【経済考】いいなー「春闘賃上げ平均5.26%」だって──しかしベア失速で中小企業はもう限界か?

経済
イラストは生成AI(ChatGPT)で作成したものです

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「春闘賃上げの連合第1次回答は5.26%だったよと、定期昇給マジックは2022年で終わったよ」

☆「5%以上の賃上げは本当なのか?と、ベア実施は2024年がピークだったの?」

☆「賃上げできないのなら物価を上げなければ良いよねと、コロちゃんと青年部長」

1.「春闘賃上げの連合第1次回答は5.26%だったよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「賃上げ回答/平均5.26%/中小5.05%、高水準続く」との見出しが目に入りましたよ。

コロちゃんは、この見出しを読んで「いーなー、コロちゃんの今年の年金の賃上げ(年金改定率)は、たった2.1%だったよ(※)」と思いましたよ。

(※毎年の年金改定率は1月に発表され6月支給分から適用。今年の厚生年金の改定率は2.1%アップ)

もちろん、この記事の「春闘賃上げ率」は「連合の発表」ですからほとんどが「大企業の賃上げ率」です。しかし、これで「3年連続の5%台だ」と記事は報じていますよ。

コロちゃんが、この記事で注目した点は「ベア分の賃上げ率の部分」です。上記の「5.26%」とは「定期昇給込み」なのですよね。

つまり「春闘賃上げ率5.26%」=「定期昇給約2%+ベア(ベースアップ)約3.26%」との計算式が成り立つのですよね。

この「定期昇給約2%」は、企業にとっては「実質的な賃金支給総額」は増えません。

だから「企業経営者」にとっては、「真水の賃上げ率」は「定期昇給の約2%」を引いた「ベアの賃上げ率の部分」になるのですよね。

この視点で記事を読むと、「ベアを明確に区別できる960組合では、ベアによる引き上げ率は3.85%で前年同期を0.01%上回った」としています。

また「大企業は(前年同期より)0.01ポイント上がった一方で中小企業は0.08ポイント下がった」と書いていますね。

コロちゃんは、この「中小企業は(前年のベアによる引き上げ率が前年同期から)0.08%下がった」ってことは、そろそろ「中小企業では賃上げの息切れ」が始まったってことじゃないかと思いましたよ。

また記事では、「東京商工リサーチによると、26年度のベア実施見込みは大企業が62.15%、中小企業が45.66%でともに2年連続で下がった」と報じていますね。

これって「ベアを実施した企業」と「実施できない企業」との「2極化」が進行したってことですよね。コロちゃんは、ちょっとこの辺も調べてみようと思いましたよ。

なお、この「日経新聞」の「賃上げ回答/平均5.26%/中小5.05%、高水準続く」との見出しの記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

賃上げ回答、平均5.26% 連合1次集計 中小5.05%、高水準続く 人材確保に危機感 - 日本経済新聞
連合は23日、2026年春季労使交渉の1回目の回答集計を公表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)と定期昇給(定昇)を合わせた賃上げ率は平均で5.26%だった。25年の初回集計時の5.46%を0.2ポイント下回ったものの、前年に続く高水準となった。中小企業は5.05%と2年連続で5%台に乗せた。23日午前10時時...

2.「定期昇給マジックは2022年で終わったよ」

ここでちょっと上記でも書いた「定期昇給マジック」について詳しく書いておきますね。だいたい「日本企業の定期昇給分は2%程度」と言われています。

この「定期昇給」は、毎年一定金額が上昇しますが、経営者にとっては「毎年高い給与の定年退職者」と「低い給与の若い新入社員」が入れ替わりますので「賃金総額」は変わりません。

「定期昇給」は、その率が一定である限り基本的には「経営者にとって人件費総額」は増えないのですよ。

ですから「ベースアップ(ベア)」こそが、「真水」の経営者の「負担増加分」なのです。

ここに「定期昇給のマジック」があります。

「定期昇給2%+ベアゼロ」だと、「社員は年齢が上がるごとに毎年2%の賃金上昇」を実感しますが、経営者にとって「賃金の総額は変わらない」のです。

だから、「春闘賃上げ5%」と言っても「真水の賃上げは3%」でしかないのですよね。

もう一度書きますよ。「定期昇給の2%分賃上げがあっても、その分は経営者にとって人件費総額は増えない」のですよ。

これって「定期昇給マジック」ですよね。「経営者」は「人件費が増えない」のに「社員は毎年自分の給料は2%上がった」と錯覚してくれていたのですからね。

しかし、この「定期昇給マジック」が成立する前提条件は「物価が前年よりも上がらないこと」です。

「物価が上がらない」からこそ、「2%の定期昇給の賃上げ」でみな「自分の賃金は前年よりもちょっと上がったね」と勘違いをしてくれたのですからね。

ここでちょっと「物価上昇率」の現状を見てみましょう。下記でしたよ。

◎「最近の日本の物価上昇率」
 (総合)

①「2021年:-0.2%」
②「2022年:+2.5%」(インフレ時代開始)
③「2023年:+3.2%」
④「2024年:+2.7%」
⑤「2025年:+3.2%」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r08/2601p/dl/pdf2601p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 2026年1月分結果速報より:3月24日利用)

うーむ、上記を見ると「30年間続いた物価が上がらないデフレ経済」が終わって、「物価上昇」が始まったのは「②の2022年」からですよね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

そうなると「シンデレラ」は「午前0時」で魔法が解けましたが、「定昇マジック」は「2022年」にマジックが解けていますよ。

それでは、次にこの「春闘第1回回答」の中身を見る前に「コロちゃんが気が付いたこと」を書きますね。

3.「5%以上の賃上げは本当なのか?」

いやいやコロちゃんは「連合の発表」を疑っているわけではないですよ。

ただこの冒頭の「連合発表の5.26%の賃上げ」がどのくらい「社会に広がるのか?」を考えているのですよね。

まず、前項でも書きましたが「昨年2025年の物価上昇率は3.2%上昇(総合)」です。誰しもが、できれば今年の「賃上げ率」はこれ以上は欲しいですよね。

冒頭の「連合の春闘賃上げ回答の5.26%」から「定期昇給分の2%」を引けば、かろうじて「3.26%」と「前年の物価上昇率」を超えていますから「良かったね」となるのでしょうか。

コロちゃんは、ここで「厚生労働省」が発表している「毎月勤労統計」の「現金給与総額の上昇率」を引っ張り出してみましたよ。

この「毎月勤労統計」のデータを見ると、「春闘賃上げ率5%以上」とは全く違った風景が見えてくるのですよね。

下記に「春闘賃上げ率」と「毎月勤労統計の賃金上昇率」を比べてみましたよ。

◎「連合の春闘賃上げ率と現金給与総額の賃金上昇率」

①「2022年」
 ・「連合発表   :2.07%」
 ・「毎月勤労統計:-1.2%」

②「2023年」
 ・「連合発表   :3.58%」
 ・「毎月勤労統計: 1.2%」

③「2024年」
 ・「連合発表   :5.10%」
 ・「毎月勤労統計: 2.8%」

④「2025年」
 ・「連合発表   :5.25%」
 ・「毎月勤労統計: 2.3%」

⑤「2026年」
 ・「連合発表   :5.26%」
 ・「毎月勤労統計: 2.3%」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/r08/2601p/dl/pdf2601p.pdf
(出典:厚生労働省 毎月勤労統計調査 2026年1月分結果速報より:3月24日利用)https://www.jtuc-rengo.or.jp/activity/roudou/shuntou/2026/yokyu_kaito/kaito/press_no1.pdf?6964
(出典:連合 2026年春季生活闘争 第1回回答集計結果より:3月24日利用)

うーん、上記を見ると「連合の発表」は「④昨年2025年が5.25%」なのに「毎月勤労統計の現金給与総額では2.3%」と大分低いですよ。
(´ヘ`;) ウーン

それに、上記の「①~④の全ての年」で、「連合の春闘賃上げ率の発表」は、「毎月勤労統計の発表値」を上回っていますよ。

これって、「連合の春闘発表」は「ほとんどが大企業」ですから、「中小企業」はそんなに「高い賃上げ」となっていないということですよね。

繰り返しますが、昨年2025年の「物価上昇率は3.2%(総合)」ですよ。

上記の「⑤の毎月勤労統計の2025年の賃金上昇率は2.3%」ですから、全然「物価」に届いていませんね。

コロちゃんの「年金改定率」は、昨年「2025年は1.9%アップ(厚生年金)」でしたから、これも「2025年の物価上昇率の3.2%(総合)」には届きませんでした。

つまり、これは「昨年2025年の中小企業の会社員と年金生活者」は、「物価に負ける賃金と年金」しか得られなかったということなのですよね。

コロちゃんは、いつになったら「物価に負けない賃金と年金」が実現するのかと、そろそろ「諦め」の境地に入っていますよ。

4.「ベア実施は2024年がピークだったの?」

さてここで、ちょっと冒頭で読んだ「ベア実施の企業の動き」を見てみましょう。

記事では、「東京商工リサーチによると、26年度のベア実施見込みは大企業が62.15%、中小企業が45.66%でともに2年連続で下がった」と報じています。

これって「逆に言えば」、「大企業の38%と中小企業の55%がベアを実施する予定がない」ってことですよね。

この「ベアを実施しない」ってことは、「物価が上昇する中では実質的な賃下げ」ですよ。

つまり「大企業の4割弱」と「中小企業の5割強」が、「実質的な賃下げ」になる見込みとなりますよね。

コロちゃんは、この記事を読んで「そろそろ賃上げの流れが上向きから変わってきた」のではないかと思ったのですよね。

そこで「東京商工リサーチ」が発表した「企業規模別ベア実施率の推移」を読んでみましたよ。以下でしたよ。

◎「企業規模別ベア実施率の推移」
 (小数点以下切り捨て)

①「大企業」
 ・「2022年:35%」
 ・「2023年:56%」
 ・「2024年:67%」ピーク
 ・「2025年:66%」
 ・「2026年:62%」(見込み)

②「中小企業」
 ・「2022年:34%」
 ・「2023年:46%」
 ・「2024年:49%」ピーク
 ・「2025年:47%」
 ・「2026年:45%」(見込み)

③「大企業と中小企業のベア実施率の差の推移」
  ・「2022年: 1%」
  ・「2023年:10%」
  ・「2024年:18%」
  ・「2025年:19%」最大
  ・「2026年:17%」(見込み)

https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1202623_1527.html
(出典:東京商工リサーチ 2026年度のベースアップ実施予定は46.8%と低下「ベア持久戦」で消耗する企業が足元で増加より:3月24日利用)

ふーむ、上記の「大企業も中小企業」も、「ベア実施率」は「2024年がピーク」ですよね。
( ̄へ ̄|||) フーム

その「2024年以降」は、どんどん「ベア実施率」は下がっていますよ。しかも「大企業と中小企業の差」も縮まってきていますよね。

この「ベア実施率の低下」のトレンドは、来年以降も続くのではないでしょうか。それは「物価に負けない賃上げ路線の破綻」を現していますよ。

コロちゃんは、以前から「政府と連合」が共同歩調をとっての「物価に負けない賃上げの実現」には「無理じゃないかなー」と考えていたのですよね。

だって実際に「賃上げ」をするのは、全国の「企業の社長さんたち」ですよ。

それを「政府の一言で全員を動かす」のは、「自由と民主主義の国の日本」では、絶対に出来ないとコロちゃんは思っていますよ。

5.「賃上げできないのなら物価を上げなければ良いよね」

さて、ここでちょっとコロちゃんの考え方を書いてみますね。

「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない(※)」

(※マリー・アントワネットの言葉として有名ですが、実際には彼女の発言ではないとされています)

上記の言葉ではないですが、「賃上げができないのなら物価を上げなければいいじゃない」とコロちゃんは思っていますよ。

これならば「全国の賃上げしない社長さん」に、「無理やり賃上げさせる苦労」をしなくともすみますよね。

コロちゃんが知る限り「物価を下げる方法」は、以下の2つです。

◎「コロちゃんが知っている物価を下げる方法」

①「日銀が政策金利を利上げする」
 ・「現在0.75%の政策金利を大幅に利上げする」

②「政府が緊縮財政をする」
 ・「2026年度の政府当初予算は、122兆円と過去最大となっています。これを前年並みか削減する」

多分この上記①と②のどちらかをすれば「物価は下がる」と思うのですが、「高市総理」は「責任ある積極財政」を語っていますから、まず実現しないと思いますよね。

そもそも「高市総理」は、「行き過ぎた緊縮財政」という現状認識をお持ちですから、今後「財政を緊縮すること」はさらさらお考えにならないでしょう。

そうなると、あとは「日銀の植田総裁」が「利上げ」をしてくれるように頼るしかないのですが、コロちゃんは「植田総裁」は「高市総理」への配慮を欠かさないのじゃないかと見ていますよ。

「植田日銀総裁」は、コロちゃんの見たところでは「信念を貫く頑固な口うるさいおじいちゃん」ではないように見えますよね。

どちらかというと、その風貌は「学者然とした真面目一徹なおじいちゃん」で、「押しの強さ」はあんまり感じませんよね。

「気配りの人」ってのは周囲にいれば「付き合いやすい人」ですが、「金利の上げ下げをする日銀総裁」としては、ちょっと「物足りない」と思ったコロちゃんでしたよ。

6.「コロちゃんと青年部長」

さて今日は「いいなー春闘賃上げ平均5.26%だって?」をテーマに考察してみましたよ。

だけど、コロちゃんは今年の「物価上昇」はどの位になるかなと、ちょっと不安を感じながらいろいろ書いてみましたよ。

今日の「コロちゃん話」は、コロちゃんが「20代だった1970年代」に勤めた会社の「労働組合の青年部長」について書きますね。

時代は「1970年代前半」ですから、今から50年ほど前の話になります。

コロちゃんは、今から振り返って見ると「1970年代」とは「一番労働組合が活発に運動していた時代」だと思いますね。

コロちゃんが、まだ「20代の青年だった頃に勤めた会社」では、「労働組合運動」が活発に行なわれていました。

その「組合」には「20代の組合員」だけで構成されている「青年部」がありましたね。

この「青年部」は、組合内の執行部の下部組織ですが「一定の自主性」を認められて活動していたのですよね。

青年コロちゃんは、この「青年部の青年部長」に3年目で選出されて「30名ほどの20代の組合員」を率いて活動したことがあったのです。

当時の職場では、いたるところで「労働条件」を巡って些細なトラブルが続出していましたので、そんな場面では、「組合の役員」が前面に立って解決に奔走しなければなりません。

そのような時に周囲に「組合の執行委員」がいないと、「青年部長」が「課長」と話しあわざる得なくなるのですよ。

「話し合う」といっても、こちらは「まだ20代前半の青年」です。そんな「交渉技術」など全くありません。

取り敢えず「大声で怒鳴り合った」あとで、「年長の執行委員に任せる」ことが多かったですよね。「大声」ならば「若い者」ですからいくらでも出せますからね。

当時の青年コロちゃんは、「怖いもの知らず」だったのですよね。若かったですからね。

そして「春闘時」には、職場の集会は200名ぐらいの集まりでしたが、ここでも「青年部長」をしていると「演説の場面」が出てきます。

コロちゃんは、最初はドキドキしながら「200名」を前にして「演説」をしましたよ。

だけど「習うよりは慣れろ」とは、よく言ったもので、だんだんコロちゃんも「人前での演説」に苦労をしなくなりましたよ。

「春闘」では、上記の「職場集会」だけではなく、「地域の多くの会社の労働組合」が全部集合する「地域協議会」の集会も開かれていました。

青年コロちゃんの経験した「演説」で、一番聴衆が多かったのは「1500名」ほどの「春闘の地域協議会の集会」でした。

この時のコロちゃんは、さすがに「目の前にいるのは大根かジャガイモだ」と自分に言い聞かせてドキドキしながら「演説」を終えましたよ。

この「コロちゃんの青年部長」は、1年間で次のメンバーに交代しましたね。

コロちゃんは、この時代に「組合本部の主催するセミナー」で、「機関紙の作り方」や「労働運動史」を講師から学んでとても興味深いと思いましたね。

特に「戦後労働運動史」は、そのずっと後に「戦後経済史」を読んだ時に「時代の動きを政府と労働側の両面から見る」という、「立体的に歴史を読む面白さ」に感銘を受けた記憶が残っていますよ。

いつの時代でも「学んだこと」は、無駄にはならないとコロちゃんは思いましたよ。

今日の「コロちゃん話」は、コロちゃんが「20代の青年」だった頃に「労働組合の青年部長」を務めた時のことを書いてみましたよ。

あの頃は「労働組合」って「元気があった」のですよね。そしてコロちゃんも若かったなー。
(・_・;).。oO

1970年代には「こんな若者がいた」って、笑いながら読んでいただければ嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします。
(^_^.)

おしまい。

イラストは生成AI(ChatGPT)で作成したものです

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