【社会考】「高等教育」に機会の平等はあるのか?➁

社会

おはようございます。コロちゃんのリアルタイムは午後3時です。

今日は今朝からずーっと雨が降っていて、コロちゃんはついさっき、ワンコの💦タイムで道路の高架下へ行き、今帰って来たばかりです。

昨日の日中は、あわや「真夏日(最高気温30℃以上)」となりそうな「夏日」でしたが、今日はうって変わって冷え込んでしまいました。

コロちゃんは、寒いのはイヤなのですが、さすがワンコですね。さっきもシッポをフリフリ気持ちよさそうに「道路の高架下」を歩いていましたよ。

だんだんと寒さが迫ってくると、コロちゃんもワンコの毛皮がうらやましく見えてきましたよ。コロちゃんは、せいぜい重ね着をして寒さに対抗するつもりですよ。

さて今日は、昨日の続きです。「高等教育に機会の平等はあるのか?➁」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「就学支援の拡充は不可避だってと、進学すると生涯賃金が1億円お得だよ」

☆「進学すると結婚が出来る・・・男性はねと、進学すると正社員になれるよ」

☆「コロちゃんと高等教育観」

1.「就学支援の拡充は不可避だって」

今日の記事の「【社会考】高等教育に機会の平等はあるのか?➁」は、昨日の投稿記事「【社会考】高等教育に機会の平等はあるのか?➀」の続きになります。

まだ昨日の記事をお読みになっていない方は、下記のリンクからお読みください。

【社会考】「高等教育」に機会の平等はあるのか?➀

昨日の「高等教育に機会の平等はあるのか?➀」では、「国立教育政策研究所」の「浜中部長」の新聞の論考から、「2020年に始まった高等教育の就学支援制度」の成果をご紹介しました。

それは「新制度」の導入前後で「住民税非課税世帯」の高等教育進学率が8.5㌽上昇し、「文部省」の推計でも、17㌽(18~22年度)上昇したとされています。

さらに「大学進学希望率」と「世帯所得」の解析により、「学力上位層は世帯収入による大学進学希望率の差は小さい」が、「学力中位層は世帯収入による大学進学希望率の差が大きい」としています。

ゆえに、今後について「浜中研究部長」は、「機会平等を達成しようとすれば、学力中下位層を対象に『中の上』の所得層まで段階的に給付型の支援を拡充することが必要になる」と記載していましたね。

簡単に言えば、もっと「高等教育の就学支援制度」を「低所得層だけ」ではなく、「中所得層まで拡大しろ」というのですよ。

その「結論」が、新聞論考の見出しの「高等教育無償化の成果:進学機会、広がり限定的」となっています。

更に「浜中研究部長」は、「負担軽減策の拡充は不可避」だが、「一方で進学するのが当然」といったメッセ―ジに転嫁してしまうことを危惧していました。

つまり「支援があるのに進学しない」のは自己責任とみなす傾向が強まりはしないかという懸念ですね。

コロちゃんは、これを読んで「高等教育問題は奥が深い」と思いましたよ。

2.「進学すると生涯賃金が1億円お得だよ」

ここでちょっとコロちゃんが考える「なぜ進学をした方が良いのか」を簡単に書いてみますね。

それは「高等教育」に進んだ方が「生涯賃金が高い」からです。大学進学には「学費」が必要となりますね。どのくらいかかるのかを見てみましょう。

◎「教育費負担の実態調査結果」

➀「国公立大学:481万円」
➁「私立大文系:690万円」
③「私立理系 :822万円」

https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/kyouikuhi_chousa_k_r03.pdf
(出典:政策金融公庫:2021年度:教育費負担の実態調査結果より:10月8日利用)

上記を見ると、「大学進学」には「学費」だけで「500~800万円」が必要となります。しかし無事卒業した後の「生涯賃金」は下記となります。

◎「学歴別の生涯賃金格差」

➀「中学卒:2.2億円」
➁「高校卒:2.4億円」
➂「大学・大学院卒:3.2億円」

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/132/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2018/02/19/1400916_0001.pdf
(出典:文部科学省:高校生等への修学支援に関する参考資料:学歴別の生涯賃金より:10月8日利用)

上記のように「③大学卒・大学院卒:3.2億円」」は、「①中学卒:2.2億円」と比べると「1億円」多く、「➁高校卒:2.4億円」と比べても「0.8億円」も「生涯賃金」が高くなります。

「大学」の学費「500~800万円」を費やしても、充分に経済的には元が取れますね。

だけど、多くの子どもたちは、最初に上記の学費「500~800万円」で躓くことが多いのだと思われますよ。

だからこそ、コロちゃんは「手厚い就学支援」をするべきだと考えますよ。

多くの若者たちが「大学進学」を果たせば、卒業後は高い所得を得ることで税金も沢山納めてくれるわけですから、日本全体の利益にもなりますね。

3.「進学すると結婚が出来る・・・男性はね」

コロちゃんが青年時代をすごした1970年代は、「生涯未婚率:男性:1.70%:女性が3.33%」の皆婚社会でした。

コロちゃんは20代前半で結婚しましたが、周りの若者たちもみな同じように若くして結婚生活にはいっていました。

それが、現在の「生涯未婚率」は「男性:28.25%、女性17.81%※」と、コロちゃんの時代とは天と地ほどに変ってしまっています。

(※国立社会保障・人口問題研究所:人口統計資料集より)

しかし、学歴別の「生涯未婚率」を見ると、明らかに差異があります。下記で見てみましょう。最初は「男性の生涯未婚率」です。

◎「男性生涯未婚率(50~54歳時点):2000年国勢調査より」

➀「男性生涯未婚率:28.3%」
➁「大卒未婚率   :16%」
➂「大学院未婚率  :12%」

上記を見ると、「②大卒16%・③大学院卒12%」の生涯未婚率は、「男性全体➀28.3%」の生涯未婚率を大きく下回っています。

コロちゃんがこれを見た感想は「結婚したけりゃ大学進学しろよ」ですね。

次は「女性の生涯未婚率」です。

◎「女性生涯未婚率(50~54歳時点):2000年国勢調査より」

➀「女性生涯未婚率:17.8%」
➁「大卒未婚率   :27%」
➂「大学院未婚率  :29%」

あらら、上記を見ると女性の場合は「②大卒27%・③大学院卒29%」の生涯未婚率は、「➀女性全体の生涯未婚率17.8%」を大きく上回っています。
(゚Д゚)アララ

女性の場合は、男性と逆に「高等教育」に進学した女性ほど「生涯未婚率が高い」のですよ。

コロちゃんがこれを見た感想は、「結婚したけりゃ大学進学は・・・」、何とも言いにくいですね。コロちゃんも初めて知りましたよ。

ただこの数字は「50~54歳の女性」が対象ですから、現在は違うかも・・・? 何しろ「共働き」の方が増えていますからね。

うーむ、以前は「高等教育」に進んだ女性は、未婚で生きようとする方が多かったのでしょうね。コロちゃんは、何とも残念に思っていますよ。

4.「進学すると正社員になれるよ」

今の日本では、「非正規雇用者数2127万人(36.8%)」もいて、その内訳は「男性672万人(22.2%)、女性1454万人(52.7%)※」となっています。

(※総務省統計局:労働力調査:基本集計:2024年8月分より)

全雇用者の4割近くが「非正規雇用」なのですが、この方たちの最終学歴を見ると、明らかに格差があります。下に書き出しますね。

◎「最終学歴と雇用形態(最終学校卒業から1年間の状況別):男性」

➀「最終学歴:正社員として勤務した」
・「中学   :11.5%」
・「高校   :64.8%」
・「専修学校 :78.9%」
・「高専・短大:79.4%」
・「大学   :86.7%」
・「大学院  :80.9%」

➁「正社員以外の労働者として勤務した」
・「中学   :42.7%」
・「高校   :28.7%」
・「専修学校 :19.5%」
・「高専・短大:18.2%」
・「大学   :11.1%」
・「大学院  :18.2%」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-r05_gaikyou.pdf
(出典:厚生労働省:令和5年若年者雇用実態調査の概況より:10月8日利用)

上記の「➀最終学歴:正社員として勤務した」を見ると、「大学卒:86.7%」が一番多く、逆に一番少ないのは「中学卒11.5%」です。

見事に「高等教育のランク順」に並んでいますね。

そして「➁正社員以外の労働者として勤務した」の方は、「中学卒:42.7%」が一番多く、逆に少ないのは「大学卒:11.1%」です。

このような数字を見ると、誰しもが条件さえ許すならば「進学の道」を選んだほうが良いと思うのではないでしょうか。

コロちゃんは、出来るだけ多くの若者たちが「進学できる環境」を準備することは「社会の責務」だと考えていますよ。

5.「コロちゃんと高等教育観」

コロちゃんは、子どもたちが「高等教育」へ進む学費に苦労しましたけれど、親としては避けて通れない道だと考えていました。

しかし、世界では「教育観に3つの種類がある」と思われます。以下ですね。

➀「親が払う」
・子どもの学費は親が責任を持つ。

➁「公的負担」
・子どもは社会で育てる。

➂「子自身が払う」
・教育は個人のもの。

上記の「①親が払う」は、日本だけでなく、中国・韓国など東アジアの社会で共通のものだと思われます。

そして「②公的負担」は、欧州の諸国で広く見られますね。

さらに「③子自身が払う」は、アメリカ・オーストラリアなどのアングロサクソン諸国で見られます。

上記のように見ると、現在の日本は、「①親が払う」から「➁公的負担」に移行しつつある段階ではないかと、コロちゃんは考えていますよ。

そして、その理由としては「失われた30年」の中で、高等教育年代の「親の所得」が下がり続けている現状があると思っています。

2024年の現在では「50代の男性の賃金カーブ」はフラット化してきています。とても「子どもの教育費」を捻出できる所得ではなくなっていますね。

だから、今後は「子どもは社会で育てる」という方向に、より「高等教育費支援策策」を充実させる必要があると、コロちゃんは考えていますよ。

ただ、「大学・大学院卒の女性の生涯未婚率が高い※」のにはコロちゃんは驚くとともに残念に思いましたよ。
(※現時点では変化しているかも知れません)

なんか、良い方法がないものかなー?
(/´△`\)ナヤムゥ

コロちゃんは、若い方が「結婚して子どもを持つ幸せな家族像」が見たいといつも思っているのですよ。皆さんも良い方法があったら、ぜひコロちゃんに教えてくださいね。

今日は「高等教育に機会の平等はあるのか?」というテーマで、その周辺事情をあちこち見てきました。

最後にコロちゃんが、「浜中研究部長」の新聞論考を読んで、一番心に残ったのは「編集委員」が書いた一言の「進学意欲を持つかどうか自体は家庭環境に左右される」という一言でしたね。

やはり「子どもが教育を受ける意欲」は、「親のあり方に相当左右される」とコロちゃんは思いましたよ。

コロちゃんは、あちこちを調べて知ったことが沢山ありましたから、面白かったですよ。今後も新しい発見があったら、また調べて書いてみますね。ご期待くださいね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

alper eralによるPixabayからの画像

 

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