おはようございます。今朝コロちゃんがワンコと散歩に出ると、「太陽さん」がサンサンと輝いていました。
コロちゃんは、今季初めて「ジャケット」を脱いで、シャツ姿で散歩してきましたよ。気温は16℃でさほど高くはなかったのですが、「太陽さん」の威力ですよね。
コロちゃんは「北風と太陽※」のごとく、「ジャケット」なしのシャツ姿で気持ちよく歩いてきましたよ。どうやら今日は「真夏日(気温25℃以上)」となる見込みです。
「真夏日」になると、午後は「長袖シャツ」ですとちょっと暑いのですよね。コロちゃんは、いつ「半袖シャツ」に衣替えしようか、ちょっと迷っていますよ。
そんな迷えるコロちゃんが、今日は「石破総理が実質賃金1%目標だって」をカキコキしますね。
0.「今日の記事のポイント」

コロちゃん
今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。
☆「政府の新目標が実質賃金1%だよと、実質賃金1%は高い目標だよ」
☆「中小企業・小規模事業者支援の5か年計画だよと、実質賃金の現在地を見てみよう」
☆「遅まきながら、やっと中小企業の賃上げ対策だよと、小さすぎて遅すぎる政策の出し方だよ」
☆「コロちゃんと妻と家のサイフ」

1.「政府の新目標が実質賃金1%だよ」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「中小賃上げ、12業種重点」との見出しの記事がありました。
コロちゃんが読んでいるのは「日経新聞」ですから、このような記事はよくある話ですよね。いつもは簡単に読み流すところでしたが、その内容の一文に目が止まりましたよ。
それは「政府の新しい資本主義実現会議」で、政府が「今後5年間で実質賃金を1%上昇させる目標を打ち出した」との記載があったのですよ。
コロちゃんは、今まで「岸田元総理」や「石破総理」が、「春闘賃上げ率5%以上」を表明していたことはもちろん知っています。
だけど、これらは「名目賃金5%アップ」ですよね。それがこの記事では「実質賃金1%目標」なのですよ。
なお「名目賃金」とは実際に皆さんが受け取る「税込み賃金」です。そして「実質賃金」とは「税込み賃金」から「物価上昇率」を差し引いた賃金を言います。
昨年2024年の「物価上昇率は2.5%」でしたから、たとえば「名目賃金上昇率が2%」でしたら、その場合の「実質賃金はー0.5%」ということになりますね。
コロちゃんの知る限り「政府が実質賃金目標」を打ち出したのは初めてですよ。今までの目標は「名目賃金」だったのですよ。
コロちゃんは、その「実質賃金目標1%」に驚いたのですが、新聞記事では「見出し」にも書かれていませんし、あまり注目していないように見えますね。
しかし、本文内には以下の記載がありましたよ。
➀「今後5年間で実質賃金を年1%上昇させる目標を打ち出した」
➁「政府・日銀の2%の物価上昇率の目標を達成した上で、さらに物価上昇率を1%上回る賃金上昇を『ノルム(社会通念)』として定着させる」
③「この結果、名目では3%上昇する」
上記のように「記事」では、「新しい資本主義実現本部」の会議の結論を伝えています。これを読んでコロちゃんは、「ずいぶん大胆な挑戦を表明しているな」と感じましたよ。
それでは、次にこの「大胆な挑戦だ」とコロちゃんが感じた理由を書き、その後にこの「新聞記事の内容をご紹介しますね。
なお、この「日経新聞」の「中小賃上げ、12業種重点」の記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。ホント地味な扱いの記事なんですよ。


2.「実質賃金1%は高い目標だよ」
まず、コロちゃんが「実質賃金1%を大胆な目標だ」と感じた理由を見ておきましょう。
上記の「政府目標」を書くと以下になりますよ。
◎「今後5年間の目標」
➀「物価上昇率 :2%」
➁「名目賃金上昇率:3%」
③「実質賃金上昇率:1%」
この上記の「③実質賃金上昇率:1%」が、コロちゃんが大胆と言った「政府目標」です。
ここでちょっと、昨年の実態を見ておきましょう。
◎「2024年の実態」
❶「物価上昇率 :2.5%」
❷「名目賃金上昇率 :2.8%」
❸「実質賃金上昇率:-0.3%」((?・・)アレレ・・・
(総務省:消費者物価指数:全国 2025年3月分及び2024年度平均より)
(厚生労働省:毎月勤労統計調査:令和7年分結果確報より)
上記の数字を見ると、ちょっとおかしいことにお気づきでしょうか?
((?・・)アレレ・・・
本来ならば、上記の❶~❸の関係は、「❷名目賃金上昇率2.8%」ー「❶物価上昇率2.5%」=「実質賃金」となるのですから、本来なら「実質賃金上昇率+0.3」になるはずなのですよ。
それが・・・「❸実質賃金上昇率-0.3」となっていますよ?
あらら、計算が合いませんよね。「+0.3になるはずがー0.3」ですよ。ちょっと大きい誤差なのかなー?
(?・・)アララ!
これは、おそらく実態では「❷名目賃金上昇率2.8%」の数字がもっと低いのかも知れませんよ。コロちゃんは、政府の統計が「中小零細企業の低い数字」が拾い上げきれていないように感じていますね。
とにかく「実質賃金」は、「物価上昇率」が高く上がれば上がるほど、逆に下がる関係にあります。「政府目標」の目標を計算式にして、もう一度書きますね。
◎「今後5年間の政府目標」
「❷名目賃金上昇率:3%」ー
「❶物価上昇率 :2%」=
「❸実質賃金上昇率:1%」
ほら、真ん中の「❶物価上昇率2%」が高く上がれば上がるほど、一番下の結果の「❸実質賃金上昇率1%」は下がってしまうでしょう。
(  ̄O ̄)ホラホラ
だから、現在の「物価上昇率3.2%(2025年3月)」を見ているコロちゃんは、「❸実質賃金上昇率:1%」は高い目標で、実現は難しいだろうと考えているのですよ。

3.「中小企業・小規模事業者支援の5か年計画だよ」
さてコロちゃんが、ポチポチとこの新聞記事のネタ元の資料を探して見たら、あったあったありましたよ。
(`゚з´)σミ-ッヶタ☆
「内閣府の新しい資本主義実現本部」に、「中小企業・小規模事業者の賃金向上推進5か年計画の施策パッケージ案」がアップされていました。
内容を見ると、冒頭から「実質賃金1%」の記載がありましたよ。以下ですね。
➀「賃上げこそが成長戦略の要である」
➁「2029 年度までの5年間で、日本経済全体で、実質賃金で1%程度の上昇・・・物価上昇を1%程度上回る賃金上昇を賃上げのノルムとして我が国に定着させる」
うーむ、勢いは良いですよね。
( ̄へ ̄|||) ウーム
そこで何をやるのかというと、以下でしたよ。
◎「中小企業・小規模事業者への働きかけ」
➀「国・自治体・業種ごとの価格転嫁状況の徹底的な可視化と改善」
②「省力化投資促進プランで投資を促進する」
③「2029 年度までの5年間で60兆円程度の生産性向上のための投資を実現」
④「中小企業・小規模事業者の生産性向上」
うーん、なんかコロちゃんが読んでも、あんまりパッとしない内容に感じましたよ。
( ̄へ ̄|||) ウーン
これじゃあ「新聞記事」で扱いが小さかったのも無理ないですよね。「目玉政策」が見当たりませんよ。
だけど、どうやら「石破総理」は、「大企業で5%以上の春闘賃上げ」が出来ても、ちっとも「実質賃金」が上がってこないんで、ようやく「中小企業」に目を向けて来たと感じましたよ。
なお、この「内閣府の新しい資本主義実現本部」の「中小企業・小規模事業者の賃金向上推進5か年計画の施策パッケージ案」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
全部で25ページありますよ。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/atarashii_sihonsyugi/kaigi/dai34/shiryou1.pdf

4.「実質賃金の現在地を見てみよう」
それでは今日のテーマで注目している「実質賃金」が、今どうなっているのかを見てみましょう。
先日の5月9日に「厚生労働省」は「毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果速報」を発表しています。この中に「実質賃金」の数値が記載されているのですよね。
下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。
「厚生労働省 賃金の動き」より
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2503p/dl/pdf2503p.pdf
出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果速報より:5月15日利用
上記のグラフは「厚生労働省」が発表した、2024年3月~2025年3月の「実質賃金」の動きです。また2021年~2024年の「実質賃金」も記載されています。
最初に、ここ数年の「実質賃金」の動きを見ておきましょう。グラフでは「左側の△の細いライン」ですよ。下記でしたよ。
◎「実質賃金の動き」
➀「2021年:+0.6%」(岸田総理就任)
➁「2022年:-1.0%」
③「2023年:-2.5%」
④「2024年:-0.3%」(石破総理就任)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2503p/dl/pdf2503p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果速報より:5月15日利用)
ねっ、ひどいでしょう?
(⁎•ᴗ‹。)ネッ*
上記を見ると、「➁2022年:-1.0%」~「④2024年:-0.3%」の3年連続の「実質賃金のマイナス」ですよ。
これを見ると「岸田元総理」は、「実質賃金」に限っては、全く成果がないまま3年間で退任したことになりますよね。
そこで、このままでは「同じ穴のムジナ※」になってしまうと、焦った「石破総理」が何とか「実質賃金」を上げようと、今回の「5年間で実質賃金の1%上昇目標」を持ち出したのでしょうね。
(※同じ穴のムジナ:一見関係がないように見えるものの実は同類である:漢書:楊惲伝より)
次に、今年に入ってからの2025年の1月~3月の「実質賃金」の動きを見ておきましょう。下記でしたよ。
◎「実質賃金推移:2025年」
➀「1月:-2.8%」
➁「2月:-1.5%」
➂「3月:-2.1%」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2503p/dl/pdf2503p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果速報より:5月15日利用)
うーむ、上記を見ると全くダメですよね。水面下を漂っていますよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム
それでも昨年2024年は、1年間で4ヶ月はプラス転換しているのですよ。下記でしたよ。
◎「実質賃金:2024年のプラス月」
➀「6月 :+1.1%」
➁「7月 :+0.3%」
③「11月:+0.5%」
④「12月:+0.3%」
上記のプラス転換の理由はハッキリしています。だって「6月・7月・11月・12月」ですからね。昨年は「ボーナス効果」でプラス転換の月があったのです。
まさか今後は「毎月ボーナスを払え」とはいきませんから、月給が上がらないと「実質賃金のプラス転換」が達成できないのは明らかですね。
今のところは、上記を見る限りは「毎月の実質賃金のプラス転換」は、まず出来ないでしょうね。
ただ多くのエコノミストの方たちは、「今年の夏以降に実質賃金のプラス転換がある」と予測しているようですよ。
果たしてどうなるのか、コロちゃんは興味津々で見つめていますよ。

5.「遅まきながら、やっと中小企業の賃上げ対策だよ」
さて、上記で「実質賃金」が低下して来た風景を見てきました。このことは何を意味するのでしょうか?
もう一度、上記の2021年以来の「実質賃金の低下」を見ておきましょう。
◎「実質賃金の動き」
➀「2021年:+0.6%」(岸田総理就任)
➁「2022年:-1.0%」
③「2023年:-2.5%」
④「2024年:-0.3%」(石破総理就任)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r07/2503p/dl/pdf2503p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果速報より:5月15日利用)
上記のように「➁2022年:ー0.1%」~「④2024年:ー0.3%」と3年間連続で低下しています。
しかし、この間の「春闘賃上げ率」は、以下の通りでした。
◎「春闘賃上げ率:連合発表」
➀「2022年:2.07%」
➁「2023年:3.58%」
③「2024年:5.58%」
上記のように、かなり高い「春闘賃上げ率」なのですよ。おかしいと思いませんか?
これだけ「賃上げ」があっても、ちっとも「実質賃金が上がってきていない」のですよ。その理由は、もうハッキリしていますね。
「大企業」でいくら高い賃上げがあっても、社会の隅々まで同じように「賃金」が上がっているわけではありません。
コロちゃんなんかは「年金生活者」ですから、とても「5%賃上げ」などには届きません。だから、その辺はよくわかっているのですが、「政府」もようやく気が付いたみたいですね。
今まで「総理大臣」は、「経団連」と肩を組んで「連合」と「政労使会議」などを開いて「大企業の賃上げ」に取り組んできましたが、それだけではダメだとようやく考え始めたのでしょう。
そこで、「遅まきながらやっと中小企業の賃上げ」に積極的に乗り出したというのが今回の動きですね。
今日のテーマの、「今後5年間で実質賃金を1%上昇させる目標」は、そのために行なわれたものだとコロちゃんは考えましたよ。

6.「小さすぎて遅すぎる政策の出し方だよ」
よく「Too little, too late」と言われる言葉があります。
これは「少さすぎる、遅すぎる」という意味の英語の慣用句でが、日本語に訳すと「時すでに遅し」や「今更ながら」のような意味になりますね。
コロちゃんは、今日のテーマの「中小企業・小規模事業者の賃金向上推進5か年計画」を読んで、この「小さすぎて遅すぎる思い」をもちましたよ。
コロちゃんは、「経済の好循環の経済政策」が、「大企業の春闘賃上げ」だけに片寄っていると、このブログで何回も主張しています。
コロちゃんのような「年金生活者」や、「中小・零細企業の会社員」や「非正規雇用者」は、「春闘5%以上の賃上げ」とはほど遠い世界で生活していますよ。
そんな時に、今頃「中小企業・小規模事業者への5か年計画」ですよ。ちょっと、遅すぎると思いますし、5年後では長すぎるでしょう。
現在の「石破総理」が「岸田元総理」から引き継いだ「経済の好循環政策」は、既に5年目を迎えます。そろそろ「政策の賞味期限」が切れそうですよ。
今だに「実質賃金のプラス転換」が見られないようならば、もう「政策の転換」を視野にいれるべきだとコロちゃんは考えていますよ。
コロちゃんは、もう「物価の上昇」に飽き飽きしているのですよ。皆さんはどうお考えでしょうか?

7.「コロちゃんと妻と家のサイフ」
今日は「実質賃金を1%上昇」がテーマでしたので、「賃金」がらみで「1970年代の夫婦の生活費」について「コロちゃん話」をしますね。
コロちゃんは、少し前に「長男一家家長様・次男一家家長様」に「家の家計管理」について、それぞれ聞いたことがありました。
つまり「家のサイフは誰が握っているの?」と聞いたわけです。それは「1970年代の夫婦」では「財布は妻に任せる」のが当たり前だったからです。
だからコロちゃんは、最近の夫婦の「家計管理」はどっちが握っているのかな?と思って聞いたのですが、2人とも「俺がやっているよ」と当たり前のように答えましたよ。
コロちゃんは、「ホー、そうか?」と言いながら、「時代は変わったなー」と思いましたよ。
コロちゃんと妻が一緒になった1970年代の夫婦は、子どもが産まれれば「妻は専業主婦となり生活全般を管理」し「夫は産業戦士となり生活費を稼ぐ」という光景が当然とされていました。
その「妻の家庭を管理」の中には、「家のサイフを妻が握る」ことも入っていたのです。
これは「日本の会社」の「日本的労使関係」と裏腹にあった「家庭のあり方」です。夫は家庭を顧みずに「会社で総力を挙げて働くこと」が期待されていたことによります。
だから「家庭と家のサイフの管理」は、全て妻に任せられていたのですよ。コロちゃんだけじゃないですよ。この時代の夫婦はみんな同じでしたよ。
今では「フィナンシャルプランナー」などのアドバイスで、長期の計画を考えたりしますが、1970年の日本の「平均寿命」は男性が69歳、女性が74歳です。
当時の「地方自治体」では、60歳になると「紅白のお饅頭セット」が送られてきたところもありましたよ。
この時代に、今のような「長い老後」は誰も想定していませんでしたよ。会社を60歳で退職すると、早い人では数年で亡くなっている様子を見てきていたのですよ。
当時の時代は「一億総中流社会」へと進んでいました。ハッキリ言って「老後の心配」などは誰もしていなかったのですよ。
今から振り返ると、何とも「元気なイケイケの時代」でしたね。
なお、コロちゃんは62歳で会社を「大腸がん」で病気退職するまで、「家庭のサイフ」は妻に全面的に任せっぱなしにしていましたよ。
あれれ、ひょっとしてコロちゃんが今「清貧」なのも、妻に「家計」を任せっぱなしにしていたからかなー?
(。・_・?)アレレ?
あーゴメンナサイ、ウソです、間違いです、そんなことはありませんでしたよ。コロちゃんが悪かったよー。
(_ _;)/ナンマイタァ チーン/Ω
なんか、後ろから「妻※」がにらんでいるような気がして、あわてて謝ったコロちゃんでした。
(※妻は3年前に肺がんで亡くなっています)
だけど、コロちゃんの場合は「結果オーライ」の老後となっていますから、「妻にサイフ」も「すべて世はこともなし※」ということでしたよ。
(※神空にしろしめし すべて世はこともなし:神が空に居られ万事問題なく平和で安泰であるの意:ロバート・ブラウニングの詩:春の朝より)
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。

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