【経済考】「社会保障費」と「世代間対立」➀

経済

おはようございます。うーさむっ!:;((•﹏•๑)));:サムイ

今朝コロちゃんが、ワンコとの散歩にでましたら、なんと気温が6℃ですよ。一桁台の気温は今季初ですね。

幸い、あまり風が吹いていなかったので、急いで散歩をしてきましたけれど、いよいよ「真冬」が近づいていますね。

コロちゃんちは、先日「長男一家家長様」が「ウオーキング大会」に来た時に、押し入れの中から「灯油ファンヒーター」を出してもらいましたよ。

この「灯油ファンヒーター」は、結構重いので、「腰痛コロちゃん」じゃ持ち運びができなかったのですよ。

だけど、もう居間の片隅にデンと「ファンヒーター」が鎮座しましたから、後は「灯油の配達」をお願いすれば、明日にでも使えますね。

良し、もう冬の準備が整ってきたよ。だけど、出来れば「厳寒期」はもっと遅く来て欲しいなと思ったコロちゃんでしたよ。

今日は「社会保障費と世代間対立➀」をカキコキしますね。

0.「今日の記事のポイント」

by<br><span class="bold-blue">コロちゃん</span>
by
コロちゃん

今日の記事は、下記のような内容になっていますよ。どうぞ最後まで楽しみながらお読みください。

☆「財源がどっかに落っこちていないかな?と、世代間の対立になると出口が無くなるよ」

☆「社会保障費の現状を見ると、コップを壊さないでね」

☆「この難問をどう解いたらいいのかな?」

1.「財源がどっかに落っこちていないかな?」

コロちゃんは、昨日の投稿記事の『【【経済考】「バラマキ減税」と「ポピュリズム」』の中で、「国民民主党」の「103万円の壁対策の減税政策」に対して「財源が心もとない」と批判しています。

しかし、コロちゃんも真面目に考えれば「日本の予算」が「赤字国債抜き」にはなりたたないことは認めざるを得ません。

批判をするのは簡単ですが、それで「財源」が生み出されるわけではありません。「日本政府の予算」においては、どこからか「財源」を探し出すしかないのですよね。

どこからかと言っても、隣の空き地に「財源」が落ちているわけではありませんから、そろそろ皆で「知恵を絞って」考えてみようと言うのが、今日のテーマです。

2「世代間の対立になると出口が無くなるよ」

まず「社会保障給付」とは「年金、医療、介護などにかかるお金のうち自己負担分を除いた金額」のことを言います。

その内訳は、現在はだいたい「半分が税金」です。

それ以外には「保険料」などと言う形で、主に「若い世代」からお金を集めて「高齢世代」が使うと言う形になっています。

最近では「若い世代の負担が重すぎる」と言う言葉を良く聞きます。

先月の10月12日に「国民民主党の玉木代表」が「日本記者クラブ主催の党首討論会」で、「若者をつぶすな(手取りを増やす)」と書いたボードを掲げたと聞いています。

そして、その場の発言で「今の過度に現役世代に偏った負担のあり方だと若い人、現役世代がつぶれてしまう」と訴えたとされていますね。

コロちゃんは、この「若者をつぶすな」との主張は、「若者世代と高齢者世代」の対立を煽る政治テクニックだと思いましたよ。

「尖った刺さる言葉」で、対立を煽る手法は、「政治の世界」では昔から良く使われたテクニックです。

しかし、それは「大衆の一時的人気」にはなっても、「問題解決」にはならないとコロちゃんは考えていますよ。

「日本」は民主主義の体制ですから、「高齢世代」と「若者世代」が対立すると、数の多い「高齢世代」の主張が通ることになります。

その結果「若者世代」は、より不満が高まり「社会の安定性」が揺らぐことになるでしょう。

若者を煽り、「世代間の対立」に持ち込むことは、何の「問題解決」にもならないと、コロちゃんは考えていますよ。

3.「社会保障費の現状を見る」

次には、まず「社会保障制度の現状」を見ておきましょう。何を言うにも「今どうなっているのか?今後どうなるのか?」を知らなければ、単なる「想像や決めつけ」になってしまいますからね。

➀「社会保障給付は年間137兆円だよ」

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 社会保障の負担と給付」より

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html
出典:厚生労働省 社会保障の負担と給付より(11月9日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している「社会保障の負担と給付」です。下に書き出しますね。

◎「社会保障の負担と給付」(兆円未満切り捨て:小数点以下切り捨て)

➀「社会保障:給付」
・「年金:61兆円   :44%」
・「医療:42兆円   :31%」
・「福祉その他:33兆円:24%」
・「合計:137兆円」

➁「社会保障:負担」
・「保険料:80兆円:59%」
・「公費 :54兆円:40%」
・「積立金の運用収入」
・「合計:135兆円」

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html
(出典:厚生労働省:社会保障の負担と給付より:11月9日利用)

上記のような割合で「負担と給付」が均衡しています。(兆円未満切り捨てで誤差が出ています)

そして「➁社会保障負担」の内訳は、「保険料:80兆円:59%」と「公費:54兆円:40%」ですから、だいたい「6:4」の割合で「保険料収入と税金」となっていますね。

現在の「社会保障負担」は、だいたい半分が「税金投入」なのですよ。

この「➀社会保障:給付」は今後将来にわたり増え続ける予定です。

➁「社会保障給付は2040年には53兆円も増えるよ」

「社会保障給付」が、今後どのくらい増えるのかと見る前に、過去の推移を見ておきましょう。増加のトレンドが見えてきますよ。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 社会保障給付費の推移」より

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html
出典:厚生労働省 社会保障の負担と給付より(11月9日利用)

上記のグラフは、「厚生労働省」が発表している「社会保障給付費の推移」です。下に書き出しますね。将来の推計値も書き加えておきます。

◎「社会保障給付費の推移と見通し」(兆円未満切り捨て)

➀「1980年 :24兆円」
➁「2000年 :78兆円」
③「2020年:132兆円」
④「2024年:137兆円」

⑤「2040年:188~190兆円」(見通し)

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21509.html
(出典:厚生労働省:社会保障の負担と給付より:11月9日利用)
(見通しは、内閣官房全世代型社会保障構築本部事務局:基礎資料より引用)

上記を見ると、最初の20年間「1980~2000年」で2倍以上、次の20年は「2000~2020年」で2倍弱、更に今後の「2024~2040年」では53兆円も増えると予測されています。

さて、これだけ増えると見込まれる「社会保障給付」ですが、その財源はどこに求めるのでしょうか?

③「財源は保険料か公費(税金)しかないよ」

さて、今後2040年までに53兆円増えると見込まれる「社会保険給付」ですが、その「出どころ」は、二つしかないですよね。以下ですよ。

◎「社会保障:負担の出どころ」

➀「皆さんの払う保険料」
➀「公費(税金)」

現在の負担割合は、上記で見ましたよね。「保険料収入と税金」は「6:4」の割合です。

さて、「わかりやすい構図」ですよね。「国民民主党」が、「若者をつぶすな(手取りを増やす)」と吠えるのも、もっともだと思われますか?

これ以上「皆さんの払う保険料(多くは現役世代から)」を増やして、「医療費(多くは高齢者世代が使う)」を賄うことは、「世代間の争い」となるかも知れません。

それを避けるためには、もう「増税しかない」というのがコロちゃんの結論ですよ。

4.「コップを壊さないでね」

よく「コップの中の嵐※」と言いますよね。仲間うちだけの些細なもめ事のことですね。「内輪もめ」とも言われます。

(※コップの中の嵐:W・B・バーナード作の劇の題名「Storm in a Teacup」より)

コロちゃんは、世の中で「争いごとが無くなること」はないと考えていますから、いくら争ってもいいのですよ、それが「コップの中」で納まっていれば。

しかし「コップ」が壊れてしまっては、被害は甚大です。

「社会保障制度」は、全国民が対象ですから「世代間の利害が違う」のは当然の話しで、摩擦や争いがあるのも当たり前です。

しかし、「争い」が限度を超えて「コップ」が壊れてしまっては、全国民に被害が及びます。さらに、いずれは「現在の若い世代」や「将来世代」も困ることになります。

この「社会保障制度」は、現在の「若い世代」もいずれは「高齢世代」になるのですから、「制度」が壊れることまでは望まないでしょう。

だからコロちゃんは、「若者をつぶすな(手取りを増やす)」と、わざわざ「世代間対立を煽る政治家」の方々には、「いいとこ取りのポピュリズム政治家」の名前を差し上げたいと思いますよ。

「政治家」でしたら、「世代間の分断」を助長するのではなく、「全世代が受け入れられるプラン」を提示してもらいたいものだと、コロちゃんは考えますよ。

5.「この難問をどう解いたらいいのかな?」

さて、ここまで「社会保障費と世代対立」をテーマに、その周辺事情をご紹介してきました。

その内容は、2024年に137兆円だった「社会保障給付費」が2040年には190兆円と53兆円も増えますが、その「財源」をどこに求めるのかということでした。

「社会保障給付費」の出どころは、皆さんがお支払いになる「保険料」か「税金」ですから、2者択一ですね。

それを「世代間の対立」に向かうことなく、どのように「落としどころ」を見つけるかが「知恵の絞りどころ」となりま。。

この「テーマ」をご紹介するのに、ここまでで4000字を超えてしまいましたので、この上記の「問題」に対する「コロちゃんの答え」は、明日の記事に詳しく書きますね。

皆さんも、どうぞこの「ゴルディアスの結び目」並みの難問の答えを、是非お考えなさってみてください。

(※ゴルディアスの結び目:この結び目を解いた者はアジアを支配するという伝説があったがアレクサンドロス大王は剣で両断しアジアを征服した:転じて思ってもいなかった大胆な方法で問題を一気に解決することを意味する表現となった:アレクサンドロス大王東征記より)

明日コロちゃんは、この「難題の答え」を投稿しますが、果たして皆さんの目で「合格点」がいただけるか何とも心もとないのですが、知恵を絞ってみますよ。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Sơn Nguyễn ĐìnhによるPixabayからの画像
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