【社会考】外来「(医療費)使い放題」って言葉が悪いよ

社会

おはようございます。今日のコロちゃんは、午前中に「ジム」へ行って「初めての太極拳教室」に通ってきたのですが、更衣室でビックリしましたよ。

コロちゃんが、「ジムの更衣室」に入っていくと、ロッカーの前で1人先客が着替えていたのですが、コロちゃんが「おはようございます」と声を掛けて、ふと顔を見ると・・・。

何とそこには「コロちゃんのケアマネージャさん」がいるではありませんか。

別に悪い事をしているわけではありませんし、同じ地域で居住しているのでしょうから不思議ではありませんよ。

しかし、コロちゃんの住んでいる自治体は、人口が10万人近くいる「市」ですからね。町内で出会ったならともかく、車で20分の所にある「ジム」で知り合いに会う確率は低いのですよね。

お互いに「あらら」と驚きながら「挨拶」をかわしましたよ。
(゚Д゚)アララ!

この「ケアマネージャーさん」は、「50代ぐらい」でしょうか。浅黒いスポーツマンタイプの方でしたよ。たぶん「細マッチョ」な身体じゃないかと想像しましたね。

コロちゃんは、この「ジム」には「週に1~2回」しか通っていませんが、彼はひょっとするともっと「真面目」にもっと足繫く通っているのかも知れないと思いましたよ。

そんな「ジムでビックリしたコロちゃん」が、「外来(医療費)使い放題って言葉が悪いよ」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「外来(医療費)使い放題って言い方は悪いイメージの言葉だよねと、見直しの内容はどんなのかな?」

☆「誰が一番困るのかな?と、膨張する医療費を見るよ」

☆「政治家がキチンと説明して欲しいよねと、コロちゃんと高額療養費制度」

1.「外来(医療費)使い放題って言い方は悪いイメージの言葉だよね」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「外来『使い放題』限度額上げ/70歳以上/対象年齢上げも提起へ」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、現在「70歳以上の高齢者」ですから関係は大ありの見出しですよね。直ぐにパックリと食いつくように記事を読んでみましたよ。

そうしましたらこの記事では、「70歳以上の一部が毎月定額で何度でも受診できる『外来特例』小野限度額の引き上げを提起し、対象年齢を上げることも求める」と書いていましたよ。

そして「支払い能力に応じた負担を求める医療制度改革の試金石となる」と続けています。

コロちゃんは、まずこの「外来通い放題」って言葉にちょっとムカっとしましたよ。誰だって「好き好んで病院の外来に通っているわけじゃない」ですよね。

「病院の外来窓口」は、「サブスクサービス※」じゃないんですからね。

(※サブスクリプションの略:定額料金を支払いサービスを利用できるビジネスモデル)

何となく「やむを得ず医療機関にしょっちゅう通わざるを得ない高齢者」へ「悪いイメージを張り付ける言葉」だと感じましたよ。

この「外来特例の扱い」は、昨年から今年にかけて「石破前総理が紆余曲折した案件」なのですよね。次にちょっと、その「経過」と「改革の内容」を見てみたいと思いますね。

なお、この「日経新聞」の「外来『使い放題』限度額上げ/70歳以上/対象年齢上げも提起へ」の見出しの記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

70歳以上の外来「通い放題」を厳格化 厚労省専門委、限度額上げ提起へ - 日本経済新聞
医療費の患者負担を一定額に抑える高額療養費制度に関する厚生労働省の専門委員会のとりまとめ案が5日分かった。70歳以上の一部が毎月定額で何度でも受診できる「外来特例」の限度額の引き上げを提起し、対象年齢を上げることも求める。支払い能力に応じた負担を求める医療制度改革の試金石となる。8日に開く社会保障審議会(厚労相の諮問機...

2.「見直しの内容はどんなのかな?」

上記の記事の「70歳以上の高額療養制度」の「外来特例の見直し」は、当初「昨年2024年12月」に一度はまとめて発表したのですよね。

しかし「患者団体」が、「この案では治療が続けられなくなる」と反発して、今年2025年5月に「当時の石破前総理」が、「引き上げを見送り再検討する」と約束したものなのですよ。

そして今回「記事になった改正の内容」は以下ですよ。対象となるのは「70歳以上の高齢者」です。コロちゃんもこの中に入りますよね。

◎「外来特例の見直し:現状と昨年12月の改正案」

➀「所得:単身世帯:200~383万円」
 ・「月の負担上限額  :1.8万円」
 ・「昨年の改正案   :2.8万円」
 〇「1万円上限上げ」

②「所得:単身世帯:200万円未満」
 ・「月の負担上限額  :1.8万円」
 ・「昨年の改正案   :2.0万円」
 〇「2000円上限上げ」

③「所得:年収80万円以上の住民税非課税世帯」
 ・「月の負担上限額  :0.8万円」
 ・「昨年の改正案   :1.3万円」
 〇「5000円上限上げ」

④「所得:年収80万円未満の住民税非課税世帯」
 ・「月の負担上限額  :0.8万円」
 ・「昨年の改正案   :0.8万円」
 〇「変わらず「

うーむ、一番下の「④の年収80万円未満の住民税非課税世帯」以外の「➀~③」は、全部「2000円~1.5万円」ほど上がっていますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

上記の「外来特例」は、毎月の「外来診療」を何回受けても上記の「月の負担上限額以上」は請求されないというものなのですよ。

だから確かに「使い放題」で間違いではないですよ。だけどこの言葉って「悪いイメージ」を含んでいますよね。

誰だって「好き好んで医療費を増やそう」としてはいないんですからね。

コロちゃんは、何でも「現状のままが良い」とは思いませんよ。だけど「高齢者が医療費を使い放題だ」というイメージを世の中に刷り込もうとしている言葉のように感じたのですよ。

次にちょっとコロちゃんの考え方を書いてみますね。

3.「誰が一番困るのかな?」

ここで思ったのは、この「外来特例」が改革されると「誰が一番困るのだろうか?」という事なんですよ。

70代のコロちゃんの現在時点では、「月1.8万円を超える医療費」の請求はほとんどないのですよね。

昨年2024年のコロちゃんの「1年間の医療費は12.7万円」でした。だから月平均で「1万円程度」でしたね。

コロちゃんが思うに、この「外来特例の対象者」で多いのは「抗がん剤の治療費」などでしょうね。現在の「抗がん剤投与治療」は「入院」ではなく「外来で通う事」が多いのです。

コロちゃんも、過去に「大腸がん・悪性リンパ腫の抗がん剤治療」では「最初の1~3日の入院」と後はみんな「通院治療」でしたよ。

この「外来特例」に反対した「患者団体」としては、「全国がん患者団体連合会、日本難病・疾病団体協議会、白血病やアレルギーなどの患者団体」の名が報じられています。

だから、この「外来特例の改革」で「一番困る」のは、「がんや難病や腎臓透析の患者さんたち」だと思われますよね。

そもそも「高齢」になると「医療費が増える」からこそ「健康保険制度」があるのですよね。それが一番困った時に助けてくれない「制度」じゃ困りますよね。

つまり、この「外来特例の見直し」は「雨が降った時に傘を取り上げる行為」なのだとコロちゃんは考えましたよ。

4.「膨張する医療費をみるよ」

上記の「外来特例の見直し」で、「厚生労働省は、年に1回以上、外来特例の対象となる高齢者は600万人に上り、廃止すれば3400億円の給付費が削減されると試算」していると報じられています。

さすがに「廃止はない」とコロちゃんも考えていますが、上記で書いた「負担上限額の上げ」はあると思われますね。

ここでちょっと「国民医療費の総額」を見ておきましょう。下記でしたよ。

◎「国民医療費の推移」
 (100億円以下切り捨て)

➀「2000年度:30.1兆円」
②「2010年度:37.4兆円」
③「2020年度:42.9兆円」
④「2021年度:45.0兆円」
⑤「2022年度:46.6兆円」
➅「2023年度:48.0兆円」

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/23/dl/R05kekka.pdf
(出典:厚生労働省 令和5(2023)年度 国民医療費の概況より:12月9日利用)

うーむ、順調に増えていますよね。「➅2023年度の48.0兆円」はもちろん過去最高額ですよ。
(´ヘ`;)ウーム…

この「➅2023年度の48.0兆円」の「39%が75歳以上の後期高齢者医療費」ですよ。これが、今から15年後の「2040年には66兆円」にまで増えると予測されています。

ということは、「15年後までに18兆円が増える」わけですから、「毎年、平均で1.2兆円増える」と考えられますよね。

このような「国民医療費の実態と予測」を見ると、コロちゃんは一概に「医療費の削減すべてに反対」はしていませんよ。

ただ「納得いく医療費削減」であって欲しいし、また「弱い人、困っている人を対象とした医療費削減」には反対しますよ。

5.「政治家がキチンと説明して欲しいよね」

上記の「高齢者の外来特例の見直し」は、今年8月の「引き上げ」を石破前総理が撤回した後に「専門家委員会」を開いた後に「年内に結論を出す」とされています。

現在までに「専門会議」が7回開かれていますよ。

コロちゃんは、今回の「高齢者の外来特例の見直し」についての「政治家の発言」は、「石破前総理」が今年の3月に「予定していた8月の引き上げの見合わせ」を発表した時以外には聞いていません。

このような「高齢者の老後の生活」を直撃するかも知れない「改革案」は、キチンと「政治家」が国民に直接「説明・説得」をしていただきたいとコロちゃんは思っていますよ。

今の「政治家の皆さん」は、「中国との国際問題」では積極的にご発言なさっていますが、肝心の「日本の国内の問題・国民の生活の問題」についての発信が少ないようにコロちゃんは感じていますよ。

「政治」で一番大切なもの・目指すものは「国民の豊かな生活」ですよね。これを忘れないでいただきたいとコロちゃんは願っていますよ。

6.「コロちゃんと高額療養費制度」

今日のテーマは、「外来(医療費)使い放題って言葉が悪いよ」をテーマに取り上げて考察してみましたよ。

これって「高齢者の医療費の問題」ですが、今若い方でもいずれは「高齢者になる」のですよね。

今若い方には、まだあんまりピンとこないかも知れませんが、見過ごすと将来困ることになるかも知れないですから、軽く読み流すだけでも良いですから、是非知っていただきたいと思っていますよ。

最後の「コロちゃん話」ですが、今日はコロちゃんが最初に「高額療養費制度」を使った「大腸がんの手術と治療」の風景を書きますね。

コロちゃんはちょうど「60歳」になった翌月に「大腸がん」に罹患したことが分かりました。その後「大学病院」で「手術」を受けましたが、「入院期間は2週間」でしたね。

この時にコロちゃんは、初めて「高額療養費制度」のお世話になったのですよね。この時の「入院費」でコロちゃんが支払った金額は「約20万円強」でしたね。

このうちの「医療費」は「大腸がんの内視鏡手術」を行ないましたから200万円を超えています。

しかし「当時69歳以下だったコロちゃんの「医療費」は、「月の上限額」が「高額療養費制度」で「80100円+(医療費-267,000)×1%(※)」と決められていたのですよね。
(※前年の所得によって異なります)

ややこしい計算式ですが、これはだいたい「月8万円台」で収まります。これに「病院の食事代+管理費+他」が加わって「医療費合計20万円強ぐらい」にまで「入院・手術費」は減額されたのです。

そして、その後の「抗がん剤治療(ゼロックス治療)」は、「通院治療」となりました。

この治療は「3週間が1コース」で、その内訳は「2週間は毎日通院し抗がん剤を点滴」してその後「1週間休む」というコースを「6回繰り返す」ものでしたね。

この「休薬期間」は、基本は「1週間」ですが「体調と血液検査の結果」で延長される場合もありました。

この「抗がん剤治療の費用」も「高額療養費制度」の対象となりましたよ。だからこの期間の「治療費は月8万円台」となり、4ヶ月間強だったかなー。
(。・_・?)ハテ?

もう10年以上前になりましたから、大分記憶は薄れていますが、この年の「大腸がんの治療費総額は60~70万円」ぐらいだったように記憶していますよ。

この時の「抗がん剤の通院治療」の風景をご紹介しましょう。

朝「予約時間」の30分前までに「大学病院」へ到着すると、まず自分で「血圧・体温など」を予約票に記載しながら「担当医の診察」を受けます。

この「担当医の診察」が予約時間で始まることは、まずありません。だいたい「1時間~1.5時間」は診察室の前で待っていたのです。

そして「医師の診察」は、「5分ほど」で終わり、広い「点滴をするフロアー」に向かいます。

ここでも受付をするのですが、「点滴が始まる」までには「待ち時間が30分~1時間」かかることもありましたね。

この「点滴のフロアー」には、まるで「ロボットの中にある操縦ボックス」みたいな大型の「点滴椅子」が40組ほど並んでいるのですよ。

その椅子が全部「がん患者の抗がん剤の点滴の治療」で埋まっているのですよね。だから、前の人の「点滴」が終わらないと、次の順番が来ないのですよ。

この「点滴椅子」は、座ると目の前にはテレビのタブレット」が設置されていて、テレビ番組が見られるのです。

なにしろ「抗がん剤の点滴」には4~5時間かかりましたから、みな「テレビ」を見ながら静かに「点滴」を受けていましたよ。

コロちゃんは、もっぱら「図書館から借りた本」を数冊持ち込んで、いつも2~3冊を読了していましたね。

ざっと、上記のような経過をたどった「抗がん剤の点滴治療」には、毎日「6~8時間以上」はかかりましたよ。

通院時間まで入れると「9~11時間」以上がかかったのです。これが「2週間の間、毎日続いた」のですよ。

そして「1週間の休薬期間」でやっと「1コース」が終わります。それが全部で6回続きましたよ。

また「大腸がんの抗がん剤治療」の「ゼロックス療法」の副作用には、「脱毛」と「手足のしびれ」がありましたね。

コロちゃんは、「脱毛」には事前に頭を「丸刈り」にすることで対処しましたが、苦しんだのは「手足のしびれ」でしたね。

この「手足のしびれ」は、「抗がん剤の点滴後」の30分後ぐらいから始まっていました。冷たいものに触るとジンジンと「手のひらや指や足裏」が痛むのですよ。

この副作用のために、コロちゃんは「大学病院への通院」を途中から「車」を止めて、「電車とバス」に切り替えざるを得なくなりましたよね。

ちょうど季節は「秋から冬」に向かった時期でしたから、当時「大学病院」を出て「寒い風」の中を、「痺れる手足」でバス停に向かっていた記憶が蘇りますね。

この時が「大腸がんの治療の中」で、一番つらかったですよね。 身体もつらかったですが、「メンタル」がゴリゴリと削られている自覚がありましたよ。

そんなつらい「大腸がんの抗がん剤治療」でしたが、やがて終わりの日が来ましたよ。

その時期はコロちゃんが「大腸がん」と分かってから「6年目の秋」でしたね。長い日々でしたよ。

今日の「コロちゃん話」は、「初めての高額療養費制度」と「大腸がんの抗がん剤治療の話」でしたよ。

今現在「がん治療をなさっている方」や、「がんの不安に直面しておられる方」のご参考にでもなればコロちゃんは嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

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