お早うございます。昨日の夜は、どうやら天気が悪くなり夜中に雨が降ったみたいですね。
その結果、朝の散歩時には道路に水たまりが出来ていました。冬の雨ですね。
コロちゃんは、これが一番嫌なんですよね。だって、コロちゃんちのワンコは「ミニチュア・ダックスフンド」という「足が短い犬種」なのです。
えっ、誰ですか? 「コロちゃんと同じだね❢」って言っているのは?
そうそう、ワンコもコロちゃんも同じに・・・ゲフンゲフン・・足が短いのは、我が家ではワンコだけと言う事にしておきましょう。
(コロちゃんにも一応プライドらしきものはあるんです)
取り敢えず、ワンコとの散歩の後は、汚れたワンコのお腹をゲシゲシと拭いてから家に入ることとしましたよ。
今日は「学術会議をご存じですか?」をカキコキします。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「学術会議をめぐる諸問題と、学術会議とは何か?」
☆「会員の任命問題とは何か?と、まだ揉めてます」
☆「科学研究の軍事協力をどう考えますか?」
1.「学術会議をめぐる諸問題」
コロちゃんが「学術会議で何か揉めてるな」と知ったのは、2020年10月に当時の菅総理が、「学術会議の新会員として推薦された候補者の内の6人を任命しない」と報道された時になります。
コロちゃんは、それまで「学術会議」の名前ぐらいは聞いたことは在りましたが、興味も知識も全くありませんでした。
まあ、世の中の大部分の皆さんは、コロちゃんと同じだったと思いますね。
コロちゃんの興味を引いたのは、報道でその「任命拒否」された6人のうちに「加藤陽子さん(歴史学者・東大教授)の名前を見たことです。
この「加藤陽子さん(歴史学者・東大教授)」は、専攻が「日本近代史」の学者で多くの著書を世に出版されています。
コロちゃんは、趣味の読書に「歴史」のジャンルもあります。
その興味を示す歴史の時代区分は「幕末」から「明治・大正・昭和戦前期」で、上記の加藤陽子教授の本も多数読んでいたのです。
今コロちゃんの「ブクログ(ネット本棚サイト)」で、加藤陽子著の「読了済み」の書籍を確認したところ、以下の9冊がありました。
①「満州事変から日中戦争へ」
②「それでも日本人は戦争を選んだ」
③「戦争の論理」
➃「さかのぼり日本史・とめられなかった戦争」
⑤「昭和史裁判」
⑥「戦争まで」
⑦「昭和天皇と戦争の世紀」
⑧「この国の戦争」
⑨「歴史の本棚」
この書籍の中の「⑤昭和史裁判」は、故・半藤一利氏との対談集で、「⑨歴史の本棚」は、加藤陽子氏の書評集、「➃さかのぼり日本史・とめられなかった戦争」は、全集の一部の担当となっています。
コロちゃんは、興味のある歴史書を図書館で探して、かなり読み込んできましたが、その中でもひときわ切れ味が鋭く理解しやすい本が、この「加藤陽子さんの著書」でした。
その特徴は、とにかくこの時代に深くふみこんだ考察なのです。説得力が抜群に高く、そしてわかり易いのです。
上記「⑥戦争まで」は、中・高校生の講義を書籍におこしたものだそうですが、その内容は「専門性とわかり易さ」を同時に顕現しており、高く評価しましたね。
しかし内容のトーンは、ある視点からは「リベラル」と見られるでしょうから、「日本学術会議」の任命を菅総理が拒否したのもむべなるかなと、コロちゃんは直ぐに思いましたね。
2.「日本学術会議とは、何か?」
それではこの「加藤陽子さん」たちが「任命拒否」された「日本学術会議」とは、どのような組織なのでしょうか。
コロちゃんがポチポチと調べてみました。
「日本学術会議」は戦後の1949年に設立された「国立アカデミー」です。日本の科学者の内外に対する代表機関という位置づけになります。
内閣総理大臣の所轄となり、その経費は国費で負担されますが、活動は政府から独立して行なわれるとされています。
その目引く特徴として、1950年に「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」旨の声明を、また1967年には同じ文言を含む「軍事目的のための科学研究を行わない声明」を発表しています。
これらの「軍事研究と距離を置く」声明が出された背景には、戦前の「科学者の戦争協力への反省」があったとされています。
何しろ先の戦争では、科学者も総動員されて武器の研究開発に邁進し、その結果としては国民310万人の死者という未曾有の被害を出したのですから、科学者たちの反省も深かったのでしょう。
このような「日本学術会議」の傾向が、現在の自民党の方々にとっては目障りとなっていることは想像できますよね。
今の科学技術は、以前のように「軍用・民間用」とハッキリ分けられるようなものではなくなり、いわゆる「デュアルユース(軍民両用)」の技術が増えています。
米中で緊張が高まっていて、防衛費を倍増しようと注力している昨今では、特に「軍事研究」と距離を置く「学術会議」の存在が目障りになっていることでしょう。
そのような社会情勢を背景として、今回の「学術会議会員の任命拒否」騒動が起こったのです。
3.「学術会議会員の任命問題とは、何か?」
上記で「学術会議会員の任命拒否騒動が起こった」と書きましたが、最初に口火を切ったのは「総理官邸」です。
法律では、「日本学術会議法」に「会員は・・・内閣総理大臣が任命する」と記載されています。
しかし、1983年に「政府」は、国会答弁で以下の様な答弁を行なっているそうです。
「総理大臣の任命で会員の任命を左右するという事は考えておりません」
「学会の方から推薦をしていただいた者は拒否はしない、そのとおりの形だけの任命をしていく」
また当時の中曽根首相も、以下の様に答弁していたそうです。
「学会やらあるいは学術集団からの推薦に基づいて行われるので、政府が行うのは形式的任命にすぎません。したがって、実態は各学会なり学術集団が推薦権を握っているようなもので、政府の行為は形式的行為であるとお考えくだされば」
このようにこれまでは慣例的には「学術会議の推薦通りに会員の任命」を行なっていたようです。
それが、2020年に新会員として「学術会議事務局」が新会員105名の名簿を提出したところ、菅総理は6名を除いた99名の任命書を学術会議に送付してきたようです。
当然にして「学術会議」は、6名を任命しなかった理由を問い合わせたところ、理由としては以下の様だったようです。
●「菅総理インタビュー」
「総合的、俯瞰的な活動を確保する観点から判断した」
これでは、皆さん納得した方はいらっしゃらないでしょうね。よく「木で鼻を括ったような発言」と言いますが、まさにその通りだとコロちゃんも思いましたよ。
この「木で鼻を括る」との表現ですが、意味は「冷たい対応やそっけない態度」を表しています。
その語源は、昔は紙が貴重だったために、鼻をかむのに木が使われたそうです。「括る(くくる・こっくる)」は「擦る(こする)」からの転嫁だそうですから、わからないものです。
だけど、どうやって木の棒で鼻をかんだんでしょうね?
(¯ii¯)ズルズル (>人<) チーン!!
昔の人は鼻の下が痛くなかったのでしょうか?
あ、いけね。話が大幅にそれちゃった。
(ll゚Д゚)ャバィ
4.「まだ揉めていますね」
その後に総理官邸の主人が、菅総理から岸田総理に変わりました。その結果、この問題は以下の様に進んでいます。
2021年に「学術会議側」は組織のあり方について、「国の機関としての形態が役割を果たすのにふさわしい」としています。
将来も、今と同じように「国家機関」でありたいと言うのですね。
そして2022年に「内閣府」は、「日本学術会議の在り方についての方針」を発表し、その中で「会員選考に第3者を入れる」仕組みを提案しました。
それに対し「学術会議側」は、「独立性が損なわれる」と反発した結果、その後の2023年に「内閣府」は「中間報告」で「国から独立した組織になることが望ましい」との発表となっています。
コロちゃんが、この経過を見ると以下のようだったのではないでしょうか。
●「内閣府」会員選ぶのに第3者(政権よりの人)を入れてくんない?
○「学術会議」やだよ、僕たちは独立が好きなんだ。
●「内閣府」じゃいいや、勝手に法人作ってやればいいよ、もう国の機関と認めてやんない!
(上記は、コロちゃんの勝手な憶測で、事実かどうかはわかりません)
「学術会議」の在り方の変更は、「日本学術会議法」の改正を必要としますので、今後「岸田内閣」は、法案を作成して国会に提案することになります。
しかし、今の岸田総理は「政治資金法改正」で、いっぱいいっぱいでしょうから、まだまだこの「学術会議問題」は決着までかかりそうですね。
5.「科学研究の軍事協力をどう考えますか?」
歴史を大きな目で見ると、戦争で310万人もの方が亡くなり、国土の多くがアメリカ軍の爆撃で焼失するなど大きな被害をだした戦争に、戦後に全国民が嫌悪感を示したことは当然の反応だと思います。
その流れの中で、「戦争に繋がる軍事研究」はすべきでないとする国民世論が形成されたのだと思いますね。
その「科学者たち」が、「戦争を目的とする科学の研究は絶対にこれを行わない」声明や「軍事目的のための科学研究を行わない声明」は、多くの国民の意思に沿ったものだったのでしょう。
しかし、戦後80年近くもたつ中で、戦後生まれの人たちは1億655万人で、全体の84.5%を占めるまでとなりました。
(総務省人口推計:2019年10月現在)
もう、ほとんどの方たちが「戦争を知らない」のです。当然にして国民意識も変わってきます。
その中で、「日本」が「軍事目的のための科学研究」を進めるべきだとの動きに、賛成と反対の両方の声が出てくるのもやむを得ない事なのでしょう。
コロちゃんの、この問題についての答えは、「まだ情報が十分でなくわからない」です。
そりゃ、「好ましい」か「好ましくないか」の大雑把な感想ぐらいは言えますよ。しかし、いわゆる「デュアルユース」についての専門的な知識もないし、その機械(武器?)の効果も知らない。
「インターネット」が、アメリカの軍事研究から派生して公開された技術だと言う事ぐらいは、知っていますけど、「軍事」と「民間」の境がどこにあるのかもわからなければ、判断はできませんよ。
この様な素人には判断できないという事は、まだ議論が成熟していない証だと、コロちゃんは考えますから、もっと「専門家に発言を活発にしてもらい、どんどん発信してもらいたい」と思いますね。
6.「学術会議の法人化には反対ですよ」
ただ「日本学術会議」が、国の機関でなくなり「法人化」されることには危惧を憶えますから、コロちゃんは反対します。
「日本学術会議」が、国の機関だからこそ「発言に重み」があるのです。これが民間の「1シンクタンク」でしたら、誰も言う事を気にしませんよ。
現在の「企業系のシンクタンクの1研究員の発表」に、どれほどの国民が注目しますか? ほとんどの国民は知らないままでしょうし、マスコミもいちいち報道しませんよ。
しかし現在の流れですと、どうやら「内閣府」は「日本学術会議」の「法人化」に舵を切ったようですね。
だけど、まだまだ岸田政権の先行きは分かりませんので、コロちゃんは今後も注視していきたいと思いますね。
皆さんも、この「日本学術会議」の今後や、「科学技術と軍事研究」について、どのようにお考えですか?
暇なときにでも、ちょっとお考えになられると、ニュースも興味深く聴くことが出来ますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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