【社会考】あなたは「スーパーウーマン・ハイスペック男子」になれますか?

社会

おはようございます。今日のコロちゃんは、午後4時から「歯科医院」の予約が入っています。

つい先日からコロちゃんの「右下の犬歯」がグラグラしはじめたので、先週に引き続き「歯科医院」の診察を予約しているのです。

だけどまだ「犬歯を抜くこと」はしないんですよね。「自然に抜けるのを待つ」と、前回の診察では言われていますからね。

コロちゃんは、「あとどのくらいで抜けますか?」と歯科医の先生に聞いたんですよ。

そうしましたら、以下のご返答でしたよ。

「明日かも知れませんし、1週間後かも知れませんし、もっとかかるかも知れません」by歯科医の先生

うーむ、そんなこともわからないのか?
( ̄へ ̄|||) ウーム

いやいや、コロちゃんはこの「歯科医の先生」を「藪(やぶ)」だなんて、ちょっとしか考えませんでしたよ。

まあ、さすがにどんな「名医」でも「歯がいつ抜けるのか?」は分からないののでしょうね。そんなわけで、コロちゃんはもうしばらくの間は「歯科医」に通おうと思っていますよ。

そんな「歯がグラグラのコロちゃん」が、今日は「あなたはスーパーウーマン・ハイスペック男子になれますか?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「スーパーウーマン・ハイスペック男子とは何ぞや?と、均衡割増賃金とは何か?」

☆「ハイスペック男子は可能なのか?と、昭和システムの転換の軋みだよ」

☆「コロちゃんとイクメン」

1.「スーパーウーマン・ハイスペック男子とは何ぞや?」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「少子化対策の盲点」と題した連載記事の中で、興味深い「パワーワード※」を見つけました。

(※パワーワード:強い印象やインパクトを与える力のある言葉)

それは「スーパーウーマン」と「ハイスペック男子」と言う言葉です。

この「スーパーウーマン」との言葉は、「寺井公子慶応大教授」がお使いになっていました。下記ですよね。

「長時間労働を前提とする正社員制度の下で両立できるのは『スーパーウーマン』だけだ」by寺井教授

つまり、現在の「日本の労働現場」で「仕事と子育てを両立」出来るのは、普通の「女性」じゃ無理だと言う意味を込めているのですよね。

そして「ハイスペック男子」とは、「経済力があり、家事・育児も出来る男子」を指すようですが、コロちゃんは思わず「こんなヤツ、現実に居るの?」と思いましたよ。
(*´・д・)はて?

たとえ、上記の「スーパーウーマンとハイスペック男子」が、世の中に存在したとしてもそれが「カップルになる確率」って、「砂の中から針を探す」ようなものじゃないでしょうか?

コロちゃんは、「日本の少子化対策」を上記のような「スーパーウーマン+ハイスペック男子」のカップルに未来を託すのは、ちょっと無理筋でしょうと思いましたよ。

そして、これらの「キーワード」と共に、いくつかの興味深い内容が記事の中にありましたので、ちょっと調べながら、次にご紹介してみたいと思いますね。

なお、「日経新聞」のこの「スーパーウーマン」と言うワードを書いていた記事は、以下の「両立?『私は諦めただけ』残業前提の働き方に限界」との見出しの記事でした。

この記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

少子化対策の盲点・負担の根源(上) 両立?「私は諦めただけ」 残業前提の働き方に限界 - 日本経済新聞
2024年の日本人の出生数が70万人を割るなど少子化に歯止めがかからない。残業や転勤が前提の働き方が変わらず、長時間労働と家事・育児をこなせない限り誰もが何かを諦めている。両立支援や少子化対策に何が足りないのか。大手ゼネコンに勤める40代の女性は、第1子出産後に「うつ状態」と診断された。花形の設計部で活躍していたが、子...

2.「均衡割増賃金とは何か?」

冒頭の記事では、「スーパーウーマンになれない女性は重要なポストや就労自体をあきらめざるを得ない」と、その原因を「日本の長時間労働の慣行」と指摘しています。

そして、その「長時間労働が跋扈している理由」を、「均衡割増賃金率」に求めているのです。つまり「社会や会社の慣行や習慣」ではなく「労働の制度」が原因であるとしているのです。

この「均衡割増賃金率」とは、「既存の従業員に残業させる場合と新たに採用する場合の人件費を比べたもの」です。

簡単に言えば、「社員に残業させる場合の賃金」と「新たに人を雇った場合の費用」が同じになるのが「割増賃金率」です。

つまり「残業の割増賃金率」がこの「均衡割増賃金率」より高ければ、企業は「新規」に人を雇った方が安く済みます。

ところが「記事」によると「日本の均衡割増賃金率」は、「2021年に44.3%」でした。

これよりも「現実の残業代の割増賃金率」が高ければ、企業は人を雇い始めるのでしょうけれど、現実は以下のようになっています。

◎「割増賃金の種類と割増率」

①「法定労働時間(1日8時間、週40時間)を越えた時」
 ・「25%以上」
②「時間外労働が限度時間(1ヶ月45時間、1年360時間等)を越えた時」
 ・「25%以上」
③「時間外労働が1ヶ月60時間を越えた時」
 ・「50%以上」
④「法定休日に残業させた時」
 ・「35%以上」
⑤「22時から5時まで勤務させた時」
 ・「25%以上」

https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-roudoukyoku/content/contents/000501860.pdf
(出典:厚生労働省 東京労働局 しっかりマスター労働基準法 割増賃金編より)

あらら、大部分の「割増賃金率」が「25%以上」となっていますよ。
( ¯ O¯)アララ!

上記で、これより高くなると「人を新たに雇った方が安くなる均衡割増賃金率」が「44.3%(2021年)」って書きましたよね。

だから「割増賃金率が25%」じゃダメなんですよ。「44.3%以下」なら、現在の社員に残業させた方が安いんですからね。

だから「スーパーウーマン」でなければ「仕事と子育てが両立できない環境」を変えるには、「残業割増率」を44.3%より上げればいいんですよ。

そうですね。たとえば取り合えず「50%」に上げて様子を見るなんてよいと思いますよ。

なお世界の先進国の「残業の割増賃金率」を調べてみましたら、以下でしたよ。

◎「時間外労働割増賃金率」

①「アメリカ:50%」
②「イギリス:50%」
③「フランス:25%」
 (1週間で8時間を超えると50%)
④「ドイツ:1日の最初の2時間は25%」
 (それ以降は50%)
⑤「韓国  :50%」

https://www5.cao.go.jp/keizai2/keizai-syakai/k-s-kouzou/shiryou/2th/shiryo4.pdf
(出典:内閣府 割増賃金の状況等についてより:9月20日利用)

うーむ、どうやら「日本の25%割り増しの残業代」は安すぎるようですよ。
(´ヘ`;)ウーム…

「①アメリカも②イギリスも50%⑤韓国も50%」ですし、「③フランスも④ドイツも条件付きで50%」ですよ。

コロちゃんは、もっと「残業代の割増率を50%程度」に上げて、企業には「スーパーウーマン」に残業をさせるよりも、新規の人を雇ってもらった方が「日本のためになる」と思いましたよ。

3.「ハイスペック男子は可能なのか?」

さて「スーパーウーマン」の事を取り上げたならば、次はそのカップルの相手である「ハイスペック男子」になりますよね。

コロちゃんは、思わず「こんなヤツいねーよ」とつぶやきましたけれど、「ハイスペック男子」とは「経済力・家事・育児」も出来る男性を言うようです。

現在の若者の「理想像」は、この「ハイスペック男子」のようですよね。だけど、その「現実は厳しい」と思いましたよ。

つまり「社会の上の世代」が、「育児休暇」より「男は稼ぐべきだ」との観念から脱却できていないと言うのですよ。

これって、「上の世代」と「若い世代」との意識の乖離ですよね。

確かに今の若い男性の意識は変わってきていますよね。まず「育児休暇」について見てみましょう。

まずは「厚生労働省」が実施した、「全国の18~25歳の高校・大学生などの若年層」への「若年層における育児休業等取得に対する意識調査」から見てみよましょう。

しかし、この「調査」を実行したのが「厚生労働省イクメンプロジェクト」だって。なんて名を付けるんだよ。うぷぷ。内容は下記でしたよ
( ◍´罒`◍)ウププ

◎「Q.あなたは、ご自身で育休をどの程度取得したいと思いますか?」(小数点以下切り捨て)

●「男性」
 ・「取得したい       :39%」+
 ・「どちらかと言うとしたい :44%」=
 〇「上記合計:84%」

https://www.mhlw.go.jp/content/001282074.pdf
(出典:厚生労働省 イクメンプロジェクト 若年層における育児休業等取得に対する意識調査より)

うーむ、「育児休暇を取得したい」は、「①男性は84%」と高いですよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム

コロちゃんが注目したのは、「男性の育休希望率の高さ(84%)」ですね。現在の若い男性は、この数字を見たところでは「イクメン」が大多数だと思いましたよ。

そして「男性」は「どのくらいの育休期間」を希望しているのかを見ておきましょう。下記でしたよ。

◎「Q.あなたは、ご自身でどれだけの期間育休を取得したいですか?」(小数点以下切り捨て)

●「男性」
①「1ヶ月~3ヶ月未満:25%」
②「2週間~1ヶ月未満:18%」
③「3ヶ月~6ヶ月未満:14%」
④「6ヶ月~2年以上 :29%」

https://www.mhlw.go.jp/content/001282074.pdf
(出典:厚生労働省 イクメンプロジェクト 若年層における育児休業等取得に対する意識調査より)

あー、上記を見ると「男性」は「④の6ヶ月~2年以上の長期間の育休が29%」と約3割が希望していますよ。
( ̄Д ̄*)アー

現在の若者は、「イクメン」であることに積極的なのですよ。

ところが「若い世代のイクメンの実態」を見ると、これらの希望はあまり叶えてもらえていませんね。下記をご覧ください。

◎「男性の育休取得期間:2023年」(小数点以下切り捨て)

①「5日未満     :15%」
②「5日~2週間未満 :22%」
③「2週間~1ヶ月未満:20%」
④「1~3ヶ月未満  :28%」
⑤「3~6ヶ月未満   : 7%」
⑥「6~8ヶ月未満   : 2%」
⑦「8~10ヶ月未満 :0.8%」
⑧「10ヶ月~1年未満 :1%」

(厚生労働省 雇用均等基本調査より)

上記の「2023年の育児休業の実態」では、「①~③の1ヶ月未満が57%」と約6割を占めています。「①➁の2週間未満」でも4割近い(37%)のです。

こんな「短い育休」って「なんちゃって育休」じゃないでしょうか。

現在の若者たちは、「仕事も子育てもしたい(ハイスペック男子)」を希望しているようですが、現実は、上記で見たように「育休を取りたくても取れない職場」となっているようですよ。

つまり「ハイスペック男子」を実現しようとするならば、「会社のあり方を変える」ことが必要なのですよ。

この「男性の育児休業取得日数」については、2023年から「1000人以上の企業の公表」が義務付けられています。

そして、今年2025年4月からは「300人以上の企業の公表義務」に拡大されていますが、コロちゃんは「おせーよ!」と思いましたよ。

もっと早くするべきですし、「300人以上の企業」などと言わずに「全部の企業に公表を義務付けるべきだ」と思いましたよ。

4.「昭和システムの転換の軋みだよ」

今日のテーマの「スーパーウーマンとハイスペック男子」の言葉は、コロちゃんが「日経新聞」の「少子化対策の盲点」との囲み記事から知ったものでした。

ここでちょっと、コロちゃんの考え方を書いてみますね。

この記事では「仕事と子育ての両立」に悩む男女の現実に切り込んでいましたが、「昭和の時代」に生きたコロちゃんの眼からは、あまりの「激務」に思わず同情の気持ちが浮かびましたよ。

そもそも、「昭和の時代」の「会社員と専業主婦」のセットは、あの時代としては良く機能していたと思えますね。

夫である「男性」は「長時間労働」をいとわずに働き、妻である「女性」は「子育て」を全部引き受けるのが「昭和時代」でした。

「企業」は、景気動向による変動を「残業時間」で調整していましたね。

つまり「景気が良い時」には「男性会社員が長時間の残業」で働き、「景気が悪く」なれば「残業時間を短縮する」と「景気の調整弁」としていたのです。

「男性の長時間労働」が、制度に組み込まれていたのです。

こうすれば「アメリカのように労働者をレイオフ」せずにすみます。そして、この「残業手当」は夫が家族全員を養うための「生活給の一部」に組み込まれていました。

ところが、この「昭和システム」が「賃金が上がらないデフレの30年」で変質してしまいました。

男性が1人の所得で「家族を養うこと」が出来なくなってしまったのですよね。こうなると「妻」も働かざるをえません。

「日本社会」の「男性優位社会」は、この「経済基盤の変質」から崩れ始めたというのがコロちゃんの見方ですよ。

一度崩れ始めると、もう止めることは出来ませんよね。だから、もう思い切って「新しい男女の仕事のあり方」に変えた方がいいんですよね。

現在では「女性」は「子育て」とともに「仕事」も担うようになりましたが、「男性」の「仕事優先社会の在り方」は急には変わっていません。

今日の「テーマ」の「スーパーウーマンとハイスペック男子の呻吟」は、この「昭和システム」からの転換の軋みだと思えますよ。

現在の「会社のあり方」では、「普通の男女の夫婦」が「仕事と子育ての両立」をすることは無理ですよ。

「スーパーウーマン・ハイスペック男子」は、数が少ないから「スーパー」であり「ハイスペック」なんですからね。

もっと「普通の男女」でも、「仕事と子育て」が出来るシステムに変えなきゃダメですよ。

コロちゃんは、現状の若者の「仕事と子育ての両立で悩む姿」を見聞きする都度に、「ストレスの重圧」を心配していますよ。

人間はさほど「ストレスの持続に耐えられるものではない」というのが、コロちゃんが人生の経験から得た「知恵」です。

「うつ病の増加」などは、そのシグナルですよね。

コロちゃんは、「政府」が「労働政策」で上記のような実態を何とかしないと、社会に「うつ病」などの疾患が増えると心配していますよ。

5.「コロちゃんとイクメン」

さて「最後のコロちゃん話」ですが、今日は何を書こうかなー?

「ハイスペック男子」って言っても、コロちゃんはどっちかと言うと「ロースペック男子」でしたからね。

コロちゃんが「子育て」をしたのは「1980年代」です。コロちゃんは「30代の青年」でしたね。

バリバリの「昭和の時代」でしたから、「会社員と専業主婦の夫婦」でしたよ。もちろんコロちゃんはお仕事で「長時間残業」は連日のことでしたし「イクメン」と言う言葉さえありませんでした。

ただ「休日」が全くなかったわけではありません。

「休日」になると「幼児だった長男」を連れて、近くの「スーパーマーケット」に「お買い物」に出かけるのが常でしたよ。

ここの「スーパーマーケット」には、屋上に「幼い子どもたちの遊具」があったのです。「100円玉」を入れると、しばらくの間動く「遊具」で数種類が置いてありましたよね。

えーと、ほら以下のフォトですよ。

これは「サイドカー付きの赤バイク」ですね。「救急ライト」がついていますから「消防署」を模した遊具ですね。

この時の「長男」はまだ2歳でしたね。たとえ「イクメン」ではない「昭和の父親」でも、それなりに「家族との時間」を大切にしていたのですよ。

コロちゃんは、この時に「普段の仕事の激務」を忘れて、「長男」と共に「ゆったりと流れる時間」に身をゆだねるような気持ちよさを感じていたことを思い出しますね。

当時のコロちゃんにとっては、「子どもとの遊び」は「仕事に全力を注ぐ原動力」となっていましたよ。

もう、この時から「40年」近くが過ぎましたが、このような「時間を」を持てた幸せをコロちゃんは今噛みしめていますよ。

今日の「コロちゃん話」は、「イクメン」と言う言葉が無かった時代の「父親と幼児のひととき」でしたよ。

どうか「暖かい目」で読んでいただければ嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします。
(^_^.)

おしまい。

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