【社会考】あなたは会社を休んでいますか?

社会

おはようございます。昨日のコロちゃんは、夕方からの雷雨にビックリしましたよ。
ザー///o(゚o゚;)o///雨☆ピカッ!!

コロちゃんが、夕方のワンコの散歩に行こうと思ったら外はザーザーと雨が降っていました。さらに遠くでは雷の音が轟くように聞こえてきました。

凄まじい雷雨ですね。コロちゃんはワンコを「ペットカート」に乗せて、近くの道路の高架下で💦を済ませてから、近くの「側溝の水位」を確認しましたよ。

つい先日には「側溝」の水があふれる事態が発生しています。また「側溝」の水が溢れたら困りますからね。

しかし、覗いた「側溝の水位」はほとんど上昇していませんでしたから、一安心しましたよ。

その雷雨はしばらく続きました。夜になると「長男・次男」から「洪水警報は出ていないの?」とのメールがありました。心配してくれたのですね。

どうやら、この「雷雨」は「埼玉県」の広い範囲で進行したようで、「大雨警報」と「洪水警報」があちこちの自治体で出されていましたね。

コロちゃんもアイパッドの「防災アプリ」を開いて、雨雲レーダーを見てみましたが、どうやら「雷雨の中心」は、コロちゃんちの地域よりは大分南側を通過したようでした。

それでコロちゃんち近辺は、さほど「雷雨の影響」は無かったようでしたよ。

しかし、今年の夏は「雷雨」が多いですね。これも「気象温暖化」の影響なのでしょうか。これからも水害などが起こらないで欲しいとコロちゃんは思いましたよ。

今日は「あなたは会社を休んでいますか?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「あなたは会社を休んでいますか?と、有給休暇取得率は上昇しているよ」

☆「総実労働時間は減っているけどと、世帯所得は増えているのかな?」

☆「会社は儲かっていますか?と、コロちゃんの時代は滅私奉公だよ」

☆「コロちゃんの心の在り方は会社には無かった」

1.「あなたは会社を休んでいますか?」

いきなり「あなたは会社を休んでいますか?」などと聞かれると、「私は病気じゃないですよ」と言われかねませんね。

そのような「病気休暇」ではなく、コロちゃんは新聞で世界と日本の「有給休暇取得数と祝祭日の日数」を見てこの題材を書こうと思い立ったのです。

コロちゃんは、普段から「日本人は働き過ぎだ」と考えていたのですよ。

報道によると、世界の6ヶ国の「祝祭日と有給休暇日数」は以下の通りでした。

◎「世界6ヶ国:休暇日数」

➀「フランス:祝祭日11日+有給休暇29日=40日」

➁「ドイツ:祝祭日9日+有給休暇27日=36日」

➂「日本:祝祭日21日+有給休暇12日=33日」

➃「英国:祝祭日8日+有給休暇25日=33日」

⑤「シンガポール:祝祭日12日+有給休暇19日」

⑥「米国:祝祭日11日+有給休暇11日=22日」

ふむふむ、1年間に「休暇日数」が19~40日もあるのですね。「①フランス:40日」や「②ドイツ:36日」は、夏のバカンスでまとめて休むんでしょうね。うらやましい限りですね。
_φ(゚ー゚*)フムフム

上記の「世界6ヶ国の休暇日数」を比較しやすいように、一部を取り出して比べてみましょう。

➀「日本も休暇日数は多いように見えるよ」

この上記の「世界6ヶ国休暇日数」の最後の「休暇合計数」だけを、下に並べてみますね。

◎「休暇日数合計」

❶「フランス:40日」
❷「ドイツ :36日」
❸「日本  :33日」
➍「英国  :33日」
❺「シンガポール:19日」
❻「アメリカ:22日」

うーむ、これを見ると「❸日本:33日」ですから、「❶フランス:40日」や「❷ドイツ:36日」「➍英国:33日」と比べても決して負けてはいないように見えますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

だけど、もう少し深く見て見ましょう。

➁「なんだ国民の祝日が多いだけじゃないの」

上記で、「世界6ヶ国の休暇日数」では、「日本:33日」がヨーロッパ諸国と比べても遜色ない日数のように見えますが、「国民の祝祭日の日数」を見て見ましょう。

◎「祝祭日の日数」

❶「フランス:11日」
❷「ドイツ   :9日」
❸「日本  :21日」
➍「英国   :8日」
❺「シンガポール:12日」
❻「アメリカ:11日」

あらら、「日本」って世界的には「祝祭日の多い国」だったのね。コロちゃんは知らなかったなー。
( ;゜д゜)アラララ

だけど、「日本」が「フランス・ドイツ・英国」と「休暇日数合計」があまり変わらないで、「日本」の「祝祭日が多い」っていうことは・・・?
(*´・д・)はて?

➂「日本は有給休暇取得数が少ない」

上記で「日本の祝祭日が多い」のに、「祝祭日が少ないフランス・ドイツ・英国」と「休暇日数」が変わらないと言う「謎」は簡単に解けました。

日本は「有給休暇取得数」が少ないのです。下記に書き出しますね。

◎「有給休暇取得数」

❶「フランス:29日」
❷「ドイツ :27日」
❸「日本  :12日」
➍「英国  :25日」
❺「シンガポール:19日」
❻「アメリカ:11日」

うーむ、「有給休暇取得率数」で、「日本(12日)」は、「フランス(29日)・ドイツ(27日)・英国(25日)」の半分以下となっていますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

これじゃあ、いくら「国民の祝日」が多くとも、ヨーロッパの国の休暇日数には追い付きませんね。

コロちゃんは、「日本人はもっと休んだ方が良い」と思いますよ。

➃「日本は有給休暇未消化日数が多い」

最後に、もう一つ「有給休暇未消化日数」も見ておきましょう。

◎「有給休暇未消化日数」

❶「フランス:2日」
❷「ドイツ :2日」
❸「日本  :7日」
➍「英国  :2日」
❺「シンガポール:1日」
❻「米国  :1日」

これを見ると「有給休暇未消化日数」が一番多いのは「日本(7日)」です。

上記で「日本は有給休暇の取得数」が少ない事を見ましたが、その結果として「有給休暇未消化数」が一番多い(7日)のは、当然の結果かも知れませんね。

どうやら「日本」は、世界でも「有給休暇が取りにくく休みにくい国」らしいですね。

2.「有給休暇取得率は上昇しているよ」

上記では「日本」は、世界でも「会社員が休まない国」であることを見てきましたが、次に「有給休暇取得率の推移」を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 有給休暇所得率の推移」より

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/23/dl/gaikyou.pdf
出典:厚生労働省 令和5年就労条件総合調査の概況より(8月21日利用)

上記のグラフは「厚生労働省」が発表した昭和59年(1984年)~令和5年(2023年)の「有給休暇取得率の推移」です。

コロちゃんは、このグラフを見て「なんで西暦で書かないんだよ!」と、ムカッとしましたよ。だって今どきの「経済データ」のほとんどは「西暦記載」なのですよ。
ヽ(`Д´💢)ノ ムカー

それにコロちゃんは、このような「経済データグラフ」を見て、「バブル崩壊(1991年)やリーマン危機(2008年)」などの経済危機との関連を考察するのが好きなのですよ。

それが「和暦」ではやりにくくって仕方がないですよ。

➀「最初の谷はバブルの宴(1987~1989年)だよ」

上記の「有給休暇取得率」の推移のグラフを見ると、最初の谷は「昭和62年(1987年:50.3%)」~「平成元年(1989年:50.0%)」の「バブル期(1987~1990年)」にあります。

「バブルの宴」に世の中が躍っていた時期に「有給休暇で休む間もなく」働いていたのでしょうね。

それが「平成4年(1992年:56.1%)」~「平成5年(1993年:56.1%)」にかけて一つ目の山を駆け上っています。

「バブル崩壊(1991年)」後に、仕事が減って「有給休暇」を取りやすくなったと思われます。

➁「ボトムは2005~2015年の10年間も続いたよ」

その後は「平成17年(2005年:46.6%)」の大底に向かって「有給休暇取得率」は低下し続けます。グラフの最低値がこの年「平成17年(2005年:46.6%)」でした。

この「平成17年(2005年:46.6%)」は、小泉内閣の末期ですね(小泉総理退任は2006年)。

バブルの置き土産の「不良債権の処理」に、ようやくめどを付けた時期になります。「不良債権の処理」が全て終わったのは、この後の「2010年代初め頃」と言われていますね。

上記グラフの「有給休暇取得率」は、ボトムの「平成17年(2005年:46.6%)」~「平成27年(2015年:47.6%」の10年間も低迷し続けます。

➂「2015年が転換点だったよ」

2005~2015年は、ちょうど「失われた20年」の後半の10年間だった時期ですね。ここが転換点だったようですね。

その後の「有給休暇取得率」は、それまでとは一転して「令和5年(2023年:62.1%)」まで、過去の最高値を超えて駆け上っています。

コロちゃんはこのグラフの動きを見て、ボトムをうろうろした「2005年~2015年」の10年間を境に、社会の「有給休暇取得」についての意識が大きく変わったと思いましたね。

過去の1970~1980年代には、「男性が働いて稼ぎ女性は専業主婦で家庭を守るモデル」が健在でした。

それが「有給休暇取得率」のボトムの期間の「2005年~2015年」の10年間に、いくら「有給休暇を取らずに働いても給料は上がらない現実」が世の中に広く浸透したのではないでしょうか。

それで、かつての「男性は馬車馬のごとく働いて稼ぎ家庭を守るモデル」が失われた結果、「有給休暇取得」は権利だとの意識が高まったと言うのがコロちゃんの見方ですよ。

しかし、それでも上記グラフの最終年の「令和5年(2023年)の有給休暇取得率は62.1%」でしかありません。

冒頭で取り上げた「フランス・ドイツ・英国」は軒並み90%台ですから、まだまだ「日本」の有給休暇取得率は低いと言わざるを得ませんね。

3.「総実労働時間は減っているけど・・・」

上記で「なかなか休まない日本人」が、最近は「有給休暇」をだんだんと取るようになってきたことを見てきました。

そこで、1年間を通した「総実労働時間」を見て見ましょう。「有給休暇」をキチンと取るようになってくれば「総労働時間」が減少してもおかしくはないでしょう。

➀「総労働時間の減少は週48時間⇒週40時間労働に変更されたから」

下記のグラフをご覧下さい。内容は下に書き出します。

「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 平均年間総実労働時間」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0501_02.html
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 早わかりグラフで見る長期労働統計より(8月21日利用)

上記のグラフは「独立行政法人:労働政策研究・研修機構」が発表している1947~2022年の「平均年間総実労働時間」の推移です。

「平均年間総実労働時間」のピークは、「1960年の2432時間」です。さすが「高度成長期の産業戦士」ですね、「休日出勤・残業」などで働きづめだったのでしょう。

ボトムは「2020年の1621時間」ですから、800時間も減少していますね。

しかし、上記のグラフで1990年以降に「総労働時間」が急減しているのは、1993年に「労働基準法」が改正されて、それまでの「週48時間労働」が「週40時間労働」に変更されたことによります。

この「労働基準法変更」の理由については、1980年代に絶好調の「日本経済」にアメリカからの強い圧力があったためだと言われていますね。

このグラフの1990年代を見ると、確かに「実総労働時間」は減少しています。しかし、これは「労働基準法の改正」によるものですね。

そして、その1990年代以降も上記グラフは「労働時間の減少」が続いているように見えますが、これは「見かけの減少」で実態は違っています。

それの「見かけの減少の実態」を次に見てみましょう。

➁「労働時間の減少はパートの増加によるものだよ」

一見1990年代後半からも「総労働時間」が減少しているようにみえますが、これは企業が退職した「正規雇用」の後補充を「パート・非正規雇用者」に置き換えたことが影響しています。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 就業形態別年間総実労働時間及びパートタイム労働者比率の推移」より

https://jsite.mhlw.go.jp/kochi-roudoukyoku/library/kochi-roudoukyoku/topics/topics222.pdf
出典:厚生労働省 総実労度時間の推移より(8月21日利用)

上記のグラフは「厚生労働省」が発表している平成6年(1994年)~平成21年(2009年)の「一般労働者とパートタイム労働者」の「総実労働時間」の推移です。

この「1994年~2009年」という時代は、北海道拓殖銀行が破綻(1997年)したり、山一證券が破綻(1997年)したなどの金融危機が「日本経済」を襲った時代になります。

上段の「青色線グラフ」が「一般労働者の総実労働時間」ですが、1990時間~2033時間の間を推移していてほとんど減少していません。

1990年代以降の「一般労働者の労働時間」は、ほとんど減少していないのです。

それが前項のグラフで減少しているように見えた理由は、「パートタイム労働者比率」が、平成6年(1994年)の11.5%~平成21年(2009年)の23.3%に増えたことによる影響です。

コロちゃんは、上記の1990年代以降の「平均年間総実労働時間」の減少は「パートタイム労働者の増加」でほとんど説明が出来ると考えていますよ。

4.「世帯所得は増えているのかな?」

上記で「日本の会社員」は、「有給休暇」の権利意識は高まりつつも、まだ6割程度の取得率で働いていることが分かりました。

そして「総労働時間」は、正社員はほとんど横ばいとなっているようです。そこでこの方たちの「世帯所得」は増えているのかを見て見ましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 世帯所得の推移」より

https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/19/backdata/01-01-08-01.html
出典:厚生労働省 令和2年版 厚生労働白書より(8月22日利用)

上記のグラフは「厚生労働省」が発表した1991~2018年の「世帯所得の推移」です。

このグラフの最初の1991年は「バブル崩壊の年」ですね。ここから「失われた30年」がはじまっています。

グラフの一番上の「黄土色ライン」が「雇用者世帯平均所得金額」の推移です。これを見ると「世帯所得のピーク」は、「1997年の726.2万円」です。

グラフの最終年の2018年の「世帯所得は633.3万円」まで減少しています。

「日本の世帯所得」は、「1997~2018年の21年間」に「92.9万円」も減少しているのです。

上記で1990年代以降の「一般労働者の労働時間」は、ほとんど減少していない事を見てきました。それと同じ時代に「世帯所得は90万円以上」も減少しています。

コロちゃんは、「働き甲斐がない世の中だ」と思いましたよ。

そして「有給休暇を取らず働いている割には報われない社会」だとも、コロちゃんは考えましたよ。

5.「会社は儲かっていますか?」

もう一つだけ最後に見ておきましょう。

「労働分配率」というデータがあります。「労働分配率」とは「企業内での雇用者の取り分:お給料」です。

「労働分配率」が高ければ会社の取り分は減りますし、「労働分配率」が低ければ、雇用者の取り分が減ります。

この「労働分配率」は、高くとも低くとダメと言われています。

「労働分配率が高い場合」は、雇用者の人件費が高すぎるわけですから、企業の儲けが少なくなってしまい、適切な投資ができなくなってしまいます。

逆に「労働分配率が低い場合」は、雇用者の人件費が低すぎるわけですから、雇用者の士気が低くなったり、人手が集まりにくくなるなど、生産が低下したりします。

それでは、この「労働分配率」を見て見ましょう。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 日本の企業規模別の労働分配率」より

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai3/shiryou1.pdf
出典:内閣官房 新しい資本主義実現本部事務局 賃金・人的資本に関するデータ集より(8月22日利用)

上記のグラフは、「企業規模別の労働分配率」の2000~2019年の推移です。

このグラフは「大企業(青線)、中堅企業(緑線)・中小企業(赤線)、小企業(橙線)」の4つを記載していますが、コロちゃんが注目するのは「大企業(青線)」です。

「大企業(青線)」の労働分配率が一番高かったのは2009年(64.8%)で、グラフの最終年の2019年(54.9%)では、9.9%も低下(企業の儲けが増える)しています。

コロちゃんは、直近の「労働分配率」を探してみましたが、2022年度の日本の労働分配率は、全産業ベースで69.0%でした。

また企業規模別で見た「労働分配率」は以下の通りでした。

◎「企業規模別労働分配率:2022年」

➀「大企業 :38.1%」
➁「中小企業:70.7%」

上記のように「大企業」は儲かっているのにもかかわらず、「労働分配率は低い(38.1%)」のです。「中小企業」が一生懸命に雇用者に報いている(70.7%)のと好対照ですね。

コロちゃんは、この数字を見て「中小企業は健気だ」と思いましたよ。

上記しましたように「有給休暇を取らずに働く雇用者」と、「給料が上がらない世帯」、更に「儲かっているのに給料に配分しない企業」の姿を見ると、みんな間違っているとコロちゃんは思うのですよ。

冷静にデータを見る限りコロちゃんは「有給休暇は全部消化して休んだ方が良いよ」と思いましたよ。

6.「コロちゃんの時代は滅私奉公だよ」

コロちゃんが、30代半ばに転職した時点は1980年代の後半です。まだ年号は「昭和」でしたよ。

当時の労働環境は、もちろん週48時間労働の時代で、残業規制はあっても実際はまるでフリーでしたね。長時間労働は当たり前で、雇用者もその残業手当が無ければ生活が成り立たない状況でした。

「昭和の労働環境」の下では、残業は当たり前で、有給休暇もありはしましたが実際にはほとんど消化されていませんでした。

いわゆる「盆も正月もない」ような働きで生活費を得て、家庭は専業主婦の妻が守るのが「昭和モデル」でしたね。

コロちゃんも、まったく疑問も持たずに仕事に全力を注ぎましたよ。ちょうど転職した時期が「バブル経済(1987~1990)」に差し掛かった時期でした。

残業して働けば働くほど、営業成績は上がり給与は増えていったのです。

コロちゃんの会社は、有給休暇未消化分を1日5000円で買い取る制度がありました。

「有給休暇」の時効は2年間と定められています(※)。まる2年間が過ぎると「有給休暇」は「時効」となり消滅するのです。

その「時効分の有給休暇」は、会社が買い取ることが認められているのです。

(※有給休暇の買い取りは原則禁止、例外として時効分の買い取りが認められている)

だから1980~1990年代の青年コロちゃんは、「有給休暇」はほとんど取らずに、2年後に買い取りという形でちょっとしたボーナスのように受け取っていましたよ。

しかし、これはあくまでも「昭和モデル」の「滅私奉公で働く雇用者+家庭を守る専業主婦」という形態です。

その時代には、「所得」も「妻+2人の子ども」の生活が保てる金額が得られていました。

会社も現在とは違い「高い労働分配率で高い賃金」が支給されていました。

今の様な「低い労働分配率で低い賃金」では、「滅私奉公で働く雇用者」は誰もいないと思われますよ。

すでに「時代は変わっている」のですから、雇用者は遠慮なく「有給休暇は全部取得し消化」することで生活を充実させるべきだとコロちゃんは思っていますよ。

そして「経営者」の方たちには、「低い所得」で「昭和時代の滅私奉公の雇用者」を求めるのは無理があると自覚してほしいと思っていますよ。

7.「コロちゃんの心の在り方は会社には無かった」

コロちゃんは、お仕事に従事するのは「生活費を得るため」と割り切って考えていました。だから、ある程度の収入が得られるならば、どんなお仕事でも良かったのですよ。

この意識をハッキリと認識していると、会社での人間関係や仕事での人とのお付き合いも、「本来の自分ではない」となります。

コロちゃんは、家に帰って「趣味の読書」をしている時が、本来の自分だと思っていましたね。

だから「会社での労働の時間」は、「お金を得るための演技の時間」のように感じていました。そう受け止めていると、会社での仕事上のトラブルがあってもコロちゃんは傷つかないのですよ。

上司に怒られて「頭を下げて謝るのもお金のため」です。営業相手とのトラブルがあって「頭を下げて謝るのもお金のため」です。

いくら謝っても、頭を下げても、土下座しても、目的が「生活費を得るため」なのですから、コロちゃんのプライドは全く傷つきません。

だから、何をしても恥ずかしいとは考えませんでしたよ。まあ、実際には「土下座」はしたことは有りませんでしたけどね。

(同僚が土下座をして謝った話を聞いたことはありました。その同僚はその後退職しています)

本来の「コロちゃんの心」は、会社での労働時間の中にはなかったのです。

しかし面白いものですね、この「仕事時間は本来の自分ではない」という心で仕事をしていますと、「どんなうるさい営業相手でもうまく処理する」と、会社からは評価が上がったのです。

コロちゃんは、同僚などがトラブル対応時に「素の自分」となって、怒りで会社を辞めていった人も大勢見てきました。

しかし、コロちゃんは仕事時間は「本来の自分ではない」のですから「怒り」などはあるはずもなかったのですよ。

その結果、コロちゃんはこの会社に30代半ばから60歳になるまで28年間お勤めしましたが、その期間はずっと「営業成績」は上位をキープしていましたね。

そのおかげで、毎月の高いお給料がいただけて、今ではその反映である「厚生年金」によって老後の年金生活を過ごしているのですから、何ともわからないものですね。

これがコロちゃんの「心の在り方(労働意識)」でしたよ。

今日は「あなたは休んでいますか?」という問いから、日本の有給休暇を巡るあれこれと、労働時間や企業の労働分配率などを考えてみました。

最後にコロちゃんの有給取得についてと、心の在り方の労働意識に触れて見ました。まあちょっとコロちゃんが言いたいことをそのまま書いてみたとお考え下さい。

これらの中に、皆さんが初めて聞いたと言う内容が一つでもあれば嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Erez KrukowerによるPixabayからの画像

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