【社会考】ジェンダーギャップ指数(都道府県版)を読む

社会

おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは15時です。さっきワンコと午後の散歩に行ってきました。

そうしましたら、冷たくて凄い風ですよ。ビュービュー音を立てて風が吹くというよりは、身体に叩きつけるように通り過ぎていきます。

コロちゃんは、全身を竦ませてやっとのことで、帰ってきましたよ。気温は10度ほどありましたから、さほど寒いはずはないのですが、強い風が吹きすさぶと気温なんか関係なく寒いですね。

ワンコは、平気な顔をしていましたが、さっきのコロちゃんは「毛皮」が欲しかったですよ。

この「寒さ」も、あと少しだと信じてコロちゃんは生き抜きますよ。

えっ、「大げさだ」ですか? 

そんなことはありません。「こらいまれ」の身体には答えるのです。コロちゃんは「低血圧」ですから、寒さには特に弱いですね。

だけど、良いこともあるのですよ。血圧が低いから、「脳溢血」とか「心臓疾患」とかになる可能性が低いようですよ。

とにかく、コロちゃんとワンコは、寒くとも暖かくとも毎日元気で散歩していますよ。

今日は「ジェンダーギャップ指数都道府県版を見る」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「ジェンダーギャップ指数をご存じですよねと、ジェンダーギャップ指数:都道府県版」

☆「ランキング:トップ3とペケ3を発表しますと、あるジェンダーギャップについての説」

☆「コロちゃんのジェンダー論」

1.「ジェンダーギャップ指数をご存じですよね?」

皆さん「ジェンダーギャップ指数」はもうご存じですよね。コロちゃんもこのブログで何回か投稿しています。

簡単におさらいしておきますと、「ジェンダーギャップ指数」とは、「国際経済フォーラム※」が男女平等を、国ごとに指数化して毎年1回発表しているものです。

(※国際経済フォーラムは、世界の経済・政治、・究のリーダーたちが集まって、世界情勢の改善に取り組むことを目的とした国際機関)

この「国際経済フォーラム」では、昨年2023年に「ジェンダーギャップ指数2023」を発表してます。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 男女共同参画に関する国際的な指数」より

https://www.gender.go.jp/international/int_syogaikoku/int_shihyo/index.html
出典:内閣府 男女共同参画局 男女共同参画に関する国際的な指数 より(3月11日利用)

上記のグラフは、「ジェンダーギャップ指数2023」です。

日本は、146ヵ国中の125位と過去最低となりました。情けないですよね。

「ジェンダーギャップ指数」は、「世界経済フォーラム」が「経済、教育、保健、政治」の分野ごとにデータをウエイト付けして算出しているものです。

0が完全不平等、1が完全平等を表しています。

上記の引用の図を見ると、日本は「教育」と「健康」は世界のトップクラスです。

しかし、「政治参画」と「経済参画」の数値がひどい。特に「政治参画」は、ほとんど「0」に近いのです。

2.「ジェンダーギャップ指数:都道府県版」

先日の3月8日は「国際女性デー」でした。

その機会に「大学教授を中心としたグループ」が、都道府県ごとの「男女格差」の「ジェンダーギャップ指数:都道府県版」を発表しています。

今日は、その内容をご紹介して、コロちゃんとこのブログ読者様の「男女平等への意識」を高めようと思いたちました。

「国際経済フォーラム」の本家は「経済参画:政治参画:健康:教育」の4分野で分析しています。

それに対し今回の「ジェンダーギャップ指数:都道府県版」は、「経済:政治:教育:行政」の4分野となっています。

ふむふむ、本家の「国際経済フォーラム」の方の「教育」のところを、「都道府県版」の方は、それが無い代わりに「行政」が入っているのですね。

これはおそらく日本の場合は、「行政」の中に学校長や教育委員会の人事(男女比率)が入っているからでしょう。

それでは、次にいよいよ「全国都道府県」のランキングを発表してみましょう。

3.「ランキング:トップ3とペケ3を発表します」

コロちゃんは、いくらなんでも47都道府県の全部のランキングを、ひとつひとつ発表することはしませんよ。

せめて「トップ3位」までは誉めてあげましょう。
(*´◡`*)ヾ(´˘`*)♡ヨシヨシ♡

そして「ペケ3位」までは「しっかりせんとダメだよ」と叱ってあげましょう。
(_ _)ヾ(‘ロ‘) しっかりしろぉー

①「経済」

まず最初は「経済」からです。「採点基準項目」は、以下のようになっています。

◎「経済:フルタイムの仕事に従事する男女間の賃金格差、共働き家庭の家事・育児などに使用する時間の男女格差、社長数の男女比など、7指標」

◎「経済:トップ3」

①「鳥取県」
②「高知県」
③「東京都」

◎「経済:ペケ3」

㊺「長崎県」
㊻「三重県」
㊼「北海道」(ペケ1位)

コロちゃんは、「経済分野」の男女平等の数値は、何となく都市部が高くて、地方が低いものかと思っていましたけれど、そうではありませんでしたね。

「東京都」が上位に入るのはそうだろうなと思っていましたけれど、「鳥取・高知」がその上になるとは、失礼ですけどちょっと意外でしたね。

「高知県の女性」は「はちきん※」と呼ばれていますから、そのおかげでしょうか?

(※「はちきん」とは、男勝りの女性を指す土佐弁、または高知県女性の県民性を表した言葉)

そして「北海道」がペケ1位とは、情けないですね。女性社長がいないのかなー? それとも女性の賃金がすごく安いとか・・・?、かも知れませんね。

②「政治」

次は「政治」です。「採点基準項目」は、以下のようになっています。

◎「政治:選挙区選出の国会議員、都道府県議会、歴代知事の在職年数の男女比などの、6指標」

なるほど、政治家数の男女比ですね。どれどれ見てみましょう。

◎「政治:トップ3」

①「東京都」
②「神奈川県」
③「千葉県」

◎「政治:ペケ3」

㊺「佐賀県」
㊻「宮崎県」
㊼「山梨県」(ペケ1位)

おー、これはコロちゃんが予想した通り、大都市圏がトップ3を独占しています。東京都知事は小池百合子さんで、女性ですからね。「都議会」の中にも女性が多いのでしょうね。

「政治家」の選出は民意を反映しますから、女性の地位が高そうな「都市部」が上位を独占していますね。

そして「ペケ3」に2県が入っている「九州地方」は、やはり「保守的」なのでしょうか。

コロちゃんは何となくその地域では「女性の地位が低い」と感じていますね。

まあイメージですから確証はありませんでしたが、今回の調査でハッキリしましたね。若い女性がみんな逃げちゃうよー。

そして最後の「山梨県」、しっかりせーや! 

そんなことでは「女性がナシナシ県」になっちゃうぞ。
(x_x) ☆\( ̄ ̄*)オイオイ…オヤジギャグ

③「教育」

次は「教育」です。「採点基準項目」は、以下のようになっています。

◎「教育:4年生大学の進学率の格差、小中学校や高校の校長、都道府県教育委員会の委員の男女比など、7指標」

なるほど、教育界のお偉方の男女比ですね。どれどれ見てみましょう。

◎「教育:トップ3」

①「広島県」
②「徳島県」
③「東京都」

◎「教育:ペケ3」

㊺「埼玉県」
㊻「大分県」
㊼「北海道」(ペケ1位)

へー、広島県がトップですよ。コロちゃんは「広島県」には一度も行ったことがないですから、「原爆ドーム」と「東映やくざ映画※」ぐらいしか知識はありませんね。

(※東映ヤクザ映画:1964~1971年ごろ:ヤクザ・暴力団の対立抗争・任侠などを描いたカテゴリー)

まあ「東京都」が3位というのは、ちょっと低いようにも思えますね。

またペケから3位は、コロちゃんが住む県ですね。ちょっと残念ですよ。そして「北海道」はどっかで見たな?

画面を上にスクロールしてみて見ると・・・、あらら、上記にある「経済分野ペケ1位」も「北海道」じゃないですか。だらしないぞ「北海道!」。

➃「行政」

やっと最後まで来ました。こちらは「行政」です。「採点基準項目」は、以下のようになっています。

◎「行政:都道府県や市区町村の管理職、審議会委員の男女比、都道府県職員の育休取得率の男女格差など、10指標」

こちらは「公務員」のお偉方の男女比ですね。どれどれ見てみましょう。

◎「行政:トップ3」

①「鳥取県」
②「福井県」
③「徳島県」

◎「行政:ペケ3」

㊺「千葉県」
㊻「山梨県」
㊼「北海道」(ペケ1位)

おやおや、トップ1位の「鳥取県」は、確か・・・うん、あったあった。「鳥取県」は「経済でも1位」ですね。

これで「鳥取県」は、「経済・行政」の2部門で堂々の1位です。偉いぞ、誉めてつかわす!
(///o///)ヾ(^∇^*) エライ エライ ナデナデ

それに対して「北海道」は、その反対に「経済・教育・行政」の3部門でなんと「ペケ1位三連発!」。

オイオイ「反省しなさい!」
コラコラ(  “ºДº”)ノ `-‘ ) ペシッ

なお、この「ジェンダーギャップ指数:都道府県版」で、お住みになっている地域や故郷の指数を見てみたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

都道府県版ジェンダー・ギャップ指数
都道府県ごとの男女平等度合いが「指数」と「順位」で分かる特設サイトです。

4.「あるジェンダーギャップについての説」

コロちゃんの「ジェンダー意識」を書く前に、「ジェンダーとは何か?」を見てみましょう。

人間には「男性」と「女性」があります。その生物学的違いは「セックス」といいます。

それに対して「ジェンダー(gender)」とは、生物学的な「性差(セックス)」に付加された「社会的・文化的性差」を指します。

そして現在の世界には、その「ジェンダーギャップ」が「大きい地域・国」と「小さい地域・国」があるのです。

このブログの冒頭で見たように「日本」は世界の中で「ジェンダーギャップが大きい(146ヵ国中の125位)」国なのです。

なぜ世界にこのような差が生じたのかの理由を、フランスの社会学者の「エマニュエル・トッド」は、以下のように主張しています。

「ヒトが発祥してから世界に拡散した当時の初期人類は男女が平等だった。その後に、ユーラシア大陸(ヨーロッパ+アジア)の中心部から国家が発生して男女の格差が進んでいった」

「男女格差の拡大はユーラシア大陸の中心部から起こり、その後に周辺に徐々に広がっていった。だから、男女格差は先進文明で始まり、その後周辺に拡散していった」

(上記は「エマニュエル・トッド」の本をコロちゃんが読んだ理解に基づいています)

要するに、現在一般的に思われている「男女平等の観念」は、「文明が進んだ国」から生まれたのではないと言うのです。

そして「男女平等」は、ヒトの元々の「古い社会」にあったものだから、文明の周辺部の「北部ヨーロッパ」になじんだ制度なのだと言うのです。

この「文化人類学」の知見が正しいのかどうなのかは、コロちゃんにはわかりませんが、現在の「男性優位社会」や「権威主義社会」が、ユーラシア大陸の中心部に集まっている理由にはなりますね。

そして、文明の周辺地域だったヨーロッパ北部が「自由主義的」で「男女平等」の観念が、昔から広がっている理由にもなります。

「日本」は、文明の中心から海をへだてていますから、その「男性優位社会」の影響を、大陸と陸続きの「韓国」よりは、やや薄く受けたのでしょう。

これは一つの考え方ですが、現在の「男性優位社会」から「男女平等社会」への転換が容易くないことをうかがわせる知見だと、コロちゃんは思いましたね。

何しろ、「日本人」の根幹にある「社会文化思想」が「男性優位社会」にあるとすると、その変更は容易なものではないでしょうからね。

5.「コロちゃんのジェンダー論」

コロちゃんは、「男女平等」は当たり前のことだし、ましてや「男性優位社会」など唾棄すべきものだと考えています。

その考えは、若い頃からコロちゃんは一貫として持っていました。その理由を、最近いろいろと考えてみましたが、コロちゃんはそもそも「封建的な考え」はキライなのです。

コロちゃんの出身は、ある東北の地方都市でした。その地方とコロちゃんの周囲の方たちの考え方は、「男性優位社会」そのものでした。

そして「権威主義的」でもありました。家庭内でも「家長」には絶対服従なのです。これは「社会文化」としか言いようがありません。

戦前の旧体制の「封建的な社会関係」が、地方では「家族内」にそのまま残っていたのです。1960年代の当時の田舎の家庭はそんなものでしたよ。

コロちゃんは、おとなしい子どもではなかったですから、反発しましたねぇ。

「福沢諭吉」は「福翁自伝」の中で「門閥制度は親の敵(かたき)で御座る」と言っていましたが、まさにコロちゃんにとっても、自分を曲げて従う事が出来ないものでした。

コロちゃんは福沢諭吉ほど偉くはありません)
(* ̄∀ ̄)ゞエヘヘ

だからコロちゃんにとっては「男女差別」は親の仇なのです。
(もう親は亡くなりましたが)

このように考えてみると、コロちゃんにとって「ジェンダー論」は、男女の差を無くすことにとどまりません。

それこそ「男女差別」のバックボーンである「男性優位社会・封建的思想」の全てを、変えるべき対象だと考えていますよ。

幸いにして、その後のコロちゃんがつくりあげた「家庭内」では、妻が権力を持っていましたから「封建的家庭」ではありませんでした。

コロちゃんは、今振り返っても自身の家庭は「自由主義的で平等で平和な良い家庭」だったと思いますよ。これがコロちゃんの「ジェンダー論」ですよ。

皆さんは、いかがお考えでしょうか?

時々はこんなことを考えてみることも、また興味深いですよ。コロちゃんはお勧めしますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Nimrod OrenによるPixabayからの画像

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