0.「今日の記事のポイント」

コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
①「税・社会保険料負担が働く単身者に集中しているって?」
②「働く単身者の負担率、日本は低負担グループの一員だよ」
③「問題点は賃金が下がったことじゃないの?」
④「社会の分断を煽ることはやめた方が良いよね」
⑤「コロちゃんと質屋通い」

1.「税・社会保険料負担が働く単身者に集中しているって?」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「単身者の負担率最高/「税・保険料33%、世界と逆行」との見出しが目に入りましたよ。
この記事は、「OECD」の調査で「働く単身の現役世代の税・社会保険料負担が2025年は33.1%と過去最高になった」と報じているのですよね。
コロちゃんは、もう「70代のおじいちゃん」ですが「年金生活の働いていない単身高齢者」ですから、この記事の「働く単身者(現役世代)」ではありません。
ですからコロちゃんに直接関係はないのですが、「同じ単身者」ですから気にはなりますよね。そこで、この記事をじっくり読んでみましたよ。
そうしますと、「働く単身者の税と社会保険料の負担率は・・・家族世帯より給付や控除が少なく、社会保険料の増加やインフレによる『実質増税』が負担を押し上げた」と報じていますよ。
さらに「日本の単身者の負担率は25年に33.1%と統計で遡れる00年から3.3ポイント上がった」と報じています。
しかし、この記事では「OECD平均の35.1%は下回るとはいえ」と書いていますから、まだ「日本の単身者の負担率の33.1%」は「OECD平均の35.1%」よりは低いようなのですよね。
ただ「記事のトーン」は、「賃上げでも実質増税/軽減措置、家族が前提」と「働く単身者の現役世代の負担が増えていて世界の流れと逆行している」との見方をにじませていますよ。
つまりこの記事では、「日本は高齢者や住民税の非課税世帯に手厚い支援を整えてきた。社会保険料を中心に現役世代に負担が集中しやすい」と訴えているのですよね。
コロちゃんは、この記事を読んで「世の中の流れは『現役世代の負担軽減』に向かっている」と感じましたよ。
ただ、この「現役世代の負担軽減」には、背景に「高齢世代が優遇されている」との雰囲気が漂っていると感じるのはコロちゃんだけなのでしょうか。
そこで、この記事のネタ元である「OECDのサイト」を覗いて「働く単身者の税・社会保険料負担」が「世界でどのような位置にあるのか」を調べてみようと思いましたよ。
なお、この「日経新聞」の「単身者の負担率最高/「税・保険料33%、世界と逆行」との見出しの記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA307RI0Q6A430C2000000/

2.「働く単身者の負担率、日本は低負担グループの一員だよ」
コロちゃんは、冒頭の記事の「働く単身者の税・社会保険料負担率が33%と世界と逆行している」という見出しを読んで、その実態を見てみようと思ったのですよね。
記事をよく読むと「この世界と逆行」という指摘は、「日本の働く単身者の税・保険料が高い」ということではないのですよ。
この「見出し」は、「負担率は世界で下がる傾向にある」が日本は「逆に負担率上がっている」という指摘なのですよね。
だけど、「税・保険料33%(過去最高)、世界と逆行」と書かれているならば、普通は「日本の働く現役世代の税・保険料は世界的にも高い」ように思えますよね。
そこでコロちゃんは、「OECDのサイト」から「単身者の税・保険料負担のランキング」を見てみましたよ。
全部で「38ヶ国」が記載されていましたから、「先進主要国」のみを書き出しますね。以下でしたよ。
◎「労働課税 – OECD比較国指標ランキング」
(独身、子どもなし:2025年)
(小数点以下切り捨て)
①「ドイツ :49%」
②「フランス :47%」
③「欧州連合 :41%」(22ヶ国)
④「OECD平均:35%」(38ヶ国)
⑤「日本 :33%」
⑥「英国 :32%」
⑦「米国 :29%」
https://data-explorer.oecd.org/
(出典:OECD Data Explorer 労働課税 – OECD比較国指標より:6月3日利用)
うーむ、上記を見ると「単身者の税・保険料負担」が、「①ドイツ49%~③欧州貼合41%」の「高負担グループ」と、「⑤日本33%~⑦米国29%」の「低負担グループ」に分かれているように見えますよね。
( ̄へ ̄|||) ウーム
どう見ても「⑤日本の33%」は「低負担グループの一員」ですよね。
それも「⑤日本の33%」は、「③欧州連合平均:41%」と「④OECD平均:35%」の両グループよりも低いのですよね。
これを見ると、コロちゃんの目には「日本の単身者の税・社会保険料負担」が「国際的には高い」とは言えないと思いましたよ。

3.「問題点は賃金が下がったことじゃないの?」
コロちゃんは、前項で「日本の単身者の税・社会保険料負担率」が「OECD諸国の平均」から見ると決して高いとは言えないことを見て、それでは「冒頭の記事」は何を意味するのかを考えましたよ。
記事では、「社会保険料の増加やインフレによる実質増税が負担率を押し上げた」と書いていましたよね。
確かにこれは間違いではないでしょうね。しかし、コロちゃんは「若い世代」は少し昔には「もっと給料をもらっていた」ように記憶しているのですよね。
ただコロちゃんは、「単身者の所得データ」を探してみましたが見つかりませんでしたので、「単身者が多いと思われる25~34歳の所得データ」を見てみますね。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。
「内閣府 25~34歳の所得分布」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020110.html
出典:内閣府 令和4年度 年次経済財政報告より:6月3日利用
上記のグラフは、「内閣府」が発表した「25~34歳の所得分布」です。これは「再分配前」ですから、「税・社会保険料を差し引く前の所得の分布」になります。
「青色ラインは1994年」で、「赤色ラインは2019年」ですから、この間は「25年」ありますよね。
グラフを一見しても、「青色ライン」よりも「赤色ライン」が「所得が低い左側」にずれています。「所得中央値」を下に書き出しますね。
◎「所得中央値の推移(再分配前)」
①「1994年:468万円」
②「2019年:420万円」
③「その差:48万円低下」
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020110.html
(出典:内閣府 令和4年度 年次経済財政報告より:6月3日利用)
うーむ、大分「若者の所得」は下がっていますね。「25年間」で「48万円」も下がっていますよ。
(´ヘ`;)ウーム…
ただ、これは「税・社会保険料を差し引く前の所得」ですから、「再分配後」では違っているかも知れません。そこでもう一つ見ておきましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。
「内閣府 25~34歳の所得分布」より
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020110.html
出典:内閣府 令和4年度 年次経済財政報告より:6月3日利用
上記のグラフは「若者の再分配後の所得分布」ですから、「税・社会保険料を抜いた後の手取り所得」になります。
下に「中央値の推移」を書き出しますね。
グラフを見ると、「税・社会保険料」を払った後の手取り所得の分布でも、「青色ライン」よりも「赤色ライン」が「所得が低い左側」にずれていますよ。
「所得中央値の推移」は以下でしたよ。
◎「所得中央値の推移(再分配後)」
①「1994年:404万円」
②「2019年:350万円」
③「その差:54万円低下」
https://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je22/h06_hz020110.html
(出典:内閣府 令和4年度 年次経済財政報告より:6月3日利用)
あー、やっぱりこちらの「手取り所得の方は54万円」も「25年間」で下がってしまっていますよ。
Σ( ̄□ ̄∥)アー!
コロちゃんが上記の「再分配前」と「再分配後」の所得の差を計算すると、差し引いた「税・社会保険料の金額」は以下になると思えます。
◎「再分配前と再分配後の所得の差」
①「1994年:468-404=64万円低下」
②「2019年:420-350=70万円低下」
③「税・社会保険料の増加額:6万円」
ふむふむ、これを見ると「25年間」で「所得は54万円」下がりましたが、「税・社会保険料は26万円」も上がっていますよ。
(σロ-ロ)✧フムフム…
確かに「手取りが少なくなった」のは、「税・社会保険料が増えたこと(6万円)」もありますよね。
しかし、一番の根本は「所得が減っていること(54万円)」ですよね。何と言っても「25~34歳の所得は25年間で税込みで48万円、手取りで54万円も減っている」のですからね。
コロちゃんは、「若い現役世代の単身者の税・社会保険料負担が増えたこと(6万円)」を過度に強調することに違和感を持ちますよ。
やはり「問題の中心は所得が下がったこと(手取り54万円)」ですよ。
「給料が上がっていない」ことをもっと厳しく追及することが、今一番やらなければならないことだと、コロちゃんは考えていますよ。

4.「社会の分断を煽ることはやめた方が良いよね」
ここでちょっとコロちゃんの考え方を書いてみますね。
コロちゃんは、今の「日本」で一番避けなければならないのは「社会の分断」だと思うのです。
アメリカでは「ラストベルトとウオール街のエリートとの分断」が語られていますよね。
英国では「極右勢力」が、大きく勢力を伸ばしています。またドイツでも「反移民」を掲げた極右政党が勢力を伸ばしていますよね。
コロちゃんは、そのようなニュースを聞く都度に「日本も同じようになったらイヤだな」といつも思っていたのですよね。
ただ「現在の日本」では、「高市自民党が圧倒的な多数派」となっていますから、「政治の混乱」は避けられています。
しかし、コロちゃんは「物価と一部の賃金が上昇する」なかでは、「5%以上の賃上げがある大企業の社員」と「物価に負ける年金しか受け取れない高齢者」の「社会の分断」が起きるのではないかと懸念しますよ。
また、すべての「会社員が5%以上の賃上げ」を受け取れるわけではありませんから、それらの方たちも「分断の一翼」になりそうですよね。
そんなコロちゃんの目から見ると、冒頭の「単身者の負担率最高」との見出しの新聞記事は、「単身者の負担率」を「日本よりも高いドイツ・フランス」と比較していません。
その上で「負担率は世界で下がる傾向にある」と問題をスライドさせているのですよね。
コロちゃんは、「単身者の負担率が高い」ならば「周囲と合わせること」には賛成しますよ。
しかし、「制度の歪み」を主張するのならば、もっと「所得が増えないこと」や「制度の全体像」の議論も提起してもらいたいと思っていますよ。
コロちゃんは、あえて「社会の分断をあおる言説」は嫌いですよ。

5.「コロちゃんと質屋通い」
今日のテーマは、「働く単身者の負担率が過去最高だって?──単身者vs高齢者ではないよ、社会の分断を煽る前に考えたいこと」を考察してみましたよ。
コロちゃんは、ほんとは「税負担を上げて社会保障をもっと充実した方が良い」と考えているのですよね。
だから、今日の「社会保険料の枠内」で「若者の負担が高い」とか「現役世代の負担が高い」とかの議論は、「限られた枠内の資源の奪い合い」に見えちゃうのですよね。
そんな「限られた枠内でケンカする」よりは、「増税を含めて財源」をつくり「枠を拡大すれば問題は解決」と夢を見たりするのですよね。
だけど今日は、そのような「小負担=中福祉(日本の現状)」と「高負担=高福祉(北欧諸国)」の「社会保障のあり方」には進みません。また別の機会に書きましょうね。
さて今日のコロちゃん話は、「税・社会保険料負担」がほとんど感じられなかった「1970年代初頭の質屋さんの話」を書きますね。
現在では、とても重く感じられる「税・社会保険料負担」ですが、コロちゃんが「20代の青年だった1970年代初頭」には「全く意識しない程度」のものでしたよ。
だって、この当時の給料は「3万円台」でしたが、給料から天引きされる割合は「10%程度(※)」だったのですよね。
(※2026年現在では約20~25%になるケースが多い)
この程度だと、ほとんどの方は「差し引かれた・取られた」とは意識しません。このぐらいは「国民の義務だ」とスルーしていたのが実態でしたよ。
そんな時代でしたが、当時の給料の「3万円台」とは決して「豊かな生活ができる収入」ではありませんでした。何と言っても「アパートの家賃だけで5000~1万円」もかかっていたのです。
そんな中で、当時の青年コロちゃんと妻の「若夫婦」は、東京の下町で「アパート暮らし」をしていました。
当時コロちゃんと「妻」は、一緒に住み始めたばかりでしたが、それぞれ働いていても2人とも「安月給」でしたね。
そして、2人とも友人たちと交流して遊ぶのが大好きで、それぞれの友人たちと「活発な活動」を行なっていました。
飲み会、会議、会合などが目白押しに続きます。そうなると足りなくなるのは「お小遣い・お金」です。
まだ20代前半の2人に「お金は計画的に使いましょう」という意識・知恵よりも、もっと活動を活発に行ないたいという熱量の方がはるかに高かったのです。
そうすると、いつも給料日の直前になると無くなるのが「お金」です。まだ時代は「サラリーマン金融」が全国展開する前でしたね。
お金を友人から借りるか、それとも「会社」に頭を下げて「前借りする」しかありません。この「会社からの前借り」は当時多くの若手の社員が行なっていましたよ。
ただ、当時のコロちゃんと妻は「頭を下げるのが大嫌い」だったのですよね。
若かったなー。それに「周囲にいる友人たち」も、みな同じように「金の無い若者たち」ばかりでしたからね。
そこで選択した道が、当時「町の一六銀行」と呼ばれていた「質屋さん」でしたよ。
コロちゃん夫婦は、その「質屋さん」に当時「妻」が持っていた「和服(振袖)」を質草にして「3000円」を借りるのが常でしたね。当時の金利は「月9%(単利換算で年108%)」でした。
コロちゃんは、この「質屋さん」に2回通った記憶がありますね。
そうそう、ちょうどその時に「学生さん」」が「大きなオーディオセット」を持ち込んでお金を借りる場面を見たことがありましたよ。
その時に「質屋のおじいちゃん」は、「本当はこの機器は質草にならないんだよね。だけど今回は受け取りますから、必ず取りに来てくださいね」と言っていましたね。
どうやら、この「学生さん」は「常連のお得意さん」だったみたいでしたよ。
コロちゃんは、その時に手元の質草の「和服(振袖)」を見ながら、これを質流れにしたら一生「妻」に言われ続けると思って、給料日が来たら真っ先に「質屋」に和服の受け出しに行きました
1970年代には、そんなコロちゃんと「質屋さん」のそんな風景がありましたよ。ただ、あの頃は「病気や怪我などの万が一に備えた貯蓄」なんてゼロだったのですよね。
いやいや、「勇気」があったというか、「無鉄砲・無計画」だったというか、「若いということは怖いものがなかった」ということですよね。
(ノД`)イヤイヤ
「給料袋」を開けても、「税・社会保険料を取られた」と感じることなどなかった「のどかな時代の話」でしたよ。
あの頃は毎日が楽しかったなー。
(゚_゚).。oO
今日の「コロちゃん話」は、今から「50年以上前」の「コロちゃん夫婦の質屋通いの話」でしたよ。「無謀な奴だ」と笑いながらお読みいただければ嬉しいですよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします。
(^_^.)
おしまい。





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