)
過去の「婚姻数」の推移を見てみると、2001年~2018年の「婚姻数」の減少率は、年平均マイナス1.8%となっています。
それが、コロナ禍の2020年と2021年は「婚姻数」が大幅に減少し、2018~2021年の「婚姻率」の減少率は、年平均5.1%まで拡大しています。
上記のグラフの令和4年(2022年の青ライン)の11月には、コロナ禍もようやく終息に向かい始めて、「婚姻数」がやや回復に向かったように見えます。
コロナで先送りされていた「婚姻」が、やっと動き始めたように見えます。
しかし、今年の令和5年(2023年の赤ライン)の1~3月期は再び大幅減になってしまいました。
本年1月はコロナ第8波があったとはいえ、前年同期にはコロナ第6波があったわけですから、条件はさほど変わりません。
今年1~3月期の「婚姻数急減」は、コロナ禍での「婚姻」の先送り需要が、既に終了した可能性も出てきています。
2.「出生数」の減少
次に、「出生数」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 人口動態統計速報 出生数」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/s2023/dl/202304.pdf
出典:厚生労働省 人口動態統計速報(令和5年4月分)より(6月29日利用)
上記のグラフと一緒に詳細な数字も発表になっていますが、今年2023年の1~4月の「出生数」(外国人を含む速報値)は、前年比5.0%減となっています。
●2022年の1~4月の「出生数」 25万5277件
●2023年の1~4月の「出生数」 24万2483件
●その差 マイナス1万2794件(ー5.0%)
日本では、「婚姻」の2年後ほど遅れて「出生数」に影響が出ると言われています。
ですから、今年の1~4月の「出生率」の減少は、2年前の「婚姻数の減少」が反映されているのです。
上記のような足元の「結婚数」の減少を見ると、2年後の「出生数」はさらに低下する可能性が高いと思います。
3.「結婚するつもりがない人たち」の増加
日本の「少子化」の大きな要因として「婚姻数」の減少があります。
上記で見たように、年々「婚姻数」が減少してきています。
その原因をいろいろ見ていくと、結婚適齢年齢の方たちの「結婚願望」が低下してきていることが明らかになっています。
「国立社会保障・人口問題研究所」が、2021 年に「結婚と出産に関する全国調査」を行なって、2022年に「第 16 回出生動向基本調査」として発表しています。
下記のグラフをご覧ください。
「国立社会保障・人口問題研究所 第16回出生動向基本調査」より
https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16gaiyo.pdf
出典:国立社会保障・人口問題研究所 第16回出生動向基本調査 より(6月29日利用)
上記の男女のグラフの、上部の線が「○いずれ結婚するつもり」のラインです。
下部の上向きのラインが「●一生結婚するつもりはない」のラインです。そして、下部の下向きのラインが「□不詳」のラインです。
「○●□の表示」は、潰れて判別しにくくなっていますが、リンクをクリックして拡大するとわかります。
このグラフを見ると、下部の「●ライン」の「一生結婚するつもりはない」は、2000年代初頭(就職氷河期ごろ)から男女とも上昇しつづけています。
2021年の今回調査では「一生結婚するつもりはない」が男性では17.2%、女性では14.6%に上昇しているのです。
コロちゃんは、2000年代の半ばから、若い人たちの意識が「結婚は必ずするもの」から「結婚しなくともいい」に、徐々に変化してきたのではないかと思っています。
4.「結婚できる環境整備」を進めよ
コロちゃんが青春時代をすごした1970年代は、ほとんどの方が結婚するものと思っていました。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 少子化社会対策白書」より
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30webhonpen/html/b1_s1-1-3.html
出典:内閣府 平成30年版 少子化社会対策白書 第1部 少子化対策の現状(第1章 3)より(6月29日利用)
上記は「生涯未婚率」のグラフです。
これを見ると、1970年の「生涯未婚率」は、男性1.7%、女性3.3%です。結婚しない人はごくわずかの社会だったのです。
この1970年は、コロちゃんがまだ20歳前でした。ニキビ顔の少年だったか、紅顔の美少年だったのかは、皆さんのご想像にお任せします。
(⑅˃◡˂⑅)エヘッ♡
それに比べて2020年の「生涯未婚率」(予測)は、男性26.7%、女性17.5%と大きく増えています。なんと男性は4人に1人が「生涯未婚」となっているのです。
しかも今後さらに増えることが予測されているのです。
上記でも書いていますが、日本では「婚姻数」が2年遅れで「出生率」に影響してきます。
「少子化対策」のためには、「結婚数を増やす政策」が求められるのです。
コロちゃんは、若い世代の「結婚意欲」を高めるためには、「賃金の引き上げ」、「非正規雇用の正規化」などの、経済的支援策を大胆に行なうべきだと考えています。
皆さんは、どのようにお考えでしょうか。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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