おはようございます。今朝のコロちゃんがワンコと散歩に出ようとして、玄関を出ると「なんか暑いよ!」なのです。
帰宅後に気温を「アマゾン・エコー」に聞くと、なんと朝から「28℃です」との声が返ってきましたよ。
もうそろそろ9月も半ばに入ろうとしているのに、昨夜は「熱帯夜(最低気温が25℃以上の夜)」でしたよ。
こうなると、もう丸1日24時間がクーラーだよりとなってしまいますね。コロちゃんは、ワンコと一緒に「クーラーの効いた居間」で籠城することにしますよ。
暑い中お仕事に出かける皆さまには、心から「ご苦労様です。お身体にお気を付けくださいね」との言葉をおくりますね。
今日は「国債(借金)が膨れ上がっているよ」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「日銀の審議委員が金利1%と発言したよと、国債、迫る急落の崖との警報がでたよ」
☆「英国の悪夢は他人ごとではないよと、大災害に余力なしだって」
☆「2025年度予算は過去最高の117兆円だよと、国債費(借金)が28兆円だって」
☆「コロちゃんと経済のお話しと、未知の世界を知ることは楽しいしチョッピリ優越感も」
1.「日銀の審議委員が金利1%と発言したよ」
先日の9月12日に、「日本銀行」の田村直樹審議委員は、講演で2026年までの見通し期間の後半に「少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げていく」ことが必要と発言していました。
この「短期金利」とは、「期間1年以内のお金の貸し借りに使われる金利」で、代表的なのは銀行間の貸し借りに適用される金利の1つである「無担保コール翌日物金利」です。
「日銀」はこの金利を上げ下げすることで、金融市場を管理しているのです。
現在の「短期金利」は「0~0.1%」とされていますが、これを今後「1%まで上げるよ」と、今回の「日銀・田村審議委員」はおっしゃったと言うわけです。
こんな「短期金利なんて俺たちには関係がないや」とおっしゃる方も多いかと思われますが、最初に影響を受けるのは「住宅ローン」を借りている方たちですね。
この「日銀のコントロールする短期金利」を参考にして、銀行は「短期プライムレート(銀行が優良企業向けの1年未満の期間の貸出の最優遇金利)」を決めます。
そして、多くの銀行の「変動金利型住宅ローン」は、「短期プライムレート+1%」となっているのです。
だから、今回の「田村審議委員」の「少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げていく」と言う発言は、「これからは住宅ローン金利が上がるよ」と同じ意味を持っているのですよ。
それでは、現在「住宅ローンは借りていないよ」と言うコロちゃんのような方たちは、「関係ないよ」と言えるのでしょうか?
実は、そうではないんですよね。コロちゃんは新聞を読んで、思わず「大丈夫かなー?」と不安を憶えましたよ。
2.「国債、迫る急落の崖との警報がでたよ」
コロちゃんは、コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「野放図な財政いつまでも」と言う見出しの記事を見つけました。
コロちゃんは、この記事を読んでちょっと背筋がゾ~ッとしましたよ。
だって「金利が急騰する恐れがある」って言うのですよ。
もし「金利が急騰」すれば、景気はブレーキがかかるどころじゃないでしょうね。一気に「不景気」が訪れるでしょうね。もし、そうなったら暗い世の中になりますよ。
この記事の内容では「日銀は7月の金融政策決定会合で、国債の買い入れ額を月6兆円から2026年1~3月期に3兆円程度にすると発表した」としています。
そうなると「日銀の国債の買い入れ額」が減額されるわけですから、「財務省は2年で100兆円規模の増発に匹敵する国債消化のプレッシャーにさらされると見込む」と言うのですよ。
その内訳は「日銀の保有減少分が40兆円で、新規発行分が70兆円前後」だとしています。
肝心なのは、この「国債100兆円規模を誰が買うのか?」だと、記事は懸念を表明していますね。
買い手が居なければ、「国債の値段が下がり金利は上がる※」のが目に見えています。
(※満期までの期間が1年、額面100円の国債で1000円分、利率が1%のケースを想定した場合に、値下がりした995円で購入した場合、満期には額面との差額にあたる5円の利益と10円の利子つくため、合わせて15円が利益となる。購入額に対する利回りは「約1.5%」で、これで国債値下がり→利回り上昇となる)
そしてこの「金利上昇」」は、経済社会全体に波及します。そうなると「借金大国日本」では、つもり重なった「国債の利払い費」が急上昇することになるのです。
日本の2024年6月末日時点の「国債と借入金と政府短期証券合計額」は、「1311兆円421億円※」です。(※財務省8/9発表)
この「巨額の借金の利払い費が急増するリスク」が、今高まってきているという事なのでしょうね。
3.「英国の悪夢は他人ごとではないよ」
さらにこの「新聞記事」では、2022年に起きた「英国のトラスショック」に言及しています。
この「トラスショック」については、コロちゃんも以前このブログで書いたことがありますね。以下のような経過でしたよ。
2022年10月に、イギリスのリズ・トラス首相が辞任を表明しました。首相就任から44日での辞意表明は、イギリスの政治史上最短だそうです。
なぜ、こんなことになったのでしょうか?
トラス首相は、首相に就任して最初の打ち出したのが、約450億ポンド(約7兆円)の「大型減税案」です。
その「減税案」には、「所得税の最高税額の引き下げ」、「法人税率の引き上げ凍結」などが盛り込まれたもので、一連の政策に必要な財政出動は2000億㍀規模(約38兆円)と言われていますね。
その結果、「これほどの大規模の減税の財源確保は大丈夫か」となり、市場では通貨、株式、国債が同時に売られるトリプル安が起こりました。
英国では、「ライアビリティ・ドリブン・インベストメント」(LDI)と呼ばれる資金運用を行う「年金基金」が増えていました。
その「年金基金」は、英国債の急落による担保価値の急落によって、追加の「担保支払い要請(マージンコール)」に直面したのです。
「金利が上昇」すると、「国債価格は下落」します。「金利」と「国債価格」は、シーソーのように、一方が上がればもう一方は下がる関係にあります。
この場合は、イギリスの「年金基金」は、国債を担保とした運用をしていたわけですから、「金利が上昇」した結果「担保の国債価格が下落」してしまいました。
そして、その下落した分の「追加担保」を出さなくてはならなくなってしまったのです。当然にして「国債価格が下落」した分は、「年金基金」の損失となっています。
資金捻出のために保有する国債の売却に追い込まれた「英年金基金」は、全体で25兆円の損失が発生したと報道されています。
イギリスでは、「財源の裏付けのない減税政策」を発表しただけで、予想外の英国の年金基金への大きな打撃を受けてしまったのです。
この時のイギリスの金融市場の混乱は、大きな国民負担を生み出しました。これでは、トラス首相も即時辞任せざるを得なかったようです。
今日の「新聞記事」では、最後に「英国が見た悪夢は日本のリーダーにとっても他人ごとではない」と締めていますね。
コロちゃんの「トラスショック」への感想は、「持続可能ではない政策」が、「制御不可能な事態」を引き起こした実例だと考えていますよ。
日本への警鐘となると良いのですが、なかな聞く耳を持たない方も多そうですね。
4.「大災害に余力なしだって」
最後にこの記事では、7月に「財政経済諮問会議」で発表された「2025年度にプライマリーバランスが黒字化する試算が初めて示された」ことについても、下記の様に言及しています。
「黒字化が見通せるところまで近づいたのは岸田政権の成果の一つだ」としながらも、「PBが仮に均衡したとしても・・・そこに国債の利払い費は含まれない・・・債務残高は減らない」
更に「定率減税の実施もあり・・・構造改革より、財政出動で物価高などの目先の痛みの緩和を優先」とし、「当初予算を絞る反動で補正が膨らむ予算編成が続いている」と評価は低いですね。
その結果の最後は「南海トラフ地震や首都直下型地震、気候変動に対応する財政余力はあるのか」と厳しい指摘で記事を締めていますね。
コロちゃんは、この「日経新聞の3面の全部を使った記事」を読んで、ひしひしと迫る危機の足音が聞こえる気がしましたよ。
なお、この「日経新聞」の「野放図な財政いつまで」と言う記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
5.「2025年度予算は過去最高の117兆円だよ」
先日の9月4日に、財務省は「2025年度予算の概算要求額が117兆6059億円」と発表しています。
コロちゃんは、過去の一般会計歳出を調べてみましたよ。
◎「一般会計歳出」
①「2019年:101.4兆円」(コロナ禍以前)
➁「2020年:147.6兆円」(コロナ禍)
③「2021年:144.6兆円」
➃「2022年:132.4兆円」
⑤「2023年:127.6兆円」
⑥「2024年:117.6兆円」(概算要求)
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/003.pdf
(出典:財務省:財政に関する資料:一般会計税収、歳出総額及び公債発行額の推移より:9月13日利用)
上記の➀~⑤は「一般会計歳出」で「国の予算の支出の合計額」です。そして⑥の「概算要求」は各府省庁が財務省に対して次年度に必要な経費を要求したものです。
上記の➀~⑥を見て気が付くのは、コロナ禍が昨年2023年5月に「5類移行」したにもかかわらず、今だに「コロナ禍の非常事態下の予算」から、コロナ禍以前に戻っていないことです。
「日本の一般会計歳出」は、2009年以降はほぼ100兆円程度で推移していました。それが2020年からの「コロナ禍」で、大きく膨れ上がっています。
今年の「概算要求額」の117.6兆円は、4年連続での110兆円越えで過去最高を更新しています。
未だに「日本政府の予算」は、「コロナ禍非常事態」を続けているのです。
もちろん「日本社会」は、もうすっかり「アフターコロナ」になっていますよね。だけど「国の予算」は、一度膨らんだまま続いているのです。
どう言い訳をするのでしょうか。コロちゃんは、今の膨らんだ予算の理由を誰からも聞いた覚えはありませんよ。みんな口を閉じていますね。
6.「国債費(借金)が28.9兆円だって」
今回の発表になった「2025年度の概算要求」では、元利払いに充てる国債費を28.9兆円と見積もったと報じられています。
この「国債費」とは「国の過去の借金の返済と利息」です。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「財務省 2024年度予算」より
https://www.mof.go.jp/zaisei/financial-structure/financial-structure-02.html
出典:財務省 これからの日本のために財政を考えるより(9月13日利用)
上記のグラフは、「財務省」が発表している今年2024年度の「予算の歳出総額」です。
左上の「赤い部分」が、「国債費:過去の借金の返済と利息の合計額で27.0兆円(24%)」となっています。なんと全支出総額の1/4が「借金返済+利息」ですよ。
目で見た方が実感が感じられると思い、グラフを引用しました。
この「赤い部分(借金返済+利息)」が、来年2025年予算では「28.9兆円」と過去最大になります。
内訳は「10.9兆円が利払い費」です。「想定金利※」は2.1%と、昨年よりも0.2%引き上げています。
(※想定金利は長期金利〈10年もの国債金利〉に1%超上乗せして算出)
コロちゃんは、上記のグラフを見て「社会保障は今後も増える」だろうし、「地方交付税交付金」もそうそうは削れないだろうし、その上「国債費」が膨れ上がったらどうすんだろうと思いましたよ。
もしこの「想定金利2.1%」が3%に上振れすると「利払い費は21.8兆円に膨らむ」との試算もあります。
そうなると2025年の「国債費28.9兆円(うち利払い費10.9兆円)」が、10兆円以上も上振れしますね。
果たして今後は「想定金利2.1%」で済むのでしょうか。
「長期金利」の過去の最大値は「1990年の6.08%」です。そこまで上がることはあり得ないのでしょうか。
今回「日銀」の田村審議委員は「少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げていく」とご発言して、日本経済が「金利のある世界」へ戻ってきたことを明らかにしています。
これからの「日本」では、大きな借金を背負っているリスクがあることを前提に政策展開を進めなければならないと、コロちゃんは考えていますよ。
もし、金利が想定以上に上がれば、「日本経済」の今後はどう考えても、「増税して収入を増やす」か、「歳出削減して支出を減らす」かの、二者択一になると思いますよ。
そのどちらを選択しても、社会の弱者には厳しい世界がまっていると思われますよ。
7.「コロちゃんと経済のお話し」
コロちゃんが、経済に興味を持ち始めたのは、2001年に小泉総理が就任して「聖域なき構造改革」を主張しはじめた時からです。
コロちゃんは、その「小泉総理」が叫んだ「聖域なき構造改革」が何を見ているのかがわからなかったのです。
後から検証すると、発想は「新自由主義の小さな政府」によるもので、「郵政民営化」や「道路公団改革」、政府による「公共サービス」を民営化して削減するものでした。
そして「市場に出来ることは市場に」、「官から民に」、「国と地方の三位一体の改革」などが行なわれましたが、「郵政民営化」以外に目に見える改革は行なわれませんでしたね。
そして「小さな政府」による各組織の疲弊化や、地方の医療機関の削減が進み、その後の2009年の民主党政権の背景と伏線となっていましたね。
これらの検証は、当たり前のことですが、コロちゃんにはその時点では全く見えていなかったのですよ。あまりにも、その頃のコロちゃんは「経済知識」が無かったのですよ。
今から振り返ると、当時の2000年代初頭の小泉総理の政策で、バブルの後始末の不良債権の処理を強行したことは功績でしょうね。
そして「非正規雇用」を進めたのが「負の遺産」でしょう。
ただ、あの当時に「非正規雇用」がここまで増えると予想した方は、コロちゃんの知る限りでは一人もいませんでしたよ。
果たして「小泉総理自身」が、予想していたのかどうか・・・多分していなかったでしょうね。
今では「自民党総裁選挙」で、小泉元総理の子息の小泉進次郎氏が「聖域なき規制改革」と「三位一体」をスローガンとして掲げています。
しかし、コロちゃんに言わせれば「パパのそのスローガンは失敗だったよ」と言いたくなりましたよ。だって「日本経済」は成長しませんでしたからね。
それに失敗した結果、地方が疲弊して選挙で自民党が敗北したのを、コロちゃんはしっかり見ていましたからね。
そのように、経済を知らなければ社会が見えてこないと考えて、コロちゃんはそれまでに読んだことのない「経済の本」をポチポチと読み始めたんですよ。
そして2012年の「野党の安倍自民党」の「アベノミクス」がありました。「日本経済が成長できないのは金融緩和が足りなかったからだ」との主張ですね。
その当時には、経済学者もエコノミストも、真っ二つに論陣が分かれていたのですよ。
「日銀の主流派」は、「金融緩和にはそんな力はない」と言い、「安倍自民党とリフレ派」は、「金融緩和が足りなかった」と主張してどっちも譲らない風景が見られましたね。
そして「政治家」も、それで分かれて議論しポストを争っていたのですから、コロちゃんは混乱しましたよ。
それで2012年12月に安倍自民党が政権に復帰して「アベノミクスの異次元緩和」の壮大な実験が始まったのですが、その後10年経って「金融緩和には経済成長を進める力はない」との結論が出ました。
確かに「経済的」には「リフレ派」が敗北したのですが、「政治的」には「自民党」が2012年以降の10年以上に渡って「政権」を維持したのですから勝者ですね。
このような経過の間にコロちゃんは、「経済と政治」の関係を、じっくりと学びなおしていたのですよ。
8.「未知の世界を知ることは楽しいしチョッピリ優越感も」
コロちゃんのような高等教育を受けずに、基礎知識の少ないおじいちゃんが、小難しい「経済の本」を読もうと思っても、まずは歯が立ちません。
それでも、図書館の書架にある「経済書」を片っ端から借りてきて、読めそうな本や箇所を拾い読みしていくと「継続は力」ですね。
何しろ時間だけはたっぷりあったのです。コロちゃんが活用したのは、通勤時間の片道1時間です。毎日2時間は読むことが出来ました。
そして、通勤時間だとたとえ難しくて読めないとなっても、他に読む本はありませんから、仕方なく全編に目を通すことになります。
面白いものですね。断片的な知識がその内に繋がり始めると、だんだんと「知識の全体像」が頭の中で浮かび上がってくるのですよ。
その内に、一つの知識の形に対して、その弱点や欠落点が見えてくるようになると、もうもっと知識が得たくて仕方が無くなってくるのですよ。
そうですねこの体験を例えていえば、「登山」で細い見通しのきかない登山道を登っていた登山者が、やがて頂上に立つと、目の前に広い下界が一面に拡がっていて感動するような感覚ですね。
もちろんコロちゃんが登った山は、専門家から見ればハイキング程度のはるかに低い山でしょうけど、それでも山は山です。
コロちゃんには、自分だけが見えた景色と感動に、ちょっぴり優越感を感じていましたよ。だって、進んで学ぼうとしなければ得られない知識を得られたのですからね。
このようにして、現在のコロちゃんは不確かな知識を元にしてこのようなブログをカキコキしているというわけですよ。
だから、少々誤っていてもごめんなさいね。
今日は「国債(借金)が膨れ上がっているよ」と言う新聞記事から、国家予算と金利の周辺事情と、最後に「コロちゃんと経済のお話し」を蛇足のように書いてみました。
コロちゃんが「日本経済」を興味を持って見つめている理由と様子がお伝えできればうれしいですね。
この「経済の話し」は、周り回って必ず私たちの身の回りに降りて来るものだと思っていますよ。ですから、興味を持って新聞などを読んだ方が必ず将来のお役に立つと、コロちゃんは考えていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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