【社会考】「労働基準法」が見直されるって

生活
残業で疲れている女性2_220808

おはようございます。今のコロちゃんのリアルタイムは午後6時です。なぜこんな時間に原稿をポチポチしているかと言うと、今朝の早朝に「長男一家家長様」からのメールが来たのです。

BY<br>長男一家家長様
BY
長男一家家長様

コロちゃん、たーくん(5歳)が

熱っぽいんだけど今日来れる?

コロちゃんは、「毎日忙しい」と言えなくはないのですが、それはこの原稿をカキコキするだけですからどこでも出来ます。

ましてや、可愛い「たーくん(5歳)」が熱を出しているとあっては、コロちゃんは断る言葉は持ちません。

「いーよー、直ぐ行くよー」byコロちゃん
∠( ̄◇ ̄)ラジャー!!

「長男一家ママさん」のお出かけの間の、たーくん(5歳)の付き添いと留守番をコロちゃんは承ったのですよ。

そして「任務を完了した」のが午後1時でしたから、それから帰って来てから原稿をカキコキしていたら、あっという間に6時になっていまったというわけなのですよ。

ホントにコロちゃんって「働き者」でしょ?

誉めてくれていいですよ。もっと褒めて誉めて!
(///o///)ヾ(^∇^*) エライエライ

と言うわけで、コロちゃんは6時になってもまだ原稿カキコキをしていますが、もうすぐ夕食の時間になりますので、後は明日に書き繋ぎましょうね。

明日は「労働基準法が見直されるって」をカキコキしますよ。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「多様な働き方へ制度改正だと言うけれど・・・制度改正の方向性はどちら向いているのかな?」

☆「過半数代表者と言う制度があるよねと、コストカット型経済から脱却するを憶えていますか?」

☆「日本の労働組合は力が無いよと、労基法改正の具体策はこれからみたいだよ」

☆「コロちゃんと労働組合」

1.「多様な働き方へ制度が改正だと言うけれど・・」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「多様な働き方へ制度改正/厚労省が検討」との見出しが目に入りました。

コロちゃんは、普段「年金や医療」などで「厚生労働省の審議会」などのサイトをちょくちょく覗いていますので、この「多様な働き方の議論」も資料が発表されているだろうと思って探してみましたよ。

うんうん、あったあったよ。
(○゚∀゚σ)゚ミツケタ!

これですね「労働基準関係法制研究会(議論のたたき台)」と題名が付いてましたよ。

報道では、この「労基法の改正のたたき台」は、以下の内容が議論されたとしています。

◎「労働基準法などの見直しに向けたポイント」

➀「在宅勤務で働く日に限って使えるフレックスタイム制の導入」

➁「会社員に本業と副業とで労働時間を通算して割増賃金を支払う仕組みの廃止」

➂「2週間以上の連続勤務は労使協定に関わらず禁止」

④「勤務時間インターバルは導入促進と法規制を検討」

⑤「労使協定を結ぶ過半数代表の機能強化」

⑥「企業による時間外や休日労働の実態に関する情報開示」

コロちゃんは、上記の内容が記載されている「労働基準関係法制研究会(議論のたたき台)」を、ぱらぱらと読みましたが、専門的過ぎて分からないところが多かったですよ。

だけど、「勤務時間インターバル制度」の導入企業割合が、現在わずか6%しかないのにまだ内容を議論していることや、インターバル時間の11時間をもっと短くする議論があるようでしたよ。

簡単に感想を言えば、「労働者を守るための制度改革」が「遅すぎる」と感じましたね。

それに今更「2週間以上の連続勤務を禁止」なんて、「まだ禁止していなかったのか」とビックリしてしまいますよ。

次にコロちゃんが気になった点を書いてみますね。

2.「制度改正の方向性はどちら向いているのかな?」

コロちゃんが、上記の「労基法の改正のたたき台」をパラパラ読みして気になったことは、まずは「労働者保護の仕組みが緩すぎる」と思いましたよ。

おそらく「行政側の意図」としては、今回の制度改正への視点は以下の2点にあるのだろうと思われます。

◎「労基法の制度改正の方向性」

➀「労働者の健康確保」
➁「副業の促進」

コロちゃんは、上記の「➀労働者の健康確保」を第1に考えますよ。だって労働者が潰れちゃったら元も子もありませんものね。

だけど「行政・企業」は、生産性を上げたいでしょうから「➁副業の促進」を重視するのでしょう。要はそのバランスなのでしょうけれども、コロちゃんは「働く人視点」ですよ。

3.「過半数代表者と言う制度があるよね」

コロちゃんが、上記の新聞記事を読んで一番気になったのは「労使協定を結ぶ過半数代表の機能強化」です。

現在の「労働基準法」では、「残業・休日労働」をするためには、「雇用者」と「労働者の過半数が所属する労働組合」か「過半数代表者」と「36協定を結ばなければならない」としています。

しかし「日本」の事業所においては、「労働組合」の組織率は「16.3%※」でしかありません。

(※厚生労働省:労働組合基礎調査:2023年より)

ですから、「日本の事業現場」において「労働組合」があるのは2割足らずで、それ以外の8割以上の事業所では「労働組合がない」のですから、本来ならば「過半数代表者」がいるはずなのです。

しかし、現実にはそうはなっていません。

下記をご覧ください。内容は下に書き出します。

「独立行政法人 社会保障研究・研修機構 過半数代表の選出状況」より

https://www.jil.go.jp/institute/research/2018/186.html
出典:独立行政法人:社会保障研究・研修機構:過半数労働組合および過半数代表者に関する調査より(11月22日利用)

上記のグラフは、「独立行政法人:社会保障研究・研修機構」が発表している「過半数代表者の選出状況」です。内容を下に書き出しますね。

◎「過半数代表者の選出状況」(小数点以下切り捨て)

➀「過半数組合がある    :8%」
➁「過半数代表の選出がある:43%」
➂「過半数代表の選出がない:36%」

https://www.jil.go.jp/institute/research/2018/186.html
(出典:独立行政法人:社会保障研究・研修機構:過半数労働組合および過半数代表者に関する調査より:11月22日利用)

上記を見ると、「労働基準法」を守っているのは「➀過半数組合がある:8%」+「➁過半数代表の選出がある:43%」=51%です。半分しかいません。

あとの「➂過半数代表の選出がない:36%」の会社には、「残業・休日出勤」が一切ないのでしょうか? 

そんなわけないですよね。「36協定を結ばない違法状態」で事業を続けているということになりますね。

この「過半数代表の選出」に関して「労働基準法」では、「過半数代表者の要件と選出のための正しい手続き」を定めています。

それによると「36協定を締結するための過半数代表者を選出することを明らかにした上で、投票、挙手などにより選出すること」となっています。

これを読むと、上記の「➁過半数代表の選出がある:43%」の中身も、相当危うい違法な選出をしているのではないかと思われますね。

簡単に言うとコロちゃんは、この「過半数代表者と言う制度」が機能していないのではないかと言いたいのですよ。

コロちゃんはこれを見ていて、現在の法規制を1歩進めて「全ての事業所に労働組合か過半数代表者の設置」を法律で強制的に義務づける改正を提案しますよ。

もちろん「キツイ罰則付き」ですよ。
((乂°∀°))ダメダヨー

今回の「改正」でも「過半数代表者の機能強化」の項では、詳細な内容はすべて「必要と思われる」との記載にとどまっていますね。

今の法律でも「労働者の過半数で組織する労働組合がない場合には従業員代表の意見を聴く必要がある」と書き込んでいるのですから、より厳密な「義務と罰則」を課すべきだと思いましたよ。

なお、この「厚生労働省」が発表した「労働基準関係法制研究会(議論のたたき台)」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。17ページありますよ。

https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/001330213.pdf

4.「コストカット型経済から脱却するを憶えていますか?」

コロちゃんは、上記の「労働法制の改正」を読んでいて、「労働者側が弱すぎる」と思ったのですよ。コロちゃんが知る「欧米の労働組合」はもっと経営側と対等なように思われます。

そう見ると、コロちゃんは「健全な資本主義経済の成長のため」には「労使のバランスの取れた関係」が必要なのではないかと思ったのですよ。

皆さん「コストカット型経済からの脱却」と言う言葉をご存じですよね。岸田前総理の看板政策だった「新しい資本主義」の内容です。

今年2024年3月に「岸田総理(当時)」は、「新しい資本主義実現会議」で、以下のようにご発言なさっています。

「我が国は、30年間続いたコストカット型経済から脱却し、新たな成長型経済に移行するチャンスを迎えています」by岸田総理(当時)

コロちゃんはこの発言を聞いた時に、「はて『コストカット型経済』って誰がいつから始めたんだっけかな?」と思ったのですよ。

さほど考えるまでもなく思い出しましたよ。「コストカット型経済」が始まったのは、今から22年前の2002年からですね。

その言い出しっぺは「日経連の奥田会長さん」でしたよ。

2002年の春闘では、ほとんどの大手企業が「ベアゼロ」でした。

これは、当時の「日経連(のちに経団連と統合)の奥田会長(当時トヨタの会長でもあった)」が、「雇用維持」のため「ベア見送り、定期昇給の凍結にも踏み込む」姿勢を表明したからです。

この時の「日本の労働組合」は、「雇用維持」をする代わりに「ベアゼロ」を受け入れたのですよね。この経過をリアルタイムに見ていたコロちゃんは、「日本の労働組合は力が弱いな」と感じましたね。

その後22年経って、岸田元総理が「コストカット型経済」が、日本が「経済成長できない理由」だとご発言なさったのですよ。

だったらコロちゃんは、2002年に「労働者側の力が強くてベアゼロを断固拒否」していたならば、日本経済は「成長軌道」に乗っていたかも知れないと考えましたよ。

だから「労使対等の健全な関係」こそが「経済が成長する基盤」となるのではないかと考えた次第です。

もし2002年の春闘時に「連合」が「ベアゼロ」を断固拒否して「5%賃上げ」を勝ち取っていたら、「日本経済」はホントに「経済の好循環」に進んでいたのか?

「もしトラ」ではなく「もしベア」ですよね。この疑問を考えた時にコロちゃんはワクワクしましたよ。

もし2002年に「経済の好循環」に進んでいたならば、現在の「失われた30年」が「失われた10年(1990年代)」で済んだかも知れないのですからね。

5.「日本の労働組合は力が無いよ」

コロちゃんは、上記で2002年の「労働組合の連合」が「ベアゼロ」を受け入れた時に、日本の労働組合」は力が無さすぎる、弱すぎると思いましたね。

もちろん「企業経営者」が全能の方ばかりで、「企業の成長」と「日本経済の成長」や「雇用者の健康」までキチンと責任を持つ方ばかりでしたら「労働組合」などいらないでしょう。

しかし、過去「失われた30年間」の企業経営者の方たちの経営手法は、とてもそうではなかったと思われますね。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「独立行政法人 労働政策研究・研修機構 主要企業春季賃上げ率」より

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0402.html
出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構 早わかり グラフでみる長期労働統計より(11月22日利用)

上記のグラフは、「独立行政法人:労働政策研究・研修機構」が発表した1956~2023年の「主要企業春季賃上げ率の推移」です。

上記のグラフのバックデータを確認すると、以下の通りとなっていました。

◎「主要企業春季賃上げ率:2%を下回った年は➁~⑬です」

➀「2001年:2.01%」
➁「2002年:1.66%」この年より1%台
③「2003年:1.63%」
➃「2004年:1.67%」
⑤「2005年:1.71%」
⑥「2006年:1.79%」
⑦「2007年:1.87%」
⑧「2008年:1.99%」
⑨「2009年:1.83%」
⑩「2010年:1.82%」
⑪「2011年:1.83%」
⑫「2012年:1.78%」
⑬「2013年:1.80%」この年まで1%台
⑭「2014年:2.19%」

https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0402.html
(出典:独立行政法人:労働政策研究・研修機構:早わかり グラフでみる長期労働統計より:11月22日利用)

いやいや、これは酷いですね。
( ̄口 ̄∥)ショック

上記の「春闘賃上げ率」は、「定期昇給」+「ベースアップ」で構成されます。このうちの「定期昇給は約2%程度だと言われています。

ですから、上記の「➁2002年:1.66%」から「⑬2013年:1.80%」の間の12年間は、「定昇の2%」を引くと「ベアゼロ」どころか「実質的にはベアゼロ以下のマイナス賃下げ」となっているのです。

コロちゃんは、この上記の結果の「12年間の実質マイナスベアの1%台」を、「日本の労働組合の弱さ」だと見ますよ。

この「労働組合の弱さ」は、過去のものでしょうか?

いやいや、違うでしょ。現在でも変わっていないとコロちゃんは考えますよ。だけど何もしなければ、この「力関係」は今後も変わらないでしょう。

だからコロちゃんは、行政が「労働基準法の改正」を通して、「日本の労働組合や過半数代表者の機能強化」を進めるべきだろうと考えたのですよ。

6.「労基法改正の具体策はこれからみたいだよ」

コロちゃんは、上記したように「労働者の力が強くなること」が「日本が成長する道」なのではないかと思い始めているのですよ。

だから今日の「労働基準法の見直し」もそのような視点から見ています。

「たたき台」では、今回の「労働基準法改正」の目的を「人口減少による人手不足をカバーするための時代に即した転換が欠かせない」としています。

コロちゃんは、「人手不足をカバーする」ために、労働者の方へしわ寄せがいくような「法改正」にならないことを望みますね。

まあ今回のは「たたき台」となっています。

具体策はこれからのようですから、この後に「労働者の利益と生産性の向上」に繋がるような「労働基準法の見直し」が進むといいなとコロちゃんは思いましたよ。

7.「コロちゃんと労働組合とのお付き合い」

コロちゃんは、1980年代半ばに転職をして「社員数1200人ほどの会社に就職」しました。その会社にも「労働組合」はありましたよ。

現在の多くの会社でもそうですが、その「労組と会社」とでは「ユニオンショップ協定※」を結んでいました。

(※ユニオンショップ協定:働組合に加入していない社員や、組合から除名・脱退した社員を雇用しないことを使用者に義務付ける制度)

だから「社員全員」は同時に「労働組合員」でしたよ。この会社にコロちゃんは30年近くお世話になったのですよ。

コロちゃんが勤務した営業所には、労組の支部長がいました。

コロちゃんは長年勤めたおかげで、その「支部長」も後輩が勤めていましたから、社内での居心地は良かったですね。

「労働組合」は毎年1回の「温泉旅行」を企画実施していましたし、「昭和の組合」のような泥臭い組合活動をする支部組織でしたよ。

会社側とは「御用組合」のような緊張感の無い関係でしたが、それでも「組合員の日常の世話活動」をキチンと行なっていましたね。

そういえば、コロちゃんは一度も「組合役員」をしたことはなかったなー。
(゚_゚).。oO(ウーン)

コロちゃんは、上記したように2000年代の「労働組合がベアゼロに屈服した」ことを思いながら振り返ると、コロちゃんの所属した組合も同じでしたね。

確かに2000年代の給料は横ばいでしたよ。それでもストライキはしませんでした。

というかコロちゃんの会社の組合は、コロちゃんの在籍していた28年間に1度もストはしたことありませんでしたよ。

そのような経験からすると、「日本企業の自然の労使関係」は、どこの会社も経営者側が圧倒的な力を持つように構成されているのだと思われますよ。

だから、何もしなければ「労働組合」は、「企業経営者の意思」を跳ね返すことはできない様に出来ているのだと思われます。

それだからこそ「労働基準法」で、「企業経営者」を縛らなければ「労働者の権利や健康」を保つことが難しいのだと思いますよ。

コロちゃんは、自分の拙い経験からも「労働基準法の強化」を進めて欲しいと考えていますよ。そしてその先に「日本経済の成長路線」があるといいなーと思いましたよ。
(´罒)いー(´□`)なー

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

HansによるPixabayからの画像

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