おはようございます。昨日のことですが、コロちゃんが近所にある「スーパーマーケット」にお買い物に行くと「お休み」でした。
この「スーパー」は、1年中ほとんど「休み」ありませんでしたから珍しいですね。そういえば、そんな知らせの「チラシ」が新聞に挟まっていたような気もしますね。
コロちゃんは、毎日の朝食に「納豆」を食べますから、3日に1回「お買い物」にお出かけをしているのです。
だって、いつも食べている「納豆」は3個で1パックのものですからね。3日経つと無くなっちゃうんですよ。
昨日に「納豆」が買えなかったコロちゃんは、今朝はその代わりに「ベーコンエッグ」をいただきましたよ。
「コロちゃんの教訓」=「スーパーのお休みは忘れずにチェックしておこう、そして食材は買いだめをしておこう」
こんな上記の「教訓」を得たコロちゃんが、今日は「賃上げは年金生活者のために重要か?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」

コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「賃上げは年金生活者のためにも重要だはホントなの?と、今年の年金改定額を見る」
☆「年金の改定システムを見ると、物価に負けない年金は実現できるの?」
☆「年金アップは低い方に合わせるよと、物価に負けない年金はナローパスだよ」
☆「コロちゃんと年金ライフ」

1.「賃上げは年金生活者のためにも重要だはホントなの?」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「新聞の社説」に「賃上げは年金生活者のためにも重要だ」との見出しがありました。
コロちゃんは、「年金所得しかない高齢者」ですから「年金の記事」には特に注目しています。
とりわけ「新聞社説」となると、その「新聞社の主張」ですから社会への影響力もあるので、コロちゃんはこの「社説」をジックリと読んでみましたよ。
この「社説」では、「25年度の年金額は、前年度に比べて1.9%の引き上げとなった・・24年度の消費者物価の上昇率である2.7%を下回る・・物価高に追いつかない状態」と書いていました。
さらに「物価の上昇率より年金額が抑制されるのは年金財政の悪化を防ぐのが目的で、制度の在り方が悪いわけではない。問題は・・物価を上回る賃上げが実現できていないことにある」と続けています。
結論としては、「年金生活者を守るために物価を上回る賃上げが必要だ」と締めていますね。
まあ、一応「論旨」は一貫としていますが、コロちゃんは「物価を上回る賃上げが出来れば年金生活者のためになる」と言うところにちょっと引っ掛かりました。
果たして、現在の「年金制度」の「マクロ経済スライド」がある中で、「物価を上回る賃上げ」が実現出来れば、同時に「物価を上回る年金」が得られるのかと言う疑問ですね。
そこで、コロちゃんはちょっと調べてみることにしましたよ。
なお、この「新聞の社説」の「賃上げは年金生活者のためにも重要だ」を、お読みになりたい方は下記のリンクのクリックをお願いします。


2.「今年の年金改定額を見る」
まず、最初に今年の「年金の改定額(給与の賃上げにあたるもの)」を見ておきましょう。
◎「令和7年度:年金額の例:月額」
➀「国民年金」(満額)
・「令和6年度:6万8000円」(前年)
・「令和7年度:6万9308円」(+1308円:1.9%アップ)
➁「厚生年金(モデル年金※)」
・「令和6年度:22万8372円」(前年)
・「令和7年度:23万2784円」(+4412円:1.9%アップ)
(※モデル年金:40年間勤務の会社員の夫+専業主婦)
https://www.mhlw.go.jp/content/12502000/001383981.pdf
(出典:厚生労働省:令和7年度の年金額改定についてお知らせしますより:2月5日利用)
上記のように、ざっと「国民年金」では月1300円程の「賃上げ」で、「厚生年金」では月4400円(夫婦2人分)の「賃上げ」となります。
「賃上げ率(改定率)」は、1.9%アップです。
昨年2024年の「年金賃上げ率(改定率)」は2.7%アップでしたから、昨年よりアップ率は下がりましたね。
コロちゃんは、「厚生年金」ですが「単身高齢者」ですから、上記の「令和7年度:23万2784円(+4412円):モデル年金」よりは、年金アップ額が低いです。
だいたい「月3000円台の賃上げ額(改定額)」となりますね。
コロちゃんは、不満でいっぱいですよ。だってこれでは「物価に負けて」ますからね。

3.「年金の改定システムを見る」
毎年1月に行なわれる「年金改定額の計算」は、以下の内容で行なわれます。分かりやすいように今年2025年の数字を入れておきます。
◎「年金改定率の計算」
①「過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」+
②「前年度の物価変動率 :+2.7% 」=
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」-
④「マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」=
⑤「新規年金改定率 :+1.9%」
まったく複雑ですよね。上記の「①2年度前から4年度前までの3年間の実質賃金変動率」が、「皆さんの標準報酬額の年度平均」から算出されますが、3年分を調べることでならしているのですね。
そして「②前年度の物価変動率」は、発表が1月の19日を含む週の金曜日と決まっていますから、その同日に「年金改定額」も発表されることになっています。
「年金改定額」の新規実施はその年の「6月15日支給分」からです。
そして問題なのは「➃マクロ経済スライド調整率」ですね。これは「年金減額システム」で、今年は「-0.4%」が差し引かれています。
コロちゃんが、上記の「新聞社説」読んで感じたことは、以下ですよ。
「➃マクロ経済スライド調整率:-0.4%」が差し引かれることが決まっている中では、相当「賃上げ」が高くないと「年金改定額」は物価に追いつかない(※)のではないかと思ったのですよ。
(※後段で年金改定率が物価を追い越すことは制度上不可能と考察しています)
そして、このような「高い賃上げ」が実現すると、今度は差し引かれる対象が「③名目手取り賃金変動率 」ではなく、「②前年度の物価変動率」となると決まっているのですよ。
これは、絶対に一度読んだだけではわからないことですよ。コロちゃんは何度も読みなおしましたよ。
ですから。次に「年金額改定制度」の中身をもう少し深く掘り下げてみますね。

4.「物価に負けない年金は実現できるの?」
まず「賃金変動率(賃上げ)」が「物価変動率(物価上昇)」より大きくなければ、「年金改定額」は「物価に負けて」しまいます。
上記の「新聞社社説」が言う「賃上げは年金生活者のためにも重要だ」は、確かにその通りだと思いますよ。
しかしコロちゃんが懸念するのは、「そもそも物価に負けない年金の実現可能性はあるのか?」ですよ。
上記での「年金計算式」をもう一度下に書きます。
◎「年金改定率の計算」
①「過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」+
②「前年度の物価変動率 :+2.7% 」=
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」-
④「マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」=
➄「新規年金改定率 :+1.9%」
上記の計算式を見てもわかりますが、「物価に負けない年金」のためには、「➄新規年金改定率:+1.9%」が、「②前年度の物価変動率:2.7%」を上回らなければなりません。
その為に足を引っ張っているのは、「①過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」と「③マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」の二つの数値です。
この二つの数値を、次に深り堀して「物価に負けない年金」のためにプラス転換が出来るかどうか見てみましょう。

①「足を引っ張る実質賃金変動率を見る」
上記の「①過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」を見て、何かお感じになりませんか?
昨年2024年の「春闘賃上げ率は5.58%(経団連調査)」でした。それが「①過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」とは、低すぎますね。
これは「春闘賃上げ率は名目賃金」で、「年金改定」の対象となるのは「実質賃金」ですから、物価上昇率が高いために「①過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」となってしまっています。
そこでコロちゃんは、ちょっと調べてみましたよ。
この「①過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」は、「厚生年金被保険者の標準報酬額の平均額」から算出したもので、「過去3年度の分」は以下の通りでした。
◎「過去3年度の実質賃金変動率の内訳(-0.4%)」
①「4年度前:+1.2%」
②「3年度前:-1.1%」
③「2年度前:-1.4%」
④「3年平均:-0.4%」
うーむ、「4年度前」って2022年だよね。この「年度の物価上昇率」は確か「-0.2%」だったから、まだ現在ほどは上がっていなかったんだよね。
( ̄へ ̄|||) ウーム
だから「①実質賃金変動率も+1.2%」だったわけだよね。その後は「賃上げ」も進んだけれど、「物価上昇」がそれを上回ったから、数値がマイナスになったという訳ですね。
コロちゃんは、これを見て「物価上昇」が進む中で「実質賃金変動率」をプラスに持っていくのは、難しいと思いましたよ。

②「足を引っ張るマクロ経済スライドを見る」
上記で足を引っ張っているのは、あと「③マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」の数値です。これをちょっと深堀りしてみてみましょう。
この「マクロ経済スライド」は、「現役世代の人口減少や平均余命の伸びに合わせて、年金の給付水準を自動的に調整する仕組み」とされています。
詳しく見ると、以下の通りです。今年の改定率を末尾に記載しますね。
◎「マクロ経済スライドの構成」
①「公的年金被保険者数の減少率(直近3年度平均)」+
②「平均余命の伸び(年率-0.3%:固定値) 」=
③「マクロ経済スライド調整率」
うーむ、今年の「年金改定率のマクロ経済スライドは-0.4%」だったよね。と言うことは「①年金被保険者数の減少率は-0.1%」だったとなりますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム
「②平均余命の伸び(年率-0.3%:固定値)」は固定値だから、そうなると「マクロ経済スライドを小さく、あるいはプラス」にするためには、「被保険者数の減少率(直近3年度平均)」を減らす?
そんなの「人口減少」の中で無理ゲーでしょうね。
コロちゃんは、「マクロ経済スライドのマイナス値」を減らすのは、絶対ムリだと断言しますよ。
最後に、ここ数年の「マクロ経済スライド」の実施内容を見ておきましょう。
◎「直近の過去のマクロ経済スライド調整率」
➀「令和元年:-0.5%」(うち繰り越し:-0.3%)
➁「令和2年 :-0.1%」
③「令和3年 :-0.1%」(繰り越し)⇒
④「令和4年 :-0.2%」(繰り越し)⇒
⑤「令和5年 :-0.6%」(うち繰り越し0.3%)
⑥「令和6年:-0.4%」
(出典:厚生労働省:年金額改定についてお知らせしますより)
上記の「マクロ経済スライド」では、「賃金と物価の上昇が小さい場合」には年金額がマイナスになってしまうため改定は行なわれません。(③令和3年・➃令和4年)
これでその時に、「今年は年金が下がらなくて良かったね」と喜んだら、「ぬか喜び」ですよ。
翌年に「キャリーオーバーで繰り越される(➀令和元年・➄令和5年)」のですよ。酷いですよ。鬼ですよ。
L(゚□゚)」オーマイガ!

5.「年金アップは低い方に合わせるよ」」
コロちゃんが驚いたことには、この「年金改定率決定システム」には、もう1つ「実質年金を上げないシステム」があったことです。
「年金改定率」の計算式を、もう一度見てみましょう。
◎「年金改定率の計算」
①「過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」+
②「前年度の物価変動率 :+2.7% 」=
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」-
④「マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」=
➄「新規年金改定率 :+1.9%」
上記の「①過去3年度の実質賃金変動率」は、どんな場合でも「年金改定」に適用されるわけではありません。下に書き出しますね。
◎「賃金変動率と物価変動率の状況による年金改定率の適用について」
①「①物価変動率が③名目手取り賃金変動率よりも高い場合(物価に負ける賃上げの場合:現状)」
・「低い方の③名目手取り賃金変動率を適用(現状)」
②「①物価変動率が③名目手取り賃金変動率よりも低い場合(物価に勝つ賃上げの場合)」
・「低い方の①物価変動率を適用」
(※令和7年度の年金額は、名目手取り賃金変動率〈2.3%〉を用いて改定された)
上記を、よーく読むと、「年金改定率の計算」は必ず「①物価と③賃金」の低い方を対象とするとしているのですよ。
その結果計算される「年金改定率」は、必ず低くでますよね。
ホントややこしいですよね。誰だよ、こんな複雑な制度を作ったのは・・・ああ、頭の良い官僚さんでしょうね。
コロちゃんは、何回もここを読んで考えてしまいましたよ。確かに「厚生労働省」の発表文には、以下の様に書いてあるのですよ。
「物価変動率が名目手取り賃金変動率を上回る場合は、支え手である現役世代の方々の負担能力に応じた給付とする観点から、名目手取り賃金変動率を用いて改定することが法律で定められています」
だけど、これを読んだだけで「年金改定率の計算は物価と賃金の低い方に合わせますよ」とは、誰も思わないよ!
ただこれは、現状は「物価に負けてる賃金」なわけですが、今後「賃金」が上がったら「年金改定率」の対象が「物価」に切り替わるわけですよね。
だったら、いつまでたっても「物価に負けない年金」は成立しない構造になっているんじゃないの?

6.「物価に負けない年金はシステム上不可能だよ」
いやいや、今日は「新聞の社説」からずいぶん深く「年金制度」の中に入って調べてみましたよ。
その結果のコロちゃんの感想ですが、「新聞社説」でおっしゃる「年金生活者を守るために物価を上回る賃上げが必要だ」は希望としては良いのですが、はたして実現可能性がどのくらいあるのか?
何しろ、以下ですよ。
「年金改定率」の計算式を、もう一度見てみましょう。何度も引用してすみません。だけどこれを見ながらでないと、複雑な制度が分かりにくいのですよ。
◎「年金改定率の計算」
①「過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」+
②「前年度の物価変動率 :+2.7% 」=
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」
③「名目手取り賃金変動率 :2.3 %」-
④「マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」=
➄「新規年金改定率 :+1.9%」
「物価に負けない年金」のためには、上記の「①過去3年度の実質賃金変動率:-0.4%」を、プラス領域に上げなければなりません。
しかしそれが出来ると「物価に勝つ賃上げ」になりますが、その場合は「年金改定率の計算式」は、今度は低い方の「②物価変動率」が適用されてしまいます。
その上で「③マクロ経済スライド調整率 :-0.4%」が待っています。
これでは「物価に勝つ年金」への道は、絶対に不可能なシステムだと、コロちゃんは思いましたよ。
この考えでいいのかなー? こんなこと誰も指摘したなんて聞きませんよ。
(。・_・?)ハテ?
だけど、コロちゃんはこう考えたのですけどね。もし間違っていたら、誰かご指摘お願いしますよ。
ただしコロちゃんは、「企業の賃上げ」には賛成していますからね。どんどん給料を上げていただいて、若い方たちの生活を実りある人生にしていただきたいと思っていますよ。
何しろ「経済学者の方」でも、もう30年も所得が上がらないのは「異端の国だ」とおっしゃっているのですから、ちょっとは「まともな国」になって欲しいと思っていますよ。

7.「コロちゃんと年金ライフ」
さて、今日は最後に何を書こうかなー?
コロちゃんの「年金ライフ」は「60歳」の時から始まりましたが、それからの60代は「大腸がん・悪性リンパ腫」の闘病と、その後の「妻の肺がん」ですべて埋まってしまいました。
(※コロちゃんのがんは治癒、妻は死去しました)
だからコロちゃんの「年金リタイア生活」が始まったのは、心情的には「70代」に入ってからですね。
そこで今思っているのは、「老後の生活」ってのはそれまで生きてきたことの「集大成」だと思ったのですよ。
もちろん過去は「良い事」ばかりあったわけではないですよ。「悪い結果」だったことも多かったですし、今振り返っても「恥ずかしい経験」もありました。
しかしどんな経験でも、それは「コロちゃんだけのもの」なのですよね。とても「大切な経験」です。「何もない」よりはずっと良い。
今振り返ると、20代のコロちゃんはいろんなところに顔を出していました。とにかく好奇心が旺盛で、興味を持つと「のめり込んで活動」していましたね。
それらは「良い結果」には繋がりませんでしたが、それでもコロちゃんには後悔は少しもありません。
「知りたい」という欲求はかなえられましたからね。その「旺盛な好奇心」が、今のコロちゃんを形作っています。
未だに「興味のある事へのめり込む生き方」から離れられないことは、このブログがもう2年以上続いていることでもお分かりかと思いますね。
だから今日の最後に「コロちゃんの年金ライフ」について言うと、「なかなか楽しい老後となっていますよ」と胸を張って言えますよ。
こんなコロちゃんが、今日は「新聞社説」の「賃上げは年金生活者のためにも重要だ」を読んで、「ホントかな?」と感じたことから、あれこれ調べて見ました。
コロちゃんは、少し前から「年金制度の複雑さ」を書いている内に「今の制度では物価に負けない年金は構造的に成立しないのではないか?」と感じていたんですよね。
そこで、ちょっと深堀してみましたが「内容が専門的過ぎた」かもしれませんね。
まあ、今日は「コロちゃんの興味と趣味の記事」と言うことでご容赦お願いしますね。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。

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