おはようございます。今朝のコロちゃんは・・・足が痛い!
~(>_<~)イタイィィ…
一体どうしたのかと言うと、昨日より「両方の足のかかと」が「ヒビ・あかぎれ」のようになって、歩くと痛いのですよ。
最近は、毎日が乾燥しているでしょう? コロちゃんちも、室内は「湿度計」が20%台を指しています。
コロちゃんちの居間には、「加湿機能が付いた空気清浄機」が置いてあるのですが、この程度の機能では「湿度」はあまり上がらないみたいですね。
その結果、コロちゃんのかかとの「ヒビ・あかぎれ」が悪化したというわけです。
コロちゃんは、さっき「訪問看護師さん」と連絡を取り、相談しましたよ。そうしたら「皮膚科のお医者さんの診察を受けるように」と、アドバイスしてくれましたよ。
コロちゃんは、さっそく明日にでも「皮膚科の医院」に行ってみることにしましたけれど、あそこは駅前で「駐車場がない」んだよなー。
はて、どうやって行こうかと考えているコロちゃんでしたよ。
今日は、足のかかとの痛みをこらえながら「人類の祖先に会いに行くを読んで」をカキコキしますよ。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「人類の祖先に会いに行く:著:グイド・バルブイアーニ:2024年:河出書房と、15人の人類の祖先を紹介しています」
☆「330万年前、アウストラロピテクス(ルーシー)は2足で歩いていたよと、160万年前、トゥルカナボーイはしゃべったのか?」
☆「4万年前、ネアンデルタール人は白い肌だったと、1万年前、チェイダーマンは肌の黒いヨーロッパ人だよ」
☆「200年前、チャールズ・ダーウィンは慎重?臆病?と、日本人の祖先はどこから来たのか?」
☆「コロちゃんと古人類学」
1.「人類の祖先に会いに行く:著:グイド・バルブイアーニ:2024年:河出書房」
今日は久し振りに【読書考】を書いてみますね。コロちゃんは「古人類学の本」が好きなんですよ。
その始まりは、1990年代に読んだ「サル学の現在」から始まっています。この本は「知の巨人」と呼ばれた「立花隆氏」が1991年に出版した本です。
当時コロちゃんは、まだ40歳になる前の若者でしたね。もう子どももいたっけかなー?
そんなコロちゃんが、この本を手に取って読んでみたら、当時の「最先端の古人類学」の内容を実に興味深くまとめていたのですよ。
そしてコロちゃんは、その後も「古人類学」の本が出版される都度に、次々と読んでみるようになったのです。
「古人類学」に「DNA解析」が持ち込まれたのは、2000年代に入ってからです。それ以前は「化石の形状」や「同時に発掘された物」の分析が主流だったのです。
だからコロちゃんが最初に読んだ「サル学」の時点では、「人類の発祥」について「単一起源説」と「多地域進化説」の両論が議論を戦わせていましたね。
それが、その後徐々に「アフリカ単一起源説」の勢いが強まり、今では「現生人類は7万年前に出アフリカした説」を多くの学者が支持していますね。
この「人類の発生の謎を解く本」を、次々読んでいくと、まるで世界が拡がるような感覚をコロちゃんは感じましたね。
この「古人類学」は、2000年代以降にもどんどん新たな知見が出てきているのですよ。
それは「新しい化石が次々と発見された」ことにもよりますし、「DNA解析」のデータの蓄積と解析の進化も寄与していますね。
そんなコロちゃんが今日読んだ本は、コロちゃんにしても初めて知るような「知見」が沢山記載されていましたね。次に簡単にご紹介しましょうね。
2.「15人の人類の祖先を紹介しています」
本書は、「15人の祖先」を紹介しています。古くは「330万年前のアウストラロピテクス(ルーシー)」で、一番最近なのは「200年前のチャールズ・ダーウイン」です。
本書を順に読んでいくと、自然に「古人類史を辿る」ことになります。ただコロちゃんが感じたのは、「人類の進化」は必然ではなかったと言うことですね。
往々にして「人間」は、古代の「サルに近い古代人」が一直線に進化して「現在の高度な人類」になり遂げたと思いたくなりますが、残念ながらその観念は間違いです。
本書で読む「人類の祖先」は、生物として生きる為に行動している内に、試行錯誤と選択の結果、世界中に拡がっていったことが証明されています。
そこには、「知性のひらめき」や「行動の飛躍」は見られません。読んで納得できる理由によって「世界中に拡がっていったのが人類」なのですね。
3.「330万年前、アウストラロピテクス(ルーシー)は2足で歩いていたよ」
15人全員はご紹介出来ませんね。コロちゃんは、まず最初の「330万年前のアウストラロピテクス」の「ルーシー」をご紹介します。
この「ルーシー」が発掘されたのは、1974年のエチオピアです。このルーシーの年代は330万年前です。その時代に歩いて(2足歩行)いたのは「アウストラロピテクス」しかいません。
「ルーシー」の属する「アウストラロピテクス・アファレンシス」という種は、今の私たちと同じように2本足で歩いていたことが確実視されている「最初の人類」なのですよ。
この章でコロちゃんが初めて知ったことは、この「ルーシーの死因」を調べて発表した学者がいることです。おそらく「最新の知見」ですね。
それは「ルーシーの骨にある17箇所のヒビを調べてルーシーの死因を高所から落下して地面に叩きつけられたことによるもの」と結論づけたというのです。
この「高所から落下した死因」がなぜ注目されるのかと言うと、当時の人類は、それまでの「森林での生活」から「草原の生活」への移行過程と考えられていたのです。
「草原(乾燥化とステップ化)」と「2足歩行」は関連が深いですからね。
しかし、「ルーシーが木の枝から落ちて死んだ」とすると、当時のルーシーの仲間たちは、歩行に適した足を持っていたにもかかわらず、なお高いところで長い時間を過ごしていたことを意味しています。
したがって、「人類の樹上生活から2足歩行への移行は、長い時間、気が遠くなるほどの時間をかけて、段階的に進んだと考えるのが妥当だろう」と、本書は記載していますよ。
「人類学者」とは、このような考察を積み重ねて、古代人類の進化と変化を探っているのですよ。コロちゃんは「限りないロマン」を感じましたよ。
4.「160万年前、トゥルカナボーイはしゃべったのか?」
次は1984年にケニアで発見された「160万年前のトゥルカナボーイ」です。
この化石から調べた脳容量は880ccと、上記の「ルーシーの400㏄」よりは2倍以上に増えていますが、現在の人類の1400㏄前後から比べると、まだまだ小さいですね。
コロちゃんが初めて知ったのは、この「トゥルカナボーイは言葉をしゃべったのか?」と言う考察です。
もちろん「言葉」は化石には残りませんから、調べることは出来ません。
しかし、「脳の形」は化石から分かります。今日の私たちは「言語機能」が左脳の前頭葉の「ブローカー野」と言うところにあることを知っているというのです。
そして、「トゥルカナボーイ」の「ブローカー野」に相当する左の部分が右側よりも大きく発達しているから、潜在的に言語を操る能力が宿っていたとしています。
しかし、「胸部の状況からは、うまく呼吸を自在にコントロールできたとは思えない」ことから、「文節的に話ができた可能性は低い」としていますね。
本書は「チンパンジーは左右の手を区別なく使うのに対し、私たちには利き手がある。左右非対称な脳の構造が、片方の手の優先的な使用や言語機能などに結び付いているのである」と考察していますね。
面白いでしょう、利き手があるのは「人間だけ」なのですよ。
それが「言葉の使用」と関係しているとは、思わず「へー」ってコロちゃんは言っちゃいましたよ。
( ゜д゜)ヘー
5.「4万年前、ネアンデルタール人は白い肌だった」
途中で3人の「ヒト」を飛ばして、皆さんも名前をご存じだと思われる「ネアンデルタール人」です。
ドイツで1856年に発見されています。この「ネアンデルタール人」は、すでに「現生人類」の直接の先祖ではなく、「いとこ」だったことはコロちゃんも知っていましたね。
つまり「現生人類の祖先」とは別に「出アフリカ」したグループの子孫だったのですね。
その後に「ネアンデルタール人」は絶滅していますが、現生人類と交雑して今の私たちにも「ネアンデルタール人由来の遺伝子」が3%程度残っているとされていましたね。
コロちゃんが知らなかったのは、「ネアンデルタール人」が「白い肌で、おそらく髪は赤く、顔にはそばかすがあった」と書いていることです。
もちろん「化石」には「肌も髪もそばかす」も色が残っているわけではありません。
本書では「私たちの色合い(皮膚・髪・瞳)」は、「2種類のメラニン細胞に左右される」とし、70程度の遺伝子に左右されると書いています。
その研究から「ネアンデルタール人」の「肌の色」の正解を引き当てたとしていますね。
だけど、コロちゃんはよく「肌の色」が分かったもんだと驚きましたよ。だって「化石」しか残っていないんですからね。
本書のどっかに「化石も10万年を超えるとDNAを調べることは出来ない」と書いてありましたね。
「ネアンデルタール人は31万年前~4万年前に絶滅」とありますから、まだ「DNAの解析」が出来たのでしょう。
コロちゃんは、思わず現在の「欧州人の姿」が頭に浮かびましたが、彼らは「ネアンデルタール人の子孫」ではありません。あとから移住したヒトの子孫なのでしょうね。
6.「1万年前、チェイダーマンは肌の黒いヨーロッパ人だよ」
これは皆さんも興味を持つと思いますよ。コロちゃんは、もう10年程前に読んだ本から、この表題の「チェイダーマン(イギリスで発掘された1万年前の化石)」が黒人だったことは知っていました。
ところが、本書ではその後に「スイス(1万3000年前)・ルクセンブルク(8000年前)・スペイン(7000年前)・デンマーク(5700年前)」と4例の化石のDNA解析がみな「黒い肌に明るい瞳」だったというのですよ。
これらの結果は偶然ではあり得ません。1万年~5000年前のヨーロッパには「黒い肌のサピエンス」がいたのです。
コロちゃんが知っていたのは、最初の「チェーダ―マンの黒い肌」だけでしたから、「黒い肌のヨーロッパ人」がごく少数いたのではないことが確定しましたね。
おそらく当時のヨーロッパ人は、皆「肌の色が黒かった」のですよ。
本書では「肌の色がどのように変化してきたのか」を詳細に説明しています。
「肌の色に影響を与える70の遺伝子」を研究している学者を紹介して、その手法を書いていますがここではカットしますね。
この項の結論としては、1万1千500年前に「カフカス・アナトリアに住む狩猟採集の生活をおくっていた集団の中にこの肌の色を白くする遺伝子の変異が確認されている」としています。
そして、それらの集団が「農耕と牧畜」が普及するのと並行してヨーロッパ全域に拡がっていったと書いていますね。
簡単に言えば「黒人だったチェイダーマン(1万年前)」たちは、その数千年後に「白人の農耕と牧畜の民」に駆逐されたと言っているのです。
これを本書では「中石器時代(1万4000年前~7000年前)から新石器時代(9000年前~4000年前)へ移行する過程で、ヨーロッパ全土に暮らす人々のゲノムに劇的な変化が生じた」と書いていますね。
コロちゃんは、アメリカ大陸でヨーロッパ人が「インディアンを駆逐した歴史」が頭に浮かびましたよ。
7.「200年前、チャールズ・ダーウィンは慎重?臆病?」
いやいや、もっと沢山紹介したいんですよ。たとえば1991年にアルプス山脈の氷河で発見された「エッツイ:5300年前」は、「アイスマン」と呼ばれた有名人(?)です。
この方も、ちゃんと「本書」に載っているのですよ。コロちゃんは、この「アイスマンの本」は、文庫本で2冊読んでいましたから、特に興味がありましたよ。
しかし、先を急ぎましょう。最後は200年前の「チャールズ・ダーウイン」をご紹介しますね。
彼はその「進化論」の主張を「生涯」を通して慎重に隠していました。本書では「種は進化する」と手紙に書いたのは「1844年35歳の時」だと書いています。
しかし、実際に「種の起源」を発表したのは、それから15年後の「1859年」ですから、もう50歳になっていますね。
コロちゃんは15年後になっても、まだ「当時の最新の知見だったダーウィンの進化論」に驚きましたが、本書ではそれどころではないことを書いています。
「日本」では、「進化論」に宗教的な横やりが入ることはまずありませんから実感がないのですが、欧米世界ではそうではありません。
本書では、「ダーウィン」に対する「今日まで続く非難」を具体的に列記しています。
いわく「2002年の大統領選挙で、ジョージ・W・ブッシュは『進化のテーマにかんして言えば、神がどのように世界を創造したかについての裁定は、いまだ下されていない』と表明している」。
いわく「2005年に教皇ベネディクト16世は『私たち人間は、進化がもたらした、意味のない偶然の産物などではありません』と言っています」
何と言ったらよいのか、現在でもこれならば「ダーウィンが進化論を発表した1859年」でしたら、場合によっては「火あぶり」になっても不思議ではなかったと思いましたよ。
コロちゃんは「宗教が科学を認めないこと」は、人間社会に害悪をもたらしていると思いましたよ。
本書では、最後の項に「遺伝学の結論」として、「複数の人間集団の間に認められている差異とは『濃淡』に過ぎない」と力説していますね。
そして「人種の分類にはいかなる社会的な価値もない」と、現在の最先端の「遺伝学」に裏打ちされた信念を強調しています。
それを、逆に見れば今でも欧米では「人種差別」が底流としてあることを示しているのでしょう。
本書は、コロちゃんが読んだ限りでは、現在(2024年)の最先端の知見ですね。
「古人類学」という名称は厳めしいですけど、「人類の祖先に会いに行く」のでしたらハードルは下がるでしょう。
本書は、翻訳(栗原俊英氏)もこなれていて、平易で読みやすく、専門的な内容も分かりやすくまとめていると感じましたよ。
コロちゃんは、本書を読むことをお勧めしますよ。とても楽しく読めましたよ。下記の本ですよ。
8.「日本人の祖先はどこから来たのか?」
今日は「人類の祖先に会いに行く」と言う本の【読書考】ですから、ここで終了でも良いのですが、ちょっと「蛇足」で、「日本人の祖先」について、今のコロちゃんの知見を書いてみますね。
ちょっと前までは「日本人の祖先」は、「縄文系の狩猟採集民族」と「弥生系の稲作移民」との「2重構造」だとされていました。
それが、最近のDNA解析を使った研究では、「新しい学説」が出されているようです。
コロちゃんは、素人のおじいちゃんですから、興味の向くままに本やネットで読んでいましたが、「新しい学説」とは、以下のようなものですね。
「現代日本人は大陸から渡ってきた3つの集団を祖先に持つ(三重構造モデル)」
◎「ゲノム解析による古代日本人の系統」
➀「縄文系」
➁「関西系」
③「東北系」
これらの集団の「縄文系」の比率が、「①沖縄系では最も高く、③関西系が最も低い」とされていますね。
うーむ、「関西系」が稲作をもたらした弥生人かなー? ひょっとしたら大和朝廷?
( ̄へ ̄|||) ウーム
いやいや、「夢とロマン」がありますね。
だけど、それぞれの集団が「どこからいつ頃日本に来たの?」と興味がわきますね。
それの発表もあるようですよ。
➀「縄文人の祖先集団は、2万~1万5000年前に渡来して1000人ほどの小集団を形成」
➁「弥生時代に北東アジアに起源をもつ集団が渡来」
③「古墳時代に東アジアの集団がそれぞれ渡来」
へー、ホントにここまでわかったの?
( ゜д゜)ヘー
コロちゃんは、これの「縄文人度合」の「日本地図」を見て、「東北はアイヌだよね、九州南部は熊襲?、島根県は出雲のスサノオノミコト?」と連想しましたよ。
「縄文人度合の地図」では、ちょうど「東北・鹿児島県・島根県」の色が濃いのですよ。
ね、上記の「古人類学」よりはちょっと新しい時代になりますけど、コロちゃんたちのご先祖様の事だと思うと興味がわくでしょう?
なお、上記の「研究発表」は「科学技術振興機構」です。これをお読みになりたい方は、以下のリンクのクリックをお願いします。
9.「コロちゃんと古人類学」
皆さん、今生きていて「社会の不条理」を感じることはありませんか?
「会社員」だったら、「給料が安い」とか「イヤな上司」がいるとか、いろいろありますよね。「仕事が忙しすぎる」とか、「なんで俺だけ苦労するんだよ」とか、言いたくなることもあるでしょうね。
コロちゃんは、そんな社会の「不条理・不平等」を感じた時には、この「古人類学の知見」を頭に浮かべるのですよ。
誰でも親がいますね。人間の1世代が20年として、100世代遡れば2000年です。
上記で「日本に渡来した集団の1グループ」は「弥生時代」だったとされています。
その「弥生時代」は今から「2300年前(紀元前3世紀)から1700年前(3世紀)」とされていますから、ちょうど今のコロちゃんから100世代前ですよね。
そのくらい遡ると、「イヤな上司」も「お金持ち」もコロちゃんと「ご先祖様」は同じなのですよ。
そう考えると、現在の「社会的格差」が馬鹿らしく思えてくるのですよ。
所詮今の人間の「能力差」や「富裕の差」は、ちょっとした「人生の運の差」でしかないと思えてくるのですよ。
どの人間もそうは変わりません。所詮は遡れば「同じご先祖様」に行きつくのですからね。
もちろん「古人類学の本」をよむと、「新しい知見を知る楽しみ」もありますよ。それは「学問的興味」ですね。
それが本筋なのでしょうけど、コロちゃんには上記の「ストレス解消法」にもなっていましたよ。
ただ、これは「コロちゃんだけ」の事かも知れませんからね。もし「考え方が違う」とお思いになる方は、どうぞスルーしてください。
だけど、ちょっとだけ「現生のストレスを解消してみたい方」は、「古人類学の本」を1冊手に取ってみてくださいね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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