おはようございます。今朝のワンコとの散歩で空を見上げると、青空に白い雲と真夏の空でした。
きれいなんですけど、これで暑くなければ最高だな、なんてコロちゃんは考えていました。ワンコも暑いのは苦手らしく、ポッコポッコ歩いていましたね。
こんなに暑いのも、あと10日ぐらいでしょうか。9月になれば、だんだん秋風が吹き始めるでしょう。もう少しです。皆さんも体調にお気を付けくださいね。
今日は、「子育て世帯の減少と世界人口予測」についてポチポチします。
1.子育て世帯1000万割れ
コロちゃんが、新聞をバサバサ読んでいましたら、「子育て世帯初の1000万割れ」との見出しを見つけました。
日本において、18歳未満の子どもがいる世帯数が、1986年の調査開始以来初めて1000万世帯を下回ったそうです。
コロちゃんは、こんな記事を読むと「ホントかな?」って、直ぐにポチポチ調べちゃうんですよね。
まあ新聞記事でウソは書かないと思いますけど、調べるといろいろな周辺情報を知ることができるんです。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 国民生活基礎調査」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/02.pdf
出典:厚生労働省 国民生活基礎調査 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 より(8月21日利用)
コロちゃんがポチポチ探してみたら、上記のグラフが見つかりました。
これは、「厚生労働省」が調査を行なっている「国民生活基礎調査」のグラフです。
「国民生活基礎調査」は、大規模な調査は3年に一度、あいだの各年は簡易な調査を行なっています。調査対象は、全国無作為抽出で今年2023年の調査では、約5.5万世帯を対象としていました。
このグラフを見てもわかるように、2022年の「児童のいる世帯」は、18.7%と全世帯数の2割を切りました。
このグラフと並んで、数値のデータもありました。それを見ると1986年の「児童のいる世帯」の数字もわかります。
下記のグラフをご覧ください。
「厚生労働省 国民生活基礎調査」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/02.pdf
出典:厚生労働省 国民生活基礎調査 2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況 より(8月21日利用)
上記のグラフの一番左の「児童のいる世帯」の欄ですね。
数字が小さすぎますので、わかり易いように下記に書き出します。下記の数字は「児童のいる世帯数」と「全世帯に占める割合」です。
○1986年「児童のいる世帯」1736.4万人 46.2%
○2022年「児童のいる世帯」 991.7万人 18.3%
こう書き出して、上下の数字を比較すると、新聞記事に書いてある内容が良くわかります。
「18歳未満の子どもがいる世帯数が、1986年の調査開始以来、(2022年に)初めて1000万世帯を下回った」
「1986年からの半減も目前となっている」
確かに、新聞記事で書いてある通りですね。
ただ、コロちゃんが、ここでこのテーマを取り上げたのは、日本で「少子化」が進行していることを確認するためではありません。
日本で抗いがたい「少子化」が進行していることは、もはやだれの目にも明らかな事実です。
そうではなく、コロちゃんは、「将来の日本の人口減少は不可避である」ということを言いたいのです。
コロちゃんは、「先進国での人口減少」はもはや不可避であり、そして「人類の人口減」も不可避の段階に入っていると考えているのです。
2.「世界人口予測」
コロちゃんが、日本の人口減少から、先進国諸国の人口減少を見ていて感じたのは、もはや「人類全体が減少する段階」に突入したのではないかとの疑問からです。
それでは、国連の「世界人口予測」を見てみましょう。
①国連人口基金
「国連人口基金」は、2022年7月12日に「世界人口推計2022年版」を発表しています。その紹介のサイトには、下記のように記載されています。
「世界人口は・・・・今年(2022年)11月15日に80億人に到達する見込みです。また、2058年には約100億人に増加した後、2080年代には約104億人でピークに達し、2100年までその水準が維持されると予測されています。」
国連の人口予測では、2080年代の104億人が世界人口のピークだとしているのです。ピークという事は、その後の2100年以降には減少に転じるということなのでしょう。
2080年代というと・・・50年後近辺ですね。コロちゃんは120歳・・・いやいや、生きてはいませんね。
コロちゃんの孫の世代が、まもなく「高齢者」になり始める頃でしょうか。
今幼い子どもたちが、50年後に世界人口が減少に転じた風景を見ることになるのかもしれません。
②アメリカ・ワシントン大学予測
2020年7月に、アメリカ・ワシントン大学医学校の保健指標評価研究所(IHME)が「世界人口予測」を発表しています。
その内容は、「世界の人口は2064年に97億人でピークをむかえる」として、国連の予測の2080年代のピークより、20年も早い時期を予測しています。
そして、「2100年には88億人まで減少する」とし、日本を含めた「先進23ヶ国の人口は半減する」と予測しているのです。
その中では、「日本の人口は2017年の約1億2800万人から、2100年には約6000万人に減る」との見通しを示しています。
その減少の理由として、「女性が教育を受ける機会や避妊の機会が増える」ことを挙げています。
2064年というと、今から41年後でしょうか。コロちゃんは、110歳・・・いやいやこれも生きてはいませんね。
コロちゃんの子どもたちの世代が、今から41年後に「高齢者」になった時に、「世界人口が減少に転じる風景」を見るのかもしれません。
3.歴史の巻き戻しはできないよね
「少子高齢化」は日本だけのことではありません。先進国共通の社会現象です。世界の各国が、多くの社会政策を実行しても、なおかつ乗り越えることができていないのです。
多くの方が、「少子化」の理由として「女性の高学歴化」を挙げていますが、だからといって女性の教育の機会を奪うなどのことはあり得ません。
それよりも、結婚できない低所得の若者が増加したことへの対策は、日本では全く手が付けられていないのです。
それでは、先進国である欧米と日本の出生率を見ておきましょう。
下記のグラフをご覧ください。
「内閣府 国際比較」より
https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2017/29pdfhonpen/pdf/s1-5.pdf
出典:内閣府 国際比較 諸外国の合計特殊出生率の推移 より(8月21日利用)
上記のグラフは、内閣府が発表している「合計特殊出生率」の国際比較です。
「合計特殊出生率」の人口置換水準(人口が増加も減少もしない水準)は、2.07とされています。
グラフを見ても、日本を含めた欧米の先進国は、軒並み「人口置換水準」である2.07を下回っています。
過去にかろうじて2.07を上回った年がある欧米の国もありますが、移民とその出生率を考慮すると、ほとんどの全ての先進国で「少子化」は抗いがたい事実となっています。
コロちゃんは、もう先進国ではどんな社会政策を行なっても、かつてのような高い出生率は望めないと考えています。
4.「世界人口」に関するコロちゃんの考え
コロちゃんは、この間に「少子高齢化」や「人口問題」の書籍などを読むにつれて、「人類が急激に増加した時代」はもうすぐ終焉を迎えるのではないかと考えるようになってきました。
現生人類は、約7万年ほど前にアフリカから世界に向けて拡散したと考えられています。
その時のヒトの数は、およそ3000人ほどだったとの説もあります。
それ以降のヒトは、ひたすら増加してきました。
「産めよ増やせよ地に満ちよ」(旧約聖書創成記)ですね。
しかし、ついにその「人類の増加のピーク」が見えてきました。
その人類のピークは、「国連」によると2080年代のどこかで、「アメリカ・ワシントン大学研究チーム」によると2064年となっています。
それ以降の人類は、減少しつつ文明の維持に努めることとなるのだと思います。
何しろ有史以来、ひたすら増加する人口に合わせて、すべての社会制度が設計されてきていますから、今後は「人口減少」に適応するのに苦しむこととなると思います。
しかし、だからといって再び、過去を夢見て「かつてのような人口増加」を求めることは、できもしませんし、もし求めたとしても成果は得られないと思います。
かつてのような人口増の世界は、「決して戻ることのできない輝かしい過去の時代」なのだと思います。
ですから、コロちゃんは若い夫婦を支援する「少子化対策」に反対はしませんが、おそらくどんな政策を施行しても「出生率の過去の時代並みの増加」を達成することはできないでしょう。
上記の日本を含めた「世界人口」に関するコロちゃんの考え方は、あくまでもコロちゃん個人の考えです。間違っていましたらごめんなさい。
だけど、この「世界人口」の増減についての検証は2080年までかかるかもしれませんね。
コロちゃんは、もう生きてはいませんが、時々その世界の風景を見てみたい気持ちになりますね。
コロちゃんは、その未来の世界が多くの若者が夢を持てる世界であって欲しいと心から思っています。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
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