おはようございます。「お暑うございます」と言挨拶言葉が、よく使われる天気となっています。
今コロちゃんが「アマゾン・エコー」に「今日の最高気温は何度?」と聞いたところ、「今日の予想最高気温は摂氏36℃です」と答えが返ってきました。
「摂氏36℃」って、ほとんど「体温」ですよ。これじゃ「ワンコの散歩」は、日中はとてもできませんよね。
「ワンコの煮物」が出来上がっちゃいますよ。
コロちゃんは昨日の夕方の5時過ぎにワンコの散歩に出かけましたが、その時間でも「熱風が渦巻いて」いましたよ。
これからしばらくは、今日のような「暑い日」が続きそうですね。
だけど、コロちゃんは一つだけ「良い事」もあるんですよね。それは「暑い」方が「腰痛が軽く」なるのですよ。
コロちゃんは、もう長いこと「腰痛」に苦しめられてきていますから、少しでも「腰痛が軽く」なると気分がハッピーになりますよ。
今後この「腰痛」が完全に治ったら嬉しいのですけれど、贅沢は言いません。少しでも軽くなるならば「よし」としましょう。
今日は「子持ち様って何のこと?」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」
コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「子持ち様ってことばがあるんだってと、育児休業は増えてきているよ」
☆「8割が代替え要員を配置していないよと、確か社会保険料が免除になるよね」
☆「子どもがいる・いないの分断が広がっていると、社会・社員の分断は何を生み出すか?」
☆「コロちゃんの子育て」
1.「子持ち様って言葉があるんだって」
コロちゃんが、今朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「子持ち様」と言う言葉が目に入りました。
コロちゃんは「子持ち様」って言葉を初めて目にしましたね。
「いったい何のこっちゃ?」と記事を読んでみると、どうやら「こどもの急病で仕事を休んだり、育休をとったりする人」を「子持ち様」と批判する人がいるそうなんですよ。
コロちゃんは、いったいどんな人がこんな言葉を言っているのかと見てみると、どうやら「SNS」で広がっているそうなのですよね。
「SNS」って、確か「LINE・Facebook・Instagram」のことですよね。コロちゃんは、LINEは使っていますけれど、他はやりませんね。
その「LINE」も、相手は子どもたちとコロちゃんの姉さんぐらいですから、とても世の中に繋がっているとはいえませんね。
その「SNS」で、子どもの急病や育休をとった方のしわ寄せを受けている同僚が、「子持ち様対応でまた残業」とか「子持ち様がまた休んでいる」と批判的な意見を投稿しているようですね。
そこでコロちゃんは、この「子持ち様」騒ぎの背景を調べてみることにしました。
2.「育児休業は増えてきているよ」
皆さん「育児休業」ってご存じですよね。
「育休」は、原則として1歳未満のこどもを養育するための休業です。
この「育休」は「育児・介護休業法」と言う法律に定められていますので、会社に「育休の規定」があろうがなかろうが「休業の申し出」を拒むことは禁止されています。
この「育児休業制度」は1992年に施行されていますが、「育児休業給付」は1994年に創設されていますね。
ちょうどこの年は「バブル崩壊以降の時代」ですね。「失われた10年」の時代です。
➀「女性の育休取得率は80%台だよ」
それでは「女性の育休取得率」の推移を見ておきましょう。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 育児休業取得率の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r04/07.pdf
出典:厚生労働省 「令和4年度雇用均等基本調査」の結果概要より(7月22日利用)
上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している平成8年(1996年)~令和4年(2022年)の「女性の育児休業取得率の推移」です。
グラフを見ると、平成19年(2007年)に前年の72.3%から急激に上昇して、以降は80%台で推移していますね。
こはのグラフの急上昇は、「2007年に育児休業職場復帰給付金の給付率を、休業前平均賃金の10%から20%に引き上げた改正」があったからとされていますね。
(職場復帰給付金は2010年に廃止され「パパ・ママ育休プラス制度」で育児休業給付が1歳2ヶ月まで延長と改正された)
この「女性の育休取得率」は80%台で推移していますが、それでは「男性の方はどうなっているのでしょうか。
➁「男性の育休取得率は急上昇中だよ」
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 育児休業取得率の推移」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r04/07.pdf
出典:厚生労働省 「令和4年度雇用均等基本調査」の結果概要より(7月22日利用)
上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している平成8年(1996年)~令和4年(2022年)の「男性の育児休業取得率の推移」です。
やはり「男性」は、「育児休業」の取得率が低いですね。
それでも「平成28年(2016年)」頃から、急激に上昇しており、令和4年(2022年)には17.13%に伸びていますね。
この二つのグラフを見ると、「男性の育休取得率」は今後も上昇する期待が持たれますね。
なるほど、上記のように「女性の8割が育児休業」となり「男性の2割弱が育児休業」となると、そのしわ寄せが「他の同僚」に押し寄せてくると言うわけですね。
それに「出産した後の復帰後」の子どもの急病での突発的な休みなどが、「子持ち様」への不満に繋がっているようですね。
それで「子持ち様対応でまた残業」とか「子持ち様がまた休んでいる」とのフレーズがSNSをにぎわしているということなのですね。
やっと、コロちゃんは「子持ち様」という言葉の事情が分かりましたよ。
そりゃコロちゃんは、とっくに「子育て」を終わっている野次馬ですから、「どんどん育児休暇は取りなさい」と言えます。
それに「乳児の突発的な発熱」等は、どうしようもないですからね。職場復帰直後でもお休みをとらざるを得ないでしょう。
しかし、その仕事のしわ寄せが来る同僚の方は、文句の一つも言いたくなっちゃうのでしょうね。
ただ会社の方は、それに何も「対応・対処」をしていないのでしょうか?
3.「8割が代替え要員を配置していないよ」
コロちゃんが考えるには、「育児休業」って普通は事前にわかるんではないでしょうか。
女性が多い職場でしたら、毎年何人も「育児休業」を取得する女性がいても不思議ではないでしょう。
会社の方では、事前に「代替え要員」を準備したり、配置転換を考慮したり、いくらでも対策は取れそうなものですよね。
コロちゃんがそんなことを考えていたら、ちゃんとその点も「厚生労働省」は調べていました。
下記の表をご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 育児休業取得者がいた際の雇用管理の内容別事業所割合」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r04/07.pdf
出典:厚生労働省 「令和3年度雇用均等基本調査」の結果概要より(7月22日利用)
上記の表は、「厚生労働省」が発表している「育児休業取得者がいた際の雇用管理の内容別事業所割合」です。
平たく言えば「育児休業者の代替え要員」を配置したのかの調査結果です。
この表を見ると、「代替え要員の補充を行なわず、同じ部門の他の社員で対応した:79.9%」となっています。
何のことはない、8割の事業所では「代替え要員を入れていない」のです。
これでは「同僚はたまったもんじゃない」となりますよね。そりゃ「子持ち様対応でまた残業」とか「子持ち様がまた休んでいる」と言いたくもなりますね。
コロちゃんは、同僚の方に同情するとともに、会社の対応に激おこしましたよ。
٩(๑`^´๑)۶激おこプンプン丸!
この分だと「出産復帰後の社員」が子どもの発熱で休んでも、その応援要員などを準備している会社は更に少なさそうですね。
4.「確か社会保険料が免除になるよね」
この上記の「育児休業」は給付金がでます。今では当たり前ですよね。「給付金」が出なければ、皆さん生活費に困ってしまいますからね。
そしてこの「育児休業中」は、「社会保険料(厚生年金・健康保険)」が免除になるのです。この「免除」は育休取得者だけではなく、事業者負担分も「免除」となるのです。
ですから、「育休取得者の代替え要員」を手当てしない会社は、その「育休取得者の社会保険料の事業者負担分」が丸儲けとなりますね。
今では、所得の30%にまで膨れ上がっている「社会保険料金」です。本人負担が15%で事業者負担が15%です。
例えば「月収30万円の雇用者」だったら、その「社会保険料(厚生年金・健康保険)」は「30万円×0.14(保険料負担率)=約3.8万円※」ですね。
(※大雑把な計算です。実際は標準報酬月額で算定されます)
この月3.8万円は「事業者負担額」も同額ですから、「育休取得者」の穴埋めを同僚が負担すれば、「事業者」は月3.8万円を丸儲けとなります。
社員が多い会社ほど、「育休取得者の社会保険料の事業者負担分の免除額」は膨れ上がっていることでしょう。
コロちゃんは、せめてその浮いたお金で「代替え要員」のアルバイトでも雇ったらどうかと思いましたよ。
5.「子どもがいる・いないの分断が広がっている」
今回の「子持ち様」騒動を見ていて、コロちゃんは「社会の分断」がここでも生まれていると感じています。
最近では「格差の拡大」が良く語られていますが、それも「社会の分断」の1面かと思われます。
しかし、ここで見た景色は「子どものいる社員」と「子どもがいない社員」の分断だとコロちゃんは思いました。
➀「子どものいる世帯は2割以下に減少し共感しにくくなった」
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 児童の有無の年次推移」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/dl/10.pdf
出典:厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況より(7月22日利用)
上記のグラフは「厚生労働省」が発表している1986~2023年の「児童の有無の年次推移」です。
1986年に「46.3%」だった「児童のいる世帯」が、2023年には「18.3%」にまで減少しています。
その減少分だけ社会は「児童のいる家庭」に共感・理解を持ちにくくなっているのではないでしょうか。
それにしても、上記のグラフの一番上の1986年と言えば、コロちゃんが子育てを始めている時期ですね。
その時代には全世帯のほぼ半分は「子どものいる世帯」だったのですから、少々子どもたちが騒いでも「お互い様」と許し合っていたのでしょうね。
それが今では、隣近所や職場の同僚のそんな理解も難しくなってきたのでしょう。ちょっと寂しい話ですね。
➁「子どものいる世帯の母親は8割が働き問題が起こりやすくなった」
もう一つのグラフを見てみましょう。内容は下に書き出しますね。
「厚生労働省 児童のいる世帯における母の仕事の年次推移」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa23/dl/10.pdf
出典:厚生労働省 2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況より(7月22日利用)
上記のグラフは「厚生労働省」が発表している2004~2023年の「児童のいる世帯の母の仕事の状況の年次推移」です。
2004年に「56.7%」だった「仕事あり」が、2023年には「77.8%」にまで増加しています。
その増加分だけ社会で「児童のいる母親」の問題が顕在化しやすくなっているのではないでしょうか。
コロちゃんは、「育休取得者」の免除となった社会保険料をチャッカリふところに入れながら、シカトして代替え要員を入れようとしない「事業者」は怪しからんと思いますよ。
しかし、それが「子持ち様」と言うような「子どものいる世帯」と「子どものいない人たち」との分断に至った背景も考えてみる必要があると思いますよ。
その背景には、上記のような「子どものいる世帯の減少」と「こどものいる働く母親の増加」があるとコロちゃんは思っていますよ。
「子どものいる世帯の減少」と「こどものいる働く母親の増加」は、今後も止めることが出来ない現実ですから、「社会の分断・会社内での分断」を押さえる知恵が必要かとコロちゃんは考えますね。
具体的には「休暇制度を作る」だけではなく、誰が休んでも仕事が回る体制を作ることでしょうね。
「事業者任せ」では、遅々として進まないことは目に見えていますから、行政の力で対処すべきだとコロちゃんは考えていますよ。
6.「社会・社員の分断は何を生み出すか?」
今の日本では、あらゆるところで「分断」が起きています。
「正規雇用と非正規雇用の分断」、「高齢者と若者の分断」、「男性と女性の待遇の分断」、「大企業と中小企業の分断」と切りがありません。
コロちゃんは、「分断はマイナスしか生まない」と考えていますよ。
今日のテーマである「子持ち様とそれ以外の社員」が分断されて何か良い事があったのでしょうか。コロちゃんには、企業負担分を丸儲けした事業者以外に利益を得た方は見当たらないと思いますよ。
いやいや、事業者だって「会社内がギスギスした」でしょうから「生産性」は落ちるでしょう。
結局のところは、「分断」は社会にも企業にも、人間関係にも良い事は一つもないと、コロちゃんは考えていますよ。
7.「コロちゃんの子育て」
コロちゃんが子育てをしていたのは、もう40年近く前になりますから、現状への参考にはなりません。
なにしろ「昭和モデルの会社員と専業主婦」の時代ですからね。
しかし「社会性や共感力」という視点では、なにごとかのヒントのなるかも知れませんので、ちょっとお話をしますね。
コロちゃんが子育てをしながら働いていた時代は、主に1980~1990年代ですね。その当時は会社内での同僚の間でも、親しい者同士が家族ぐるみで一緒に旅行をしていました。
今で思うとのんびりしたのどかな社会でしたよ。コロちゃんも、同期の10人と家族ぐるみで海の家へ行ったりしていましたよ。
これらの同僚とは、お互いが子育てをしているという仲間意識がありました。
そして妻も隣近所の3家族と、いつも一緒に遊んだりしていましたよね。子どもたちがいつもウジャウジャ走り回っていましたよ。
こちらの3家族も、同じ年代の子どもを持っている仲間意識があったと思いますね。
今から振り返って思うと、1980年代の日本は、あちこちでゆるやかな「共感の輪」が広がりやすい社会だったように思えますね。
それに比べると、今の同僚を「子持ち様」と排除するような社会は、あまりにも余裕がないように見えます。
コロちゃんには「魔法の杖」はありませんから、問題を解決する答えをスッキリと今言うことは出来ません。
しかし、今日のテーマの感想を言えば、目先の「子持ち様への不満」ではなく、要員の補充をしない会社や社会へ目を向けるべきだと思いますよ。
今の世の中に起きている「不満」は、そのほとんどが「システム・制度」への不満だと思うのですよね。
それを「個人の問題にすり変える」のは、上位者の常とう手段ですから、踊らされるのは止めた方が良いとコロちゃんは思っていますよ。
今日は「子持ち様」という、コロちゃんが初めて知った言葉から、育児休業の実態や周辺事情とを調べてみました。
そして、会社側が代替え要員を準備しないで「社会保険料」をチョロまかしているセコいやり方を追及してみました。
そして最後に、問題をとらえる目線を「個人」ではなく「制度」にむけるべきだとまとめましたが、いかがだったでしょうか。
コロちゃんは出来ればこのような「社会の分断」が、より広がらないことを心から願っていますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
コメント