【生活考】暑い!今年は特に暑いのか?

生活

おはようございます。今朝もから暑かったですね。コロちゃんは、ワンコが以前のようポコポコ歩いてくれないのは、「余りに暑いせいかなー」なんて考えながら、早朝の散歩から帰ってきました。

この夏の外出の時には、タオルと麦茶の携行が必需品となっていますね。

「のどが渇く前から麦茶を飲む」、そう心掛けているコロちゃんでした。

今日は、「暑い夏、今年は特に暑いのか?」をポチポチします。

1.過去の「日本の平均気温」の推移

日本が、暑くなっているかどうかの判断には、日本の「平均気温偏差」という数値を使います。

この「平均気温偏差」は、以下の様にして算出します。

全国15地点から、「月平均気温の偏差(観測された月平均気温から、1991~2020年の30年平均値を差し引いたもの)」を算出し、その数値を平均します。

下記のグラフが、その「月平均気温偏差」の推移です。

「国土交通省 気象庁 気温・降水量の長期変化傾向」より

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_jpn.
出典:国土交通省 気象庁 地球温暖化 気温・降水量の長期変化傾向 日本の年平均気温 より(8月25日利用)

上記のグラフは、気象庁が発表している日本の「気温の長期的傾向」となります。

一目見て、右肩上がりに上昇しているのが見て取れます。

このグラフの本文では、以下の様に書いています。

「2022年の日本の平均気温の基準値からの偏差は・・・1898年の統計開始以降、4番目に高い値となりました。」

「日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.30℃の割合で上昇しています。」

コロちゃんは、思わず「やっぱり!」と声を上げてしまいました。

コロちゃんが子どもだった1960年代には、こんなに暑くなかったように記憶しているのです。

当時の夏には、夜、部屋で蚊帳を吊って、団扇で仰ぎながら寝たことを憶えています。

また、冬も現在よりは寒く、雪が降り積もって、子どもたちで「かまくら」を作っていたことを思い出します。

コロちゃんは、東北地方の出身です)

その頃(1960年代)に比べると、現在の夏も冬も、当時より明らかに気温が高くなっているように思えますね。

2.日本の「夏の平均気温」

次に「夏の平均気温」の偏差を見てみましょう。

なんといっても、現在は「夏真っ盛り」ですから、今年の夏の気温を過去の推移と比較することには、興味が湧きます。

下記のグラフをご覧ください。

「国土交通省 気象庁 気温・降水量の長期変化傾向」より

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/sum_jpn.html
出典:国土交通省 気象庁 地球温暖化 気温・降水量の長期変化傾向 日本の季節平均気温 より(8月25日利用)

上記のグラフは、日本の「夏の平均気温偏差」です。このグラフも、きれいに右肩上がりに上昇しています。

このグラフの本文には、以下の様に書かれています。

「2022年夏の日本の平均気温の基準値からの偏差は・・・1898年の統計開始以降、2番目に高い値となりました」

「日本の夏の平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり1.19℃の割合で上昇しています」

これも「やっぱり!」ですね。

コロちゃんが子どもの頃の夏は、日中は暑かったですが夕方になると涼しくなっていたように記憶していますよ。

今みたいに、夜中から朝まで「熱帯夜」ということはなかったと思いましたね。

3.この気温上昇は「世界的」なの?

上記のように「日本の平均気温」を見ますと、右肩上がりがハッキリとわかりましたが、それでは、その傾向は世界的なものなのでしょうか。

もう、皆さんも「答え」はお解りですね。一応見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「国土交通省 気象庁 気温・降水量の長期変化傾向」より

https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/an_wld.html
出典:国土交通省 気象庁 地球温暖化 気温・降水量の長期変化傾向 世界の平均気温 より(8月25日利用)

上記のグラフは、世界の「平均気温偏差」です。このグラフも、きれいに右肩上がりに上昇しています。

このグラフの本文には、以下の様に書かれています。

「2022年の世界の平均気温の基準値からの偏差は・・・1891年の統計開始以降、6番目に高い値となりました」

「世界の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しており、長期的には100年あたり0.74℃の割合で上昇しています」

やはり「地球温暖化」というのは、もはやだれの目にもわかる段階に達しているのですね。

コロちゃんが、若い頃の1970年代ごろには、まだ専門家の間でも、地球が「温暖化」に向かっているのか、逆に「寒冷化」していくのかの議論をしていたのを思い起こします。

今もポチポチと、専門家の間でいつごろから「地球温暖化」が取り上げられるようになったのかを調べると、1970年代後半とされています。

1970年代の前半には、まだ「地球寒冷化」が学会の定説となっていたようです。

コロちゃんもそのように記憶していますね。その頃には地球が「アイスボール」になるなどと言われていたことを思い出します。

しかし、今ではもう「地球温暖化」への進行は、まず間違いないことだと確定しているようですね。

4.「温暖化」の影響は?

気候が大幅に変化するのですから、やはり「農業」への影響を誰もが考えることと思います。

農林省では、下記のようなレポートを出していました。

「農林水産省 地球温暖化が農林水産業に与える影響と対策」より

「 2060 年代に現在よりも全国平均で約 3℃気温が上昇するシナリオでは」

「水稲収量は、北海道では増加し、東北以南では減少する」

「リンゴの栽培適地は、徐々に北上し、北海道はほぼ全域が適地になる一方、関東以南はほぼ範囲外となる」

「ウンシュウミカンの栽培適地は、現在の西南暖地沿岸域から南東北の沿岸部まで拡大する」


https://www.affrc.maff.go.jp/docs/report/pdf/no23.pdf
出典:農林水産省 地球温暖化が農林水産業に与える影響と対策 より(8月24日利用)

上記のレポートを読んでも、今後の農業への影響が大きいのは分かりますね。

今後は、農産物の産地の大規模な転換が進むかもしれませんね。

そして「海面上昇」です。調べてみると、1901~2010年の約100年の間に19cm海面が上昇したとありました。

海面上昇が1㍍になると、東京圏では海面より低い「ゼロメートル地帯」が約3倍に広がり、影響を受ける住民は157万人と2倍に増えるとの試算があるそうです。

その他にも、温暖化によって「感染症」が増えることが予想されます。

下記の引用をご覧ください。

「環境省 地球温暖化と感染症」より

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/pamph_infection/full.pdf
出典:環境省 地球温暖化と感染症 より(8月25日利用)

上記の引用の通り、温暖化によって感染症(日本脳炎、マラリア、デング熱等)のリスクが上昇することが示唆されており、多くの感染症が増えることが予想されているそうです。

このように見ていくと、国際社会で「CO2削減」を躍起になって進めている理由がよくわかります。

5.「暑い夏」は、つらい夏

しかし、コロちゃんは、今の夏の暑さには閉口していますが、「地球温暖化」について、さほど関心は持っていませんでした。

それは、この問題のタイムスパンの長さです。この問題が引き起こす多くの不可逆性の結論は、眼に見えるように表面化するのは、数十年から100年以上の時がかかることもあるでしょう。

さすがに、それだけの未来に責任を持つのは「為政者」にお任せするしかないと思っていたのです。

この「地球温暖化」の問題は、コロちゃんのような「一庶民」が、深刻になって考えるような問題ではないように思っていたのです。

しかし、毎年の夏が最近のような「猛暑」が、今後も続くようになると、生きるためには「クーラー」が絶対の必需品となってきます。

また、最近では夏の「電気料金」も、暴騰する傾向にあります。

貧しい方たちにとっては、「暑い夏」は「つらい夏」になってしまっているのです。貧しさは、当事者から「選択権」を奪います。

コロちゃんは、「暑い夏」に貧富によって「つらい夏」を強いられる方が出るのは見たくはないです。

この「暑い夏」は、今年限りの一過性ではなく、毎年続くことがすでに分かっています。

「為政者」の方には、この「暑い夏」が多くの方にとって「つらい夏」にならないような対策を行なって欲しいと、コロちゃんは心から思います。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

SabrinaSchleiferによるPixabayからの画像
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