おはようございます。コロちゃんは、今朝すっかり寝過ごしてしまいました。
いつも毎朝5時に起床するのですが、今日コロちゃんが目を覚ますと「知らない天井だ」・・・げふんげふん・・・間違えた。
そうではありません。いつもの天井でしたが、時間は6時過ぎ。こんなに寝過ごしたことは最近なかったですね。
これは、良い兆候なのか、悪い兆候なのか?
「秋眠暁を覚えず」・・・あれ? それは「春眠」じゃないの?
あれ(・・; )??
あっ、間違いでしたか、まぁ、朝までぐっすり眠れたのですから良しとしましょう。
今日は「日本のGDPがドイツに抜かれた」ことをカキコキします。
1.「日本のGDP世界第4位に転落」
報道によれば、日本の「名目GDP(国内総生産)」が、2023年にドイツを下回って、それまでの「世界第3位」から、「世界第4位」に転落すると報じられました。
「GDP(Gross Domestic Product)」とは、一つの国の「国内総生産」のことを指します。
1年間に国内で産出された価値の総額で、国の「経済活動状況」を示します。良く「世界各国」の経済のランキングを表す数値として使われていますね。
この「名目GDP」で世界1位は、当然「アメリカ」です。
「アメリカ」は、なんと言っても「世界ナンバーワン」の国ですからね。
「日本」は1968年に当時の「西ドイツ」を抜いて「世界第2位」となり、それ以来長く「第2位」を維持してきました。
しかし、その後2010年には「中国」に抜かれて「世界第3位」となっていましたが、今回2023年に「ドイツ」に抜かれて「世界第4位」となりました。
それでは次に、その「GDP世界ランキング」を見てみましょう。
コロちゃん
残念ですけど、「日本」は「失われた30年」で、長く停滞が続いていた以上、2位陥落は仕方がないですね。
コロちゃんが思うのは、その「失われた30年間」の原因が、未だにはっきりしていないことです。
「経済学」の専門家も「政治学」の学者も、この「失われた30年」についての誰もが納得できる解決策を提示できていないのです。
「日本経済」は、30年前の1990年代以来、現在まで「成長しない経済」に、場当たり的な対応を繰り返して、全て失敗してきたのです。
2.「GDP世界ランキング」
「GDPランキング」と言っても、やっぱり、ビジュアルで見ないと実感がわきませんよね。
下記の表をご覧ください。
「ウィキペディア 各国の名目GDPリスト」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%90%8D%E7%9B%AEGDP%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「各国の名目GDPリスト」最終更新 2023年10月11日 (水) 06:52
上記の表では、小さくて見にくいですね。下記に書き出します。
①「アメリカ 26兆9496億㌦」
②「中国 17兆7009億㌦」
③「ドイツ 4兆4298億㌦」
④「日本 4兆2308億㌦」(約633兆円)
⑤「インド 3兆7332億㌦」
この一覧を見ると、2023年の「日本」は、前年比0.2%減の4兆2308億㌦(約633兆円)です。
「ドイツ」は、前年比8.4%増の4兆4298億㌦となる見込みで、すっかりきれいに「日本」は追い越されました。
また「アメリカ」を見ると、やはりすごいですね。「日本」の6.4倍です。
そして「中国」をみると、これも「日本」の4.2倍となっています。
「日本」の直ぐ後ろには「インド」が迫っています。そう遠くない将来には、「インド」が「日本」を追い越すことは確実と見られていますね。
コロちゃん
「ドイツ」を除くと他の国は「1億人以上を抱える人口大国」ばかりですよね。
「アメリカ」は3.319億人、「中国」は14.12億人、「インド」は14.08億人でしょ。
「GDPが大きい」のは「人口数で嵩が増えてる」んじゃないのかと思いますよね。
3.「一人当たりGDPランキング」
上記でのコロちゃんの発言の、「人口数でGDPが大きく見えている」かどうかを見るには「一人当たりGDP」を見て比べればよいのです。
「名目GDP」は、人口が多い国ほど高くなりますが、「ドイツ」に対しては、その言い訳はとおりません。
「日本」の人口は1.2億人です。一方「ドイツ」の人口は、8320万人(2021年時)と「日本」よりも少ないのです。
そう見ると「日本」は、人口が日本の70%程度の国(ドイツ8320万人)に「経済規模」で追い越されたわけです。
それでは「経済力」を比較しやすい「一人当たりGDP」を見てみましょう。
下記の表をご覧ください。
「ウィキペディア 一人当たり名目GDPリスト」より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E5%9B%BD%E3%81%AE%E4%B8%80%E4%BA%BA%E5%BD%93%E3%81%9F%E3%82%8A%E5%90%8D%E7%9B%AEGDP%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「各国の一人当たり名目GDPリスト」最終更新 2023年10月10日 (火) 01:37
上記の表は、世界の「一人当たりGDPランキング」ですが、「日本」はどこにあるのかわからないほど下の方にいます。
上記の表に「日本」を入れようとしたら、あんまり下にあるので、表全体が小さくなってしまいました。
「正解」は、「日本」は第28位です。
この上記の表は2022年となっていますが、報道では2023年の「日本」は第34位(3万3949㌦)と報じていました。
と言う事は、今年の2023年に「日本」は、上記の表より更にランクダウンしたのかもしれません。
コロちゃん
そっかー、日本の「1人当たりGDP」が、世界28位や34位とか言ってるんじゃ、「人口規模」のせいではないですね。
何らかの理由で「日本の生産性が低下」したと考えなければなりませんよね。
コロちゃんは、日本の「高齢化」がその大きな理由だと考えています。
4.「高齢化率ランキング」
上記では、2023年に「名目GDPランキング」で、「ドイツ」に追い抜かれて世界第4位になったことを見てきました。
そして、いずれ「インド」にも追い抜かれそうな数字も見てきました。
その理由は「一人当たりGDP」の停滞によるものです。要するに「日本」は、「生産性が低い」のです。
コロちゃんは、その大きな理由に「高齢化」があると考えています。
下記のグラフをご覧ください。
「総務省統計局 主要国における高齢者人口の割合の推移」より
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1135.html
出典:総務省統計局 国際比較で見る高齢者 より(10月25日利用)
上記のグラフは、1950~2065年の「主要国の高齢者人口割合の推移」です。
このグラフの赤線が「日本」ですが、2005年にトップに躍り出て、その後は2020年の現在近辺はもちろん、未来の2065年に至るまで「世界1位」を継続する予定です。
「高齢者の総人口に占める割合」を比較すると、日本(29.1%)は世界で最も高くなっています。
(2023年現在)
下記の表をご覧ください。
「総務省 高齢者の人口」より
https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics138.pdf
出典:総務省 計トピックスNo.138 統計からみた我が国の高齢者 より(10月25日利用)
上記の表にある「高齢者人口の割合(上位10ヵ国)」のランキングは以下の通りです。字が小さいので下記に書き出します。
『高齢者の占める割合(%)、高齢者人口数(万人)」
①「日本 29.1% 3623万人」
②「イタリア 24.5% 1440万人」
③「フィンランド23.6 % 131万人」
④「マルティニーク 23.5% 9万人」
⑤「プエルトリコ 23.4% 76万人」
「日本」は、この「高齢者人口の割合(上位10ヵ国)」の中で、最大の人口(1.2億人)です。他の国は「ドイツ(9位8300万人)」を除けば、人口小国ばかりです。
つーか、「マルティニーク 」ってどこ? 聞いたことのない国ですね。
下記をご覧ください。
「ウィキペディア マルティニーク」より
「マルティニークは、フランスの海外県の1つであり、カリブ海に浮かぶ西インド諸島南部の小アンティル諸島の中のウィンドワード諸島に属する島である。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%AF
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「マルティニーク」最終更新 2023年8月10日 (木) 12:26
コロちゃんは、「マルティニーク」って初めて知りましたよ。
というか、上記の引用中の地名の「小アンティル諸島」や「ウィンドワード諸島」も初めて聞きました。
これは国じゃないんじゃないのかな? なんで、「高齢者の人口上位10ヵ国」に入っているんでしょうね?
σ( ̄^ ̄)はて?
それはさておき、このように「日本」は世界に冠たる「高齢者人口大国」なのです。
コロちゃん
コロちゃんは、日本の「生産性が低い理由」に「高齢化」があると考えています。
現在多くの高齢者が働いています。
①「60~64歳が73.0%」
②「65~69歳が50.8%」
③「70~74歳が33.5%」
④「75歳以上が11.0%」(総務省 統計からみた我が国の高齢者 2023より)
この方たちのほとんどが「年金」を受け取りながら、「短時間勤務」の「非正規雇用」で働いているのです。
「高齢者」の生産性が低いことは「ほどほど仕事の腰掛勤務」とも言われているそうです。
企業も「高齢者の短時間勤務」に対して積極的にOJTは行なわないでしょう。
少子化による「人手不足」に対して「高齢者」の動員には成功した日本ですが、同時に抱えた「生産性の低下」に対しては、今のところどうしようもないようです。
5.「非正規雇用国際比較」
コロちゃんは、日本が「生産性が上がらない」理由として、上記しました「高齢化」と、もう一つ「非正規雇用」の増加があると思っています。
ここでは、「非正規雇用の国際比較」を取り上げます。
下記のグラフをご覧ください。
「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 現職者の正規・非正規割合(4カ国比較)」より
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2016/07/pdf/029-039.pdf
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 国際比較でみる日本の非典型雇用 より(10月25日利用)
上記のグラフは(日本・韓国・イタリア・カナダ)の「正規・非正規雇用割合」です。
この4ヶ国を見ると、「日本女性」と「イタリア女性」の非正規雇用率の高さが目立ちます。
そして、4か国中で「日本」の「非正規雇用率」が一番高い事が見てとれます。
なお、この上記のグラフは2015年時点のものであり、2023年現在では「日本」の非正規雇用者数は2,090万人で、全雇用者に占める割合は36.5%まで増加しています。
「日本」の「非正規雇用者数」と「非正規雇用率」は、まだ増加中なのです。
これらの「非正規雇用者数」の増加は、「日本」の「生産性の低下」の大きな要因となっているのではないでしょうか?
コロちゃん
非正規雇用の国際比較は、あまり多くのデータがありませんでした。コロちゃんが見つけられなかっただけかもしれませんが。
しかし、「非正規雇用者」が全労働者の4割近くまで上昇してくると、正規雇用者のOJTが少しぐらい増加したぐらいでは、全体の「労働生産性」を上げることは難しいと、コロちゃんは思いますね。
6.「いずれ先進国は日本の後を追う」
コロちゃんは、上記したように日本の経済停滞の原因を「高齢化」と「非正規雇用の増大」にあると考えています。
ですから、今回「日本」が「ドイツ」に「名目GDP」で追い抜かれたとしても、心配することはありません。
いずれ世界の「先進国」と言われる諸国は、「高齢化」で「日本」の後を追いかけることとなるのです。
上記で引用したグラフをもう一度見てみましょう。
下記をご覧ください。
「総務省統計局 主要国における高齢者人口の割合の推移」より
https://www.stat.go.jp/data/topics/topi1135.html
出典:総務省統計局 国際比較で見る高齢者 より(10月25日利用)
上記のグラフを見ると、「日本(赤線)」の上昇を「世界の先進国」が追いかけている姿が見て取れます。
グラフの最後の「2065年の高齢人口の到達点」を見てみましょう。今から40年ほど未来のことですね。
①「日本 38.4%」
②「韓国 37.7%」
③「イタリア 32.8%」
④「ドイツ 31.8%」
⑤「中国 30.3%」
上記の2065年の、各国の「高齢人口」は軒並み30%を超えています。
「高齢化」は、決して「日本」だけではなく全ての国が、将来に迎えることになる「普遍的な社会現象」だと思えませんか?
ですから、今後「日本」が「高齢化に適応した社会システム」を構築できたならば、世界の他の先進国の指針となるでしょう。
そう考えると、今回ドイツに「名目GDP」抜かれたことなどを気にすることはないと、コロちゃんは思いますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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