【社会考】「ブロック経済」に進まないといいけどね?

社会

おはようございます。コロちゃんがいつものように、コーヒーを飲みながら、新聞をバサバサ読んでいましたら、気になる記事を見つけました。

たぶん、皆さんが気にすることはないような記事だと思うのですが、コロちゃんは、歴史を見ていると同じようなことが、あったなと思って、何となく不安を感じたのです。

今日は、その点をポチポチします。

1.報道の内容は「G7サミットへの8ヶ国招待」の記事

コロちゃんが目を止めた記事は、4月30日の日経新聞の記事です。

「G7サミット、印豪など8ヶ国招待 日本の安保戦略と連動」との見出しがついています。横見出しは「同志国・地域代表に照準」とも書かれています。

その記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

同志国と地域代表に照準 サミット、G7以外に8カ国首脳 議長国・日本が招待、安保戦略と連動 - 日本経済新聞
政府は5月に広島で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)の際にG7枠外のインドなど8カ国の首脳を招く。議長国の日本がインド太平洋の国と各地域の代表という2つの視点で選び、G7各国との会合を設定する。価値を共有する「同志国」を増やす安全保障戦略と連動する。韓国、インド、インドネシア、ベトナム、オーストラリアとブラジル、太...

この記事によると、今年の5月19~21日に予定され、広島で開かれる「主要7ヶ(G7サミット)」の際に、G7枠外の8ヶ国の首脳を招くとありました。

その8ヶ国は、韓国、インド、インドネシア、ベトナム、オーストラリア、ブラジルと太平洋諸島のクック諸島と、アフリカの島国のコモロだと、報道されています。

これらの国々は、日本の国家安保戦略で盛り込んだ概念の「同志国」と重なると記事にあります。

コロちゃんは、この記事を読んで、すぐに「あー、あれか」と思いました。

2.「グローバルサウス」を別表現に

つい先日の4月16~18日に、長野県軽井沢町で「G7外相会議」が開かれています。

その会議で「グローバルサウスを別表現にする」とのG7の合意事項が発表されています。

このことについては、コロちゃんも気になったので、ブログ記事で取り上げています。その記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「グローバルサウス」を別表現に

この記事によると、「G7」が今まで「グローバルサウス」と呼んでいた名前を、今後は、以下の三つの区分に再定義したとあります。

コロちゃんは、なぜこのように「グローバルサウス」という名称を変えるのかな? と不思議に思いました。

そして、当事国抜きにしてG7が勝手に選別して名称を付けることを、「上から目線」で穏当ではないと感想を書きました。

そうしましたら、上記の「G7サミットへの8ヶ国招待」の記事です。

これらの国々は、昨年12月に閣議決定された「国家安全保障戦略」での「同志国」と重なりますし、G7軽井沢外相会議で決めた「志を同じくするパートナー(like-minded partners)」への、お誘いかとも思いました。

コロちゃんは、このような進め方は、世界の分断を作り出しはしないかと懸念を持ちましたね。

3.まさか「ブロック経済」には進まないよね

世界の歴史は1930年代の大恐慌から、世界経済が「ブロック化」して、その後の世界大戦につながったことを教えてくれています。

「ブロック経済」とは何か? 下記の引用をご覧ください。

Wikipedia「ブロック経済」より

「ブロック経済とは、世界恐慌後にイギリス連邦やフランスなどの植民地又は同じ通貨圏を持つ国が、植民地を「ブロック」として、特恵関税を設定するための関税同盟を結び、第三国に対し高率関税や貿易協定などの関税障壁を張り巡らせて、或いは通商条約の破棄を行って、他のブロックへ需要が漏れ出さないようにすることで、経済保護した状態の経済体制のこと」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E7%B5%8C%E6%B8%88
ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典:「ブロック経済」最終更新 2022年12月7日 (水) 21:09

上記の引用でもわかるように、今の言葉では「デカップリング」として言われる経済状態ですよね。

「ブロック経済」の方が、より徹底しているようにも思われますが、考え方や概念に大きな違いはないと思います。

もちろん日本や他の国の指導者は、あくまでも「限定的」な「デカップリング」を考えていると思いますが、歴史はそのようなコントロールが、たやすく失われてしまうことを教えてくれています。

コロちゃんは、この報道にその匂いを感じていまので、何となく不安を覚えてしまうんです。

4.「原油」と「食料品」は輸入だより

皆さんもご存じのように、日本は「原油」と「食料品」の多くを輸入に頼っています。

下記の引用をごらんください。

「経済産業省 資源エネルギー庁 日本のエネルギー2021年度版」より

https://www.enecho.meti.go.jp/about/pamphlet/energy2021/001/#:~:text=A%E6%B5%B7%E5%A4%96%E3%81%8B%E3%82%89%E8%BC%B8%E5%85%A5%E3%81%95%E3%82%8C,2019%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AF84.8%25%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82&text=%E5%9B%9B%E6%8D%A8%E4%BA%94%E5%85%A5%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82%E3%81%A7%E3%80%81%E5%90%88%E8%A8%88,%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AA%E3%81%84%E5%A0%B4%E5%90%88%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E3%80%82&text=%E5%86%8D%E3%82%A8%E3%83%8D%E7%AD%89%EF%BC%88%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E9%99%A4%E3%81%8F,%E6%9C%AA%E6%B4%BB%E7%94%A8%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%82%92%E5%90%AB%E3%82%80%E3%80%82
出典:経済産業省 資源エネルギー庁 日本のエネルギー 2021年度版 安定供給 より(4月30日利用)

上記の引用をみてもわかるように、「原油」「LNG(天然ガス)」「石炭」ともに、海外依存度は90%台後半、ほぼ全量と言ってもいいくらいに海外輸入に依存しています。

現代社会の維持には、エネルギーは必須です。太陽光発電などもありますが、まだまだ化石燃料は必要なのでしょう。

また、「食料品」についても、見てみましょう。

下記の引用をご覧ください。

「農林水産省 日本の食料自給率について」より

https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/012.html
出典:農林水産省 日本の食料自給率について より(4月30日利用)

上記の引用を一目見てわかるように、令和3年(2021年)の日本の食料自給率は「カロリーベース」で38%です。4割に満たないのです。

現在の日本は、かつての1930年代の日本と同じように、「石油」と「食料品」は、国内で調達・完結できていないのです。

5.「自由貿易」こそ「国益」

コロちゃんは、「自由貿易」こそ、日本の生命線だと思っています。

日本の「安全保障」のためなのでしょうけど、上記のように、日本から世界の各国を「分断」するようなことは、あまり好ましくはないと、コロちゃんは懸念しますね。

今日は、新聞の記事でちょっと懸念したことをポチポチしました。コロちゃんの心配しすぎであることを祈ります。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

👀 Mabel Amber, who will one dayによるPixabayからの画像
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