お早うございます。今朝のコロちゃんは、いつものように朝5時に起床して、シャワーを浴びてからワンコの散歩に歩いてきました。
家を出る前には、洗濯機のスイッチを入れてから散歩ですので、帰ってきた時にはもう洗濯は終わっています。
それからすかさず玄関の前にある「物干し場」に、洗濯物を干し終わってからが、コロちゃんの朝食タイムです。
コロちゃんは、思うんですよね。「ルーティンに神が宿る」って。
この言葉は、コロちゃんが勝手に言っている言葉ですから、「権威のある本」や「有名人の言葉」等に語源があるわけではありません。
しかし、誰しもが「新しい行動・新しい場所・新しい物」に挑む時には、必ず「緊張すること」がつきものです。
半面「ルーティン・ワーク」には、新しい発見はないかもしれませんが「緊張すること」はありません。
「ルーティン・ワーク」には「ストレス」がないのです。
コロちゃんは「ストレス」をすべて否定するわけではありませんよ。「適度なストレス」は、その後の「新しい喜び・達成感」をもたらすことも多いですからね。
しかし、朝っぱらから望んで「新しい発見にチャレンジ」しなくとも良いでしょう。そこでコロちゃんは、朝の行事は「ルーティンで良い」と考えているのですよ。
そんなこんなで、今のコロちゃんはコーヒーを飲みながら、ブログ原稿を書き始めましたよ。
今日は「電気・ガス補助の狙いは実質賃金か?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「8~9月の電気・ガス補助2125円だってと、電気・ガス補助の狙いは実質賃金のプラス転換か?」
☆「実質賃金とは?と、実質賃金は25ヵ月連続低下」
☆「春闘で賃上げしているのに・・・おかしいな?と、賃金上昇は均等には起きていない」
☆「酷暑乗り切り緊急キャンペーンだってと、夏だってこんなに暑くなかったよ」
1.「8~9月の電気・ガス補助2125円だって」
先月の6月22日に、「岸田総理」は国会閉会後の記者会見で「物価高対策として電気・ガス代の補助を8~10月に追加実施し、ガソリン補助金も年内に限り続ける」と表明しています。
そして、その後の6月28日には「齋藤健経済産業大臣」が、この「電気・ガス代の補助」の具体的金額を明らかにしていますね。報道によると下記になっています。
◎「毎月の補助額:電気使用量の多い8~9月を重点的に補助※」
➀「7月:電気・ガス代:0円」
➁「8月:電気1600円:ガス525円」
➂「9月:電気1600円:ガス525円」
➃「10月:電気1000円:ガス300円」
(※標準家庭:電気月400kw時)
コロちゃんちの場合は、「電気」はもちろん使っていますが、台所は「IHコンロ」でお風呂は「灯油ボイラー」ですので「ガス」は使用していませんから、補助額は「電気1600円」だけですね。
この「電気・ガス料金補助」については、報道でも評判が悪いですね。
コロちゃんが読んでいる「日経新聞」では、6月26日付の「社説」でも「弥縫のエネルギー補助は政治不信を深める」との見出しで厳しく批判しています。
また、その日の紙面の説明記事でも「電気・ガス補助恒常化懸念」との見出しの下で「批判的トーン」をにじませた内容を掲載していますね。
しかしコロちゃんは、この「電気・ガス補助」に対して同じ批判をするだけでは、わざわざこのブログを書く意味がありませんから、別の視点を書いてみたいと思いますね。
2.「電気・ガス補助の狙いは実質賃金のプラス転換か?」
コロちゃんは、この「電気・ガス補助」の狙いについては、もちろん「バラマキの人気取り政策の意図」もあると思っていますよ。
しかし、一般的には「良い政策は複数の狙いがある」と言われます。いわゆる「一石二鳥」ですね。この「二鳥」が「三鳥・四鳥」と、多ければ多いほど「良い政策」と言われますね。
そこでコロちゃんが注目したのは、以下の二つの発言です。
➀6月21日に「岸田総理」は、これらの措置(電気・ガス補助)を合わせた消費者物価指数(CPI)の押し下げ効果について「年末までに月平均0.5㌽以上とすべく検討する」と発言した。
➁6月28日に「齋藤経済産業大臣」は、これらの措置(電気・ガス補助)について「0.5㌽程度以上の効果が得られるように設定した」と発言しています。
コロちゃんは、この二つの発言を報道から知り、「岸田総理」の狙いの一つは「物価上昇率を電気・ガス補助で強引に引き下げて実質賃金のプラス転換を図っている」と感じたのです。
いうまでもなく「岸田総理」の看板政策は「経済の好循環の実現」です。しかし、その全容が誰の目にも見えるようになるには、かなりの長期間がかかるでしょう。
しかし「実質賃金のプラス転換」は、「経済の好循環の第1歩」ともなりますから、もし実現すれば「岸田総理」の大きな成果となると思われます。
しかし、果たしてその「実質賃金のプラス転換」が、年内に実現するのでしょうか。コロちゃんは懐疑的ですよ。
3.「実質賃金とは?」
「物価上昇」が毎月続いていることは、ここで言うまでもないことですが、昨年と今年の春闘での賃上げにより「名目賃金※」は増えているのですよね。
(※名目賃金:企業から現金で支給された給与額のこと)
ところが、その「名目賃金」の上昇率を上回って「物価上昇」となっているわけですから、今のところは「物価に負けてる賃上げ」の状態なわけです。
「実質賃金」の計算方法は、「名目賃金÷消費者物価指数×100=実質賃金」 です。
例えば、30万円の「名目賃金(受け取った給与額)」があった時に、消費者物価指数が105だったら、「実質賃金」は「30万円÷105×100=28.6万円」となりますね。
「物価が上がった」分だけ、受け取った「給与(名目賃金)」は減額(実質賃金)してしまうのです。
それでは、直近の「実質賃金の推移」を見てみましょう。
4.「実質賃金は25ヵ月連続低下」
この「実質賃金」については6月5日に「厚生労働省」が「4月分の毎月勤労統計調査」を発表しています。
その「実質賃金」のデータは、以下の通りです。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 毎月勤労統計調査」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r06/2404p/dl/pdf2404p.pdf
出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年4月分結果速報より(6月29日利用)
上記のグラフの上の「太い黒の実線」は、実際に支給された「名目賃金」で、下の「細い黒の実線」は物価上昇率を加味した「実質賃金」です。
下に書き出しますね。
◎「実質賃金推移:前年比」(令和2年を100とした場合)
➀「1月:-1.1%」(83.5)
➁「2月:-1.3%」(81.7)
➂「3月:-2.1%」(87.5)
➃「4月:-0.7%」(85.6)
上記の➀~➃の「-○%」は、対前年比の「実質賃金」です。これのプラス転換が年内のあるかどうかが注目されますね。
そして、①~④の後のカッコ( )が、令和2年(2020年)の賃金を100とした場合のその月の賃金です。
今年の雇用者は、4年も前(2020年)の賃金の8割台しか受け取っていないのですから、これでは「消費が伸びない」のも当たり前ですね。
上記のグラフをもう一度見てみますと、グラフの下の「細い黒の実線(実質賃金)」が、右端の4月に大きく上向きましたが、それでもマイナス値(マイナス0.7%)と水面下にあります。
この「実質賃金のマイナス」は25ヵ月連続となっています。
しかし、先月の「3月(マイナス2.1%)」より、マイナス幅は縮小してきています。
今後「春闘結果(連合5.08%)」が順次反映されてくる来月以降には、この「実質賃金のプラス転換」があるかも知れませんね。
ただコロちゃんが気になるのは、上記のグラフの昨年2023年の動きです。昨年の5月には大きく上昇していますが、6月以降は急激に下がってしまっています。
この動きは、明らかに昨年「2023年春闘結果(3.58%)」の反映でしょう。
今年も昨年と同じラインを辿るとすると、今月7月に発表される「5月の実質賃金」の数字で一時上昇しても、直ぐに下がってしまう懸念もありそうですね。
来月以降の「毎月勤労統計調査」の結果で「実質賃金」がどのくらい上昇するのかが、実に興味深いですね。
特に「注目点」は、「実質賃金のプラス転換がなされるのか」ですよ。
5.「春闘で賃上げをしているのに・・・おかしいな?」
ここまで書いていて、コロちゃんは思ったのですよ。「なぜ、実質賃金が上がらないんだろう?」って。
多分「岸田総理」も、同じ思いだと思いますよ。だって、春闘であれだけ「連合」と仲良くして一生懸命に「経団連」にまで「賃上げの要請」を言わせていたんですからね。
今年なんか「岸田総理」は、何回「5%以上」と言ったか分からないほど連発していましたよ。
下記の昨年2023年と今年2024年の「春闘結果」を見てみましょう。下記をご覧ください。
◎「2023年:春闘結果∔年金改定額」
➀「連合発表:3.58%」
➁「経団連発表:3.99%」(大企業)
➂「経団連発表:3.00%」(中小企業)
➃「年金改定額:67歳以下2.2%:68歳以上1.9%」
ほら昨年の2023年でも、けっこうみんな「賃上げ」がされているでしょう?
ただ「2023年の年金」は、「改定額(賃上げ」)が、「2.2%(67歳以下)と1.9%(68歳以上)」ですから、高齢者の年金は実質的に削減になっていますけどね。
( ゚д゚)、ケッ
この年2023年の通年の「物価上昇率は3.1%※」ですから、上記の➀~③の「賃上げ額」を見ると、「実質賃金」がプラスになってもおかしくはない・・・はずなんですけどね。
σ( ̄^ ̄)はて?
(※総務省:消費者物価指数:全国:2023年度平均より)
次には今年2024年の「春闘結果」です。下記をごらんください。
◎「2024年賃上げ額」
➀「連合 :5.08%」
➁「経団連 :5.58%」
➂「中小企業 :3.62%」(日商発表)
➃「年金改定率:2.7%」(67歳以下と68歳以上は同じ)
ほら、昨年よりも「賃上げ率」はかなり高くなっていますね。
本年は初めて「春闘結果」を「日本商工会議所」が発表しています。そこでコロちゃんは、「日商」の発表の方が「中小企業」のデータには詳しいだろと思って上記に取り上げてみました。
また年金改定率(賃上げ)は、今年は「67歳以下と68歳以上」で同じとなっていますね。
「➃年金改定率:2.7%(67歳以下と68歳以上も同じ)」で、今年も「物価に負けた賃上げ(改定率)」になっていますね。
( ゚д゚)、ケッ
これだけの「春闘賃上げ」が実現しても、まだ「実質賃金」のプラス転換は見えないですね。
もちろん今後夏にかけてプラス転換があるかも知れませんが、「岸田総理」が「電気・ガス補助」を決めたということは、かなり厳しいとみているのでしょう。
報道では今年5月末に終了した「電気・ガス補助金」の影響を「5~7月の消費者物価を前月比・前年同月比ともに+0.25%押し上げる」と報じられています。
更にコロちゃんが耳にしたのは、最近の「円安の影響」です。
円相場が160円で推移した場合、「物価高対策」を加味しても、1世帯当たりの負担額は平均9万円増加するとの試算が出ていますね。
この報道を聞いた時にコロちゃんは、「春闘の賃上げ効果を打ち消してしまう」なと考えましたよ。
ただね、この「電気・ガス補助金」は既に投入額が「10兆円規模」だとされていますよ。財源は「借金(国債)」でしょう。いつまでも続けられる政策ではないのですけどね。
果たしてこの「電気・ガス補助金」は、後世からどう評価されるのでしょうかね。
6.「賃金上昇は均等には起きていない」
上記しましたように、コロちゃんは今回の「電気・ガス補助」の一番の狙いは「実質賃金のプラス転換」にあると思いました。
ところが、昨年からの経過を見ていると、なかなか思うように進んでいないことは現在の「岸田総理」の支持率が過去最低レベルまで低下していることからも明らかです。
この「なぜ賃金が上がらないのか?」については、コロちゃんもこのブログで何回も取り上げていますが、その中で一番信頼できるように思えたのは、武蔵大学の「神林教授」の「論考」でした。
「神林教授」は、「目下の賃金上昇は、広範囲にわたり均等に起きているわけではなく、低賃金層に片寄って起きている」としています。
さらに「ただこの被用者は平均的な労働時間は短い。そのためこの層で時間賃金が上昇しても国民全体の所得はそれほど伸びない」としているのです。
この「神林教授」の「日経新聞の経済教室の論考」を、お読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
この内容には、コロちゃんも思わず頷くところが多くありました。どうやら「春闘賃上げ」の結果は広く全国民のものとはなっていないようですね。
そもそもコロちゃんの「年金改定率(賃上げ)」だって、「2023年1.9%、2024年2.7%」ですからね。
( ゚д゚)、ケッ
7.「酷暑乗り切り緊急支援キャンペーンだって」
今回の「電気・ガス支援」は、「酷暑乗り切り緊急キャンペーン」と名打っています。しかし、冒頭でも触れましたが、マスコミは一斉に非難していますね。
曰く「場当たり」「猛暑に間に合わず」「酷暑対策なら7〜9月だ」などの声が自民党の中からも出ているそうですね。
コロちゃんも、まったく同感です。最近の「岸田総理」は「物価高対策」を乱発しています。
下記に並べてみましょう。
➀「定額減税」
➁「電気・ガス補助金の復活」
➂「低所得世帯に即エネルギー補助金」
➃「年金受給世帯・低所得者世帯に追加給付金」
(➂➃の詳しい内容は未発表)
上記の政策はすべて「物価高対策」でしょう。コロちゃんも長い間生きてきましたが、このような「物価高対策」の連発は、今までに見たことはありませんよ。
これ全部でいくらかかるのかな? どう考えても「兆円単位」でしょうね。
財源は「予備費」と報道されていますけど、その「予備費」だって最終的には「国債発行」しなければ賄えないでしょう。
まあ「岸田総理」が自分で払うわけじゃないですけどね。
だけどコロちゃんのところに「➃年金受給世帯・低所得者世帯に追加給付金」が来ても・・・あんまりうれしくないような・・。まあ、まだ来ると決まったわけではありませんけどね。
多分「追加給付金の対象」は、「住民税非課税世帯(1500万世帯・2500万人)」になるでしょう。
コロちゃんは、ギリでこの「住民税非課税世帯」から外れていますから、おそらく対象外となると思いますよ。
現在「国」は、この「住民税非課税世帯」しか「国民の貧困層のデータ」を持っていないそうですよ。
だから「貧困層・低所得層にお金を配ろう」とすると、他に手段がないらしいですね。
こんなの無くともコロちゃんは立派に「酷暑を乗り切って」見せますよ。あんな「追加給付金」なんて「酸っぱいに決まってる!※」
(※イソップ寓話:酸っぱい葡萄より)
8.「夏だってこんなに暑くなかったよ」
上記のように今回「岸田総理」が言い出した「酷暑乗り切り緊急キャンペーン」は評判はあまり良くないようです。
コロちゃんは、もう「こらいまれ」の年代ですから確かに「猛暑は厳しい」ですね。
しかし、コロちゃんは思うんですよね。「こんなに夏は暑くなかった」って。コロちゃんの少年時代は1960年代です。住んでいたのは「東北地方の田舎町」でした。
「真夏」になると、やはり「暑かった」ですよ。しかし、まだ「冷蔵庫も扇風機も無い時代」です。夜寝る時には「蚊帳を吊って」いましたね。
当時の少年コロちゃんは、大きな蚊帳の中に母と並んで寝ていた記憶がありますね。
布団を敷いた後にシーツを拡げた後に、「蚤取粉」の入った缶をペコペコと押して回るのは少年コロちゃんのお仕事だったことを憶えています。
そして、縁側のガラス戸は明けたまま・・・だったような記憶が。
まあご近所さんぐらいしか入り込んでこないところでしたから、今のような「防犯意識」は無かったのかも知れませんね。
それに「ク―ラー」どころか、「扇風機」もない時代です。唯一あったのは「団扇」ですよ。ぱたぱたと仰ぎながら寝たんですよ。
それでも、日中は暑かったですけど夕方になるとすーっと涼しくなっていたように思いますね。だから「打ち水」で涼むことができたのでしょうね。
今から60年以上前の「1960年代の日本」の田舎の光景でしたよ。
今日は「酷暑乗り切り緊急キャンペーン」を考察していて、コロちゃんは、少年時代を「暑さ繋がり」で思い出しましたので最後に書いてみましたよ。
さて、今日は「岸田総理」の発表した「電気・ガス代補助」の狙いを考察してみました。
今後成果が上がれば「実質賃金のプラス転換」が確認されて、その後の「消費支出のプラス転換」への道が開けます。
そして「消費支出のプラス転換」が見えてくると、その先に「経済の好循環」という「日本経済」がここ30年間目指してきて、未だ達成できないでいる目標が見えてきます。
そう考えるとこの「実質賃金のプラス転換」は、「経済の好循環への第1歩」です。
果たして「岸田総理」は、その栄誉ある「経済の好循環への道を開いた政治家」として後世に記録されるでしょうか?
それとも「令和のバラマキ政治家」と言う情けない評価が記憶されることになるのでしょうか?
コロちゃんは「岸田総理」が上記の二つのどちらになるのか、興味津々で見続けていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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