おはようございます。今朝コロちゃんとワンコが散歩に出ましたら、すごく強い風が吹いていたんです。
気温は13度ありましたから、そんなに寒くないかなーと思って出たんですけれど、北風ビュービューでした。
コロちゃんは、てっきりこの風が「木枯らし1号」かな?って思ったのですが、気象庁が何も言っていなかったので、違ったみたいでした。
皆さん「木枯らし1号」の事をご存じですか?
「10月半ばの晩秋から11月末の初冬の間に、初めて吹く毎秒8メートル以上の北よりの風」と定義されているそうです。
今朝の風は違っていましたけれど、まもなくこの「木枯らし1号」が吹くんでしょうね。ちょっといやだなー。
(*´д`)ヤダァ!!!
今日は、「嫌だという気持ち」を抑えて「自殺対策白書を知っていますか?」をカキコキします。
1.「自殺対策白書が出ました」
「自殺対策白書」とは、「自殺対策基本法第11条」に基づき、毎年国会に提出される「年次報告書」です。
今回発表になったのは、「令和5年版(2023年版)自殺対策白書」です。
コロちゃんは、自殺はあってはならないものだと考えています。
おそらく当人は、どうにもならなくなって、止むにやむを得ず「自殺」という最悪の道を選択をしてしまうのだろうと思いますが、その前に別の選択をすることができたと思うのですよ。
「自殺」は、本人も周りの方たちも、みんなを不幸にする「最悪の選択」だと思うのです。
それでは、10月20日に発表になった「自殺対策白書」を見てみましょう。
2.「自殺者数は昨年より増えた」
昨年2022年の自殺者数は、前年(2021年)よりも増えました。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 自殺者数の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/content/r5h-1-1-01.pdf
出典:厚生労働省 令和5年版自殺対策白書 より(10月21日利用)
上記は、1978~2022年の「自殺者数の推移」のグラフです。
「青線」は男性、「赤線」は女性、自殺者総数は「緑線」です。
「自殺者数」の長期推移を見ると、1998年(平成10年)に前年から一気に8472人も増加して、3万2863人となっています。
この年(1997年)に、「日本経済」で何が起こっていたかと言うと、「北海道拓殖銀行」「山一証券」が破綻しています。
その後の、1998年(平成10年)秋には「日本長期信用銀行」や「日本債券信用銀行」が破綻しました。
この年の自殺者数が「3万人を超えた」背景には、「日本経済史」で特筆すべき「金融危機」があったのだと、コロちゃんは思いましたね。
その後の「自殺者数」は、2010年(平成22年)以降に減少に転じ、2019年(令和元年)には、最小の2万169人となりました。
しかし、その後の「自殺者数」は再び増加に転じ、2022年(令和4年)には前年よりも874人多くなっています。
この背景を「経済史」でみると、リーマン危機(2008年)が日本で表面化したのが2009年です。
それ以降の日本経済の緩やかな回復が、「自殺者数減少」の背景にあったのかもしれませんね。
いずれにしろ、この「自殺者数」は、2019年の2万169人をボトムとして、昨年2022年には2万1882人と増えてきていますから、気になるところです。
上記のグラフを見て、もう一つ気になるところは、「自殺者」は男性(青線)が多い事です。この点は後に「自殺理由」の所でも取り上げるかと思いますので、一応押さえておきましょう。
コロちゃん
コロちゃんは、「自殺」は経済的な困窮から追い込まれて、心が折れた方が切羽詰まって死を選ぶことが多いと思っているんですよね。
男性の自殺者が多いのは、「男は家族を養うものだ」という古い価値観から、それができなくなった時に思わず「死」を選んじゃったんじゃないかと思っていますよ。
3.「自殺者は高齢者が多い」
次に「年齢階級別の自殺者数の推移」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 年齢階級別の自殺者数の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/content/r5h-1-1-01.pdf
出典:厚生労働省 令和5年版自殺対策白書 より(10月21日利用)
上記のグラフの一番上(緑色)が「60歳~」になりますが、一番数が多くなっています。
統計調査方法が、2006年(平成18年)までは「60歳~」で、その後は「60~69歳」「70~79歳」及び「80歳~」と細分されましたので、線グラフが途切れています。
しかし、統計開始の1978年(昭和53年)から現在にかけて「40~49歳」、「50~59歳」及び「60~69歳」の高齢の方の「自殺者数」が多くなっています。
他に気になる点は、2020年(令和2年)以降、「50~59歳(黒線)」が大きく増加している点です。
上記のグラフを見ると、年齢階級別の「自殺者数」は2020年(令和2年)以降、「50歳以上」のシニア層が多くなっています。
コロちゃん
「50歳~」なんか社会の中堅じゃない。だけど、失業して再就職をしようとすると、年収400万円台が精いっぱいだよね。
なかなか、家族全員の暮らしを「男」だけじゃ賄えないから、そこでプライドが折れるんじゃないかなぁ。
60歳以上の自殺者が多いのは、将来に悲観してかなぁ? この年になると、後の人生が見えて来るからね。それまでの価値観を切り替えて、急に「清貧」には変われないんだと思うよね。
4.「自殺者は無職が多い」
次に「職業別の自殺者数の推移」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 職業別の自殺者数の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/content/r5h-1-1-01.pdf
出典:厚生労働省 令和5年版自殺対策白書 より(10月21日べ利用)
上記のグラフが「職業別の自殺者数の推移」です。
一番上の「桃色の線グラフ」が「無職者」で、全期間(1978~2022年)にわたって「自殺者数」が多い結果となっています。
その下の2番目が「勤め人(黒線グラフ」となっています。
コロちゃん
やっぱり、仕事をもって「社会参加」をしていると、落ち込んでいるヒマがあまりないもんね。
1人で孤独の生活をしていて、無職でじーっとしていると、思考の幅が狭くなって、だんだん暗くなっていくんだよね。
仕事じゃなくとも、「社会参加」は大切だよね。
えっ、コロちゃんは何か「社会参加」してんの? ですか?
えー、うー、あー、何もしていません・・・。コソコソ。(静かに後ろに下がっています)
あまり深く追求しないでください。
|д・) ソォーッ…
5.「自殺者は年金生活者が多い」
次に「無職者の自殺者数の推移」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 無職の自殺者数の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/content/r5h-1-1-01.pdf
出典:厚生労働省 令和5年版自殺対策白書 より(10月21日べ利用)
上記は「無職の自殺者数」の推移です。
一番上の茶色の線グラフが「年金・雇用保険等生活者」です。これが一番多いですね。
他の線グラフは、「その他無職者(黒色)」、「主婦(紫色)」、「失業者(青色)」です。
本文では、「特に『年金・雇用保険等生活者』は平成26年(2014年)以降「無職者」の中で最も多い」と記載されています。
コロちゃん
なんか、コロちゃんも「年金生活者」だから、身につまされるよね。
もっと世の中が希望に満ちているといいんだけど、むしろ将来はもっと悪くなる要素がいっぱいだと思わせることが多すぎるんだよね。
明るい未来を夢みたいのは、若い方はもちろん、コロちゃんだってできれば見てみたいよ!
こんな世間に誰がした?
ヽ(`Д´)ノプンプン
6.「自殺動機は健康問題」
次に「原因・動機別の自殺者数の推移」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 原因・動機別の自殺者数の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/content/r5h-1-1-01.pdf
出典:厚生労働省 令和5年版自殺対策白書 より(10月21日べ利用)
上記のグラフは「原因・動機別の自殺者数の推移」ですが、「健康問題(緑色)」が圧倒的に多いですね。
そして、次が「家庭問題(青色)」そして「経済・生活問題(えんじ色)」と続いています。
昨年の2022年(令和4年)についてみると「健康問題」が12774人、「家庭問題」が4775人、「経済・生活問題」が4697人、「勤務問題」が2968人となっています。
コロちゃん
恐らく、この「健康問題」も、他の「経済・生活問題」や「家庭問題」との複合的な理由が絡み合っているだろうことは、容易に想像が付くよね。
しかし、コロちゃんも「二つのがん」で身をもって知ったけれど、抗がん剤で「肉体」がダメージを受けると、「精神」もダメージを受けるんだよね。
一番いいのは、そのような立場に身を置かないようにするのがいいけど、「病気治療」じゃそうもいかないし。
できるだけ、メンタルを平常に保つように心がけるしかないね。意図して「考えないこと」も、一つの方法だよ。
考えすぎると、悪い方のループに「精神」が落ち込んでしまうからね。
コロちゃんは、「考えないこと」も実践しているよ。
7.「日本の自殺死亡率はG7でトップ」
次に「自殺死亡率の国際比較」を見てみましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 G7各国の自殺死亡率より」
https://www.mhlw.go.jp/content/r5h-1-1-01.pdf
出典:厚生労働省 令和5年版自殺対策白書 より(10月21日べ利用)
「自殺死亡率」とは、「人口10万人当たりの自殺者数」の事です。
上記のグラフは、G7各国の「自殺死亡率」ですが、「日本」がトップに君臨しています。
全く自慢になりません。
G7各国の順位は以下の通りです。
①「日本 16.4」
②「アメリカ 14.1」
③「フランス 12.1」
④「ドイツ 11.1」
⑤「カナダ 10.7」
⑥「イギリス 8.2」
⑦「イタリア 6.3」
コロちゃん
国が違うと文化や民族性もあるから、何とも言い難いけどね。
日本は、世間体とか、周りの目を気にするとか、社会の同調圧力が強いのが原因の一つかもしれない。
また欧米はキリスト教の影響が強いから、「自殺禁止」の宗教の教えが関係しているのかもしれないと思ったね。
イタリアは楽天的と言ったら、ステロタイプの偏見かなぁ。
σ( ̄^ ̄)はて?
8.「コロちゃんちの家訓」
上記で、今回発表された「令和5年版自殺白書」をご紹介してきました。
この内容には、他にも政府の「自殺対策」の実施状況や、「自殺対策大綱」などが記載されています。しかし、今日見てきたとおりに、毎年の「自殺者数」は今徐々に増加しています。
ホントに現在の社会で生きていくには、ストレスが多いのです。
コロちゃんは、「人間はさほど強いものではない」と、常々思っていましたから、自分なりの心境をまとめていました。
そりゃ、コロちゃんだって70年も生きていれば、思うようにいかないことをイヤっというほど経験していますよ。
むしろ、コロちゃんの人生は、「うまく行かなかった」り、「失敗したりしたこと」の連続でした。
ん? この言い方だと「成功したことはない」ってことになっちゃうかな?
あれ(・・; )??
まあ、そんな時にコロちゃんが自分に言い聞かせていたことがあります。
下記に列記しますね。
①「困った時にはメシを食え!」
この教訓は、コロちゃんが20代の頃に読んでいた「アクションコミックス」というマンガ雑誌で連載されていました「じゃりン子チエ」というコミックの中に出て来る言葉です。
この「じゃりン子チエちゃん」は、関西が舞台です。
「しっかり者の小学生の女の子チエちゃん」と「ダメダメ父親小鉄」と、「関西人のおばあはん」がメインキャストです。
その中で「関西人のおばあはん」のセリフが上記の「困った時にはメシを食え!」なのです。
「寒い、お腹へった、もうアカン、死にたい、この順番できますんや。熱いうどん食べなはれ」
(by じゃりんン子チエのおばあはん)
不幸は「暗い、寒い、腹減った」の順でやってくるので、とにかく明るくして、温かくして、腹にものを入れれば、不幸もどっかへ飛んでいくというのです。
なんか「哲学的」なのか「リアリズム」なのかよくわからない内容ですけど、やたら説得力があると、当時20代でしたコロちゃんの脳裏に焼き付いた言葉なのです。
人間は、しょせん「サルの1種」ですから、「胃袋」と「脳みそ」は繋がっているのです。
腹が減れば悲観的にもなりますし、先行きの暗い要素ばかりが目に付くようになります。
ですから、コロちゃんは「困った時には、メシを食え!(できれば暖かい食事が効果的)」をいつも自分に言い聞かせていたのです。
②「夜は悩むな!」
この教義(?)も、難しいものではなく、「即物的」なものです。
人間長く生きていると、必ず選択を強いられる分かれ道「岐路」に追い込まれることがあります。
「右の道を行くのか?、左の道を行くのか?」そのような時には、誰しもが真剣に悩みますよね。
そのような時に陥った時には、「夜は考えるな!」というのが、コロちゃんの「家訓」です。
人間は所詮「サルの1種」ですから、夜悩むと大体は「悲観的」になります。それに対して朝日の中では「楽観的」になるというのが、コロちゃんの考えです。
コロちゃんは、自分自身のメンタルが弱かったものですから、若い時にはくよくよいつまでも悩んでいることが多かったのです。これは、その中で会得した「教訓」です。
「悩んだ時には、朝を待て!」ですね。
③「悩んだ時には調べよ」
こうやって上記の二つを見ると「困った時」や「悩んだ時」の生活の知恵ですね。それだけコロちゃんの「長ーい人生」には「困ったり、悩んだり」したことが多かったとお考え下さい。
上記でも書きましたが、人生には確かに必ず選択を強いられる分かれ道「岐路」があります。コロちゃんは、他の方よりいささかそれが多かったのかもしれません。
その「悩んだ中で考えたこと」は、「知識が不足」していて「判断材料が少ない」場合が多々あったのです。
よく「迷った時の決断力」をあげる方もいますが、それは間違っていると思うのです。
「丁半博打」ではないのですから、「判断できない」時には「知識が不足」しているのです。
ですからコロちゃんは、迷った時には必ず調べまくりました。
精一杯調べた後だったら、たとえ悩みの選択が間違っていても、それなりに納得することができると、コロちゃんは考えていましたね。
この上記の三つの「家訓」は、コロちゃんの子どもたちが実家から独立して旅立つ時に、「オヤジの言葉」として伝えました。
できますれば、人生で「深刻な問題に直面した方」全てに、コロちゃんの経験(家訓)が少しでもお役に立てば、コロちゃんは幸せです。
なお、この「令和5年版自殺対策白書」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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