【経済考】「物価上昇」の痛みは強い

経済

おはようございます。もう12月に入っちゃいましたね。コロちゃんは今年の正月は何してたっけかなーと思い返しても、もうすっかり忘れていますね。

そんな時は、居間のテーブル(ブログカキコキ・デスクです)の上にある、カレンダーを見るのです。

コロちゃんは、何の予定でも、このカレンダーにカキコキしているのです。とてもコロちゃんの頭では予定全部を憶えるのは無理ですからね。

パラパラとカレンダーをめくり返してみると、ああ、ありました。

昨年の年末から今年の正月にかけて、「次男一家」が帰省していたんだっけ。もうすっかり忘れていましたね。

ホントに1年間の日々が過ぎ去っていくのは早いものですね。

今日は、「ホントの物価上昇率は?」をカキコキします。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「コロちゃんのスーパーでのお買い物と商品の値段」

☆「総務省統計局の物価上昇率と体感物価」

☆「日本銀行のアンケート調査」

☆「体感物価と公表物価上昇率はどっちが正しいの?」

☆「なぞは解けた、犯人はお前だ👇!」

☆「いつまで続く、物価上昇の痛み」

1.「コロちゃんのお買い物」

コロちゃんは、お買い物を近所のスーパーで済ませています。コロちゃんちから歩いて5分の所のスーパーマーケットがあるのです。

そこにはドラッグストアや100円均一ショップなどもあり、ちょっとしたお買い物はここで終えることができる便利なところですね。

コロちゃんは、そこに3日に1回程度通ってお買い物をするのです。今日も朝の9時にお出かけして、いろいろ購入してきましたよ。

えっ、「何を買ってきたの?」ですか?

きょうは、「牛乳と納豆・にんにく・玉ねぎ・大根1/2・レタス・キャベツ等々」でお値段は¥1683円でしたね。

この値段ですが、コロちゃんは昨年よりは10%ぐらい上がっているような実感があるんですよね。

だけど、「総務省統計局統計局」の発表では、「物価上昇率」は、そんなに高くないとしていますね。

2.「総務省統計局のCPI発表」

先日の11月24日に、総務省が2023年10月分の「消費者物価指数」(CPI)を発表しています。

下記のグラフをご覧ください。

「総務省統計局 消費者物価指数」より

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
出典:総務省統計局 2020年基準 消費者物価指数 全 国 2023年(令和5年)10月分 より(12月2日利用)

上記のグラフの「黒太線」が2023年の毎月の「物価上昇率の推移」です。10月になっても、依然として上昇し続けています。

以下に今年の「消費者物価指数」(CPI)を記載します。「変動の大きい生鮮食品を除く総合指数」です。

1月 4.2%上昇
2月 3.1%上昇
3月 3.1%上昇
4月 3.4%上昇
5月 3.2%上昇
6月 3.3%上昇
7月 3.1%上昇
8月 3.1%上昇
9月 2.8%上昇
10月 2.9%上昇

この10月の数値をみて、「相変わらず上昇している」と見るか、それとも「上昇ペースが3%台から2%台に縮小した」と見るかは、それぞれの判断となりますね。

しかし、コロちゃんが言いたいのはそれではなくて、コロちゃんがスーパーで実感している「10%ぐらいは上昇している感覚」と、「3%前後の上昇率」の違いは何なのか? なのです。

そういえば、このCPI(消費者物価指数)は、「生鮮食料品を除く総合指数」となっていますね。

その「生鮮食料品」とは何なのでしょうか?

ポチポチ調べてみますと「生鮮食品とは、生鮮魚介、生鮮野菜、生鮮果物のこと」だそうです。

「総合指数」から天候に左右されて振れの大きい「生鮮食品」を除くことで、物価変動の基調を見ることができるとされているそうですね。

と言う事は、、今日コロちゃんがスーパーで購入してきた「キャベツ・レタス・玉ねぎ・大根1/2」は入らないわけですね。

はて「ニンニク」はスペイン産となっていたけど、「生鮮食品」に入るのかなー?

話がそれちゃいましたけど、強引にもどすと、「物価上昇率」の「コロちゃん実感の10%」と、「総務省統計局調査の3%前後の数値」の違いは、どっちが正しいのでしょう。

それでは、次に「世論調査」で「世の中の声」を聴いてみましょう。

3.「日銀のアンケート調査」

「日銀」は、人々が「実感する物価の動き」を3ヶ月に1回調査しているのです。

今回取り上げる調査は、2023年8月4日~9月1日に、全国の満20歳以上の個人4000人に対して行なわれたものです。

発表されたのは10月13日です。「調査名」は「生活意識に関するアンケート調査」と言います。

その「調査」の中に「物価に対する実感」という項目があります。その中の回答を書き出してみます。

①「現在を1年前と比べると」という質問への回答

左側の数字が「●かなり上がった」で、右側の数字が「◎少し上がった」です。

●「かなり上がった」◎「少し上がった」

〇2022年12月 52.7%  41.6% 合計94.3%

〇2023年 3月 62.8%  31.7% 合計94.5%

〇2023年 6月 66.3%  29.2% 合計95.5%

○2023年 9月 68.4% 27.1% 合計95.5%

上記のように「物価が上がった」との回答は、合計すると94~95%となってほとんどの方が体感しています。しかも、調査時期が下がるほど「かなり上がった」の回答が増加しています。

ただ「合計値」は、94~95%とほとんど変わっていません。

この調査が全国4000名を対象として、毎回別の方にアンケート用紙を郵送していることを考えると、この「物価が上がった」との意識は全国共通」なのだと思われます。

そして、時が経つにつれて「物価が少し上がった層」から「物価がかなり上がった層」に、回答者が移ってきています。

「高い物価上昇」を、多くの方が実感してきたことを示唆しますね。やはり「物価がかなり上がった」との実感は、コロちゃんだけではなく、多くの方も共有する感覚のようですね。

②「1年前に比べ現在の物価は何%程度変化したと思うか」という質問への回答

次は「1年前に比べ現在の物価は何%程度変化したと思うか」という質問への回答を見てみましょう。

●「平均値」
〇2022年12月 +12.1%
〇2023年 3月 +14.6%
〇2023年 6月 +14.7%
○2023年 9月 +15.0%

おー、やっぱり世の中の大多数の方の「物価実感」は、「総務省統計局様」が調査した3%前後より、「コロちゃん実感10%」に近いですね。

コロちゃん実感10%」は、嘘や間違いではないことが、日銀様の調査によって明らかになりました。

てゆーか、この「日銀アンケート」で見る世の中の動きは「コロちゃん実感10%」を超えて、すでに「+15%(2023年9月)」に切り上がってきています。

このような数字を「体感インフレ率」と言うそうですが、なぜ正式の「調査結果(総務省統計局発表CPI)」との違いが出て来るのでしょうか?

次は、その「違い」を調べてみましょう。

4.「なぞは解けた、犯人はお前だ!」

コロちゃんが、あちこちネットの中を見て回ると、やはりコロちゃんと同じく、「体感物価上昇率」と「発表になった3%台の物価上昇率」との乖離を感じている方がたくさんいらっしゃいました。

新聞でも「物価、よく買う品8%上昇」との見出しで報じられていました。

その内容を簡単にご紹介します。

①「購入頻度が高い品目の値段が上がった」

総務省は、消費者が年間15回以上購入する品物44品目を対象に「購入頻度が高い品目」として、別に「CPI(物価上昇率)」を発表しているそうです。

この「購入頻度が高い品目」としては「食パン・豚肉・鶏卵・人参・レタスなど」があるそうです。

この購入頻度が高い44品目の「物価上昇率」は、9月9.1%、10月8.3%上昇と高い数値を記録しています。

コロちゃんや多くの方が、スーパーで「物価上昇体感率10%」を感じるのは、この「購入頻度の高い品目」を見たり、購入したりした為の様です。

なんか、これ酷くないですか?

コロちゃんは、今まで「総務省統計局様」の「CPI(物価上昇率)」の「3%前後」を信じて、このブログでもさんざん書いてきていたのですよ。 

それが、「購入頻度が高い品目」と言っても、そっちの方の値の方が、コロちゃんたち「生活者」の「実感」だし「実態」でしょう。

だって値段が10%以上、上がったとしても、「購入頻度が高い品目の食パン・豚肉・鶏卵・人参・レタスなど」は、買わずに済ませないでしょうに。

ちょっと、コロちゃんがこーふんしてしまいましたが、どうやら「体感物価上昇率15%」の方が、私たち消費者の実態に近いようですね。

②「帰属家賃」

「物価上昇率」が低く出るもう一つの要因に「帰属家賃」があるといいます。

この「帰属家賃」という概念は、持ち家の所有者が仮に賃貸料を得て、それを即座に消費すると想定して設定されています。

この「帰属家賃」は、多くの場合前年比0%で推移しているそうです。ですから、この「帰属家賃」を「消費者物価指数」の品目に加えると、物価上昇率は下がる要因となると言います。

総務省統計局の「CPI(消費者物価指数)」は、商品581品目に「持ち家の帰属家賃」を加えて調査するとなっています。

その中に、毎回「物価上昇率」がほとんど0%の「帰属家賃」が加わっていれば、その分全体の「CPI(消費者物価指数)」は、0に引っ張られて低く出ると言う事のようです。

つまり「物価上昇の痛み」は、「総務省統計局発表CPI」よりも高いという事だと思いますね。

5.「いつまで続く物価上昇の痛み」

今日のブログのテーマは、朝9時に出かけたスーパーの店頭商品を見ていて思いつきました。

コロちゃんは、今までもこのブログで何回も「物価上昇率」を取り上げて、公表された数値はしっかり覚えていたのです。

コロちゃんが、店頭商品の値段を見ていると、昨年からの値上がりは、どうみても3%程度ではありません。

その「コロちゃんの実感10%と公表された数字の3%の違いはどこにあるのか?」を、調べてみたんです。

その結果、「購入頻度の高い品目」は、どうやら10%以上値上がりしていることを知りました。思ったよりコロちゃんたちの「物価上昇の痛み」は強かったのです。

この「物価上昇」は、「政府・日銀」が「物価を上げる政策」を続けている限りはまだまだ続くでしょう。

そうなった時には、「住民税非課税者2500万人」の中から、より貧困に落ち込む方が続出するのではないかと、コロちゃんは懸念しますね。

「物価上昇」の「痛み」は、「岸田減税とセットの7万円」では一時しのぎにしかならないのではないかと、コロちゃんは思っています。

皆さんも、スーパーに行ったときに、商品が昨年よりもどのくらい上がっているかを考えながらお買い物をするといろいろと興味深いことが見えてきますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Roland SteinmannによるPixabayからの画像
PVアクセスランキング にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました