おはようございます。コロちゃんのこのブログを読んでくださる次男の嫁さまから、リクエストがありました。
いやなに、コロちゃんに直接言ってきたわけではないですよ。次男が家庭内会話の中で、聞きこんだらしいんですけどね。
それは、「最近は【社会考】ばかりでつまらない、【生活考】が読みたい」とのことらしいのですよ。
そんなこと言ってもねー。コロちゃんは今でもネタ探しでヒーヒー言っているんだから、身の回りに、面白いことなんかないよねー。
なんか、なんか、ないかなー。あ、そうだ! 「生活」だったらいいんだよね。
 ̄ー ̄)ニヤリ
1.「結婚生活」と時代
そんなわけで、【生活考】を書くことになりました。何をテーマにするかというと「結婚生活」です。
コロちゃんの、長男・次男も「結婚」してますし、コロちゃんも、もちろん結婚していました。
コロちゃんは、1970年代、長男・次男は、2010年代と間には40年間の時間差があります。
その時間差で、「結婚生活」への入り口は、どのように変わったのかを、ちょっと見てみたいと思います。
えっ! それは【生活考】じゃなくて【社会考】じゃないのって?
そんなことはありません。「結婚生活」に入るお話ですから、【生活考】なのです。
コロちゃんが、そう決めました、えっへん。
σ( ̄^ ̄) エッヘン
2.2010年の「結婚生活」への入り口
皆さんがよくわかっていらっしゃる2010年代の「結婚生活」への入り口についてみてみましょう。
①婚姻年齢
以下の表をご覧ください。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411844
参照:「政府統計の総合窓口(e-Stat)」 統計で見る日本 全婚姻-初婚別にみた年次別夫妻の平均婚姻年齢及び夫妻の年齢差 より(4月22日利用)
上記で引用しました表は、「政府統計の総合窓口(e-Stat)」です。字が小さいので、ここに書き出します。
2010年の平均婚姻年齢ー初婚ー夫は、30.5歳です。
2010年の平均婚姻年齢ー初婚ー妻は、28.8歳です。
2010年ごろの若い方の結婚は、大体男性は30歳ぐらいで、女性は20代の後半だったのですね。
ちなみに現在2021年の同上の数値は、夫31.0歳、妻29.5歳ですから、ここ10年間でジワジワと結婚年齢が上がっていますね。
②生涯未婚率
それでは、皆さん「生涯未婚率」という言葉をご存じでしょうか。
下記の引用をご覧ください。
「未婚化 日本」より
「生涯未婚率は、日本政府が人口統計で用いる用語で、50歳時点で一度も結婚をしたことがない人間の割合を意味する」
「女性の出産可能年齢は初潮から閉経までの平均である15から49歳として、50歳未婚者で後年に結婚する者は僅少であることから、「45 – 49歳と50 – 54歳の未婚率の平均値」から算出する」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AA%E5%A9%9A%E5%8C%96
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「未婚化」最終更新 2023年4月14日 (金) 13:06
上記の引用を見てもわかりますが、言葉通りの、生涯にわたって結婚しない方の率ですね。
次に日本の「生涯未婚率」の推移を見てみましょう。下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 少子化社会対策白書」より
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30webhonpen/html/b1_s1-1-3.html
出典:内閣府 平成30年版 少子化社会対策白書 第1部 少子化対策の現状(第1章 3)より(4月22日利用)
イヤー、右肩上がりに上がっていますね。急激なラインです。
このペースで行くと男性はいずれ30%の方が未婚になりそうです。
上記のグラフを見てみると、2015年の「生涯未婚率」は、男性23.4%で、女性14.1%です。
将来の2040年には、男性29.5%、女性18.7%まで上昇すると予想されています。ほぼ三人に一人が未婚となると、少子化も進みますね。
この数字は、45~55歳の方の未婚率の平均値ですが、この数字には「別に結婚しなくともいいよね」っていう、その時代の社会の雰囲気が出ていると思うのです。
コロちゃんの時代は、下記で取り上げますが、ほぼ「皆結婚」の時代ですから、誰しもがいずれは「結婚生活」に入るものと思っていました。
ですから、現在の「結婚生活」を選択しない方が、一定数いらっしゃる現在をみると、ちょっと残念な思いを持ってしまいます。
まあ、結婚は個人の選択の問題なのは理解はするのですが、コロちゃんの結婚生活は結構楽しかったものですから、それを経験しない方を、ついもったいないと思ってしまうのです。
2.1970年代の「結婚生活」の入り口
それでは、次にコロちゃんの時代の「結婚生活」の入り口を見てみます。
①婚姻年齢
以下のグラフをご覧ください。
https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003411844
参照:「政府統計の総合窓口(e-Stat)」 統計で見る日本 全婚姻-初婚別にみた年次別夫妻の平均婚姻年齢及び夫妻の年齢差 より(4月22日利用)
上記の表は、「政府統計の総合窓口(e-Stat)」です。字が小さいので下に書き出します。
1974年の平均婚姻年齢ー初婚ー夫は26.8歳です。
1974年の平均婚姻年齢ー初婚ー妻は24.5歳です。
なぜ、1974年なのって? 聞くの? 聞いちゃうの?
実はコロちゃんが妻と一緒になったのが1974年だったのです。コロちゃん20歳、妻○○歳でした。
(*ノ>ᴗ<)テヘッ♡
1974年ごろの若い方の結婚は、大体男性は27歳ぐらいで、女性は25歳ごろだったのですね。よく「クリスマスケーキ」にたとえられていました。現在ではセクハラ案件になってしまいます。
上記の2010年ごろの数値をもう一度見てみましょう。
2010年の平均婚姻年齢ー初婚ー夫は、30.5歳です。
2010年の平均婚姻年齢ー初婚ー妻は、28.8歳です。
1974年と2010年では、おおよそ3~4歳上昇しているのです。
現在2021年の数値は、夫31.0歳、妻29.5歳ですから、さらに1歳上昇しています。
この3~4歳という数字は、20代という人生の花開く年代ですから、コロちゃんは、すごく大きな違いだと思いますが、いかがでしょうか。
そして、1974年と2010年代とで、大きく違うのは社会の雰囲気なんです。
下記をご覧ください。「生涯未婚率」が大きく違っているんです。
②生涯未婚率
見やすいように、上記の「生涯未婚率」のグラフを、もう一度下記に引用します。
「内閣府 少子化社会対策白書」より
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2018/30webhonpen/html/b1_s1-1-3.html
出典:内閣府 平成30年版 少子化社会対策白書 第1部 少子化対策の現状(第1章 3)より(4月22日利用)
上記のグラフで、1970年の「生涯未婚率」を見ると、男性1.7%、女性3.3%です。すごく少ないと思いませんか。
ここまで「未婚率」が低いと、未婚者は、「変わり者」と周りから見られてしまうのです。
1970年代の日本社会は、「結婚生活」には、だれもが入るのは当たり前で、それを前提とした社会が構築されていたのです。
当然、コロちゃんたちの同年代の男女も、みんないずれは結婚するのが当然と思っていました。それが、現在の社会と大きく違うところだと思います。
コロちゃんは、このグラフを見て、1970年代に生きていて、本当に良かったと思いました。何しろ、現在まで、充実した「結婚生活」をおくることができましたからね。
3.「専業主婦」と「共働き」
1970年代の「結婚生活」と、2010年代の「結婚生活」の大きな違いとして、専業主婦と共働きの世帯数を調べました。
下記のグラフをご覧ください。
「労働政策研究・研修機構 統計情報」より
https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html
出典:労働政策研究・研修機構 統計情報 はやわかり グラフでみる長期労働統計 Ⅱ労働力、就業、雇用 > 図12 専業主婦世帯と共働き世帯 より(4月23日利用)
上記のグラフは、1980~2022年のものですが、大体のトレンドと現状はお分かりになると思います。
コロちゃんが婚姻生活に入った1970年代は、婚姻生活に入ると「専業主婦」になるのが当たり前の時代だったのです。
サザエさんの一家の生活を思い浮かべ下さい。
マスオさんが外で働き、サザエさんは家で家事です。
その「専業主婦」と「共働き」が、逆転したのは1990年代です。
バブル崩壊が1990年ですから、その後の長期不況の中で、同数がしばらく続き、90年代後半で逆転しました。
そして、2010年代から現在にかけて「専業主婦世帯」は、絶滅せんばかりに急減しています。
今では、「共働き」が当たり前の時代となっています。
それにもかかわらず、社会のシステムと価値観は「専業主婦」を前提としたままです。
年金の「第3号被保険者制度」などは、その代表的なものですね。
「非正規雇用」に女性が圧倒的に多いのも、その表れかと思います。当然この変化は「結婚生活」にも表れてきているのでしょう。
4.もう、1970年代には戻れない
コロちゃんは、この「結婚生活」をめぐる数値を見ていて、過去が良かったとは思っていません。
1970年代は「結婚するのが当たり前の社会」であったことは事実かと思います。
しかし、それは社会が「結婚家庭」を前提としてつくられていたから、逆に単身者には生きづらい社会だったのです。
まず「コンビニ」などありません。弁当を買うのにもお店がありません。ファミレスもなく、牛丼チェーンもありません。
単身者は、食事をするにも、お店を探すのに苦労する世界だったのです。
お盆やお正月ともなると、お店が1週間以上休みになりますから、単身者は大変困ってしまう世界だったのです。
現在の便利な生活から、過去を振り返ると、そのような不便な時代には戻りたくはないですね。もう過去の時代には戻れないんです。
5.「結婚生活」は楽しかった
上記のように、過去からのデータを見ると、1990年代を境にして「結婚生活」を取り巻く条件が、昔と大きく変わってきたことがわかります。
しかし、コロちゃんは「結婚生活」は、楽しいことや充実したことがたくさんある、幸せがある生活だと思っています。
ですから、できるだけ多くの若者たちが、この「結婚生活」に入れるように工夫をしていただきたいですね。
あれれ、【生活考】のはずだったのに、最後は【社会考】になってしまっていますね。こりゃまずい。
コロちゃんは、このような思考方式で、今は亡き妻と仲良く半世紀近く過ごしてきました。
仲の良い「結婚生活」を過ごすためには、コロちゃんのブログを読むとご利益があるかもしれません・・・ということで、本日は【結婚生活あれこれ】でした。
(*´д`*)ゴメンチャイ☆
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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