おはようございます。昨日にコロちゃんは、4日間かけて1冊の本を読み終わりました。書名は「紅い皇帝 習近平(マイケル・シェリダン著)」です。
内容は「中国の国家主席」である「習近平氏」の、生まれてから現在までの来歴ですが、かなり批判的な厳しい視線で書かれたものです。
著者は「ジャーナリスト」ですが、中国と極東問題の専門家ですね。「中国共産党の赤い貴族の人脈」もかなり詳細に書いてあり、リアリティのある本でしたよ。
ただコロちゃんには、ちょっと「書評」は書きにくいと思いましたね。それは「確認できないスキャンダル」が沢山書いてあるのです。
「中国共産党の高級幹部たち」の「蓄財や腐敗・粛清」の詳細が記載されているのです。
いかにもありそうな「スキャンダル話」なのですが、その内容と書き方はまるで「週刊誌」のように感じましたよ。
ただ、それらの幹部の「失脚は事実」なのですが、「醜聞」だけに「確認」のしようがないですよね。コロちゃんは「いかにも事実みたいだけど、よくわからない」と思いましたよ。
それ以外にも「中国共産党内部の昇進の仕組み」など、興味深いことも多々ありましたけれど、なにしろ「竹のカーテンの内部事情」ですので、真実はよくわかりませんでしたね。
ただ「中国事情」を多面的に知るためには、なかなか興味深いと思って読み終えましたよ。中国を知りたいと思われる方は、是非お読みになると良いですよ。下記のフォトの本でしたよ。
ちょっと興味深い本を1冊読み終わって「満足したコロちゃん」が、今日は「あなたの給料は目減りしていませんか?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」

コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「給料目減りが3年で4%超だって?と、給料目減りが3年で4%超だって?」
☆「リーマンショックよりも今が大きな危機だよと、物価上昇は止まるのか?」
☆「コロちゃんと温泉旅行」

1.「給料目減りが3年で4%超だって?」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「給料目減り、3年で4%超/インフレ下、金融危機に迫る下げ幅」との見出しが目に入りました。
コロちゃんは、「給料目減り」とか「年金目減り」とかにはピピっと反応してしまいますから、この記事を真剣に読んでみましたよ。
そうしましたら、「2022年度以降のインフレ局面で日本の実質賃金の累計の落ち込みがリーマン・ショックの時に近い下げ幅となっている」と言うのですよ。
「実質賃金の落ち込みが酷い」とすると「年金も同じ」ですよね。コロちゃんにとっても「他人事」じゃないですよ。
記事では、まず「消費者物価指数」と「実質賃金の推移」のデータを紹介しています。
この「実質賃金」の計算に使われるのは、「持ち家の家賃換算分を除いた消費者物価指数」なのですよね。
これは、普段「物価上昇率」で使われている「生鮮食品を除く総合の物価上昇率」よりも高く出るのですよ。
下記に「持ち家の家賃換算分を除いた指数」と「生鮮食品を除いた指数」を続けて書き出しますね。
◎「持ち家の家賃換算分を除いた消費者物価指数」
(実質賃金の算定に使われる数値)
①「2022年:3.8%」
②「2023年:3.5%」
➂「2024年:3.5%」
◎「普段使われる生鮮食品を除いた総合の物価上昇率」
❶「2022年:2.3%」
❷「2023年:3.1%」
❸「2024年:2.5%」
うーむ、上記を見ると「実質賃金の算定」に使われる「物価上昇率」は、➀~③全部が「3%台半ば以上」と高いですよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム
それと比べて「普段使われる物価上昇率(生鮮食品を除く)」は、❶~❸全部が上記の「実質賃金算定に使わる➀~③」よりも低く出ていますよ。
その上で「記事」では、「厚生労働省の毎月勤労統計」の「実質賃金の推移」を下記のように書いているのです。
「毎月勤労統計で、実質賃金の推移を21年度をベースラインとしてたどると、24年度までに4.4%減った」
「25年度も7月までに4.4%減った」
うーん、これが「記事」の見出しの「給料目減り、3年で4%超」の中身ですね。
(´ヘ`;)ウーン
簡単に言えば「物価の上昇(帰属家賃を除く)が大きすぎる」から、多少「賃金が上がって」も追いつかずに「給料の目減り」が止まらないと言うわけですね。
コロちゃんが、驚いたこの「記事」の記載は、もう1つ「今後の推移」があるのです。下記でしたよ。
「政府は・・・実質賃金を1%押し上げる目標を掲げた。仮にこのペースが実現しても、21年度の水準にまで回復するのに5年程度はかかる」
「この間の落ち込みを取り戻すにはさらに5年程度を要する」
あらら、そうなのー?
(゚Д゚)アララ!
この記事を読むと、「実質賃金1%」が実現しても「物価上昇が始まる前の2021年度の水準」に戻るのは5年後というと2030年ですよ。
それに「この間の落ち込みを取り戻す」のは、さらに「5年後の2035年」になっちゃいますよ。と言うことは、「消費が回復する」のは早くても「10年後の2035年」になりますよ。
それまでは「現在の物価上昇」が続くの? たまらんなー。
(・_・。)) コマッタナァ
そもそも、この「実質賃金1%増」って実現出来るんでしょうか?
ʅ(。◔‸◔。)ʃ…ハテ?
「石破総理」は、今年の5月に「新しい資本主義実現本部」の記者会見で、以下の様におっしゃられていました。
「2029年度までの5年間で、日本経済全体で持続的、安定的な物価上昇の下、実質賃金で1パーセント程度の上昇を賃上げの新たな水準であるとの社会通念の規範として我が国に定着させてまいります」by石破総理
この「実質賃1%増」は、先日の「自民党総裁選挙」でも「林芳正氏」の公約となっていましたね。
(小泉氏の公約は「30年度までに100万円増やす」)
「林氏」は「石破路線を継承」とおっしゃっていましたから、この「実質賃金1%増」も踏襲するようですよ。
だけどコロちゃんは、この記事を読んで「目減りした給料の回復に5年ほどかかる」んでは、「消費の回復は早くても5年後」になるから、それまでは「物価上昇が続く」と思いましたよ。
そして、そもそも「実質賃金1%増の実現は可能なのか?」と疑問を持ちましたよ。
そこで、次に今後のことをちょっと予測しながら、いろいろ考察してみますね。
なお、この「日経新聞」の「給料目減り、3年で4%超/インフレ下、金融危機に迫る下げ幅」の見出しの記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。


2.「誰もインフレを知らないよ」
今回の「物価上昇」は「2022年」から始まっています。それまでは、ほぼ30年の間「デフレ」で物価が上がらない時代が続いていました。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。
https://www.sangiin.go.jp/japanese/annai/chousa/keizai_prism/backnumber/h30pdf/201816902.pdf
参照: 参議院 消費者物価指数半世紀の推移とその課題より:9月24日利用
上記のグラフは、「参議院」が発表した「消費者物価指数 半世紀の推移」です。
左側で大きく飛び出ている山は、「1974年の23.2%増」です。今から50年ほど前ですよね。
その後は右下下がりになり、「1991年の3.3%増」以降は「2%以下」の「デフレ経済」に突入してしまいました。
ここでコロちゃんが言いたいのは、「普通世の中のニュースに興味を持つのは早くても18歳以上」になってからでしょう。
そうすると「1974年の23%以上の物価高」を経験しているのは、コロちゃんのような「70代以上の方たち」ですよ。
そして「1991年の3%以上の物価高」を経験しているのは「50代以上の方たち」ですよ。
要するに、現在の「社会の中堅」の「30代・40代の方々」は、誰も「物価高を経験したことがない」のですよ。もちろん、それ以下の若者たちも初体験ですよね。
これって「物価高が社会に与える影響」が分からないってことに繋がりませんか?
皆さん、いずれ元の「物価が上がらない社会に戻る」って考えていませんか?
「物価高」は、生活が苦しくなるだけではなく「将来への不安」が限りなく膨らんでいくのですよ。そして、今回の「物価高」はもうずっと続くかもしれないのですよ。
「物価の神様」と言われた「渡辺努前東大教授」は、「物価の上がらなかった社会に戻る」と言う考え方を「ノスタルジーだ(郷愁)」と批判的に書いていましたよ。
つまり「渡辺努前東大教授」は、「物価がずっと2%上がり続ける社会」を目指しているのですよ。
今後の「日本の物価」がどのように推移するのかコロちゃんにはわかりませんよ。
だけど「物価がずっと上がり続ける社会」を目指している「経済学者」もいらっしゃいますし、おそらく「日本銀行」もそうだと思われますよ。
コロちゃんは、うち続く「物価高」は生活を圧迫するだけではなく「将来への不安」が増えることによりが「社会が不安定化」するではないかと懸念していますよ。

3.「リーマンショックよりも今が大きな危機だよ」
冒頭の記事では、「給料の目減りが金融危機に迫る下げ幅」と見出しで書いていましたが、この「金融危機(リーマンショック)」を憶えていますか?
「リーマン・ショック」とは、「2008年にアメリカのリーマンブラザーズの破綻」から起きた「世界的金融危機」でしたよね。今から17年前のことでしたよ。
「日本経済」は、この「リーマン・ショック」で「2008年度の経済成長率はマイナス3.7%」と「戦後最大の落ち込み」を記録しています。
急激な「製造業の輸出の落ち込み」により、「非正規雇用の派遣切り」が行なわれ、2008年12月の「年越し派遣村」のことは覚えていらっしゃる方も多いかと思われます。
コロちゃんがポチポチ調べてみると「実質賃金の低下幅」は以下でしたよ。
◎「リーマンショック時の実質賃金」
(事業所規模5人以上)
①「2008年:-1.8%」(リーマン危機発生)
➁「2009年:-2.5%」
③「2010年: 1.5%」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/22/22r/mk22r.html
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 平成22年分結果確報より:9月24日利用)
ふーむ、「リーマンショック」の時には、「➀➁を合計するとー4.3%」も「実質賃金」が下がったのですね。
( ̄へ ̄|||) フーム
だけど、その後の「③2010年には1.5%増」と回復しています。2年間で危機を乗り越えているのです。
ここで、ちょっと「冒頭の記事」の検証をしてみましょう。
冒頭の記事では「実質賃金の推移を21年度をベースラインとしてたどると、24年度までに4.4%減った」となっていました。
これが「記事」の見出しの「給料目減り、3年で4%超」の中身だったのですが、1年ごとの「実質賃金の数値」を見ると、以下でしたよ。
◎「近年の実質賃金の推移」
(事業所規模5人以上)
❶「2021年: 0.6%」
❷「2022年:ー1.0%」
❸「2023年:-2.5%」
❹「2024年:-0.3%」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2507p/dl/pdf2507p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年7月分結果速報より:9月24日利用)
ふむふむ、確かに上記の「❶+0.6%」をベースライン(基準年)としたら、その翌年の❷~❹を全部合計すると、「ー4.4%」になりますよね。
(σロ-ロ)✧ふむふむ
これって、上記の「リーマンショック時の➀➁合計のー4.3%」並みの低下ですよ。しかも、「リーマン時」と違い、今回はまだまだ「物価上昇」が続きそうですね。
なお、念のために「リーマンショック時」の「物価上昇率」を見ておきましょう。以下でしたよ。
◎「リーマンショック当時の物価上昇率」
①「2008年: 1.4%」
➁「2009年:ー1.4%」
➂「2010年:-0.7%」
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je12/h10_data05.html
(出典:内閣府 平成24年度 年次経済税制計画より:9月24日利用)
あー、そっか「デフレの真っ最中」だったから、この時には「物価上昇率」はマイナスだったんですね。
( ̄Д ̄*)アー
それじゃあこの時の「実質賃金の低下」は、「物価の上昇」ではなく「大幅な賃金の低下」で起きていたという事ですよね。
このように見ていくと、今回の「実質賃金低下」は、2008年の「リーマンショック時の実質賃金低下」よりも、はるかに「乗り越えることが難しい危機だ」とコロちゃんは思いましたよ。

4.「物価上昇は止まるのか?」
ここでコロちゃんの考え方を、ちょっと書きますね。
「実質賃金」を上げるには、「賃金を上げる」か「物価上昇率を下げる」かどちらかしかありません。
「日本銀行」は、7月の「物価の見通し」で、先行きは「2%を下回る」と予測していました。下記ですよね。
◎「2025~2027 年度の政策委員の(物価)大勢見通し」
①「2025年度 :+2.7%」
②「2026年度 :+1.8%」
③「2027年度 :+2.0%」
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2507b.pdf
(出典:日本銀行 経済・物価情勢の展望 2025年7月より:9月22日利用)
うーん、このシナリオ通りに進めばよいのですが、肝心の「賃金上昇率」を見ておきましょう。
( ̄へ ̄|||) ウーン
最近のコロちゃんは、「2025年の賃上げ率」の「連合発表の5.25%」や「経団連発表の5.39%」を信頼していないのですよ。
これらは「大企業のみ」の「春闘賃上げ率」であって、全体の「賃上げ率」は、やっぱり「厚生労働省」の「毎月勤労統計」による「現金給与総額」を見るべきですよ。以下でしたよ。
◎「現金給与総額の上昇率」
(事業所規模5人以上)
➀「2022年:2.0%」
➁「2023年:1.2%」
③「2024年:2.8%」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2507p/dl/pdf2507p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年7月分結果速報より:9月24日利用)
おー、大分低いですよ。とても「5%賃上げ」どころじゃないですよ。
(o゚Д゚)オー
世の中の「現金給与総額の賃上げ率」は、たった「1.2%~2.8%」なのが現実ですよ。皆さん、これを見てどうお考えになりますか?
「経済の好循環」を目指して「実質賃金」を上げるには、「賃金を上げる」か「物価上昇率を下げる」かの「二者択一」なのですよね。
コロちゃんは、まず「日銀の政策委員の皆さん」の考えるように、来年には「物価上昇率が2%以下」になるようには思えませんよ。
そして、来年には「現金給与総額の上昇率」が、上記の「③2024年:2.8%」から「5%以上」に上がることも考えにくいでしょうね。
だからコロちゃんは、「物価上昇」と「賃金上昇」の綱引きは、今後しばらくの間続くと思っています。
しかし、最終的には残ったのは「インフレの物価上昇だけ」となる可能性が高いと思っていますよ。
だからコロちゃんは、思い切って「利上げ」をして「物価上昇を止めること」を目指した方が良いと考えていますよ。

5.「コロちゃんと温泉旅行」
今日は、「あなたの給料は目減りしていませんか?」をテーマに考察をしてみました。
だけど「給料を上げる」ってのは、なかなか難しいのですよね。
このような「賃上げ」は「労働組合」で取り組むべきことなのですが、現実にはその「労働組合」が無力なことがほとんどですよね。
コロちゃんも、「現役時代」にはちゃんと「会社」には「労働組合」がありましたよ。
「労使協調」の穏やかな組合でしたが、コロちゃんは「労組がないよりはマシ」と考えて、それなりに協力していましたよ。
その「労働組合」は、重要な年間行事として「年に1回の温泉旅行」を開催していました。コロちゃんが入社した1980年代には、組合員のほとんどが参加する行事でしたね。
主催は「労働組合」でしたが、会社の「営業所長」も参加する「和やかな宴会」を毎回開催していました。
コロちゃんは、普段「組合活動」は何もしていませんでしたから、最低限の協力として「毎年参加」していましたよ。
いつも「大型バス2台」で「関東近県の観光地を巡ってから温泉宿」に行き、夜はにぎやかな「大宴会」をいつも行なっていました。
「時代は昭和」ですから、このような「温泉旅行」では、毎年必ず「羽目を外す社員」が出たんですよね。
夜の「宴会」に来てきたコンパニオンを、そのまま「旅館外」の「スナックなど」に連れまわして飲み歩き、朝まで帰ってこないグループが何組か必ずいましたよ。
それも「数人のコンパニオン」を引き連れるとなると、朝になってからの「請求書」は数十万円となります。
この時代には、まだ「クレジットカード決済」は広がっていませんでした。すべて現金払いでしたが、普通の社員はそんな金額は普段から持ち歩いていません。
ですから、いつも「旅行」を主催した「労働組合が立て替え払い」をしていましたよ。
「労組の役員さん」は、毎年あることですから「数十万円~100万円」程度の現金はいつも準備していたようでしたよ。ですから「面倒見の良い組合」だったのですよ。
コロちゃんも、一度だけ「宴会後」に数人が集まってコンパニオンと飲んだことがありましたよ。
その時の理由はその「コンパニオン」の出身地が、コロちゃんと同じで言葉がなまっていて親近感を持ったからでしたよ。
いやいや、コロちゃんにはそんな「大きな金額の請求署」は来ませんでしたよ。ちゃんと、翌朝には支払ったことだけは強調しておきますね。
そのような「労働組合」が主催する「温泉旅行」でしたが、2010年代の「平成時代」になると「社員の参加者」は半分以下にまで減ってしまっていました。
「昭和の時代」には、ほとんどの「社員」が参加していたことを思うと、コロちゃんは「時代の変化」を感じましたよ。
今日の最後の「コロちゃん話」は、「給料の目減り」つながりで「コロちゃんの労働組合主催の温泉旅行」の話でしたよ。
少しでも「昭和時代の雰囲気」を味わっていただければ嬉しいですよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。

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