【経済考】男女の「賃金格差」がなくなるのかな?

経済

おはようございます。今朝コロちゃんが、ワンコとの散歩を終えた後にワンコの足を洗おうと、洗面器にワンコの足を入れたところ、バリっという音が響きました。

完全に「洗面器の水」が凍っていましたよ。気温はマイナス1℃でしたね。あまり風は吹いていませんでしたが、顔が寒さにピリピリ痛みましたよ。

そういえば、昨夜の天気予報では「大寒波が来た」と言っていましたね。いよいよ「冬将軍」が大活躍し始めたようですよ。

しかし、いくら寒くとも「ワンコの散歩」はしなければなりませんから、コロちゃんは今朝も真っ暗な中を歩いてきましたよ。

この「ワンコ散歩」の利点は、家でじっとしていたくとも、必ず「ウオーキング」に出ざるを得ないことですね。

コロちゃんは、腰痛のために通っている「整形外科医の先生」から、「歩け・歩け」と言われていますから、ちゃんと「言いつけ」を守って歩いていますよ。

そんな「日課」のコロちゃんですが、今日は「男女の賃金格差がなくなるのかな?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「男女の賃金格差の解消になるのかな?と、1歩前進と言うよりも、これって牛歩じゃないの?」

☆「男女の賃金格差を見てみようと、女性の管理職の割合を見てみよう」

☆「会社の社長さん、虫が良すぎるよと、コロちゃんと妻の呼ぶ声」

1.「男女の賃金格差の解消になるのかな?」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「男女の賃金格差/開示拡大へ」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、いつもいろいろ「社会問題」に注視していますが、「老後の年金問題」や「高齢者の生活苦の問題」なども、その背後には「若い時の男女の賃金格差」があると思っているのです。

簡単に言うと「若い女性の賃金が低い」から、「高齢女性」となった時に「低い年金額」となり「生活苦」に進むとなっているわけですよ。

だから「年金問題」や「高齢者の生活苦の問題」は、そこに至るまでの「低賃金」が根本原因として横たわっているのですよ。

そんなわけで、コロちゃんはこの「新聞記事」をジックリと読んでみることにしましたよ。

2.「1歩前進と言うよりも、これって牛歩じゃないの?」

この記事の内容は、「2025年の通常国会に女性活躍推進法の改正案を提出する」としています。その内容は、「男女の賃金差を公表する義務の対象を拡大する」と報じています。

これもねー、やり方が「ゆっくりズム」なんですよね。コロちゃんは、思わず「まだ公表義務がなかったのか?」と突っ込んじゃいましたよ。

今回改正される内容は「男女の賃金格差と女性の管理職比率」の公表なんですけれど、コロちゃんはこんなのは全部「公表義務」もなるのは当たり前だと考えていますよ。

だけど、現状はまだそうはなっていないのですよね。下記に「現状と今後」を書き並べましたのでご覧ください。

◎「現在の公表義務」

➀「男女の賃金格差」
・「従業員301人以上:公表は義務」
・「授業員101~300人:16項目から1つを選んで公表」

➀「女性の管理職比率」
・「従業員301人以上 :15項目から2つを選んで公表」
・「授業員101~300人:16項目から1つを選んで公表」

◎「今回改正される公表義務」

➀「男女の賃金格差」
・「従業員301人以上 :公表は義務」
・「授業員101~300人:公表は義務」

➀「女性の管理職比率」
・「従業員301人以上 :公表は義務」
・「授業員101~300人:公表は義務」

コロちゃんは、これを読んで「男女の賃金格差」や「女性の管理職比率」が、、まだ全部の企業で公表されていなかったことに驚きましたよ。

今までは、「従業員数が101~300人」の企業は、指定された「16項目」の中から、無難な数字を選んで公表すれば良かったわけですね。

それがやっと、「従業員数数101人以上」の企業は公表せざるを得なくなったようですよ。だけど、これでも「101人以下の企業」には、何の義務もないのですよ。

そもそも「女性活躍推進法」が施行されたのは2015年で、10年前ですよ。それが今でも一向に「男女格差」が縮まらないから、少しだけ条件を緩めるなんて「企業」に対して優しすぎでしょう。

この「企業にやさしい」と言うことは、「働く女性に厳しい」と言うことですからね。コロちゃんは、「政府はどっちを向いて政治」を進めているんだ」と厳しく見ていますよ。

コロちゃんは、やっと「101人以上の企業」に「賃金格差と管理職比率を発表する義務」程度では、とても「男女の賃金格差」をなくすることは出来ないと思いましたよ。

3.「男女の賃金格差を見てみよう」

次に「男女の賃金格差」の現状を見ておきましょう。現在の社会の「男女の賃金格差」は大きなものがあります。

下記のグラフをご覧ください。

「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 男女間賃金格差指数の推移」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2023/05/kokunai_01.html
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 一般労働者の月額賃金における男女格差が2年連続で縮小より(1月9日利用)

上記のグラフは、「労働政策研究・研修機構」が発表した、2001年から2022年の「男女間賃金格差の推移」です。下に書き出しますね。

◎「男女間賃金格差の推移」(男性の賃金を100とする:少数点以下切り捨て)

➀「2018年:73%」
➁「2019年:74%」
➂「2020年:74%」
➃「2021年:75%」
➄「2022年:75%」

https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2023/05/kokunai_01.html
(出典:独立行政法人:労働政策研究・研修機構:一般労働者の月額賃金における男女格差が2年連続で縮小より:1月9日利用)

上記の「男女の賃金格差の推移」は、実にゆっくりした牛歩ですね。

報道で読んだ「男女の賃金格差」は、「2015年の74.3が2022年に78.7」と「あまり変わっていない」と報じています。

コロちゃんは、こんなゆっくりした「男女賃金格差の解消スピード」では、「百年河清を俟つ※」だと思いましたよ。

(※百年河清を俟つ:常に濁っている黄河の水の澄むのを百年待つこと:いつまで待っていても実現のあてのないことをいう:中国:春秋左伝より)

4.「女性の管理職の割合を見てみよう」

上記の「男女賃金格差」が大きい理由の一つに、「女性管理職が少ない」ことがあります。「企業」で、「給料を上げる」ために一番早い道は「管理職になること」です。

その「管理職」への女性の登用が、日本では「男性」に比べて少ないのです。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「独立行政法人 女性管理職割合(課長相当職以上)の推移」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2022/10/k_05.html#:~:text=2020%E5%B9%B410%E6%9C%881,%E3%81%8C4.7%EF%BC%85%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構:ビジネス・レーバー・トレンド2022年10月号より(1月9日利用)

上記は、「労働政策研究・研修機構」が発表した2009~2021年の「課長相当職以上の女性管理職割合」の推移です。下に書き出しますね。

◎「課長相当職以上の女性管理職割合の推移」(少数点以下切り捨て)

➀「2009年:10%」
➁「2011年 :9%」
③「2012年 :9%」
④「2013年:11%」
⑤「2015年:12%」
⑥「2016年:11%」
⑦「2017年:11%」
⑧「2018年:11%」
⑨「2019年:11%」
⑩「2020年:12%」
⑫「2021年:12%」
⑬「2022年:12%」https://www.jil.go.jp/kokunai/blt/backnumber/2022/10/k_05.html#:~:text=2020%E5%B9%B410%E6%9C%881,%E3%81%8C4.7%EF%BC%85%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%82
(出典:独立行政法人:労働政策研究・研修機構:ビジネス・レーバー・トレンド2022年10月号より:1月9日利用)

上記を見ると、「課長相当職以上の女性管理職割合」は、2009年以降は15年間経っても、依然として10%台前半を低迷しています。

報道によると、2023年の「女性管理職割合は14.6%」と、上記の「⑬2022年:12%」から少ししか増えていません。

報道では「女性管理職が少なくなる理由のひとつは長時間労働とみられる」としていますね。

「フルタイム労働者の年間総実労働時間は2022年194時間で、2012年と比べて4%ほどしか減っていない」と報じています。

「女性管理職」が少ない理由には、「働き方改革」が進んでいないこともあるようですよ。

これでは「女性」は、いつまでたっても「男性」に追いつくのは難しそうです。

コロちゃんは、もう「企業の自主性」に任せるのではなく、「法律で縛る」ことが一番効果的だと考えていますよ。

そうでもしないと「男女の賃金格差」や「役職格差」は、どう考えても進まないでしょうね。こんな明白なことが、なぜ政府のお役人さんにわからないのか、それこそコロちゃんが分からないことですよ。

5.「会社の社長さん、虫が良すぎるよ」

コロちゃんは、上記の「女性の賃金格差」と「女性の役職格差」を書いていて「社長さん、虫が良すぎるよ」と思いました。

コロちゃんは1970年代初頭に20代で働き始めましたから、当時の「世の中の様子」はよく知っています。

その時代は当時「昭和元禄」とも呼ばれていました。

この「昭和元禄」という言葉は、政治家の「福田赳夫元総理」が言い出した言葉です。高度成長下の好況を「江戸時代の元禄時代」になぞらえた言葉です。

その言葉通り、日本はその後「一億総中流の時代」へと邁進するのですが、当時を象徴するのが「滅私奉公で働く夫と専業主婦」の家庭生活でした。

当時の「日本的労使関係」では、企業で働く夫は「滅私奉公」で働く代わりに、「専業主婦と子どもたちの家族を養うに足る賃金」を得たのです。

そして「専業主婦」は、長時間労働や休日出勤で働く夫の「銃後の主婦」よろしく、家庭を守ったのです。

それから60年程経過した現在はどうなったでしょうか?

「女性は活躍せよ」として、男性並みに働くことになりましたが、上記で見てきたように、「掛け声」だけはかかりますが、その実態は「賃金」でも「役職」でも大きな格差があります。

翻って男性を見ると、もう「専業主婦を養えるほどの賃金」は貰えなくなりました。現在の男性の「賃金カーブ」は、かつての1970年代と比べると、山が一段と低くなりました。

こんな変化を見てきたコロちゃんは、思わず「社長さんよ、妻子を養える賃金をくれないで女性が働くなら男性と同じ賃金を払えよ」と言いたくなりましたよ。

そりゃ、企業の経営者としては、「昔どおり女性は安い賃金で働き、男性は生産性に応じた賃金(年功のないジョブ型)でいいよね」と言いたいのでしょうね。

だけどコロちゃんは、そのようなやり方は「虫が良すぎるよ※」と言いますよ。

(※自分の都合だけを考えて、他人のことなどはまったく考えないこと)

6.「コロちゃんと妻の呼ぶ声」

コロちゃんは、1970年代初頭に今は亡き妻と一緒に暮らし始めました。その時から「妻」がコロちゃんを呼ぶときには「○○○」と名前を呼び捨てにしていましたね。

コロちゃんも妻を「○○子」と呼び捨てにしていましたよ。しかし、1970年代にコロちゃん夫婦のように、妻が夫を「名前呼び」する夫婦はあまりいなかったのです。

「サザエさん※」だって、夫を呼ぶときには「マスオさん」だったでしょう。ちゃんと「さん」をつけていたのです。

そして「マスオさん」が呼ぶ時には、「サザエ」と呼び捨てにしていましたよ。

(※サザエさん:1946年~1974年:長谷川町子:朝日新聞)

だから当時は、周囲の夫婦と同席している時に「妻」がコロちゃんを「名前呼び捨て」で声を出すと、周囲の夫婦が皆「ギョ!」としてコロちゃんを見たのですよ。

こんなところにも、当時の「会社員と専業主婦の関係」が見えていますね。

今では「時代」が大きく変わってしまいましたから、1970年代の「夫婦の呼び方」がまるで現在とは違った雰囲気だったことは、今では想像が難しくなっています。

当時の「夫と専業主婦」は、経済力が圧倒的に違っていましたから、「男女差別」と言うよりも「男女格差が社会制度」に組み込まれていました。

だからほとんどの「夫」は自然に妻の名前を「呼び捨て」にして、何ら恥じないし、妻は夫を尊敬していなくとも「さん」付けして呼んでいたのですよ。

しかしコロちゃんの妻は、そんな「社会常識」に逆らって、コロちゃんを「名前呼び捨て」で堂々と呼んでいました。

そこには「妻の矜持」があったのでしょうけど、コロちゃんはそんな妻が大好きだったのですよ。

周りと違って「妻が夫が呼び捨てする夫婦関係」に、時代の新しさを感じていたのです。コロちゃんは、当時から「男女差別」には忌避感を持っていましたからね。

そのような「お互いが名前を呼び捨てにする夫婦関係」にも、コロちゃんは「周りとは違うぞ」とのちょっとした「優越感」を感じていたようにも思いますね。

そんな妻も、コロちゃんを残して3年前に逝ってしまいました。コロちゃんは、ちょっと寂しいですけれど、時々思い出して懐かしんでいますよ。

話を戻して、1970年代の「夫と専業主婦の時代」からもう50年以上経ちますが、未だに日本では「男女差別」が横行しています。

「日本の社会」は、底流ではその当時とあまり変わっていないようにも思えます。おそらく「日本の指導層」では、未だに「妻の名前呼び捨て」をしているのではないでしょうか。

こうなると、もう「法律」でガチンと「男女差別に重罰」を与えてやりたくなりますね。いやいや、そんな「近くのどこかの国」じゃないですから、そうされても困りますよね。
((乂°∀°))ダメダヨー

とにかく「スピード感が全くない国の施策」は、もう少し何とかしていただきたいとコロちゃんは思いますよ。

コロちゃんは、新聞を読みながら時々ムカーとする時があるのですよ。そんな時は、このブログに「王様の耳は・・・」と書いてスッキリするっていうのはダメでしょうか。

まあコロちゃんは、もう「こらいまれ年代」ですから、ちょっとぐらい書きすぎても是非お見逃し下さいね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Ilona IlyésによるPixabayからの画像
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