【経済考】もう「ボーナス」は出ましたか?

経済

おはようございます。今朝のコロちゃんは、まだ真っ暗な中ワンコとの散歩を歩いてきましたよ。その後に、家の縁側でワンコの足を洗っていたら、後ろから「オハヨー」との声が・・・。

家の並びの3軒先のおばあさんも、散歩で歩いてきたのですよ。

この「バアサン」は、亡くなったコロちゃんの妻と、以前一緒にパートをしていたこともあって、コロちゃんとも「気安く立ち話」をする間柄なのですよ。

まあ「気安く立ち話」と言っても、話すことは「天気の話」しか「ワンコの話し」ぐらいしかありませんけどね。

そんなこんなで、今朝のコロちゃんの1日が始まりましたよ。さあ、朝飯を食べて「今日の記事」をカキコキしよおっと!

今日は「もうボーナスは出ましたか?」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「いいなぁ、冬のボーナス最高の93万円だってさと、大企業から中小企業へとボーナスは滴り落ちるか?」

☆「今年の夏のボーナスはどうだったの?と、中小企業の今年の冬のボーナス額は?」

☆「ボーナスの始まりは明治時代?と、年金生活者にはボーナスはありません」

☆「賃上げと消費の好循環って無理なんじゃないの?と、コロちゃんとボーナス」

1.「いいなぁ、冬のボーナス最高の93万円だってさ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「冬ボーナス最高の93万円」との見出しが目に入りました。
(´罒)いー(´□`)なー

「あなたは、もうボーナスは出ましたか?」byコロちゃん

ちなみに、コロちゃんには「ボーナスは出ません」。「年金生活者」ですからね。
( ;`皿´)グヌヌ

記事の内容を読むと、「日経新聞社」が2024年冬のボーナス調査(12月2日時点)をまとめたところ、「1人あたり支給額が前年比3.49%増の93万6796円」となったしていますね。

そして「支給額は4年連続で増えて1975年以来の調査開始後で最高となった」とも報じています。

コロちゃんは、これを読んで「支給額は4年連続で増えて」に目が止まりましたよ。

だって、「ボーナスが4年連続で増えている」のに、ちっとも「消費が増えた」とはなっていし、「賃上げと消費の好循環」が実現したとは聞きませんよね。

この理由は、おそらく上記の「ボーナス、4年連続増で過去最高額」と言うのが、「大企業」だけの話なのでしょうね。

コロちゃんが知る限りでは、「冬のボーナス支給日」は以下のようになっています。

◎「冬のボーナス支給日」

➀「大企業    :12月5~10日が多い」
➁「中小企業   :12月中旬ごろが多い」
➂「公務員:12月10日と決められている」

上記の「日経新聞」」の「冬のボーナス調査は12月2日時点」となっていましたから、まだ「➀大企業のボーナス」はその後引き続き順次支給されているのでしょう。

そして「③公務員:12月10日」はもう出ていますけど、「➁中小企業:12月中旬が多い」は今出ている最中でしょうか。

しかし、「大企業収益」も過去最高の企業が多い様ですから「ボーナス額」が多い傾向は変わらないでしょうね。

2.「大企業から中小企業へとボーナスは滴り落ちるか?」

コロちゃんは、以前2010年代に「経済のトリクルダウン理論」がもてはやされたことを思い出します。

この「トリクルダウン理論」とは、「富裕層や大企業を優遇する経済政策によって経済活動を活性化させ、その恩恵が低所得者層にも及ぶという経済理論」ですね。

よく「シャンペンタワーのイラストやフォト」で紹介されましたね。一時は、もてはやされていましたが、その後「現実によって否定」されています。

「富裕層や大企業」は、積み上がった利益を「滴り落とす」ことはしなかったのです。

そこで「岸田前総理」は、「大企業の利益」を「中小企業」に「滴り落とそう」として躍起になっていましたね。

現在の「石破総理」も、その路線を踏襲するようですよ。そうすれば「賃上げと消費の循環が回る」ことが期待できます。

では、今の「日本」で「大企業」と「中小企業」の数と社員数は、どのくらいのボリュームとなっているのでしょうか。

どうやら「法律上」での「大企業・中小企業」の定義はないようで、いろいろな「定義」があるようですが、ざっくりした見方は出来ると思います。

コロちゃんは、最初に「中小企業庁の発表しているデータ」を調べてみました。

◎「中小企業庁の発表した大企業と中小企業数と従業員数」

➀「大企業」
・「1.2万社(0.3%):1229万人(31%)」

➁「中小企業」
・「419.8万社(99.7%):2784万人(69%)」

https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/chushoKigyouZentai9wari.pdf
(出典:経済産業省:中小企業庁:日本の中小企業より:12月18日利用)

ふーむ、「➀大企業」って企業数は少ない(0.3%)けど、「従業員数は多い(1229万人)」のね。
( ̄へ ̄|||)フーム

だけど「①大企業1229万人」って、これちょっと多すぎないかな?
(。・_・?)ハテ?

もし1200万人も「ボーナス額が高い大企業の従業員」がいたら、もう少し「日本の消費」も増えそうなもんだよね。

ちょっと、次に「東京証券取引所の上場企業数と従業員数」を見てみましょう。

何と言っても「東証の上場企業」には、有名企業がズラリとそろっていますからね(※)。

(※有名企業でも未上場の会社は多くあります)

◎「東京証券取引所:上場企業:4038社:364万人」
(2024年4月時点)

うん、これならわかるような気がしますね。「大企業は360万人」ぐらいはいるのでしょう。

コロちゃんは、「ボーナスが多い企業」は「大企業(4038社:364万人)」だけに片寄っているのではないかと考えていますよ。

3.「今年の夏のボーナスはどうだったの?」

上記の「日経新聞の冬のボーナス調査」の対象は、「新聞社が選んだ上場企業と有力な非上場企業2194社」となっています。

その集計結果が、上記の「1人あたり支給額が過去最高の93万円」となっていたわけです。

そこで、今年の「中小企業の冬のボーナス」を予想するために、今年の夏のボーナスの大企業・中小企業の実績を見てみましょう。下記ですよ。

◎「2024年夏のボーナス結果」

➀「大企業:90万3397円」
(経団連:2024年夏季賞与・一時金:大手企業業種別妥結結果より)

➁「中小企業:35万円」
(フリーウェイジャパンの調査より)

➂「公務員:65万9400円」
(NHK首都圏ナビより)

うーむ、やっぱり「中小企業35万円」は、とても「大企業並みの90万円」とはいきませんですね。それに「公務員65万円」は「大企業90万円」よりも少ないのですね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

あ、そうだ「公務員の冬のボーナスはもう支給されているのですよね。
!(・。・)b ソウダ

それを調べてみると・・ポチポチ・・「平均支給額が72万2000円」でしたか。これを、ちょっと次に比較してみましょうね。

4.「中小企業の今年の冬のボーナス額は?」

上記で、今年の夏のボーナスを調べてみました。そこで前例を参考にして、「中小企業の冬のボーナス」を予想してみましょう。

◎「2024年:夏のボーナス」(1000円以下切り捨て)

➀「大企業 :90万円」
➁「公務員 :65万円」
➂「中小企業:35万円」

◎「2024年:冬のボーナス」

❶「大企業:93万円」
❷「公務員:72万円」
❸「中小企業:  ?」

いやー、「中小企業の皆さん」は可哀想ですよ。
( ̄。 ̄;A)イヤー

そりゃ「ボーナス額」なんて、実際に貰うまでは分かりませんよ。だけどコロちゃんの目には、どう見ても「中小企業の冬のボーナス額は30万円台」になりそうに見えますよ。

もし、30万円台になると「公務員の1/2」か「大企業の1/3」ほどになっちゃいますよ。

コロちゃんは現役時代に「中小企業」に勤めていましたけれど、上記を見ると「大企業」か「公務員」が良かったですね。

もっともコロちゃんが「大企業や公務員」に入りたいと言っても、まず「入社試験」をパスできなかったでしょうけどね。

5.「ボーナスの始まりは明治時代?」

ここでちょっと趣向を変えて「ボーナスの始まり」を見てみましょう。

ボーナスの起源は、江戸時代の商家の奉公人への「お仕着せ、餅代」だとも言われていますが、「制度」としては「明治時代」に入ってからのようですね。

日本最初の「賞与」は、明治9年(1876年)に、郵便汽船三菱社(現在の日本郵船)が出したのが始まりといわれています。

その後、明治10年代ごろから「官吏や財閥系企業」を皮切りに普及していったそうです。

それでも「戦前」や「戦間」は、まだ「定期的な賞与」としてではなかったようですが、「戦後」に労働組合運動が活発化する中で、毎年「夏と冬」に支給される企業が拡がっていったようですね。

また「諸外国のボーナス事情」ですが、国や企業によっても異なりますが、基本的には基本給1~2カ月分を年1回支払う場合が多いようですよ。

どうやら「夏と冬のボーナス」と言う制度は、「日本独特」のもののようですよ。

6.「年金生活者にはボーナスはありません」

コロちゃんの所得は「年金のみ」ですが、この「年金」には「ボーナス」はありません。まったくガッカリしますよね。
(ヘ;_ _)ヘガッカリ 

しかし、そのコロちゃんと同じ思いを感じている方は、全国で4000万人(※)もいらっしゃるのですよ。

(※厚生労働省:厚生年金保険・国民年金事業の概況より:重複のない実年金受給者数は3975万人:令和4年度末現在)

結構数が多いでしょう?

コロちゃんもいつも驚くのですよ。現在の日本では、国民の3人に1人が「年金受給者」なのですよ。

もちろん、この中には「働いている方」も数多くいらっしゃいますよ。しかし、「公的年金以外に所得がない方」は41.7%(※)もいらっしゃいます。

(※厚生労働省:2023年国民生活基礎調査の概況より)

これだけ、コロちゃんのお仲間がいると、「ボーナスがない」のはみんな同じですから寂しくはないですよ。

コロちゃん悔しくないもんねー、ムカついたりしないもんねー。
( ̄、 ̄)チェ!

コロちゃんは、なかなか「賃金が上がらない理由」の一つは、この「(ボーナスのない)年金受給者数の多さ」があると考えているのですよね。

7.「賃上げと消費の好循環って無理なんじゃないの?」

先日の報道では「103万円の壁」を巡る「自民党と国民民主党」の協議が「打ち切り」となったあとの自民党の動きが報じられています。

それは、「与党は2025年に123万円に引き上げる方針を25年の与党税制大綱に明記する調整に入った」と言うものでしたよ。

「石破総理」も、「財源が7~8兆円」必要とされる「178万円の引き上げ」は飲めなかったようですね。

どうやら「国民民主党」は、「補正予算に賛成」した与党への協力を「食い逃げ」されたようですよ。

「玉木代表」は怒っているだろうなー。
 ٩(๑`н´๑)۶ プンスカ

「政治の世界」は、まったく先が読めませんね。

この「103万円の壁」を巡る議論でも、「所得を上げる」ことが取りざたされていますが、コロちゃんが見たところでは「物価が上がる」ほど「所得は上がっていない」ですね。

以下をご覧ください。2015年を100とした場合の、今年2024年の「実質総雇用者所得」です。

◎「2024年の実質総雇用者所得の推移」(2015年を100とした場合:少数点以下切り捨て))

➀「1月 :85%」
➁「2月 :83%」
③「3月 :89%」
➃「4月 :86%」
⑤「5月 :86%」
⑥「6月:146%」
⑦「7月:118%」
⑧「8月 :86%」
⑨「9月 :85%」
⑩「10月:84%」

https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3A%2F%2Fwww5.cao.go.jp%2Fkeizai3%2Fgetsurei%2Fwage_income.xlsx&wdOrigin=BROWSELINK
(出典:内閣府ホームページ:総雇用者所得より:12月18日利用)

上記の「実質総雇用者所得の推移」を見ると、「2015年が100」ですから、今から9年前との比較ですね。

それが「⑥6月:146%」と「⑦7月:118%」だけは、100%を超えていますが、それ以外の月は、軒並み80%台です。

「⑥6月:146%」と「⑦7月:118%」は、ボーナス効果でしょう。だけど、それ以外はちっとも「手取りが増えていない」ですよ。

これでは「消費が増えて経済の好循環に進む」とは、とても進まないでしょうね。

そして、この「実質総雇用者報酬」が上向かない理由は明らかです。「賃金とボーナスが上がっているのは大企業に勤める会社員」だけです。

ほかの大多数の「中小企業」に勤める方たちは、とてもそんな「大きな賃上げとボーナス」は貰えません。

また全国4000万人の「年金生活者」には「ボーナスはゼロ」だし、「賃上げは今年2.7%(※)しかありませんでしたよ。

(※2024年度の年金改定額は2.7%増)

コロちゃんは、このままではいつまでたっても「経済の好循環」は訪れないと思っていますよ。

8.「コロちゃんとボーナス」

現在のコロちゃんには、もう「ボーナス」がありません。「年金生活」ですから、仕方がないですね。

しかし、コロちゃんも「現役時代」には、ちゃんと「ボーナス」がありましたよ。

そこでコロちゃんの「ボーナスエピソード」を一つお話しますね。

コロちゃんは、「ボーナス」と聞くと「賞与」と書かれた封筒を思い起こします。「1980年代」には、まだ「銀行振り込み」が普及していませんでした。

そこで「ボーナス」を受け取るためには、「ハンコ」を持って、事務所へ出かけて「賞与」と書いてある封筒を受け取っていました。

その日には、普段の「月給」よりも「多額の現金入りの封筒」を手にするのですから、受け取った社員の多くは、間違いがないようにまっすぐ自宅へ帰るのが常でしたよ。

「家族がいる家庭」では、奥さんが「ビールとご馳走」を準備して「お父さん、ご苦労様でした」と、コップにビールを注ぐ場面が目に浮かびますね。

ところが、時代は「バブル経済真っただ中の1980年代」です。

分厚い「ボーナスの封筒」を持って、そのまま同僚と「一杯飲み」に行き、その後勢いのままに「熱海温泉」まで、タクシーを飛ばして向かってしまったヤツがいたのですよ。

そうなると、もう止まりません。

「熱海温泉」に着くと、多数の「芸者さん」をあげて朝まで「どんちゃん騒ぎ」となりました。

当然「ボーナスの袋」は、その夜の豪遊で1晩で空っぽとなったそうですよ。「昭和の時代」には、そんな話がゴロゴロありましたよ。

これは、コロちゃんの「同僚」の本当にあった実話ですよ。たしか「昭和の最後の年※」だったように記憶していますね。

(※1989年=昭和64年=平成元年:みな同じ年です)

その同僚の奥さんは、翌朝になっても帰ってこない「ダンナさん」を心配して、「会社に問い合わせ」をしたものですから、翌日の社内では社員全員がその「熱海温泉騒動」を知ることなったのですよ。

いやー、あの頃は「会社員の中に豪傑」がいましたね。

その後、しばらくしてから「給与とボーナス」も「銀行振り込み」になりました。

今では「給与もボーナス」も銀行の数字だけとなりましたから、もう「熱海温泉豪遊」は出来なくなりましたね。

「昭和は遠くなりにけり※」

(※「降る雪や明治は遠くなりにけり」/俳人中村草田男のパクリです)

今日は、「ボーナス」の話題です。「年金生活者」のコロちゃんには支給されませんから、ちょっと「ひがみ」も込めてカキコキしました。

あらためて「ボーナス」の社会での支給金額を見ると、「大企業・公務員・中小企業・年金生活者」の落差が大きいことが分かりますね。

それと比較するために「夏のボーナス額」もご披露してみましたが、こちらも「ボーナス格差」は大きかったです。

そして「ボーナスの始まり」をちょっと覗いたあとに、一見「夏のボーナス」で賃金が増えているように見えていましたが、「実質総雇用者所得」は決して増えていない事を確認してみましたよ。

最後の「コロちゃんとボーナス」は、古き良き時代の「昭和のエピソード」でしたよ。楽しく読んでいただければ、コロちゃんは嬉しいですよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

congerdesignによるPixabayからの画像

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