【社会考】少子化先進国「韓国」を見る

社会

お早うございます。コロちゃんのリアルタイムは土曜日の朝です。今朝のワンコとの散歩後に朝食を食べ終わって、今パソコンを開きました。

今日の土曜日には、「編集長&株主様」からの業務命令通りに、朝ブログ記事を2話投稿しましたところ、記事のストックはあと1話しかなくなってしまいました。

明日の「日曜日」には2話投稿しなければなりませんから、これから明日の分の1話をカキコキしなければ間に合いませんね。

いやいや参ったですね。「締め切りが迫っているよー!」。

なんかコロちゃんは「伝説の漫画家:手塚治虫先生」の気分になってきましたよ。かの「手塚治虫先生」は、以下のような「伝説」が伝えられています。

➀「銭湯に行ってきますと風呂道具を抱えたまま実家の宝塚へ逃亡」

➁「電話をかけてきますと、サンダル姿で逃亡」

③「締め切りはゴムのようにいくらでも伸びる(手塚治虫談)」

いやいや、凄いもんですね「手塚先生」は。だけど、コロちゃんはそんな大御所じゃないですからね。

それに「風呂」は自宅内にあるし、☎は携帯ですしね。しょうがないから、コロちゃんはせっせことブログ原稿に取り組むとしますよ。

今日は「少子化先進国韓国を見る」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「韓国の出生率は日本より低い0.72と、韓国の少子化事情を見る」

☆「韓国は若い女性と高齢者の落差が大きいと、韓国は日本の鏡か?」

☆「政府の取り組みは韓国が先行と、ジェンダー・ギャップ指数は世界118位」

☆「リベラルは時代の流れだねと、若者たちが結婚できる環境を」

☆「コロちゃんの女性への心遣い」

1.「韓国の出生率は日本より低い0.72」

コロちゃんが新聞をバサバサ読んでいると「日韓の少子化、価値観・ジェンダーに変化、専門家に聞く」という見出しが目に入りました。

コロちゃんは「韓国の少子化」が「日本」以上に進んでいることは知っていましたし、その「韓国の少子化対策など」が、「日本の参考」になるかと考えて、以前にこのブログでも書いていました。

下記の投稿記事ですね。お読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

【社会考】「韓国出生率0.72」から何を学ぶのか?

上記のブログ記事でも取り上げていますが、「韓国」の2023年の「合計特殊出生率」は、過去最低の「0.72」となっています。

この数字は「日本」の昨年2023年の「合計特殊出生率1.20」を、更に下回っています。

ある意味「韓国の姿」は、「日本の将来の姿」かもしれませんから、コロちゃんは興味深く見ていたのです。

そこで今日は、新聞の「日韓の少子化、価値観・ジェンダーに変化、専門家に聞く」の記事の内容を簡単にご紹介して、日本の参考にしたいとコロちゃんは考えました。

2.「韓国の少子化事情を見る」

この記事では、「日韓の少子化を研究する茨木大学講師の笹野美佐子氏(家族社会学)に聞く」とありましたね。

コロちゃんは「家族社会学」と聞くと、頭に「婚活」という言葉を最初に世の中に紹介した「山田昌弘中央大学教授」の名前が浮かびますね。

この新聞記事は、日経新聞の「峰岸博氏のインタビュー記事」でしたが、さすがにその道の「専門家」です。

コロちゃんには「韓国の合計特殊出率0.72」ぐらいしか分かっていない「韓国の少子化事情」を、詳しく教えてくださいましたよ。

➀「若い女性の価値観が急速に変わった」

「笹野講師」は、「少子化の要因は複合的だが、日韓の違いがはっきり出たのが価値観だった」とおっしゃっています。

それは「韓国の若い世代の女性の間で、急速度でライフコースと価値観の変化が起きた」というのです。

その変化を「笹野講師」は「圧縮的高学歴化」と一言で言っていますね。

➁「高学歴化を3倍速で達成した韓国」

若い女性の「高学歴化」は「日本」でも起きていますが、「日本と韓国の違い」は、「韓国」においては「母親と娘の2世代で高学歴化が達成された」というのです。

これを他国と比較すると「他国では4世代に渡って経験する変化を2世代で達成と、3倍速で高学歴化を達成した」といいます。

ここを読んでコロちゃんは、「はて、日本では何世代かかっているかな?」と思いました。そこでポチポチと「女性の大学進学率推移」を探してみました。

下記のグラフをご覧下さい。内容は下に書き出します。

「国立女性教育会館 男女別の大学・大学院現役進学率」より

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https://www.nwec.go.jp/research/cb4rt20000001mx8-att/031education.pdf
出典:国立女性教育会館 男女別の大学・大学院への現役進学率より(6月15日利用)

上記のグラフは「国立女性教育会館」が発表している1975~2021年の「男女別の大学・大学院への現役進学率」の推移です。

「エンジ色の太い実線」が「女子大学学部進学率」です。

ところどころの年の「進学率」が記載されていますので、下記に並べてみますね。

◎「女子大学学部進学率」

➀「1975年:12.1%」
➁「1985年:11.9%」
③「1989年:13.0%」
➃「1998年:24.4%」
⑤「2008年:41.8%」
⑥「2018年:48.6%」
⑦「2021年:51.6%」

おー、これを見ると「女性の大学進学率」が急速に増えていったように見えますね。

コロちゃんの青年時代は1970年代ですから、その頃の「女性の大学進学率」は、「➀1975年:12.1%」ですね。今から思うととても少ないですね。

それが「韓国は母親・娘の2世代」で一気に進んだのですか。

上記のグラフの「➀1975年:12.1%」「➁1985年:11.9%」「③1989年:13.0%」は決して「大学進学率が高い」とは言えませんよね。

その後の「⑤2008年:41.8%」「⑥2018年:48.6%」「⑦2021年:51.6%」を見ると、「日本の女性の大学進学率は50年かけて女性の半数に達した」と言っても良いかと思われますね。

それに対し「韓国」は、「1990年代に教育水準が大幅に上昇し、1980年代後半生まれの世代から大卒が8割を超えた」としています。

ということは「女性の大学進学率」では、「日本が50年で5割を超えた」ことに対して、「韓国では10数年で8割に達した」ことになるのでしょうね。

なおコロちゃんが調べたところ韓国の「2020年の女子生徒の進学率は81%で、男子生徒の76.4%よりも高い」とありました。

何と「女子の大学進学率」は、日本が51.7%※、韓国が81%と、韓国の方が高いのですよ。

(※国立女性教育会館 男女共同参画統計リーフレット 2023学習版より)

この急速な「女性の高学歴化」が、「価値観の変化」をもたらしたと「笹野講師」は語っています。

③「内閣府の7ヵ国若者調査で韓国人の驚くべき意識変化」

ここで「笹野講師」は、2018年に「日本の内閣府」が行なった「我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 」を示しています。

コロちゃんは新聞でこの「アンケート調査と回答」を知りまして、あちこちネットで探しまくって見つけ出しましたよ。

ここで取り上げた「調査の回答」は以下の2点になります。

❶「質問:男は外で働き、女は家庭を守るべきだ」

いやいや、この質問はこの時代に聞きにくい事を、ズバッと聞いていますね。もしこの言葉を発したら、それだけで「セクハラ認定間違いなし」ですよね。

それでは、この回答を7ヵ国の若者たち(各国満13歳から満29歳までの男女)が回答しています。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 男女の役割観」より

https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12927443/www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf/s2-1.pdf
出典:内閣府 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)より(6月15日利用)

上記のグラフは「内閣府」で2018年に行なった、7ヵ国の「男女の役割観」の回答です。

質問は小見出しにあるように「男は外で働き、女は家庭を守るべきだ」です。

この質問に「賛成する」との回答が、「アメリカ+欧州」よりも低いのが「日本・韓国」です。下記をご覧ください。

◎「男は外で働き、女は家庭を守るべきだ:賛成」

❶「韓国:8.2%」
❷「日本:14.6%」
❸「アメリカ:35.7%」

あらら、「レディーファーストの国アメリカ」は35.7%も男性優位の価値観を持っているのですね。

それに対して「日本」は14.6%で、「韓国」は8.2%と7ヵ国の中で低い割合となっています。「韓国」は保守層が減ったようですね。

そして、この質問の「反対する」も見ておきましょう。

◎「男は外で働き、女は家庭を守るべきだ:反対」

❶「韓国:85.7%」
❷「日本:48.5%」
❸「アメリカ:55.7%」

もう「韓国の若者たち:85.7%」の価値感は、完全にリベラル化していますね。「日本の48.5%」と対照的に見えますよ。

この「7ヵ国の若者調査」の回答をもう一つ見ておきましょう。

❷「質問:子供が小さいときは、子供の世話は母親がするべきだ」

これも「保守的な価値観あふれる質問」ですね。コロちゃんだったら、とても口にはできません。

それでは、この質問に7ヵ国の若者たち(各国満13歳から満29歳までの男女)はどう回答しているでしょうか。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 男女の役割観」より

https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12927443/www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/ishiki/h30/pdf/s2-1.pdf
出典:内閣府 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (平成30年度)より(6月15日利用)

上記のグラフは「内閣府」で2018年に行なった、7ヵ国の「男女の役割観」の回答です。

質問は小見出しにあるように「子供が小さいときは、子供の世話は母親がするべきだ」です。

この質問に対しては、ちょっと意外でしたが「ドイツの賛成:53.6%」が多いのです。

そして「日本:19.5%」と「韓国:18.5%」と並んでいます。下記に主要な回答をご紹介しますね。

◎「子供が小さいときは、子供の世話は母親がするべきだ:賛成」

❶「韓国:18.5%」
❷「日本:19.5%」
❸「ドイツ:53.6%」

コロちゃんは、太ったドイツ人のお母さんが子どもたちにザワークラフトとソーセージを食べさせている光景が頭に浮かびましたよ。

ただ、この質問では「韓国・日本」ともに、「子どもの世話は母親がするべきだ」とは2割弱の若者たちしか賛成していませんね。

そして、この質問の「反対する」も見ておきましょう。

◎「子供が小さいときは、子供の世話は母親がするべきだ:反対」

❶「韓国:75.1%」
❷「日本:46.2%」
❸「ドイツ:34.9%」

もう「韓国の若者たち:75.1%」のこちらの価値感も、完全にリベラル化していますね。「日本の46.2%」をはるかに上回っています。

そして「欧米で最低値だったのがドイツ:34.9%」です。「ドイツ」の若者は意外と現在でも「保守的な価値観」を守り続けているのかも知れませんね。

4.「韓国は若い女性と高齢者の落差が大きい」

「笹野講師」は、まず前提として「高学歴化すると価値観がリベラル化することは多くの研究で分かっている」というのです。

「男女平等やマイノリティーの権利の重要性を学習することによって、様々な社会問題に気づくので、性別役割分業にも反対する人が増えて来る」と語ります。

ところが「全世代」に聞いた別の調査では、「韓国」は最も保守的な結果が出ていると言います。

要するに、世代間での「価値観の乖離」が大きくなっているようですね。

若い高学歴の女性たちが、「嫁として姑さんや家族のために頑張っている母親たち」をみていて、娘世代は「結婚後の状況が予測できるので結婚を拒みだしたといえる」と言ってますね。

コロちゃんは、ここまで読んできて「韓国」では日本の高度成長下で進んだ「核家族化の進行」が無かった」のではないかと思いましたね。

「日本」では「高度成長時代」に「団塊の世代」が都市部へ移動して「核家族」を形成してきました。そのステップのあるなしが「韓国」と「日本」の違いとなっているのかも知れません。

「韓国の国土面積」は100,283.9k㎡で、日本の約4分の1と言われています。「韓国」では日本で起きたような「大規模な人口の移動と核家族化の進行」は起きなかったのかも知れませんね。

5.「韓国は日本の鏡か?」

ここでインタビューアーの峰岸博編集委員は「韓国は日本の鏡でしょうか?」と尋ねています。

「笹野講師」は「日本と韓国の事情は異なる」と答えています。

「韓国の若い世代は結婚まで否定的になっているが、日本では結婚したくないと言う人が増えているわけではない」というのです。

「笹野講師」は、ここで「国立社会保障・人口問題研究所」の5年ごとに行なわれている「18~34歳の独身者を対象とした大規模調査」の例を引いています。

そこで、コロちゃんはまたポチポチと、その調査を探し出しました。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「国立社会保障・人口問題研究所 未婚者の生涯の結婚意思」より

出典:国立社会保障・人口問題研究所 2021年社会保障・人口問題基本調査(結婚と出産に関する全国調査)より(6月15日利用)

上記のグラフは「国立社会保障・人口問題研究所」が発表している1982~2021年の「未婚者の生涯の結婚意思の推移:女性」です。

確かに「未婚女性の84.3%」の方が「いずれ結婚するつもり」と回答しています。ちょっと気になる点はゆっくりと右肩下がりが進行中だということですね。

これが「韓国との違い」だというのです。「韓国の若い世代は結婚までも否定的になっているが、日本は結婚したくないと言う人が増えているわけではない」と。

「日本では結婚をしたくとも出来ない若者が増えている状況だ」というのです。

6.「政府の取り組みは韓国が先行」

「笹野講師」は「欧米でも男女平等へ向かう初期段階では出生率は下がった」と言います。しかしその後「男女平等が進み、男性が家事・育児に参加するにつれて回復した」と言うのです。

「韓国」の場合は、「女性省をつくったたり、クオーター制導入して女性国会議員の比率を上げるなどの女性政策を2000年代に打ち出していった」としています。

しかし、「上の世代は変化しておらず、男性の考え方にも変化が起きていないので衝突が大きい」とも語っています。

最後には「男女平等を進めるうえで」として、「国会議員の女性比率を上げるためのクオータ制」と「企業の女性役員比率3割」を、「努力義務」などではなく制度として取り入れるべきと言っていました。

コロちゃんは、このインタビュー記事を読んで、男女平等への施策を真面目に進めないと日本は未来がないと痛感しましたよ。

しかし、「男女平等政策を一気に進め、更に女性の大学進学率を急速に80%まで上げた韓国」は、その結果、「若い女性が結婚をしたくない」となり「急激な少子化」へと進行しています。

それに対し「日本」では、「男女平等政策は遅々した進め方にとどまり、女性の大学進学率も緩やかにしか増やさなかった」結果、「少子化も緩やかな進行」となっているようです。

更に、その「韓国・日本」を対比して「笹野講師」は以下のように語っています。

「(韓国は)世代交代が進んで行けばこの(若い女性と高齢世代との)葛藤は減っていく・・・今後30年ぐらいかかるだろうから、その間に子どもの数がものすごく減ってしまうかも知れないが、どこかの時点で回復するきざしがでてくるのではないか」

「日本の少子化の場合、そうした男女平等へ向かう過程にあるわけではないので永遠にずるずると減っていくとみている」

ふーむ、「韓国」のように、男女平等政策を急激に進めると「結婚したくない若者」が大量に生まれるかも知れないのですね。

だけど、今の「日本」のようにろくな「男女平等政策」を進めていないと、いつまでもずるずると少子化が進行していくだろうとは、「究極の選択※」でしょうか。

(※究極の選択:どちらを選んでも損失が生じるなどの理由で容易には決められない選択問題)

コロちゃんは、「女性の大学進学率」で「日本が50年で5割を超えた」ことに対して「韓国では10数年で8割に達した」との違いがあることから、急速な「男女平等政策」を進めても、韓国の場合と違う結果が期待できると考えますよ。

「韓国」では、男尊女卑の古い通念が高齢者の中に広く存在しているにも関わらず、「国会議員のクオータ制」まで実施しているのですから。「日本」で出来ないことはないはずですよ。

コロちゃんは、やれること出来ることは、まだまだあると思っていますよ。

なお、この「笹野講師のインタビュー記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

少子化進む日本と韓国、価値観・ジェンダーに変化 専門家に聞く 編集委員 峯岸博 - 日本経済新聞
1人の女性が生涯に生む子どもの数を示す2023年の合計特殊出生率1.20という衝撃的な数字が発表された。そんな日本を上回る世界最速ペースで少子化が進んでいるのが韓国だ。同年の合計特殊出生率は0.72で、首都ソウルに限れば0.55まで落ち込み、その背景にはジェンダーをめぐる問題も密接に絡んでいる。日本も同じ道をたどるのか...

7.「ジェンダー・ギャップ指数は世界118位」

先日の6月12日に「世界経済フォーラム」が今年2024年の「ジェンダー・ギャップ指数」を発表しています。

この指数は、「経済」「教育」「健康」「政治」の4つの分野のデータから作成されています。

下記の引用をご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 男女共同参画局 ジェンダーギャップ指数 」より

https://www.gender.go.jp/international/int_syogaikoku/int_shihyo/index.html
出典:内閣府 男女共同参画局 男女共同参画に関する国際的な指数 より(6月15日利用)

上記のグラフは、「世界経済フォーラム」が発表している「ジェンダーギャップ指数2024」です。

0が完全不平等、1が完全平等を示しています。

2024年の日本の順位は、146か国中118位でした。過去最低だった昨年2023年の125位よりは、やや上昇していますが、それでも先進国の中で最低レベルです。

アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果となっています。

そして今日注目した「韓国」は、「日本」より上位の94位です。更に「中国」は106位と、東アジアの「儒教文化圏3ヶ国」は皆そろって最低レベルに並んでいますね。

しかし「韓国・中国」よりも下って情けないですよね。これじゃ「他国の悪口」も言えませんよ。

上記のグラフを見ると、日本の指数が、如何にもいびつなものとなっていることがわかります。

上記の引用の図では、日本は「教育」と「健康」は世界のトップクラスです。

しかし、「政治参画」と「経済参画」の数値がひどい。特に「政治参画」は、ほとんど「0」に近い最下位グループとなっています。

そして「トップ3」は、「アイスランド・フィンランド・ノルウェー」と全て「北欧の国々」ですね。これを見ると、やはり「国民文化」が背景にあるのかも知れませんね。

なおEUでは、昨年2023年に域内の企業に「同一労働同一賃金」の強化を義務付ける指令を発したと報じられています。

またOECD諸国では、格差の報告を怠った場合などの罰金が少なくとも13ヵ国で導入されているとも報じられています。

やはり「日本」では、「国会議員や企業役員のクオータ制」を導入するべきだと、コロちゃんは思いましたよ。

それも「義務」ではなく「罰則付き」でね。もはや「ジェンダーギャップを埋める施策」は、時代の要請となっていると思いますよ。

8.「リベラルは時代の流れだね」

コロちゃんは、「笹野講師」の「高学歴化すると価値観がリベラル化することは多くの研究で分かっている」との言葉を興味深く読みましたよ。

だって「女性の高学歴化」は、「経済が成長する過程」でどの国でも進むことは明らかですよね。そもそも「女性を活用できない国」では、経済の成長も限られて来るでしょう。

「韓国」は、明らかに「女性政策」では「日本」より1歩先を歩いています。

そう考えると「日本」の若者たちがまだ「結婚したい:8割」の内にキチンと対策を進めなければ、お次に待っているのは「結婚したくない:8割」の社会となるでしょう。

「日本」が男女平等な社会へ進むことを拒んでいる理由は、「政界・経済界」の男社会の方たちの存在があるのでしょう。

あくまでも「日本の古い慣習を崩したくない」のですよね。しかし、今では全く身勝手な理由というしかありませんね。

これらの「政界・経済界」の「オールド・ボーイズ・クラブ」は、これからの「日本」には百害あって一利なしの存在だと思っていますよ。

今の日本は「男女平等の方向に」、つまり「リベラル化」の道に進むしかないでしょう。いまさら昔の「男性優位の古き伝統の良き時代」に戻ることはできないと思いますよ。

9.「若者たちが結婚できる環境を」

先日の6月5日に「厚生労働省」は、2023年の「人口動態統計」を発表しています。

その中で「ひとりの女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が1.20と過去最低を更新した」としています。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 少子を巡る現状」より

https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/gian_hokoku/20220614shoshikagaiyo.pdf/$File/20220614shoshikagaiyo.pdf
出典:内閣府 令和3年少子化の状況及び少子化への対処施策の概況(令和4年版少子化社会対策白書)より(6月15日利用)

上記のグラフは1947~2020年の「合計特殊出生率・出生数」です。「赤ライン」が「合計特殊出生率」です。

このグラフでは、1949年に4.32だった「合計特殊出生率」が、2020年に1.33まで減少し続けています。

そして先日の6月5日に、このグラフ以降の2023年の「合計特殊出生率」が1.20と発表されました。

過去に「合計特殊出生率」が一番低かった年は、2005年と2022年の1.26でしたから、今回2023年が1.20はそれを更に下回る「過去最低」となりましたね。

この「合計特殊出率1.20」は、結婚したくとも出来ない若者たちと、子どもを産むことを躊躇せざるを得ない既婚女性の葛藤の結果だと思われますね。

これらの若者たちに、結婚できる環境をつくり、子どもを産める環境を整備することを勧めない限り、この合計特殊出生率は更に低下すると、コロちゃんは考えていますよ。

10.「コロちゃんの女性への心遣い」

コロちゃんは、3年前に妻を肺がんで亡くしましたが、それまでほぼ半世紀にわたって妻と生活をともにしてきました。

その長い生活の間で、コロちゃんが意識していたことがあります。それはスーパーに買い物に行った時には「買い物ぶくろ」はコロちゃんが持つことです。

あらためて語るほどものでもない些細な事なんですけれどね。

例え、コロちゃんが両手いっぱいに袋をぶら下げることがあっても「妻」には持たせませんでした。

別に大した理由はなかったのですけれど、男性の方が身体も大きいし力も妻よりはありますしね。

だから、いつも買い物袋はコロちゃんが持つことにしていましたから、そのうちに無意識に「荷物持ち」を行なっていましたね。

今振り返って考えてみると、コロちゃんは若い時分から「女性が男性よりも下に見られる」ことや、「女性の賃金が低いこと」に、「引け目」というか「おかしなことだ」という意識がありましたね。

その免罪ではないですが、せめて「荷物持ちぐらいはやろう」と考えていたように思えますよ。

まあ、コロちゃん夫婦の力関係は明らかに妻の方が上でしたから、コロちゃんは怖くて「荷物持ち」をしていたのかも知れませんよ。

このブログをお読みの皆さんも、結婚なさっている方は、スーパーに言った時は必ず「荷物を持ってあげて」くださいよ。

そうしないと、後で文句を言われることがあるかも知れませんからね。どうせ言われるならば「文句」よりも「お礼の言葉」の方が心にあったかく残ります。

コロちゃんは、妻を亡くした後の今でも妻との楽しい思い出を心にあったかく持っていますよ。

今日のブログは「少子化先進国の韓国」の事情をみることで「日本の少子化」を考えてみました。そして「ジェンダーギャップ指数」と「合計特殊出生率の発表」までを見てきました。

最後の「コロちゃんの荷物持ち」はおまけですけど、これらの内容が今後の「日本の少子化対策」を進める一助となってくれれば、コロちゃんは喜ばしい限りですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Katharina N.によるPixabayからの画像
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