【社会考】おらが町には「嫁こ」がいねえ

社会
0221-11

おはようございます。今日はいよいよ「1年の締めくくり」の「大晦日」になりました。皆さんも1年間お仕事お疲れ様でした。

コロちゃんの生活の中では、「病院通い」が重要な「お仕事」なのですが、今月12月は、一か月間になんと6ヵ所の病院・診療所に通いました。

コロちゃんは、まだ車が運転できるので「病院通い」も、さほど苦にはなりませんが、そのうちに車の運転免許証を返納したら、ちょっと大変になりますね。

ただ、そんな「来年以降」の事を取り上げても、「鬼が笑い」ますから止めておきましょう。

この「鬼が笑う」という言葉は、「あれこれ言っても仕方がない」という意味で使われますが、語源は「京都イロハがるた」とあります。

どうやら発祥は「江戸時代」のようですね。なかなか「日本のことわざ」も、寿命が長いようですね。

今日は、一年の終わりですが「田舎から都市部に女性が流出して、嫁こがいなくなる」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「若い女性の脱出で、嫁こがいなくなる」

☆「未婚女性が少ない県と、若い女性が流出する県」

☆「なぜ若い女性は故郷を捨てるか?」

☆「お茶くみは女の仕事、三世代同居」

☆「社会変化に適応できない地方は衰退していく」

1.「若い女性が、東京圏へと脱出」

今日のブログでは「女性が都市部へ流出して、全国の自治体での男女比率が広がっている」という発表を見てみます。

コロちゃんは、今でこそ「関東地方の北部地域」に住んでいますが、故郷は「東北地方」でした。

1970年代に青年となったコロちゃんは、「東京」に出て来てそこで妻と知り合い、結婚してから「関東地方の北部地域」に居住するようになったわけです。

当時は「東北地方」から、若者たちが続々と「東京エリア」に上京していましたが、どうやらその若者の移動は最近また活発になっているようです。

しかも、「若い女性」の方が「男性」よりも数多く「地方」から脱出しており、その脱出された「地方」では男女の均衡が崩れて、「嫁不足」が進行していると報じられています。

2.「地方に、嫁こがいなくなる」

先日の12月27日に、内閣府は「地域の経済2023-地域における人手不足問題の現状と課題-」を公表しました。

その発表された内容では、「地域の人手不足問題の構造的課題」として、「若い女性の東京圏への流出が地域の構造的な人手不足を招く」と考察しています。

要するに「若い女の子がみんな東京に行っちゃうから、町に嫁こがいなくなっちゃったよ」と言っているのです。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 東京圏への転入超過数の推移」より

出典:内閣府  地域の経済 2023-地域における人手不足問題の現状と課題 より(12月29日利用)

上記のグラフは、内閣府が発表した「東京圏への転入超過数の推移」です。

「線グラフ」が「東京圏への転入数の総数」で、上のライン(黄土色の線)が「女性の転入超過数」で、下のライン(薄青色)が「男性の転入超過数」です。

この「転入超過数」というのは、「地方からの脱出者数」のことです。

わかり易いように、下記に書き出しますね。

①『グラフでは2012~2023年まで記載がありますが、「地方からの脱出者数」のピークは2019年の「女性8万人、男性7万人弱」です。』

②『2020~2021年は、コロナ禍の影響かと思われますが「地方からの脱出者数」は「女性5万人、男性4万人」に減少しています。

しかしその後は再び増加に転じ2023年は「女性6万人、男性5.5万人」ほどに増えてきています。』

③『上記のグラフでは、「東京圏」への「女性の流入数」が全年齢にわたって「男性の流入数」を上回っています。』

これでは「流出する地方」が「嫁不足」になるのも当然ですね。

コロちゃんは、若い時分の1970年代初頭に「東北地方」から上京してきましたから、この「地方から脱出してくる若者たち」の気持ちがよくわかりますね。

「あんな封建的な風習が残っているとこなんか、いてやるもんか!」byコロちゃん
( ゚д゚)ケッ

(あらら、コロちゃんの琴線のどっかに触れちゃったのかな?)

3.「未婚女性が少ない県は、福島県」

行政がいくら「婚活」を奨励しようと、「少子化対策」でお金をばらまいても、肝心の「若い女性」がその地方からいなくなっては「婚姻数」はふえません。

それでは、どこの地方が「嫁不足No.1」なのかをみてみましょう。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 未婚者の男女比(女性1に対する男性の数)」より

出典:内閣府  地域の経済 2023-地域における人手不足問題の現状と課題 より(12月29日利用)

上記のグラフは「20~34歳の未婚の男女人口比(女性1人に対する男性の人数)」です。

はい、わかりました、発表します。
ヾ(@⌒▽⌒@)ノパンパカパーン!

「嫁不足No.1」の県は「福島県」です!

「福島県」は「未婚の男女数」が、女性1人に付き男性が1.35人となっています。

「未婚の男女」の全員が結婚したとすると、最後には男性の0.35人が、結婚が出来ずにあぶれてしまいます。

「20~34歳の未婚の男女人口比(女性1人に対する男性の人数)」の「全国平均」は、1.15人です。

ですから、「福島県」はかなりの数の「若い女性」が、コロちゃんと同じように「故郷を捨て」て「東京圏」へと脱出しています。

「あんな封建的な風習が残っているとこなんか、いてやるもんか!」byコロちゃん
( ゚д゚)ケッ

(なんかコロちゃんの個人的な感情が入っていない?)
(* ̄∀ ̄)ゞエヘヘ

4.「若い女性が、流出する県は?」

それでは、この「東京圏に流入した若い女性たち」は、どの地方(県)から出て来るのでしょうか?

下記のグラフをご覧ください。字が小さいので下に書き出しますね。

「内閣府 東京圏への転入超過数(性別/年齢階層別/都道府県別、2022年)」より

出典:内閣府  地域の経済 2023-地域における人手不足問題の現状と課題 より(12月29日利用)

上記のグラフは、「都道府県別の東京圏への転入超過数」です。

赤い線で囲っている県に「東北、北関東、甲信越からの女性の流出が多い」とのキャンプションが書き込まれています。

その「女性の流出が多いとされた県」を下に書き出しますね。

◎「女性の東京圏への流出が多い県」

①「青森県」
②「岩手県」
③「宮城県」
④「秋田県」
⑤「山形県」
⑥「福島県」(ここまで東北6県)
⑦「茨木県」
⑧「栃木県」
⑨「群馬県」(ここまで北関東地方)
⑩「新潟県」
⑪「山梨県」
⑫「長野県」(ここまで甲信越地方)

このグラフを見ると「東北地方、北関東地方、甲信越地方」の県から若い女性の流出が起きているように見受けられます。

全くどうしようもないですね。「若い女性」がいなくなれば、地方での「婚姻率」が上がる訳がありません。

なぜ、こんなに「若い女性」から、地方は嫌われているのでしょうか。

「あんな封建的な風習が残っているとこなんか、いてやるもんか!」byコロちゃん
( ゚д゚)ケッ

「むりもないわなー!」byコロちゃん
(*。_。)ウンウン

コロちゃんは若い時に「東北地方」から故郷を捨てて「東京圏」に出てきていますから、地方から流出する「若い女性」の方に感情移入してしまっているのです。

5.「なぜ、若い女性は故郷を捨てるのか?」

それでは、上記で見てきた「地方から東京圏に脱出」した方々の、その「理由」についてのアンケート結果を見てみましょう。

下記のグラフをご覧ください。字が小さいですから、下に書き出します。

「内閣府 東京圏へ移動した理由」より

出典:内閣府  地域の経済 2023-地域における人手不足問題の現状と課題 より(12月29日利用)

上記のアンケート結果を下記に書き出します。

◎「東京圏に移動した理由」

①「進学や就職したい先があった/選択肢が多かった」
〇「男性 79.3%」
●「女性 70.1%」

②「娯楽や生活インフラが充実している」
〇「男性 13.8%」
●「女性 25.4%」

③「他人への干渉が少ない」
〇「男性 12.6%」
●「女性 23.9%」

④「多様な価値観が受け入れられる」
〇「男性 5.7%」
●「女性 13.4%」

このアンケート結果を見ると、男女に共通して「①進学や就職したい先があった/選択肢が多かった」が一番高い数値となっています。

しかし、女性は以下の三つの回答が高い数値を示しています。

②「娯楽や生活インフラが充実している25.4%」

③「他人への干渉が少ない23.9%」

④「多様な価値観が受け入れられる13.4%」

この結果を、本文では以下の様にまとめています。

「性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)が若年女性を流出させる」

コロちゃんは、もっとハッキリ言った方がいいと思いましたよ。

「地方の男尊女卑の風習を、今の若い女性はイヤだから逃げちゃうんだよ!」byコロちゃん

6.「お茶くみは女の仕事では、若い女性は逃げ出すよ」

もう一つアンケートを見てみましょう。これも下に書き出しますね。

「内閣府 「地方→東京圏」移動者の中学入学時居住地域の特徴」より

出典:内閣府  地域の経済 2023-地域における人手不足問題の現状と課題 より(12月29日利用)

上記のグラフは、「性別役割の経験に関する設問」です。

地域の特徴としての「性別役割の経験」に対する回答ですが、女性の回答で多かった内容を下記に書き出します。

①「地元の集まりでお茶入れや準備は女性がしていた29.4%」

②「地元では住民間のつながりが強かった27.5%」

③「地元では世間体を大事にする人が多かった19.6%」

この結果を、本文では以下の様にまとめています。

「女性の場合は・・・性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を避け、地域コミニティのつながりの強さや世間体を重視する生活を好まず、多様な価値観が受け入れられる都市部を選好している」

このアンケート結果を読んで、コロちゃんは男性ですけど、それでも逃げ出したくなりましたよ。

(いやいや、コロちゃんはもう逃げだしていたんじゃないの?)
(* ̄∀ ̄)ゞエヘヘ

今は2023年ですよ。これではまるで、1930年代の日本じゃないですか?

日本の「男尊女卑」の社会通念は、未だに地方にははびこっているように思えてきましたよ。
ヽ(`Д´)ノプンプン。

7.「今どき三世代同居を望む女性はいるのか?」

次は、若い女性が嫌がると思われる「三世代同居」を取り上げます。

皆さんも「三世代同居」はご存じですよね、「サザエさん一家」です。

「サザエさん一家」は下記のメンバーで構成されています。

◎「サザエさん一家:三世代同居」

①「サザエさん+マスオさん夫婦」

②「波平さん+フネさん」

③「カツオくん+ワカメちゃん+タラちゃん」

この「三世代同居」は、自民党が「日本の伝統的家族」として推奨しています。

しかし、コロちゃんは思いますよ。

「いまどき舅・姑と同居して喜ぶ若い女性がいるのか?」

イヤに決まっているでしょう、そんな生活は!
ヤダ(>д<`*≡*´>д<)ヤダ

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 三世代同居率」より

出典:内閣府  地域の経済 2023-地域における人手不足問題の現状と課題 より(12月29日利用)

上記のグラフは「都道府県別の三世代同居率」です。

左側の赤い棒グラフが「三世代同居率」が高い県です。ベスト3を下記に書き出しますね。

◎「三世代同居率 ベスト3」

①「山形県 14%」
②「福井県 12%」
③「新潟県 11%」

(これ「ワースト3」って書いたら怒られるかなー?)
(* ̄∀ ̄)ゞエヘヘ

コロちゃんの少し先輩の「団塊の世代」は、1960年代に数多く「地方」から「東京圏」に上京してきて、就職しその後に結婚していきました。

その頃の「若い女性の望み」は、「封建的な地方での舅・姑との同居はしたくない」でしたよ。

「地方」における「女性の地位」はとても低く、ましてや「三世代同居のヨメの地位」はもっと低かったのです。

1960年代に「東京圏」に出て来て就職した多くの「若い女性」は、田舎の実家からの「帰ってきて見合いで嫁に行け」との親の意見をはねのけて「東京圏」で「恋愛結婚」していったのですよ。

「あんな封建的な風習が残っているとこなんか、いてやるもんか!」byコロちゃん
( ゚д゚)ケッ

コロちゃんは若い時に「東北地方」から故郷を捨てて「東京圏」に出てきていますから、「若い女性」の方に感情移入してしまっています。

8.「社会変化に適応できない地方は衰退していく」

これからの「日本社会」は、「少子高齢化」で「地方」からの人の奪い合いが進みます。

その中で、「封建的な価値観や風習」が残っている地方からは人がどんどん流出していくと、コロちゃんは考えています。

そして、その地域から最初に流出していくのは、「封建的価値観」では最底辺のヒエラルキーに位置する「若い女性たち」となるでしょう。

「女性活躍推進法」が成立したのは2015年です。また「男女共同参画大臣」が最初に任命されたのは2001年と、もう20年以上も前になります。

現在の「少子高齢化」が叫ばれている時に、「女性の地位」が少しずつとはいえ上昇してきている中で、旧来の「封建的な価値感」を未だに変えられない地方は衰退せざるを得ないと、コロちゃんは考えていますよ。

コロちゃんが「東京圏」に上京してきたのは1970年代初頭でしたが、今でも当時の「少年コロちゃん」の決心は間違っていなかったと確信していますよ。

だって、今現在も充実した「清貧ライフ」をすごせているのですからね。
(*^0^)V ブイッ

なお今日のブログの題材に使いました「内閣府」の「地域の経済 2023― 地域における人手不足問題の現状と課題 ―」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

全ページですと125ページもありますから、ところどころの「つまみ読み」をお勧めしますよ。

https://www5.cao.go.jp/j-j/cr/cr23/pdf/zentai.pdf

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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