【社会考】孫の財布に請求書

社会

おはようございます。最近は、朝のワンコとの散歩もあったかくなってきて気持ちがいいですね。

つい先日に、国会で「2023年度予算案」可決されました。まあ、いつもの行事なんですが、これを朝に新聞で見ていて、ちょっと感じたことを、お話しようと思います。

あんまり、見たくない風景(増税)が来そうなのですけど、見ないわけにはいかないよなーと、コロちゃんは思ったんです。

1.2023年度予算案は、過去最大です

3月28日に国会で可決成立した、2023年度予算案は、過去最大の114兆円となりました。

以下のグラフをご覧ください。

「2023年度予算案」

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/seifuan2023/01.pdf
出典:財務省 財務省の政策 令和5年度予算政府案 令和5年度予算のポイント より(3月29日利用)

上記のグラフを見ていて、コロちゃんは思ったんですよね。

右の円グラフの「歳入総額」のエンジ色部分の「公債金」35.6兆円って、借金だよねって。

2.歳入の3割は「借金」

114.3兆円の歳入の内の、35.6兆円が国債費(借金)ですから、だいたい3割ですよね。

借金ということは、いずれ誰かが返すんですよね。これは、誰が返すんだろう?
σ( ̄^ ̄)はて?

今、借金をした国会議員の政治家の皆様が、お返しするわけはないですよね。

当然、次世代化、それ以降の子孫たちです。

「大変だなー、みんな頑張れよー」というだけでは、まずいんじゃあないですか?

3.「借金」は、積みあがっています

下記のグラフをご覧ください。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/seifuan2023/01.pdf
出典:財務省 財務省の政策 令和5年度予算政府案 令和5年度予算のポイント より(3月29日利用)

上記のグラフのピンクの棒が「特例公債」(赤字国債)という、お国の借金です。

その上のブルーの棒が「建設国債」ですが、これは道路や橋やダムなどを作るための借金ですね。

同じ借金なんですが、公共投資は、子孫も使うインフラだということで、別枠になっています。

下記のグラフをご覧ください。

https://www.mof.go.jp/zaisei/current-situation/situation-comparison.html
出典:財務省 日本の財政を考える 4 日本の借金の状況(2月19日利用)

借金は「国債」だけではありません。それ以外にも「政府短期証券」という借金もあります。これを合わせた借金は、2022年6月末で、1225兆円といわれています。

わが日本国には、「借金」が、すごくいっぱいあるんですよ。

G7では、ぶっちぎりのトップです。まったくうれしくないですね。

4.「借金」には、利子がつきます

1225兆円も「借金」していると、利子も膨大です。

冒頭の「2023年度予算案」の左側の青の円グラフだけを、下記にもう一度引用します。ご覧ください。

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/seifuan2023/01.pdf
出典:財務省 財務省の政策 令和5年度予算政府案 令和5年度予算のポイント より(4月3日利用)

上記のグラフの中に、「国債費」(借金返済)25.2兆円があります。

その内訳は「債務償還費」(借金元本返済)16.7兆円、「利払い費」(利子返済)8.4兆円となっています。

「歳出」114.3兆円の内、「借金返済額」が25.2兆円も占めるんですよ。総額の2割を超えています。この「借金返済額」は、今後はどう推移するのでしょうか。

5.利子は、今後増える可能性が高い

財務省は、2023年度予算案を基にして、向こう3年間の歳出状況を示す「後年度影響試算」をまとめています。

24~26年度に、名目3%の経済成長と、2%の消費者物価上昇という前提を置けば、10年物国債金利の想定は、23年度1.1%から、26年度に1.6%に上がると発表しています。

その場合は、国債の利払いや償還に充てる国債費は、4.5兆円増えるとされています。

日銀の、10年物国債の金利動向を見ていると、今後金利は上がる可能性が高いと思います。その場合は、ますます、国債費(借金返済額)は増えるだろうと思います。

これって、自転車操業っていうんじゃないでしょうか。だいぶ以前に「サラ金地獄」って言葉があったけど、これは大丈夫なんですかね。

6.社会保障も防衛費も必要なんだろうけど・・・

冒頭の「2023年度予算案」の左側の青の円グラフだけを、下記にまたまた引用します。ご覧ください

https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/seifuan2023/01.pdf
出典:財務省 財務省の政策 令和5年度予算政府案 令和5年度予算のポイント より(4月3日利用)

上記のグラフの、「歳出」のなかで、最大項目は「社会保障費」です。36.8兆円となっています。

社会保障費」とは、「医療」「年金」「福祉」「介護」「生活保護」などの公的サービスですね。

これは減らせないですよね。コロちゃんは、年金生活で、医療も介護もお世話になっています。

だけど、高齢化が進んでいるから、毎年この「社会保障費」って、増え続けているんですよね。

下記のグラフをご覧ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/12600000/000986415.pdf
出典:厚生労働省 令和4年度予算 国の一般歳出における社会保障関係費 より(3月29日利用)

上記のグラフを見てもわかる通りに、「社会保障費」は高齢化を反映して、右肩上がりに推移しています。

今後も上がり続けることでしょう。

また、米中の緊張が高まる中で、防衛費が過去最大の6.8兆円規模を計上し、ついにGDP比で1.2%弱に達しました。

防衛費1%枠が決められたのは、1976年三木政権時ですから、47年ぶりの変更になります。

よく「無駄をなくせばいいんだ」というお話を聞きますが、この二つだけを考えてみても、そう簡単に「無駄をなくす」ということができないことがわかりますね。

7.だからと言って、孫世代に請求書はひどい

予算は必要だけど、歳出は削減できない。その結果が、国債発行(借金)です。その借金が、延々と積みあがって、前述のとおり1225兆円を超えてきています。

それを、自分たちが返さずに、後の世代に回そうとは、酷いとコロちゃんは考えるのです。

8.やはり、いやだけど、増税しか打つ手がない・・・のかな?

どっかに「金のなる木」があればいいんですよ。

あるいは、穴を掘ったら「原油」がビュービュー湧き出したとか・・・。

そういうのがない以上、ホントすごく嫌なんですけど、「増税」しかないんじゃないんでしょうか。

みんなイヤだよなー。
みんな「反対」したいよなー。

コロちゃんも、ホントは、イヤだよなー。
コロちゃんも、ホントは、反対したいよなー。

だけど、孫の財布に手を突っ込んだり、孫の財布に請求書をいれとくのは・・・

もっと、イヤだよなー。
もっと、イヤだよねー。

コロちゃんの頭では、このような結論しか考えられませんでした。

9.見たくない事実は、見なきゃだめだと思う

ホントは、上記のような内容は、知りたくもないし、見たくもないんですよね。知らんぷりしていれば、いつの間にか時が過ぎて行くんですから。

だけど、この問題は、そうすると確実に、孫世代にツケが回るんですよね。

それは、コロちゃんはすごイヤなんです。

コロちゃんは、長いこと生きてきましたから、このような見たくないことを見てみぬふりをしたことは、過去にもいっぱいありました。

そういう時は、その後に、「やっぱり!」となることがほとんどでした。

だから、みんなから嫌がられても「見たくないことは、正面から見つめよう」と言いたいと思います。

それに、もっと頭の良い「政治家」さんや「官僚」さんなら、「魔法の杖」のような、優れた政策を考え出してくれるかもしれません。そうしたら、ぜひ教えてもらいたいとも、思っています。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

NoName_13によるPixabayからの画像
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